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天草松島温泉「天空の船」1泊旅行③〔「天空の船」編〕

2024年05月30日 | 旅行記

天草松島温泉「天空の船」。1969年(昭和44)開業の「竜宮荘」がルーツの「ホテル竜宮」が、2000年代に入ってから展開している話題のホテルのひとつです(2008年「天使の梯子」、2013年「天空の船」、2023年「天ノ寂」)。2019年夏休みに「天使の梯子」に泊まりましたので、「ホテル竜宮」グループのラグジュアリータイプの2軒目となります。

駐車場からほぼ全景を見ることができます。

(ヴィラタイプ3棟は場所が離れています。)

ひと際目を引くこの船形に張り出した建物は、1階がフロント・ロビー、2階がレストランになっています。

(横からだと分かりづらいですが、船の舳先のようになっています。)

玄関。

(軽やかなシンボルマークと字体。)

ロビーは広々としていて、2エリアに分かれている感じです。

(船の舳先に向かっての写真。ロビーというよりはラウンジですかね。)

小さな段差を付けて別エリア感を出しているこちらでチェックインです。

(予約サイトの特典でアーリーチェックイン。連泊のお客さんがいるかもしれませんが、本日の到着は私たちが一番。)

ウエルカムドリンクはイチゴフレーバーの紅茶。

(確かにイチゴの香りがします。紅茶にイチゴ、結構合いますね。)

ロビーからテラスに出ることができます。

(屋外用のソファーとテーブルが置かれています。水は装飾の水盤かと思ったら、プールでした。)

プールサイドに立つと、左側に景色が抜けています。

(海の手前のこんもりした森の中に2棟の建物が見えますが、これがヴィラ。)

ヴィラとフロント棟の間の移動はカートで送迎。フロント棟からヴィラへは下り坂なのでぶらぶら歩くのもありです。

(ヴィラからは上り坂となりますので、歩くと5分少々(+しんどい(笑))というところでしょうか。私たちは上り坂は全てカート利用。フロントに電話すると、すぐに迎えに来てくれます。)

坂道の途中、樹々の間からフロント棟が見えます。

(夜になるときれいでしょうね。)

これまた坂道の途中、天草五橋のひとつ4号橋(前島橋)と以前泊まった「天使の梯子」を望むことができます。

(こちらも夜景が美しそうです。)

「天空の船」の部屋のタイプは、本館とヴィラ(離れ)、全室露天風呂付き。ヴィラはオーシャンビューで、夕陽を望む「A」タイプ、天草五橋を望む「B」タイプ、最上級のパノラマビュータイプの3棟。私たちはヴィラAに泊まります。

(ヴィラA。右奥に見えるのがヴィラB。パノラマビュータイプはこのカート道を更に奥に進んだ❝終点❞にあります。)

正式には「ISLAND DECK A」のようです。

(部屋のキーのホルダーは真鍮製か、厚みもあってずっしり重い。彫られた「天空の船」の文字はホテルのエントランスのそれとは明らかに違う。ホテルの人の手彫りでしょうか、のどかです。(笑))

それでは恒例の部屋の探索です。広い玄関に踏み込むと、いきなりガラス張りの内風呂と、その向こうの大開口の窓(引き戸)の外にテラスと露天風呂が見えます。

(この大きな窓の下には内風呂の湯舟、右に見切れているのは洗面所・脱衣所、内風呂の向こうのテラスに木(ヒノキ?)の湯舟が少しだけ見えるのが露天風呂。)

玄関のすぐ左の扉を開けると、サブのベッドルーム。(右にも扉がありますが、それはトイレ。)

(テラスに直接出ることもできます。)

メインエリアとなるリビングに入って、玄関からの廊下を振り返ったところ。

(大きな鏡の左が玄関。リビングとの間の廊下に水屋(冷蔵庫、食器棚、コーヒーマシーンなど)とクローゼットが収まっています。)

主寝室はリビングから3段上がります。

(リビングのソファーは広くて使い勝手良し。ベッドの背面の壁は間接照明になっていて、点灯すると、天草の海のイメージでしょうか、柔らかいブルーに色付きます。)

主寝室からリビングを見たところ。

(この作り付けのパーテーションはロビーでも使われていましたが、隠し過ぎず(&画し過ぎず)とてもいい雰囲気です。)

リビングからの景色です。

(大開口の窓なので、リビングからテラスまで続いているような開放感があります。この景色が素敵なので滞在中一度もカーテンを引かずに楽しんでいました。ただし、夜は灯りに寄って来るカメムシなどが窓に張り付きますので、出入りは迅速さが必要です。(笑))

テラスに出てみます。

(ソファーセットとテーブルを置いてもなお広々としたテラスの端に露天風呂が切られています。ほぼないに等しい柵も好印象です。小さな子どもがいたらかなり危険ですが。)

露天風呂からソファー方向を見たところ。

(このテラス、くつろぎやすいというか、広さを上手に使っているというか、想像以上にいい感じです。)

玄関横から入るサブのベッドルームがこんな感じで見えます。

(ということで、ベッドは計4台ありますので、4人で利用してもゆったり感保証付きです。)

露天風呂から海側を見た景色です。

(もっとマツを伐採して景色の抜けがほしいところですが、目の前の海に筏があったり、船が通ったりするのか、最小限の目隠しとして機能しているようです。)

そして、間取りで一番気に入ったのが、内風呂と露天風呂のこの配置。内風呂の大開口の窓を開け放つと、テラスと一体感が出て内風呂が半露天風呂化するのと、内風呂と露天風呂を行ったり来たりして楽しむことができます。

(開放感のある広さと間取りの良さ。内風呂から露天風呂に出ることができる宿は結構ありますが、連続感・一体感を出すような大開口のパターンはほとんどありません。私たちが泊った宿だと、由布院の「草屋根の宿 龍のひげ 別邸ゆむた」がその最高峰だと思います。)

こちらが内風呂です。

(写真では広さが伝わりづらいですが、私が余裕で足を伸ばして入れる広々サイズ。露天風呂よりも広いです。)

内風呂も露天風呂も温泉は自分で給湯するタイプ。自動ボタンを押せば温泉が溜まると自動でストップしますが、かけ流し気分を味わいたければ栓をひねると、天草松島温泉100%(加温・加水なし)が出てきます。

(泉質はナトリウム塩化物泉で、肌当たりは優しくクセのない印象です。泉質のまろやかさから美人の湯とも呼ばれているようです。源泉のままだとかなり熱いので、冷めるのを待つか、もう1つの栓をひねって水で埋めるかが必要です。)

洗面所のコップが、高浜焼(寿芳窯)の海松紋(みるもん)の器で、ちょっと感動。

(歯磨き用のコップで使うとは贅沢です。)

部屋の探索もひと段落。露天風呂に温泉も満たされたことですので、さっそく温泉三昧とまいります。

(かかり湯をして初めて気付いた源泉の熱さ(熱い湯が好きな人ならいけるかも)。薄まるのが残念ですが、加水して適温に。)

何もしない贅沢な時間を過ごしてまったり。夕食は、17:30から30分刻みで19:00までの4つの時間帯から選びます。17:30と18:00スタートの場合は窓際の席を用意できるとのことで、18:00にしました。

(レストランへ向かう少し前の時刻のテラスからの夕陽。まだ夕陽とまではいきませんが。やっぱりもう少し視界が抜けると最高なのですが。)

レストランです。名前は「Festa del mare」。Googleで翻訳すると「海の祭り」。

(夕食はイタリアンのコース。旅の宿でイタリアンのコースをいただくのは、霧島温泉の「藤の花ホテル」以来かもしれません。ちなみに、この写真は食事が終わってレストランを出る時に撮ったので外が暗くなっています。)

レストランの入口からワインセラーの前を通って船の舳先に向かって行くとテーブルが配置されているレイアウト。ワインセラーに「菊鹿ワイン」がありました。飲んだことがあるワインを見付けて嬉しくなりましたが、飲み切れないので注文せず。

本日の献立。

(「Cena」はイタリア語で「夕食、晩餐」だそうです。)

18:00を回っていますが、九州の陽は長い。外はまだ全然明るいですが、スタートです。乾杯はイタリアのスパークリングワイン「FERRARI」(フェラーリ)で。

(イタリア車みたいな名前のワインですが(笑)、美味しかったです。プレートが高浜焼(寿芳窯)の海松紋。最高です。)

■お食事の始まりに

(串が突き立っている斬新さ。(笑) この串揚げは、左:タコ、右:梅肉ポーク。タコは天草の地ダコ、梅肉ポークはエサに梅肉を混ぜて育てたご当地豚。ガラスの器には、タロッコオレンジ(ブラッドオレンジ)とリコッタチーズ。)

■天草鮮魚のカルパッチョ

(カンパチ、ヒラメ、マグロ。ソースは、皿の奥がルッコラとゴマ油のソース、手前がラビゴットソース(野菜のみじん切りのソース)。)

■ハマグリと春野菜のミネストローネ

(ミネストローネとは思えない淡く透明感のあるスープ。白い泡は新生姜のソース。)

飲み物は、妻が「AMAKUSAサングリア」、私は「ハイボール」を。ここでパンがサーブされます。

(左:フォカッチャ、右:全粒粉のパン。最近高騰しているオリーブオイルをたっぷりつけていただきました。(笑))

■地鶏天草大王と蕗のラグーソース・スパゲティ

(天草と言えば地鶏の天草大王。それをミートソース的に仕上げていますが、パスタに完全に絡んでいて余計な水分(汁)はありません。絶品です。)

次は魚料理、その次はメインの肉料理というタイミングでついに夕陽タイムとなりました。西日の眩しさのために半分下ろされていたロールスクリーンが巻き上げられ、天草の海に沈みゆく夕陽をしばし鑑賞。

(妻撮影。水平線近くには雲が出ていて、この後太陽は雲に隠れてしまいました。水平線に落ちていく夕陽とはいきませんでしたが、美しい夕陽を鑑賞することができました。)

■鮑と車海老のポワレ(蕗味噌のオランデーズソース)

(火を通した天草産の鮑と車海老、文句なしの美味しさです。)

■熊本県産あか牛ロース肉のグリル(山葵ソース)

(あか牛と言えば赤身。毎度のことですが本当に美味しい肉です。手前の山葵ソース、たっぷりつけた方がいいだろうと不用意にやったら、結構強力でした。久々に山葵が鼻に抜ける感覚になりました。(笑))

■季節のドルチェ

(中央白いのが「セミフレッド」、コーナー対角線上にある卵型はイチゴのシャーベット。セミフレッドとは、半解凍のアイスケーキのようなものだとか。サクッ、シャリっとしていて、なんと美味しいことか。)

この後、ホットコーヒーをいただいてコースは終了。美味しい料理と夕陽鑑賞、大満足の夕食でした。外はすっかり陽も暮れましたが、まだ少し日没の余韻が残る空の色です。

(まるで船の上で夕食を楽しんでいるように見えます。船の舳先に行ってみたいところですが、食事を楽しんでいるお客さんの視界をじゃまするのもはばかられるのでここで引き返しました。)

帰りのカートを待つ短い時間で本館のアプローチを見に行ってみました。

(本館はこのセンターの大階段を挟んで左右に部屋が配置されています。テラスの向いている方向が違うので見える景色は違うと思いますが、オーシャンビューです。)

すぐにカートが来ました。乗車してヴィラAに送ってもらいますが、坂の途中で、レストラン棟(フロント棟)の夜景が美しかったので、ちょっと停車してもらいました。

(美しいです。実際に見ると、深い青の夜の空に浮かぶ船のように見えました。「天空の船」の名前の意味が分かるような景色です。)

ヴィラAに到着。

(ライトアップが美しいのですが、今年大発生しているというカメムシがエントランスに何匹もいて、とにかく素早く入ります。)

と、カメムシを招き入れることなく入室しましたが、もう少し夜景を見てみようということで、外へ。坂を少しだけ上って、4号橋と「天使の梯子」を望むことができる場所で1枚。

(穏やかな海に柔らかい灯りが映っていい雰囲気です。)

美しい夜景も見ることができました。18:00スタートの夕食でしたので、まだ20時を少し過ぎたあたり。就寝まで何度か温泉に浸かって過ごします。

(内風呂。かけ流しをやってみようと、栓をひねって温泉を入れ続けます。夕食の間に程良く湯舟の温泉が冷めて、ちょうど浸かりごろとなりました。)

露天風呂にも新しい温泉を満たして、こちらは少し加水して適温にします。

(虫はいますが、山の中と違って多くなく、夜の温泉三昧に問題はありません。)

この後、露天風呂と内風呂を行ったり来たりしてじんわりと体に温泉をしみ込ませます。お天気にも恵まれ、充実の1日でした。明日も晴れますように。

 

・・・・・天草松島温泉「天空の船」1泊旅行④[完]〔「天空の船」2日目、帰路観光編〕へ続く。

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