昨日は午前中雨→曇、午後は強風に小雨が舞う状態で、1日家に籠もっていた。今朝も強い雨の気配で半ば諦めていたのだが、8時頃起きて外を見てみたら雨は止んで何となく晴れてきそうな気配が漂っている。ツール・ド・美ヶ原まであと2週間、来週は軽めの調整にしたいので今日はできれば坂道に行きたかったから、朝食後迷わずスタート。北小倉の交差点で右に行く(中房温泉)か左に行く(清水高原)かちと迷うが、去年の秋以来久々となる中房温泉往復に決め、右折。
中房温泉へは宮城の交差点まで山麓線を行き、そこから県道槍ヶ岳矢村線を登る。この県道、起点は槍ヶ岳らしい。徒歩以外での完走が非常に難しい、ある意味険道な県道である。宮城交差点から中房温泉まで約14km、標高差約840mで、平均斜度は6%であるが、途中平坦や下りの部分があるので、登り勾配だけに限っていえば平均斜度はもっときつい。
まず標高差で200m程登って中房川を渡る。昨日~今朝の雨の所為か、雪解け水か、水量が多く見える。
中房川に流れ込む沢の水量も多い。水が流れているところの近くは冷たい風が吹いていて、今日の暑さの中でさわやか、と言うか、生き返るような冷気を与えてくれる。
宮城交差点~中房温泉の中間あたり。中房川がかなり下の方に見える。
信濃坂。これは中房温泉側からみたところ。穂高側から登ってくると、ここまでほぼずっと登りなのだがここから5、600mで標高差40mほど下る下り坂になる。この下り、復路は登りになるわけで、復路の登り返しが結構きつい。
信濃坂を下りきったところで中房川を渡る。
この道は登りの終盤に立て続けに激坂がやってくる。中房川を渡るといきなり激坂。
有明荘の前後も激坂だ。
最後の4kmで唯一の平坦区間は中房川を渡る橋。この橋で中房川を渡るのは3回目。
橋を渡るとお約束の激坂。最終区間の500mで標高差100m程度を稼ぐので、この区間の平均斜度は20%! 確かに浅間温泉の温泉街を出ていきなりやってくる激坂と同じ位の辛さがある。
漸く中房温泉到着。中房温泉旅館の風呂は基本的には宿泊者専用なのだが、一部(1箇所だけだったと思うが)日帰り入浴に解放しているところがある。駐車場の番人に温泉に寄っていくか聞かれたが、ここで温泉に入ったら動きたくなくなってしまいそうだったので諦める。
路面が濡れているところがまだ残っていたのと、狭い道だが時々車が通るので、下りは慎重に下る。登りの時よりも途中にいる猿の数が増えていた。そして、最初の中房川の橋まで残り1km位のつづら折れのところで前方に熊が居るのを発見。焦る。熊の巡航速度は40kmと聞いたこともあるから、もしそうだとしたら思い切り踏んでいかないと逃げ切れない。熊は走って道を横切っていったが、よくよく考えるとこの道はつづら折れ。次のカーブを曲がったらさっきのが前方にいるかも知れないと思ったら、ここで先に行くべきか一瞬迷った。しかし、先に進まないと帰れないので進むしかない。幸いなことに以後熊をみることはなかった。
標高1500mの中房温泉は涼しかったが、そこから900m近く下るとさすがに暑かった。