温泉旅行以外にも九州勤務時代にハマっていたのが「鰻」。九州各地に鰻の名店があり、旅行や出張でもチャンスがあれば鰻屋に行ってました。(九州から転勤する前に「九州❝うなぎ歴史❞」で振り返ってみました。)
その中でも❝日本一❞と言う食通が多いのが「田舎庵」。4年前「田舎庵 小倉本店」で一度食べましたが、蒸さずに焼きで勝負するその鰻が絶品で、機会があれば再訪したいお店のひとつとなりました。ということで、今回、人間ドック終わりの博多移動前に寄ってみました。
(ちょうど開店時刻の11時少し前に到着。誰もいないかと思いきや、店内で既に待っている数組がいました。)
今回はこの一年の節制が奏功して?人間ドックの結果(速報)が良かったので、自分へのご褒美で「鰻重 梅」を注文。
(周りのお客さんの注文を聞いていると、「せいろ蒸し」の人が多いです。私は焼き具合をダイレクトに味わいたいので、あえて「鰻重」を。)
ここで、、、前回訪ねた時は「美味しい!」の感動だけで深く調べませんでしたが、今回は「田舎庵」についてちょっと調べてみました。
「田舎庵」は昭和元年(1926)創業、現在4代目。3代目は鰻に関する知識量と技量から「鰻の神様」と呼ばれたそうです。ご存知、「串打ち三年、割き八年、焼きは一生」の鰻ですが、「田舎庵」の極意はどうやら「焼き」にありそう。(もちろん、食材としての鰻へのこだわりも半端ないようです。)ネットによると、その「焼き」の特徴は3つの工程に整理されるとか。
①扇状に金串を刺した鰻を右へ左へとリズミカルに折り曲げながら炭火にかざす。
②鰻に焼き目がつくと途中で冷水をかける。
③皮の部分に金串をぶすぶすと刺しながら焼き上げていく。
(ネットより拝借。①の工程でしょうか。)
少々くどくなりますが、せっかくですので、①②③の意味を。
①:鰻の皮は2層になっていて内側のゼラチン質がグニャっとした食感になる原因。鰻を折り曲げることで皮に亀裂が入り、ゼラチン質が溶け出し、その脂を鰻全体に回しながらじっくりと焼いていくと、鰻の旨味の全てを活かすことができる。
②:「田舎庵」では鰻が炭になる直前まで約30分かけて徹底的に焼き上げることから、身の薄い部分が焦げないよう冷水で温度を下げながら焼く。そうすることで身の厚い部分まで均等に火を通すことができる。
③:時間をかけて焼き上げるので、身が崩れないように金串で皮を刺しながら形を整える。
(関係ないですが、お品書きの表紙です。)
タレのかけ方にも技があるようです。「田舎庵」では焼き台にのせたまま上からタレをかけることによって(タレにくぐらせて鰻の温度をが下がるのを防ぐのとともに)、タレをかけて落ちた脂が炭で焦げ一気に上がる煙を鰻に浴びせることができ、燻製のように鰻を包み込み香りが立ち一層美味しくなる、ということのようです。
と、調べたことを頭で思い返しながら待っていると、登場しました、「鰻重 梅」!
(器もそのお店ごとのこだわりがあって見所のひとつだと思います。「田舎庵」の器は使い込まれた漆器が磨き上げられ美しく輝きます。)
いざ、蓋を取ります。
(美味しそ~。立ち上がる香り、それだけでご飯が食べれそう。(笑))
期待通りの絶品です。一切れ一切れ味わいながらも、その美味しさに一気に食べてしまいました。大満足です。ごちそうさまでした。そうか、これから毎年人間ドック終わりには「田舎庵 小倉本店」、そのパターンでいこう。(笑) 来年は「せいろ蒸し 二段」、再来年は「蒲焼定食 梅」かな。
「田舎庵 小倉本店」、街中にある鰻の名店、おススメです。
(また来ます。(笑))
「小倉駅前」の交差点まで来ると案内板がいくつか出ていますので、ご参考に。
(鰻の美味しさと満足感で、おそらく緩んだ顔をして小倉駅に向かって歩いています。)
これから博多へ移動して、半年ごとのインプラントの定期検診のため歯医者に行って、夜は恒例の懇親会です。
・・・2023人間ドック③[完]〔懇親会(大鰐温泉もやし)編〕へ続く。
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