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酒米の種類はかなりあるが、山田錦以外でメジャーなものは、兵庫夢錦、五百万石、兵庫北錦、フクノハナなどである。
兵庫夢錦は平成5年に兵庫県が育成した早生品種で、主として兵庫県の西播磨地域で栽培されていて、兵庫県では山田錦に次ぐ栽培面積である。
五百万石は福井の酒によく使われている。昭和32年に新潟県が育成した極早生品種であり、日本海沿岸で栽培されている。
この五百万石を父親として昭和62年に兵庫県が育成した極早生品種が兵庫北錦である。兵庫県では田島地域と丹波地域で栽培されている。
以上は全国でも栽培されているが、兵庫県だけでしか栽培されていない品種もある。フクノハナがそれである。開発は兵庫県ではなく、農林水産省東北農業試験場が昭和41年に育成した極早生品種なのに、兵庫県の旧・出石町(現代の豊岡市)だけで栽培されているという変わり種である。初めのうちは秋田県で栽培されていたが、廃れてしまい、出石町のみで栽培されている。出石町は昭和61年から石川県の蔵元と取引を行っている。
このように、地酒ブームであるが酒米は寿司ネタと同じようにご当地のものではないことにまず注意を申し上げたい。