コロと一緒に朝夕散歩している木津川堤防は意外と貴重な植物が満載です
カワラナデシコ(河原撫子)ナデシコ科
別名:ヤマトナデシコ
散歩してて、うっそうと茂ってる草むらの中で可愛い淡紅色のカワラナデシコの花を見つけるとついついカメラを向けてしまいます、可愛いんですよ・・・
西行法師は
「野辺みればなでしこの花咲きにけり わが待つ秋は近づきにけり」
万葉の歌人、山上憶良は秋の「七種(ななくさ)」に歌う
「ハギの花 尾花葛花 ナデシコの花 おみなえし また藤袴 朝顔の花」
カワラナデシコの花は女性と重ねられ、大伴家持は亡くなった妻が
「秋さらば見つつ偲(しの)へと、妹が植ゑし、やどのなでしこ、咲きにけるかも」
意味:秋になったなら、いっしょに見て楽しみましょうね。と、植えたナデシコが咲いた、とのせつない歌も詠んだ(万葉集巻三)形見の花でもあった、と・・・
スズサイコ(鈴柴胡 )ガガイモ科
京都府:絶滅危惧種
夕方から咲き始めて朝の10時以降は萎んでしまいます。
2012年8月23日
去年、実が生ったのを発見、ガガイモ科って、ナルホドです。
ワルナスビ(悪る茄子)ナス科
ワルナスビは名前の通り、嫌われ者の帰化植物。葉っぱにも茎にも鋭い棘があります。花はカワイイのですが、人間にとって鋭い棘は悪者であり、害草とされる。
ワルナスビは北アメリカ原産であり、牧草の種子に混ざって輸入されてしまった。
検索入門野草図鑑によると、葉っぱの裏にも表にも星状毛を密生・・・写真を取り直して検証
写真はクリックで拡大します
アカツメクサ(赤詰草) マメ科
別名:ムラサキツメクサ(紫詰草)
よく似た帰化植物に四葉のクローバーとして親しまれているシロツメクサがありますが、それは江戸時代にオランダから輸入したガラス製品の中に、パッキングの材料として詰められていたもの。
アカツメクサは、シロツメクサより一か月ほど遅くピンクの花を咲かせます。花茎が立ち上がって枝分かれすることや、花のすぐ下に葉がつくことがシロツメクサとの違いです。
コマツナギ(駒繋ぎ)マメ科
コマツナギは草のようであるが、実は木本であり、小低木に分類される、ですが、わんちゃんがいつも出合うコマツナギは2か所とも道ばたなんでいっせいの草刈り時には刈り取られてしまうので、地面を這うような姿で育ってます。とても丈夫なんですよ、これに馬のたずなをつないだことから「駒繋ぎ」と呼ばれるようになったというくらいなんで、ほんならちょっと試してみよかのわんちゃん、茎を手で引っ張ってみましたがそんじょそこらでの・・・ムリっぽかったです。
葉っぱは夜には閉じますよ➱こちら
ヘクソカズラ (屁糞葛,) アカネ科
別名:ヤイトバナ(灸花) サオトメバナ(早乙女花)
葉や茎、実をもむと悪臭があるので屁糞葛の名があり、花冠内側の赤紫色が灸(きゅう)をすえた跡に似るので灸花(やいとばな)の名がある。早乙女(さおとめ)花は、花序を早乙女が用いるかんざしに見立てたものと思われる。
諺に「屁糞葛も花盛り」
いやなにおいがあってあまり好かれない屁糞葛でも、愛らしい花をつける時期があるように、不器量な娘でも年頃になればそれなりに魅力があるということ。
えっ!な・なんですって・・・・・
ミヤコグサ(都草)かな?
ミヤコグサと思うんですけど・・・
近年、欧州からの帰化植物でセイヨウミヤコグサという同属の植物が入って来ていますが、セイヨウミヤコグサは葉茎や萼に白毛が生えており全体的に白っぽく見えます。ミヤコグサは毛が生えていないので葉茎が緑々しています。
撮った写真のピントが甘いので毛が生えているのか生えていないのか等々、詳しく解らないんですよ。
カメラを変えて撮り直し(写真はクリックで拡大します)
するとどうでしょう・・・
毛が生えてるように見えます、
植物に詳しい方に見ていただきました
「このミヤコグサはセイヨウミヤコグサっぽいですね」
ピュンピュンと伸びているのは果実
日にちが経つと鞘は茶色くなるようです。
メハジキ(目弾)シソ科
昔の子どもたちが茎を短く切り、まぶたの間にはさんで目はじき遊びをしたことによる、っと名前の由来にあるんですが、イマイチようワカリマセンのわんちゃんです。
わんちゃんが確認できるのは茎が四角形・・・シソ科 ナルホドです。
ヘラオオバコ (箆大葉子)オオバコ科
根元に葉があり、茎がスラッと伸びて先に一つ花が咲く、
風が無くてもユラユラ揺れてるので撮りにくい花です。
カワラマツバ (河原松葉)アカネ科
和名は河原に生え、葉が松葉のようであることから。
花を手でフリフリッと触ると少しバニラの匂いがしますよ~~
ヤブカンゾウ(藪萓草)ユリ科
春の観察会でヤブカンゾウの若苗を見つけたらたいがい摘んで帰ります(ようです)湯がいて酢味噌和えが美味しいそうで・・・
花は:
①生のままサラダの彩りに
②一つまみの塩を入れた熱湯でゆでて酢の物に
③砂糖で煮詰めてジャムに
④ホワイトリカーに漬けて花酒に
貴重な花や可愛いお花たちがいっぱい咲いてる朝夕のコロと一緒の散歩道、草刈が始まり味気ない散歩道になってしまいました。花が咲いて実が生って種が出来る、っという様子を検証したいスズサイコ、カワラナデシコ等々追跡観察ができないのがスッゴク残念です。
と、言うてても適度な草刈が行われないと育つべき花たちも絶えてしまうんですよね。
なぜか?、西行、憶良、家持の歌をじっくり味わった後、あらためて撫子のアップの姿を見たからです。ピンクの花びらの深い切れ込みも味わいがありますね。
三首の歌では、とくに家持の歌が哀しいですね。花が咲くたび、亡き植えた人を思いだす。それが愛しかった奥さんだというのは・・・やりきれませんね。
人間はひどい名前をつけるものですね。ワルナスビはがまんできても、ヘクソカズラはね~。けっこうかわいい花姿ですよ。でもメリットもありますね。笑った後、けっして忘れられません。政治家の名前にはいいかも??。
セイヨウミヤコグサ、何回もクリップしましたよ。こんな技術もあるのかと、たまげつつ・・
自分が虫眼鏡でのぞきこんでいるような、参加型閲覧という感じですね。
お花も綺麗な姿に反して名が・・かわいそうなの有りますね・・。
わんちゃんさん色々丁寧に撮影・・散策も愉しい出うね♪
何回も登場してますね、この3人の歌人も一緒に登場してもらってますわ・・・
http://blog.goo.ne.jp/mn1944/e/fe86602a98ccfcec2f01f45e90f6d831
最初”糞蔓”だったのにおまけに「屁」まで付けて・・・ウンもぉ~~です。
(万葉の頃はクソカズラと呼ばれていて、糞葛として万葉集ではただ一首だけしか詠まれていなかったそうです。)
ただし、その這い上がるような蔓のように宮仕えをしたいと、プラス評価、も、あったそうです。
細か~い部分をご覧になっていただきたい時など、時折クリックで拡大を・・・
何日間かで、撮ってたんです。
キモチは毎日でもカメラぶら下げて散歩したいくらいです。
しばらくは散歩道での撮影もお休み、
草刈りで丸坊主に・・・見事ですよ。