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2024GW 外房内浦山温泉「緑水亭」2泊旅行①〔道中観光編/「オドーリ・キッチン」、「太田和牧場 めぇしばミルク工房」〕

2024年05月01日 | 旅行記

2024年のGW、混雑覚悟で「どこか温泉地へ」とあれこれ検討していましたが、まだ訪れたことがない房総半島の外房エリアに行ってみることに。のんびり連泊しようということで、外房の一大観光地の鴨川市中心エリアから少し離れた、内浦山温泉「旬彩の宿 緑水亭」を初めて訪れます。私たちは車で旅をしますが、鉄道アクセスならJR外房線の安房小湊駅が最寄りとなります。

ざっくり今回の旅のコースです。

(鋸南町の「日本寺」や鴨川市の「鴨川シーワールド」も魅力的ですが、混雑回避ということで、今回はマイナースポットめぐりを。)

5月に入ると大混雑しますので、我が家のGW旅行はいつも4月の連休突入すぐ。2泊3日の旅の初日はあいにくの雨模様。そのおかげかどうか分かりませんが、道路は混雑しながらも流れています。

(川崎浮島JCTから東京湾アクアラインのトンネルに入ってしばらく走ったところ。)

「海ほたる」の駐車場渋滞もないことから、せっかくなので休憩がてら入ります。

(とはいえ、向こうに見える「海ほたる」の本来の立駐ではなく、保守・工事車両が使う地下?の駐車場へ誘導されました。)

東京湾アクアラインを走るのは「館山カントリー倶楽部」にゴルフに行って以来、海ほたるで休憩するとなるといつぶりか記憶がありません。

(雨のおかげで(笑)、まだ人出はマシ。)

さっそく最上階となる5階までエスカレーターで昇ってみました。

(雨は一時的に上がっています。手前の花壇は生花(本物)、その先の花壇にはチューリップが植わっていますが造花。不思議な取り合わせです、、、が、その謎は帰路に解けました。)

東京(川崎)方面の景色となります。「風の塔」と羽田空港にひっきりなしに着陸・離陸する飛行機。

(小さ過ぎて分かりづらいですが、風の塔の真上を飛行機が飛んでいます。)

エスカレーターで1フロア降りて反対側、千葉(木更津)方面の景色を見てみます。

(房総半島へはトンネルではなく海上のハイウエイとなります。この景色を先日飛行機で見下ろしたのですね。)

房総半島は広いです。この後たっぷり1時間くらい走って、道中最初の立ち寄りスポット、「野島埼灯台」・「房総半島最南端の地」に到着です。

(野島崎公園駐車場へイン。既に灯台が見えます。周辺が閑散としている割にはそこそこ車は停まっていました。)

Googleマップでは分かりませんでしたが、灯台を周回する散策路はきれいに舗装されています。

(雨上がりのぬかるみも想像していたのですが、こんなに立派に舗装されています。)

周回散策路に沿って❝見所❞が点在しています。まずはトビウオのオブジェ「かっとびくん」。(笑)

(オブジェがあるくらいですからトビウオは房総半島の名産なのでしょうね。)

続いて「伝説の岩屋」。

(巨岩の中が洞窟のようになっているようです。)

「伝説の岩屋」は「源頼朝の隠れ岩屋」とも呼ばれる風穴で、治承4年(1180)、伊豆石橋山の戦いに敗れた源頼朝が逃れる途中に当地白浜の野島に立ち寄り武運再興の願掛けをしたところ、突然の雨に遭いこの岩屋で雨をしのいだ、という由緒です。

で、中を覗いてみると、びっくり。

(なんじゃこりゃ!?)

どうやら頼朝の隠れ岩屋という由緒とは特に関係もない、深海に棲むという想像上の大蛸が海神としていつの頃からかここに祀られたそうです。歴史の由緒と現状のコントラストがなかなかシュールです。(笑)

そして今回訪れてみたかった房総半島最南端の地。

(「房総半島 最南端之碑」。立派な黒御影石。当地で産出するのかと思ったらアフリカ産だそうです。ネット情報ですが。)

お隣にはこういう碑も建っています。

(こちらには「房総半島最南端の地」と刻まれています。)

海側を見ると、磯の巨岩がそびえていて、その頂上にはベンチが。

(ベンチだから座るのでしょうけど、どうやって登るのか。)

ズームしてみます。

(ベンチはコンクリでガッチリ固められていて、碑が建っています。)

調べてみると、碑には「絶景 朝日と夕陽の見える岬」と書かれていて、このベンチは、「朝日と夕陽の見えるベンチ」とか「ラバーズ・ベンチ」と呼ばれているらしい。最南端なので、朝日も夕陽も拝めるということですね。ちなみに、登るためのルートは設けられておらず、自力で行けそうな所を気を付けて登ってください的なことらしいです。(笑)

さて、肝心の灯台ですが、360円の参観料で上ることもできるそうですが、今回は遠景での見学としました。

(私の勝手な考えですが、灯台はちょっと遠くから見るのが美しい、と思います。できれば晴れた日に。(笑))

「野島埼灯台」は、房総半島最南端の岬に立つ八角形の灯台で、慶応2年(1866)にアメリカ、イギリス、フランス、オランダの4ヶ国と結んだ 「江戸条約」(貿易約書)によって建設を約束した8つの灯台(※)のひとつ。開国に際し明治2年(1869)に初点灯、関東大震災で灯塔倒壊。現在の灯台は大正14年(1925)に再建されたもの。※あと7つは、観音埼灯台(横須賀市)、樫野埼灯台(和歌山県串本町)、神子元島灯台(下田市)、剱埼灯台(三浦市)、伊王島灯台(長崎市)、佐多岬灯台(鹿児島県南大隅町)、潮岬灯台(串本町)。

灯台を周回して駐車場に戻って来ました。時刻は11時15分。事前リサーチで美味しそうなイタリアンのお店を見つけましたので、ランチを予約済みです。ちょっと車内で時間調整をしてここから5分の「オドーリ・キッチン」へ向かいます。

(素朴な(笑)駐車場に到着。)

駐車場の看板にある通り、坂道を少々登っていくと何ともいい感じのお店が現れました。

(お店の看板を覆い隠しそうなローズマリーやかわいい草花、よく分かりませんがハーブっぽいものも植わっています。)

オードリーではなく「オドーリ」。さっそく意味を調べてみると、イタリア語で料理に使うハーブのことだそうです。なるほど。

(❝ハーブ畑❞を入口へと進んでいくと、シンプルそのものな建物が目の前に。)

「オドーリ・キッチン」は地元の食材をふんだんに使った、海が見えるレストランというコンセプト。人気店のようで予約必須。店内です。

(ネットより拝借。お客さんがいましたので写メは撮れず。私たちは一番奥の右側の4人テーブルに案内されました。)

座った所からカウンター越しのキッチンを撮るとこんな感じです。

(素敵です。)

メニューはこちらで、どれも魅力的。

(まずはパスタかピッツァかの選択ですね。)

妻と相談の結果、一番人気で限定5食の「山口シェフ特製 ミートソース タリアテッレ」と、このメニューとは別の2024GW特別メニューの「白浜産イセエビのリングイネ トマトソース」を、デザート付きのBセットで注文。まずは前菜の盛り合わせが出てきました。

(地元野菜のサラダ、自家製のフォカッチャ、フォカッチャの右横は「ハーブが香るなめろう」、お隣が鶏ですが料理名忘れました(ロールチキン?)、一番右はイタリアンオムレツ。)

「なめろう」は南房総の郷土料理。それをハーブ、レモン、オリーブオイルなどでシェフがイタリアンにアレンジしたオリジナル。続いてメインのパスタが登場。「山口シェフ特製 ミートソース タリアテッレ」。

(ミートソースの概念が変わります。お肉ゴロゴロで、これは美味しい! パスタは平麺で自家製手打ち。)

「白浜産イセエビのリングイネ トマトソース」。

(伊勢海老が丸ごと1匹。身を殻から外すのに悪戦苦闘しましたが、うまい! パスタはソースがよく絡むイタリアのディチェコ社のリングイネ。ほんの少し平麺。)

食後のデザートは「パンナコッタ 甘夏ソース」。

(甘夏のほろ苦さと甘さが爽やかで、「夏が来た!」という感じのスイーツです。コーヒーなどのドリンクも付きます。)

店内は予約のお客さんで満席。どうやら別荘に来ている人たちもいるようです。「オドーリ・キッチン」、おそらく房総半島最南端のイタリアンレストラン、超おススメです。今度はいつ来ることができるか分かりませんが、次はピッツァを食べたいと思います。

さて、次の目的地は「太田和牧場 めぇしばミルク工房」で、絶品ソフトクリームを食べようというプランです。「オドーリ・キッチン」から30分以上走りますが、その道中、道の駅が連続で3ヶ所ほどあります。時間に余裕がありますので、見物がてら全部の道の駅に立ち寄ってみることに。まず1ヶ所目「道の駅ちくら 潮風王国」。

(固定された漁船がシンボルで、乗ることができます。よく見ると、鯉のぼりならぬ「鯨のぼり」。)

建物の中は海鮮系メイン。「オドーリ・キッチン」でも食べた伊勢海老が名産として売られています。

(値札には「1kg12,000円」とあります。重さを計る前に水を遠心分離機で完全にきってから計ってくれと言いたくなる高値です。(笑))

ハマグリ、サザエ、アワビもあります。

(黒アワビは確か高級な方だったかと。)

何も買わずに(というか1日目に買える物がない(笑))移動。2ヶ所目「道の駅 ローズマリー公園」。

(ローズマリーと言うだけあって、ハーブや草花の苗がいっぱい。)

この道の駅は敷地が洋風庭園のようになっていて、さっきの道の駅とは全く違うテイストです。ここでも特に何も買わずに移動。3ヶ所目は「道の駅 和田浦WA・O !」。

(この道の駅は事前に立ち寄ろうとチェックしていました。このシロナガスクジラの骨格(実物大のイミテーション)を見てみたくて。)

先に立ち寄った2ヶ所の道の駅は大盛況でしたが、ここは驚くほどお客さんが少なくて、休館かと思ったほど。

(人が写り込みません。(笑))

この道の駅の特徴は、ごく普通の土産物屋というイメージ。もはや特徴とは言えませんが。(笑) 千葉と言えばビワと落花生ですので、こちらを購入。

(ビワゼリーを2種類と、ピーナッツ味噌。ちなみに、このピー味噌のピーナッツはアメリカ産です。千葉(八街)産の落花生やピーナッツも売っていますが、想像以上の高級品でびっくり。)

ということで、道の駅めぐりでした。結構近接した距離で3つの道の駅、それぞれ集客のために「特徴がかぶらないようにしているのかなぁ。」と妻と話していました。なかなか面白かったです。

道中の最後の立ち寄りスポット「太田和牧場 めぇしばミルク工房」までは数分の近さ。ただ、事前のネット情報によると、普通の民家らしく、発見が難しいとのこと。案の定見過ごして一度通過してしまいましたが、こののぼりを発見することができて、無事に到着しました。

(マジで普通の家。(笑))

敷地内はこんな感じです。

(「ソフトクリーム、どこ?」と探してしまいます。車を停めると家から人が出て来て案内していただきました。ソフトクリームなど❝お店❞は左の建物です。)

牧場の情報です。太田和牧場はご家族3人で経営され、牛は20数頭ということです。牛乳の出荷とチーズなど加工品販売がメインですが、お客さんに来てもらうためにソフトクリームもやっているとか。

これはネット情報ですが、「めぇしばミルク工房」の「めぇしば」は、房州の言葉で「まえ」のことを「めえ」と発音するので、「まえしば」のこと。「まえしば」はこの牧場の屋号だそうです。

さて、いろいろ疑問も解消されたところで、ソフトクリームの注文を。

(メニューです。(笑))

レギュラーサイズを2つお願いしたのですが、その前にチーズの試食を勧めていただきました。チーズは大好きですし、お土産にもいいかと、全種類試食させていただきました。

(チーズの試食メニューもあります。独特のネーミング。)

全部で7種類(くらいだったか)いただき、「これはうまい!」と思った2つを購入。

(白カビタイプの「白ちゃん」とパルミジャーノタイプの「真門(まかど)」。真門はここの地名です。青カビタイプの「青ちゃん」も美味しかったのですが、王道の白ちゃんにしました。)

白ちゃんには作り立て(約1ヶ月)の若いタイプと数年熟成させたタイプがありましたが、私たちは熟成タイプにしました。

(白ちゃん包装前の様子。)

チーズの試食で結構時間が経過しましたが、こちら、ジャムも販売しているとのことで、これまた試食させていただきました。

(鴨川市の「北風原工房」のジャム。「北風原」と書いて「ならいはら」と読むそうです。「特牛」(こっとい)に迫る難読レベルですね。)

ジャムはめぇしばミルク工房製ではなく北風原工房の製品ですが、買うことができるのはここだけ、めぇしばミルク工房限定です。しかも季節の果物でその時あるもので作るので同じジャムが出てくるかどうかは未定とのこと。鴨川産レモンの「レモンジャム」と、今が旬の柑橘の「なつみかんジャム」を試食させていただきましたが、絶品でした。チーズとも合うでしょうし、このレベルでこの値段はお買い得、、、ということでレモン2瓶となつみかん1瓶を購入。

そして、長い試食タイムが終わり、ようやくソフトクリームにたどりつきました。(笑) コーンにも数タイプあって、珍しいグラノーラとココアにしてみました。

(左:ココア、右:グラノーラ。中身(ソフトクリーム)は同じです。)

ミルクの味がしっかりと生きているのにさらりとした口どけで噂通りの美味しさでした。「太田和牧場 めぇしばミルク工房」、土日・連休ともなればお客さんが大勢来るのかと思ったら、「訪ねてくる人は少ないです。」とのこと。確かに、30~40分滞在しましたが、誰も来ませんでした。ソフトクリームだけでなく、チーズもジャムもおススメの穴場スポットです。

さて、ここから「緑水亭」までは30分弱という距離。ちょうどいい時刻となりましたので、宿へ向かいます。

 

・・・・・2024GW 外房内浦山温泉「緑水亭」2泊旅行②[「旬彩の宿 緑水亭」(1日目)編]へ続く。

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