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【わんちゃんの独り言 part2】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています

観覧温室~京都府立植物園~2015.8.15

2015-08-23 | 折々の花~植物園~

土曜ミニミニガイド

只今、灌水作業中

(地下水だそうです)

「水やりってカンカン照りの時でも大丈夫なんですか?」っと素朴な質問
「カンカン照りで鉢植えの植物で鉢がちっちゃいとき水やりすると鉢の中がお湯状態になってしまうんですけど、地植えの場合は大丈夫ですよ」

観覧温室前の池でスイレンの観察
 



まず、スイレンを漢字で書くと?
「水に蓮じゃないですよ、昼間開いてて夕方になるとしぼむを3日繰り返すんで、ねむる蓮、睡蓮」

ガイドの職員さんが池に入られてオオオニバスの葉を引き上げて見せてくださいました。




裏側には棘がいっぱい、みんなで順番に触ってみました「結構痛いよね」棘がある理由は、魚とかに食べられないように。
時間が経って萎れると棘は痛くなくなるそうです。
葉柄がスポンジになってて(浮き輪状)沈まない・・・
大きくなると直径2mぐらいになり子供から70kgの大人まで載っても大丈夫っと言われているが、ま、子供なら大、大、大丈夫載れます。

オオオニバスの生き抜く戦略とは?


一日目は白い花を咲かせていったん閉じて、二日目になると真っ赤に花の色が変わる、ソレは、一日目の花は白く目立って虫に見つけてもらって花粉を運んでもらわないとアカン、そこにとまった虫は閉じた中で花粉をつけて次の日開くと別の白い花に移って受粉完成。



ミシシッピアカミミガメ(北アメリカ原産のミドリガメ)がイタズラをして、葉っぱを食べてしまうんで罠を仕掛けてあります(特定外来生物なんで)、エサは竹輪。
他にはゼニガメ(クサガメ:日本在来種)が居るとか。

オオバミズオジギソウ



長い棒で触ってからも、なかなか閉じないというオジギソウ、
鈍いんだけどなんとなく閉じていってるかな?(ビミョー)っというカンジ・・・

暑い日に熱いところの温室へ・・・
「むあ~」っとした空気はすごかったです、けど、植物観察には気にならなかったです。

ペリカンバナ

つぼみ状態でした、花が咲くとスッゴイ臭い臭いやそうです
(朝来たら「おっ!今日は咲いてるぞ!」っというほど)

下に落ちてる花が終わったので観察

「煮干しのようなにおいが残ってるんですけど・・・」
順番に臭いをかぐ「確かに出汁をとった後ゴミ箱にほかしてある煮干しの臭い」
「花って良い香りのモノばっかりやないんやわ」「クサい臭いがするのはハエをおびき寄せてハエに花粉を運ばせるためです」
ハエがいっぱい居ました、蛆虫(ウジムシ)も・・・花の構造が迷路のようになっててハエが入っても出れなくなってもがいて、花粉がくっつく、出れたハエは次の花へ行けるけど、迷路にはまってしまったハエはこのような姿に。食虫植物ではないです、単に虫をおびき寄せる仕組みになってる。

ビヨウタコノキの実
 
株元に木根が出てタコの足のよう、ビヨウ(美葉)は葉っぱの縁がうっすら赤い。美しい葉っぱと・・・
棘がありましたよ。

温室の屋根


一番高いところで15m、日本の温室の中では背が低いほうだそうです。咲くやこの花館(大阪市)は天井の高さ30m京都では景観条例にひっかかるので、15mより高いのは建てられないそうです。
ヤシが集められている。天井に着くと切るしかない、そのまま置いとくとガラスを割ってしまうので天井に着くまでに種を採って育てて、天井に着くころには苗にしておいて・・・っという作業の繰り返しやそうです。、

バナナ




京都市動物園、京都府立植物園、京都水族館3園館連携してゾウ、オットセイのウンチを肥料にしてバナナを栽培、ソレをゾウのエサに・・・(小学校の児童たちに生きた教材として、実際にウンチを肥料としてやってもらったとか・・・)

ホウガンノキ

この実は昨年咲いた花の実やそうです。
花が咲いてるのは⇒こちら

ハスの蕾
ハスは水揚げが悪いのでお盆にお供えしても蕾のまま散ってしまいます、そこで・・・
 


BGM:カリオカの碧い風

良い匂いの花

イエライシャン(夜来香)ガガイモ科 原産地:中国南部、ベトナム、インド
山口淑子さんの♪夜来香♪は有名・・・

イランイラン:バンレイシ科 原産地:インド、東南アジア、オーストラリア北東部
長い花柄の先に細長い花弁の花を咲かせます。咲き始めは淡い緑色ですが、しだいに黄色に変わります。この濃厚な甘い香りのある花は、イランイラン香水の原料となります。「イランイラン」とはタガログ語で、「花の中の花」の意味だそうです。
見上げるほど高~いところに咲いていて「濃厚な甘い香り」は残念ながら・・・
有名な香水ではシャネル「№5」、アランドロン「サムライウーマン」等々

プルメリア:キョウチクトウ科 原産地:メキシコ、中米、南米北部
ハワイでの「レイ」でおなじみ、甘い香りがします。

ヤコウボク(夜香木)ナス科 英名:ナイトジャスミン 原産地:熱帯アメリカ(西インド諸島).
西インド諸島原産。よくイエライシャンと間違われるそうです。
昼は閉じていますが、夜になると花が開き強烈な香りがします(昼夜逆転室でその香り体験しました)

この猛暑の折観覧温室の中で一番涼しかった場所
高山植物室

BGM:そよ風の誘惑
アポイアズマギク(キク科) 原産地:北海道
イワギリソウ(イワタバコ科)
イワタバコ(イワタバコ科)
ウメバチソウ(ウメバチソウ科) 神津岳産
オオビランジ(ナデシコ科) 原産地:関東~中部の亜高山帯
カシオペ “ムアー ヘッド”(ツツジ科)
カンパヌラ ロツンディフォリア (キキョウ科) 園芸品種:ホワイト フラワー フォーム
キタダケトリカブト
クリヤマハハコグサ(キク科) 原産地:関東地方
ゲンチアナ ラウレンケイ(リンドウ科) 原産地:中国西北部、チベット 
コリダリスルテア(ケシ科) 原産地:アルプス南部
サツマチドリ(ラン科) 鹿児島県
シコタンハコベ(ナデシコ科)園芸品種
セドゥム“ バートラム アンダーソン”(ベンケイソウ科)
チシマフウロ(フウロソウ科) 原産地:北海道、本州北部の高山地帯
ハナゼキショウ(チシマゼキショウ科) 原産地:日本
ポリゴヌム アフィネ(タデ科) 原産地:ネパール~雲南省
メコノプシス カンブリカ(ケシ科) 原産地:ピレネー、イギリス、アイルランド
ヤナギラン(アカバナ科) 原産地:ヨーロッパ、アジア、北アメリカ
ヤマシャクヤクの実(ボタン科) 原産地:朝鮮半島、日本

植物観察会:名誉園長さんと気まぐれ散歩(2015.2.15)

2015-03-14 | 折々の花~植物園~
2月15日(日)植物園会館前集合:午後2時
おなじみの松谷名誉園長がとっておきの見所をご案内!!

わんちゃんはこの集合時間2時に間に合わなかったんですよ、この時間の頃はまだ地下鉄の車内でした。
「う・うううザンネン!!」
北山門の入口で『早春の草花展』のポスターが目に入りました。春のお花たちを撮るのもいいっか・・・いいやその前に生態園に行ってみよかな?梅園の方へもそろそろ梅の花も・・・

生態園にて
フクジュソウ               オウレン          
  

バイカオウレン               セリバオウレン
 

梅園にて
 


ジョウビタキ♂


『早春の草花展』会場の入口で、名誉園長さんの気まぐれ散歩御一行さんと遭遇、すんなり御一行さんの一員に・・・
松谷名誉園長さんの解説を素早くメモメモメモ

バクチノキ


幹の色を見てください、コレは枯れる寸前じゃないですよ、立派に生長しつつあるところ。挿し木して30年後に始めてこの木の名前のいわれになるような状態になりました。
この木の名前は「バクチノキ」、博打好きが博打をやって負けて身ぐるみ剥がされて肌の色が赤かった、っという不名誉な名前が付いた「バクチノキ」
ホントに見事に挿し木をして30年後に皮が剥がれました、剥がれてもまた元に戻り何年後かにまた剥がれる。コレって新陳代謝なんで剥がれてもダイジョウブ。人間で言うたら「フケ」
暖かい地域の木なんで京都では自生してません。南の方、九州あたりでは自生してますね。

ツルコウジ
ほとんど素通りされてしまうこの木、ツルコウジ、ちゃんと赤い実が生って「ここに居るぞ」っと主張してますね。このカンジによく似ているのがヤブコウジ、冬場に緑の葉をつけて尚且つ赤い実をつけているっというのは日本古来から縁起のいい植物とされています。ヤブコウジはよく聞きますがツルコウジって前面には滅多に出てこない、コレはすごく残念、地味なんで仕方ないかな・・・ヤブコウジは10センチくらいに成長しますがツルコウジは地上に這いつくばるように枝が伸びて葉っぱが付き実が生ってます「なんでそんな生育の仕方なんですか?」「ツルコウジの生き抜く戦略はこれしかなかった、上方に木がいっぱいあってその下でよく生育する木、っという生育の仕方しか選べなかった。太陽の光がなかったら植物は育ちませんがわずかな木漏れ日でこの木は育ちます、その木漏れ日を獲得するために地上をはって小さな葉っぱで頑張ってるんです。、ほとんどの木は幹がありますが、ツルコウジは幹がないです日当たりが良すぎると太陽の光がかえって過剰になるのでうまく育ちません。
ツルコウジもヤブコウジもありましたが、落ち葉に埋もれていたし赤い実は鳥達のご馳走になったのか見当たらなかったんで撮ってないです。

フクジュソウ


年末に売られているのをよく見かけますが縁起の良い名前の花なんでお正月に売らんがために花を咲かせる、自然条件で2~3月に花が咲くというのはいったん寒い温度にず~っと晒す必要があって、寒い冬の間自然の中で晒されています。お正月に咲く福寿草は冷蔵庫に置いときます、11月頃温度をかけて年末に花を咲かせてお正月用に出荷する、フクジュソウは年末には咲くんやっと思うのは大きな間違い、自然条件では今頃(2月~3月)・・・

セツブンソウ


京都府では絶滅危惧種、生育している地方によってはちょっとづつ花の色や形に変異がある、野生のもんなんでDNAがちょっとづつ違ってくるのは当たり前ですね。この生態園の中に居るセツブンソウもフクジュソウも、ちょっとづつ違って見えるのがわかります。

冬の樹木の楽しみ方、落葉樹・常緑樹、冬だからこその楽しい見方があります・・・幹の感じを見ただけでケヤキ、北大路通りから正門に入るまでケヤキの並木になってます。ぜひともケヤキの幹の観察をしてください。
ケヤキの幹の様子を観察、幹の肌が取れる・・・この取れ方がケヤキの特徴、
ムクノキこんなふうに皮が取れる、ケヤキとムクノキでは皮の取れ方が違う、
トウカエデ(中国原産)、ムクノキのようにガサガサしてるけどガサガサし過ぎ。
っとここで三種の幹を撮ったのですがどれがどれやらワカラナイわんちゃんです(トホホ・・・)







トウカイサチ








今年はものすごい豊作やそうです。、お豆さんが生るからマメ科、思いっきり振ってみるとカサカサッと音がする、まるで楽器。小豆みたいな豆、サヤは固くポッキンとなかなか折れるものではなかった。
サポニン(毒)が含まれている、完全に熟すまで動物に食べられないような手段で・・
強烈な棘、上の方に豆が生る、熟すまでに動物たちが登っていって食べないようにいわゆる鉄条網・・・っというのは人間の勝手な想像。この刺は枝が変化したもの刺のところに葉っぱがつき花も咲き実がなります、のでこの刺は枝が変化したものである。実物を見ると一番よくわかりますね。
樹木をよく見るとその樹木の生き抜く戦略がいろんな形で見えてくる、土の下の根の張り具合なんかも想像してもらうと楽しいですよ、根っこもいろんなところでバトルをしていますからね。
ここで『気まぐれ散歩』は終了。

『早春の草花展』の会場へ
ビニールハウスでちょっとした温室気分でした。
わんちゃん的に好きなお花たちを激撮
ポスターには
一万株の春の花を咲かせました。一足早く世界の春をごらんください。
今年のテーマは、「世界の春」
イタリアの街角、オランダの庭園、北米の森林、南アフリカの花畑などを再現しています。
またどこか懐かしい「日本の春」もあります。
色とりどりの草花をお楽しみください。っと、ありました・・・


BGM 花売り娘:ポールモーリア

ここは『オランダコーナー』です。
首都アムステルダムにある「世界で最も美しい春の庭園」とされる、キューケンホフ公園をイメージしました。
ここは『北米の森林』です。
カリフォルニア北部沿岸の森林地帯から、荒々しい内陸部の山を想像し、森林周辺に自生するネモフィラをイメージして製作しました。
このコーナーは『南アフリカの花畑』です。
アフリカ大陸最南端の国、南アフリカ共和国は乾燥した地中海性気候の南西部、温暖湿潤な東部、砂漠地帯が広がる北部など多様な気候を有する国です。この多様な気候のため、固有植物が多く植物種全体のおよそ10%が南アフリカ原産だと言われています。北西部のナマクワランドは春に奇跡の花畑が見られる場所と知られています。ナマクワランド一帯は夏場ほとんど雨が降らず、荒涼としていますが冬になると多くの雨が降ります。そして春になると一斉に植物が生長し短い春の間を謳歌するように辺り一面の花畑になるのです。
このコーナーは『日本の春』です。
通路をすすむと「山の春」「野の春」そして、わびさびの「坪庭」へと続きます。
『品種見本展示』
ここでは、地域原産の植物やその園芸品種を集めてい、あす。地中海沿岸地域(入って右側)
左側は中国、南米、カナリア諸島
『北米の森林』
カリフォルニア北部沿岸の森林地帯から、荒々しい内陸部の山を想像し、森林周辺に自生するネモフィラをイメージして製作しました。

早春の草花展:京都府立植物園 2/13(金)~3/22(日)

ホウガンノキ(砲丸の木) サガリバナ科

2014-06-11 | 折々の花~植物園~
南アメリカ北部原産の高木。花は直径約10センチで、いい香りがするらしいのですが高いところで咲いてるんで、そのいい香りはわんちゃんの鼻までには届きませんでした・・・花後には直径15~20cmの果実をつけ、砲丸のようにみえることから、この和名があります。原産地では果実を容器などに利用し、油分に富む種子は食用とします。


2012.12.9

「毎年、花を咲かせています。」っと教えていただいたのが一昨年の冬(松谷名誉園長さんの気まぐれ散歩:2012.12.9)のことでした「花の見頃は、6月中旬までになりますので、是非、美しい花をお楽しみください。」っともおっしゃってました。
それがちょうど今頃っということで見に行ってきました。観覧温室の中のジャングルゾーンへ・・・咲いていましたね、カンゲキです。


2014.6.2

さてこの花が砲丸のように結実するためには京都府立植物園の職員さんがホウガンノキに、はしごをかけ、地上3~5mに咲く花を目指します。花が咲いていたとしても、花粉がでているとは限りません。その日の温度や湿度により、花粉のでる時間帯が大きく左右されるからです。花粉がでていなければ人工授粉は行えず、交配できるベストな状態に遭遇するためには、少なくとも1日に3~5回、はしごののぼりおりを繰り返すことになります。よい香りが漂い始めれば、花粉のでているサインです。 5月中旬から行なってきた人工交配の成果で結実が確認できれば、真夏頃に砲丸に似た果実となって現れます。しかし直径5cm以上になるまでは落果する危険性が高く、まだまだ油断はできません。
昔から『果実(主に農作物)に指をさすと、その実が落ちる』という迷信があります。ご来園になられた方が、果実を見つけられて指をさされる姿を見ると、胸がドキドキしてしまう、今日この頃です。⇒一部分、京都府立植物園オフィシャルブログより抜粋

オサ・プルクラ  アカネ科


中米のコスタリカとパナマの2か国に30株前後自生が見られる珍しい植物です。国内の植物園では栽培例がなく、ここ京都府立植物園での開花が初めてだという。同園の温室係さんが、私的な旅行で訪れた米カリフォルニア州にあるハンチントン・ライブラリー植物園で、この花を気に入り種の提供を打診。2011年5月に同園から種が届き、バックヤードで栽培を始めた。直径約12cm、長さ約30cmの花はトランペット形で、充実した枝の葉腋につき、垂れ下がって咲きます。葉は対生につくので、2花づつ咲き、夜間に芳香を放ちます。属名は原産地の一つであるコスタリカのオサ半島に因んでおり、種名はラテン語で「美しい」の意味を持ちます。

観覧温室でのお気に入り
ゲンペイクサギ


カエンカズラ


アマゾンユリ


ムシトリスミレの仲間   ツンべルギア・マイソレンシス   
 


温室を巡っていきますと高山植物室があります、世界の高山植物、日本の高山植物、日本の深山の植物等々ブースに分かれて展示してあります(高山のイメージ通りに・・・)
高山植物は低温で霧状態が好きなようです、高山植物室はヒンヤリとこれからのシーズンにはピッタリ・・・
入口入ってすぐのところでガラスケースの中、大切に温度管理されてました

ホテイアツモリソウ(布袋敦盛草)ラン科

国内希少野性動植物種

アツモリソウの変種で、草丈が25~40cmになる多年草。亜高山帯の草原に生育し、低地で栽培すると5~6月(自生地では6~7月)に開花する。本種の花は濃赤紫色で、アツモリソウよりも唇弁が横に張り、雄大な印象を受ける。開口部周縁に濃い色の斑点が現れやすい。

エーデルワイス キク科


アルプスの石灰岩地帯に生育する高山植物、草丈、10~20cmになる多年草で、葉は線形~長楕円形、葉、茎、苞などが白~灰白色の毛に覆われる。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌において一躍有名となったが、実際にこの植物を見たことのある人は、以外と少ない」。アルペンローゼ、ゲンチアナ・アカリウス(チャボリンドウ)と共に、アルプス三名花として扱われる。

メコノプシス・ベトニキフォリア ケシ科
 別名:ヒマラヤの青いケシ


草丈が60~100cmになる多年草、標高3000mを超える高山の日当たりに生育する。25℃を超えると枯死することから、日本の平地における栽培は、不可能に近い。初夏に5~6cmで、透きとおるような淡青色の花をつける。イギリスのプラントハンター、キングドン・ウォードのいう「ヒマラヤの青いケシ」は本種のこと。

高山植物室は、わんちゃん的にお気に入りの場所です。

ウスユキソウ(薄雪草)キク科
エゾツツジ(蝦夷躑躅) ツツジ科
コマクサ(駒草)ケマンソウ科
シコタンハコベ(色丹繁縷)ナデシコ科
シラガミクワガタ(白神鍬形) ゴマノハグサ科
シロウマアサツキ(白馬浅葱) ユリ科
タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)マツムシソウ科
チシマキンバイ(千島金梅) バラ科
チシマルリオダマキ(千島瑠璃苧環)キンポウゲ科
チングルマ(珍車、稚児車)バラ科
ハクサンチドリ(白山千鳥) ラン科
ミヤマキンポウゲ (深山金鳳花) キンポウゲ科
ヤエザキミヤマキンポウゲ (八重咲き深山金鳳花)キンポウゲ科
ヤマブキソウ(山吹草)ケシ科
リシリヒナゲシ(利尻雛罌粟)ケシ科
レブンヒメスカシユリ (礼文姫透百合)ユリ科

温室を出たところで気がつきました、入口(室外)に展示されてました。
園内水車小屋の水辺にも咲いてました。

サラセニア サラセニア科


北アメリカ原産で、野生種はわずか8種ですが、自然交雑種や人為交配種が多くあります。葉が分化してできた瓶子体(へいしたい)という落とし穴式の捕虫器を持ち、小動物を捕食する食虫植物です。太さ1~3cmのほふく茎から直立あるいは斜上する葉をつけます。葉は筒状で緑色、黄緑色、赤紫色の網目模様あるいは白い班の入るものなど、いろいろな色合いや模様があります。開花期は5月中旬から6月中旬で、5個ずつのガク片と花弁があり、黄色または暗赤色となります。

植物会館の方へ戻ってお弁当をですね・・・
途中にタイサンボク
タイサンボク モクレン科


ハクレンボクとも呼ばれます。北アメリカ南東部の原産で、明治初期に渡来した常緑高木、白色の大きな花で直径12~15cm、芳香があります。花形も丸みをもった杯形となり、雄大で美しい。

バラ園に行ってみました
スプニール ドゥ アンネフランク 



通称:アンネのバラ ベルギー 1960年 作出

このバラは、ベルギーの園芸家デルフォージュが1955年に作ったもので、レーヴ・ド・カプリとシャンクトレアというバラを交配して生まれました。後にアンネの父オットー・フランクに出会いこのバラに「アンネの思い出・形見」と名をつけてオットーに贈りました。ちなみに、、レーヴ・ド・カプリはプレジデント・ハーバーフーヴァー(アメリカ31代大統領の名前をとっています。)を親に持ち、フーヴァーは1929年(アンネ・フランクの生まれた年)大統領に就任しています。またシャントクレアの親は、ピースで1945年ベルリン陥落(ナチス敗北を意味します)を記念して名付けられたバラです。共にアンネフランクとの因縁を感じさせます。


薔薇たちの表情
Carmen Gavallaro ♪la vie en rose:薔薇色の人生♪

京都府立植物園:バラ園にて 2014.6.2



園長・副園長の園内ガイド~京都府立植物園~2014-5-25

2014-06-08 | 折々の花~植物園~

副園長さんの園内ガイドでした。

2014.5.25(日)

「京都府立植物園、満90歳になります1924年(大正13年)開園。単純に言うと種を蒔いた木が90年、クスノキ並木の木は100年生、つまり10年生の木を植えたんですね」
副園長さんは薔薇園に入ると無口になられるそうです、バラ園はかすめるだけ~~っとおっしゃってましたけど・・・

バラ園に入ると比叡山を背景にしたナンバー1ビューポイントの紹介

植物園会館2F園芸サロンからの眺望がスバラシイ

250種2000株のバラを栽培展示、
ほとんど四季咲き大輪、中輪、棚の上にあるクライニング(蔓性)、コレは1年1期(今)咲き。
四季咲きとはいえ夏30℃以上になると、ちょっと花は無くなるけど10月になると復活してキレイなバラ園になります。
バラの木の一株毎に品種名と作出名の看板がありました。

カルミア(アメリカシャクナゲ)ツツジ科 北米原産

つぼみの時は本当に金平糖のような・・・


オシベが10本花弁の中にクルッと格納されたようになってる?そこに虫が飛んできたらパ~ンッとはじけて花粉をまき散らして受粉するという生き残りの戦術。

ブラシノキ:フトモモ科

原産地オーストラリア

花と見えてるのはオシベ(花弁じゃないですよ)植物の場合いろんな種の散布の仕方がありますね、風によってクルクルと舞うモノ、動物によって運ばれるモノ、食べて糞として出るモノ、山の中でアナネズミなんかが穴掘って蓄えこんでソレを忘れて発芽したりとかいろいろあるんですが、このブラシノキは現地では山火事によってです、多分そのままでは生育しないでしょう、日本では枯れるとき種が落ちて子孫を残していく・・・
英名ではボトルブラシ(ビン洗い)

クスノキ並木


クスノキは常緑樹、いくら常緑といっても葉っぱは入れ替わります、一般的に常緑樹は1年から5~6年が一葉の葉っぱの寿命なんですがクスノキは1年で全部入れ替わります、新緑で今が一番キレイな時。
クスノキの葉っぱのダニ(フシダニ)のお話されてました、フシダニが居ることによって他の悪いダニから守ってくれてる?まさに共存共栄。

クスノキにノキシノブ


ここで百人一首が登場
ももしきや古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり
順徳院(鎌倉時代)
昔の華やかかりし頃はよかったなぁ、檜皮葺なんかの屋根にノキシノブが寄生してなんだか落ちぶれたカンジがするなぁ・・・との意味
しかし、コレは寄生してるんじゃないんです、樹皮に着生してるんで木にとっては迷惑じゃないんですよ。

ヒマラヤスギ

原産地ヒマラヤ標高1500m~3000mのところに生育。
樹齢約100年、大正6年に植栽の記録があるそうです。

シリブカガシ(尻深樫) ブナ科


尻が深い、つまりドングリの底がペコッとへっ込んでいる・・・
シリブカガシの花と実の関係、花は9~10月に葉っぱより高く突きだして咲く、ちょうどその頃前年の果実が熟すので花と果実の両方を同時に見ることができる。秋に注目ですね。

シリブカガシに子どもたちが楽しそうに載ってますねぇ・・・


タラヨウ(多羅葉)モチノキ科 別名:葉書の木

裏に書いて切手を貼って郵便局に持って行けば届けてくれるそうですよ。


「京都府立植物園楽しいな」どなたが書かれたんでしょう??2010年に書かれたそうですよ、タラヨウの葉っぱが何年枝に付いてるか観察中・・・
「たぶん?タラヨウは5年、6年っと葉っぱを付けてるんじゃないかな?」っと副園長さん。

エキウム・ウイルドプレッティ:ムラサキ科

原産地:アフリカ西海岸カナリア諸島

30年前に日本で初めて開花に成功、ここまでくるには京都府立植物園ではいろいろとご苦労があったようです。初めの頃は花の背丈が1m50で2万個あったそうで今は背丈3mを目指してるとか?花の数3万個に・・・けど、この綺麗な花の中(蜜)には毒があるそうですよ。

イロハモミジ(いろは紅葉)カエデ科

京都府立植物園では「高雄楓」っと名札が付いてるかも?

翼果(種子)がついてました、カエデの特徴です、京都府では北部に行けばほとんどがヤマモミジでイロハモミジ゛は無いそうです、ヤマモミジの場合は種子がこんなに開いてなくって、もうちょっと角度が狭いそうです。

オオバオオヤマレンゲ

中国原産。
良い匂いがしてました。

サラセニア 北アメリカ東部原産、食虫植物

水車小屋のすぐそばに咲いてました

「この中に虫が入るのですか?」「もちろん、虫が這いあがれないように毛が下向きについてます、栄養分の不足分を補います、コレは酸性土壌でほかの植物が入りにくい栄養分の低いところに生息してます、自分が生きていくためだけだったら光合成で十分なんですが、花を咲かそうともうひと踏ん張りしようとそんな時、栄養分を補給するっと云う程度のところで食虫になってるんですね」

四季 彩りの丘へ
テッセン:クレマチスフロリダ


クレマチスのことをよくテッセンといったりしますがコレがホントのテッセン・・・
クレマチスとテッセンの大きな違いは?
真ん中紫色になってますね、雄しべが花弁化してます、だから花粉を出さない、花びらのようになってる

ヒナサンショウバラ(雛山椒薔薇)バラ科

山椒の匂いがしてました。

ここで、副園長さんの園内ガイドは終わりました
地味ぃ~な植物ばっかりの観察で最後にお花を少~しでした。
後日改めて京都府立植物園行ってきました。
観覧温室に気になる木があったんで・・・

≪おまけ≫
ヤマボウシ(紅富士)     ガビサンヤマボウシ


ハリモミ


タイサンボク     ツバメズイセン

 



桜紀行Ⅶ 最終章~さとざくら~ 2014.4.20

2014-04-24 | 折々の花~植物園~

松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩:2014.4.20(日)


桜というと、日本人はほとんど皆さんソメイヨシノのことを思ってらっしゃる・・・
今の時季になると桜の話題はほとんど消えてます(新聞も、テレビも)「桜は終わった・・・」みたいな。
桜が開花しましたとか、桜がいま、満開ですとか、こういう時は桜、じゃなくって「ソメイヨシノが」っと言ってほしい。ソメイヨシノの満開が終わったら桜が終わったような・・・にはちょっと憤慨です。
ソメイヨシノが終わってからが桜の本番・・・これから咲く桜もいっぱいあるんですけどねぇ・・・っと、名誉園長さんはおっしゃる。
京都府立植物園北山門の近くにソメイヨシノ以外の桜を集めたエリア。
ソメイヨシノが終わってからの桜をメインにしての観察会でした。

カンザン(関山)




この桜は非常に強く観たカンジも花が大きくてド派手、病気にもなりにくく気候にも適応するっということで、ヨーロッパの人たちには人気があり多く植えられています。
枝ぶりに特徴がありますね、長い枝に細い枝が付くのですが、その付き方がバッファローの角のよう、葉っぱが落ちた時でもその枝ぶりで「コレはカンザン」っと。

キクザクラ(菊桜)


この桜は二段咲き。
「どんな咲き方をするんですか?」
「花の中を見ると花の中心部に緑色のモンがあります、コレは萼片でそこからまた花びらが出て咲きだします、コレが二段咲き、花びらの枚数を数えると100枚は超えますよ、正面から見ると菊みたいやから菊桜」
桜の花びらって5枚が基本で、八重咲で10~30枚なんですがこの桜は100枚を越えます。

バイゴジジュズカケザクラ(梅護寺数珠掛桜)
 

新潟県にあるお寺(梅護寺)にこの原木があったということから名付けられた。
親鸞聖人が島流しから還られたおり、旅の疲れで腰を掛けた時、その傍にあった桜に数珠を掛けられたら、こんな数珠のような花が咲いたっということから・・・
花の真ん中を見ると同じように(菊桜)緑色の萼片があります、そこからまた花が咲くのでコレも二段咲きしますね。菊桜との違いは花びらの後ろの萼片が、フツーは5個あるんですが、菊桜系統はフツーある萼片の間に副萼片が付きます、その副萼片の見え方が菊桜と梅護寺数珠掛桜とは違います(わんちゃん的には、う~~NN??花びらが多いなぁ・・・ぐらいかな?)

ウコン(鬱金)


花の中心が赤くなっているのは、咲いてからだいぶんと日にちが経ってるなぁっと言うのが分かる・・・
花が咲いてしばらくすると黄色系に咲きます

ギョイコウ(御衣黄)


ウコンに似てますが花びらがイナバウワーしてますね、花の中心が赤くなっているので花が咲いてからだいぶん経ってます,
黄色っとありますが、花が咲いた直後は緑色で葉っぱと見分けがつかないくらい。
緑色っと言うのはクロロフィル(葉緑素)なんで光合成をします、花びらでも光合成をします。ということは、花びらとは、葉っぱが変化してできた植物の生殖器官っということが植物学的には言われています。花ってもともと葉っぱだったんですよ。

フゲンゾウ(普賢象)




室町時代のころより親しまれていたと・・・
同じDNAが挿し木、接ぎ木をして親のDNAを子に伝えていく、そういった技術があって、今に残っていきます。
葉化した雌しべが1本~2本あるのが普賢菩薩が載っておられた象の鼻に似るとも牙に似るとも言われています。

アマノガワ(天の川)

この品種はぜんぶ枝が上を向いて、花が上を向いて咲いてます
(桜はだいたい、下向きに咲いている)

コトヒラ(琴平)



四国の琴平さんにあるっと言われてます。
フツー八重咲って花が大きいんですが、コレは小さいですね、珍しいんですよ。

【おまけ】



早春の草花展2014年2月14日(金)~3月23日(日):京都府立植物園

2014-03-26 | 折々の花~植物園~
今年も京都府立植物園の芝生広場に特設の簡易温室で開催された「早春の草花展」行ってきました。
その日は地下鉄「北山」駅を上がると強い雨が降ってました、
「北山しぐれどすなぁ・・・」っと横のご婦人がおっしゃってました。
晴れてるのにざぁ~っと降ってくる、また、晴れて・・・みたいな
この時季雨が降ると寒い寒い!!
「いややなぁ、けど、草花展は温かい温室みたいなとこやし、まぁ良いっか・・・」とかブツブツ言いながら・・・
確かに草花展の温室みたいなとこは温かかったです。

200品種、10000株の草花を使い、「ポカポカ陽気の道」をテーマに春の景色を演出。
園長さんがおっしゃるには「目がチカチカするような下品な展示はやめて欲しいとお願いするものだから以前に比べるとややおとなし目の展示になっていると思います。」っと。また、「部屋ごとにテーマを設けてスタッフ各人の個性を生かした展示が出来上がりました。個人的には前よりずいぶんよくなったと思っています。」とも・・・
そして、「植物園の草花展で一足早い春を体感してください。ご来園をお待ちしています。」
(京都府立植物園・園芸日記2014.2.14より)

わんちゃんが行ったのは「早春の草花展」も明後日で終わってしまうっという日でしたが、
元気なお花たちがいっぱい迎えてくれました「元気が無いなぁ」っと言うお花は皆無でした 。
スタッフさんたちの愛情あふれたお世話にただただカンゲキ・・・
「ポカポカ陽気の道」は「花の道、街の道、雪の道、野の道、山の道、谷の道」っと、イメージされた部屋に仕切られてありました。









普段滅多に出会えないお花たちにも会えてまたまたカンゲキ・・・➱こちら

2014 3 21京都府立植物園:早春の草花展(お気に入り)

イチリンソウ、ゲンゲ、ナノハナ&ダイコン、ノボロギク、ヒメリュウキンカ、フクジュソウ、ミスミソウ、ミヤマシキミ、ムラサキハナナ

虫も陽気に誘われて


お水やりの後だったのかな?




園内へ
サンシュユ




植物生態園へ(ここは、わんちゃん的お気に入りNo1ゾーン)
トキワイカリソウ




ツノハシバミ


オニシバリ




オニシバリの実

2011.6.27撮影

ワサビ  フキノトウ
 

モミジチャルメルソウ
  

ミスミソウ


トサミズキ




梅林へ


  



  



【おまけ】
サンシュユ(山茱萸)ミズキ科
トキワイカリソウ(常盤碇草)メギ科
ツノハシバミ(角榛)カバノキ科
オニシバリ(鬼縛り)ジンチョウゲ科
フキノトウ(蕗の薹)キク科
ワサビ(山葵)アブラナ科
モミジチャルメルソウ(紅葉哨吶草) ユキノシタ科
ミスミソウ(三角草)キンポウゲ科:別名:ユキワリソウ(雪割草)
トサミズキ. (土佐水木)マンサク科
ウメ(梅 学名:Prunus mume、英:Japanese apricot)バラ科

鳥(シロハラ)にバッタリ
  

雨の植物園にさようなら




洋ラン展~京都府立植物園~

2014-02-05 | 折々の花~植物園~
第22回 洋ラン展
会期:1月31日(金曜日)から2月11日(火曜日・祝日)
概要:洋ラン約200鉢を展示(即売あり)共催:京都洋ラン研究会
会場:観覧温室特別展示室(共催:京都洋ラン研究会)

観覧温室に入るとすぐ目についたのが、今回洋ラン展で表彰された方たちの作品です

京都府立植物園協力会長賞


京都府立植物園長賞


京都府知事賞


京都洋ラン研究会長賞


タイ王立園芸協会長賞


台湾蘭花産銷発展協会長賞
メダル、トロフィーとともに展示されてました。

特別展示室に入ると、蘭、ラン、蘭がいっぱい。
2014 2 01京都府立植物園ラン展


「香りが良いラン」のコーナーからバケツのようなモノが付いてるようなランなど鑑賞しながらたくさんのカトレアも・・・
いずれも力作ぞろい、作り手の一生懸命さがひしひしとわんちゃんにも伝わってくるような気がしました。
「蘭の植え替え講習」とか「温室が無くても蘭が育てられます講習」とか可愛いランがリーズナブルなお値段で販売されてました。

観覧温室のランの部屋にも行ってみました。
「キレイなぁ~~~」














おしえて えんちょう先生 植物のふしぎ
Qus.
空中に根を伸ばすランを発見!!土がないのになぜ育つのですか?
Ans.
スコールや霧が多く、湿度の高い地域には、木や岩に根をつけて空気中に根を伸ばす「着生ラン」と呼ばれるランがたくさんあるんだよ。

Qus.
太い根が力強く伸びていますデス。
Ans.
実はラン本来の根は細いんだよ。空中での乾燥に耐えるため、根の周囲をスポンジ状の細胞層(ベラーメン)が覆っていて、空気中の水分を直接吸収できる構造になっているんだ。

ランには2万種類以上の仲間があって、最も種類が多く、最も進化した植物だとも言われているんだよ。植物園には、珍しいランがたくさんあるから見に来てね

はぁ~~い

っと、撮ったのがこのラン

が、京都府立植物園では珍しいランの一種で・・・


ダーウィンという生物学者がこのランを見つけたとき長~い、髭のように長い、距(きょ)の先に蜜があるんですよね、こんなに長い距があるんならこれぐらいの長い口吻をもった虫が居るんじゃないかな?っとダーウィンが予言をしました。そして、ダーウィンが亡くなって60年後にこんなに長~い口吻を持った蛾が見つかりました。ダーウィンの予言が亡くなって60年後に実証された・・・スズメガの仲間です。進化の過程で互いに昆虫とランが都合よく進化していったんだなって、ちょっとづつお互いが伸びていったのかな?

京都府立植物園 寄せ植え&ハンギングバスケットコンテスト展

2014-01-26 | 折々の花~植物園~
第3回新春を彩る 寄せ植え &ハンギングバスケットコンテスト展
北山門広場にて、2月2日まで
テーマ=京都らしさ、新春らしさ、和の雰囲気。

ハンギングバスケット部門と寄せ植え。
冬なんで使える植物が限られてきます、植物に差が無くって形にも差が無い、個性が出せてる作品っとなりますね。
土・日限定でハンギングバスケット教室が会場にありました。
「この会場のハンギングはオアシス(スポンジのような)があって生の花を挿してるんじゃないか?ってお客さまに聞かれるのですが全て根っこが器の中に入ってます。
冬に強い根っこのあるモノばかり・・・っということは、2か月~3か月もちます、枯れにくいです。
冬場ですから、多少詰めこみ気味に植え込んであります、根っこが動きませんし、あんまり成長しませんので、キレイに詰め込むことができます、冬に強いモノっということでハボタン、ビオラ、パンジーが多いです、ハンギングバスケットは春や秋だけじゃなくって冬場でも楽しんでいただけるっということになりますね、冬場のコンテストで全国的にはここ京都府立植物園だけです、この会場には島根県、愛知県、岐阜県、静岡県っと多くの地域から出品されてます、100点以上集まってます、西日本ではこちらがイチバンだと思います」っと、ハンギングバスケット教室のインストラクターがおっしゃってました。
コツは
フツーの培養土に+バーミクライトとか軽いモノを使います、壁にかけて水やりもありますから重くなるし、軽めの土を入れます

今年は人気投票がありました、全作品の中から一番人気を決めます、投票箱がありました。

『ご来園の皆様の人気投票(H26.1.12~1.21)の結果、人気N0.1賞は』
「古都の調べ」

(壁掛け型ハンギングバスケットコーディネートタイプ部門)に決定しました。

「睦び月」

京都府知事賞

「京の華」

京都府立植物園名誉園長賞

「坪庭のモダン」

京都府立植物園園長賞

「今年は特に力作ぞろいで審査員は苦労しました」っと園長さんのコメント ➱こちら


2014 1 京都府立植物園ハンギングバスケット

ラティスに掛けてありました


2014 1 京都府立植物園寄せ植え

噴水の池を取り囲むように展示されていました。

とても寒い日でしたけど、ちょっと園内を花を求めて・・・
スノードロップ


ロウバイ(蝋梅)


オオカメノキ(大亀の木)
 


2011.5.27小樽にてオオカメノキ(ムシカリ)の花

バイカオウレン(梅花黄蓮)

落ち葉の中にちっちゃな白い花が・・・

ジュウガツザクラ(十月桜)


アリドオシ(蟻通し)




ヤマコウバシ(山香ばし)

枯れた葉は春まで落ちない、ので受験生のお守りになっている?とか。

なからぎの池には
マガモ




アオサギ




マツムラソウ、キレンゲショウマ:2013.9.22

2013-10-13 | 折々の花~植物園~

マツムラソウ (松村草) イワタバコ科
 

京都府立植物園(京都市左京区)で、環境省が絶滅の恐れの極めて高い絶滅危惧ⅠA類に分類する希少種、マツムラソウがかれんな釣り鐘状の花を咲かせている。南国に生息する植物で、冬に根が凍結することから京で地植え栽培は難しいとされたが、試験的な栽培を経てようやく公開にめどがつき、同園は今年から本格的な公開を決めた。
マツムラソウは、イワタバコ科の多年草で、沖縄県の西表島や石垣島、台湾、中国南部に生息する。植物園は数年前から、国内の植物を生息地に近い環境で紹介する「植物生態園」付近で1株を植え、試験的な栽培に取り組み始めた。一角にはせせらぎがあり、常に水が流れている環境のため根の凍結が防げると職員が考えたからだ。2011年冬から2年連続で越冬し、無事に花をつけたため来園者に見てもらおうと今年7月にバックヤードで育てた約40株を植えた。
9月中旬から、釣り鐘状の黄色い花をつけ始めている。1株に多いと20~30もの花をつけることもあるという。
府立植物園の担当職員は「せせらぎ付近は来園者を引きつける植物が少ない場所だった。南国情緒あふれる花で新たな魅力が作り出せれば」と話している。10月下旬まで見られるという。
2013.9.25 京都新聞

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)アジサイ科

2013.9.22 撮影

キレンゲショウマは紀伊半島、四国、九州などに分布する珍しい山草ですが、絶滅危惧II類に分類され絶滅の恐れが増大している種に指定されています。
自生地では7~8月に咲きますが京都ではこの時期(9月)になりました。
低地での栽培は、自生地には生息していない害虫のクロウリハムシの食害により蕾のうちにダメになるそうです。京都府立植物園でも地植え株の開花は開園以来、初めてではないかともいわれています。

京都府立植物園では大事に大事にされてます




わんちゃんが初めてキレンゲショウマに出合ったのは六甲高山植物園ででした、その前に、宮尾登美子さんの小説「天涯の花」でキレンゲショウマが登場でした。主人公の珠子役を田中美里さんが演じておられて剣山のキレンゲショウマに会いに行くシーンは印象的でした

もう一度温室へ
カカオ アオギリ科


コレみ~んな花です、おそらく何千ッと花が咲いてるでしょう、こんだけ花が咲くんやけど実になるのは、おそらく2~3個、物凄く効率の悪い花なんです、あんな大きな実が生るのに花はこんな小さな花、花も近づいてみると結構面白い形をしてる?・・・




2012.10.22 撮影

ネペンテスウツボカズラ ラヤ ウツボカズラ科




の写真の二つのウツボカズラは日本ではおそらくここでしか見れない、スゴク珍しい植物です、ボルネオ(熱帯)の標高の高いところ2000㍍~3000㍍の高山にあります、日本の夏のように30℃を超えるところは苦手です、20℃くらいのところで生育しています、ラヤっというのは、マレーシア辺りで王を意味する言葉でネペンテスの王さまっと・・・昔ネズミの死がいが入っていたという話があるんですがソレってこの花のことです、日本でこんな袋が付くっていうことはまず、無いんです。業者さんから買ったモンなんですが、生かしておくだけでも難しい植物、それぐらい貴重なモンです。(園長さん談)

ヤドリコケモモ ツツジ科


奄美大島にも今、10個体?いやそれ以下かな?ぐらいしかないと思います、絶滅危惧種の特定種になってて作ったらアカン移動させてもアカン、非常に厳しく保護されています、奄美大島に行ってもこんなに大きなヤドリコケモモはありません、世界最大のヤドリコケモモがコレです。(園長さん談)

アアソウカイ(亜阿相界)キョウチクトウ科

原産地:マダガスカル

(日本)植物園に来たときはここ(幹のプクッと膨れている所)までしかなかった、2000年だったかな?日本では水分が多くて光も足りないからドンドンドンドン上に伸びて行ってマダカスカルのように乾燥してて光の強いところに居るとズングリムックリになるんです、ここんところで明らかに違う、性質じゃなくって生育地が違ったから、来た時はここ(幹のプクッと膨れている所)までだけで多分2~30年経ってる、来た時から10年とちょっと経ってこんな形にホントはよくないんですが仕方がないですね(園長さん談)

バオバブ アオイ科


マダガスカルには9種か10種のバオバブがあります、それ以外にアフリカ大陸にはアフリカバオバブが1種あり、もう一つオーストラリア大陸にオーストラリアバオバブが1種あります、つまりほとんどのバオバブはマダガスカルに集中しててそれ以外の種はアフリカ大陸とオーストラリア大陸に1種づつあるっということになりますね。
「星の王子さま」の中に出て来るのがこのアフリカバオバブなんです、コレは1991年にこの植物園にやってきました。花が咲くんですよ、花が咲くほど大きな木は日本にはなくって、なかなか珍しい植物です。コレも夜に咲く花です、昼夜学転室に持ち込むと花が咲いてるのが見れるんですが大きくなっててちょっとムリ、見れないのは仕方がないですね、ただ、ここは10時にオープンします朝一番に来てもらえると咲いているのが見てもらえるかもしれない(今年はもう全部咲き終わってしまいました):園長さん談

サルオガセモドキ パイナップル科 

アナナスの仲間です

この仲間の特徴は土に植えちゃいけない、土に植えると育たない、根っこが土の中に入って湿ってしまうことを嫌う植物です。
エアープランツといいます、フツーにほったらかしといて空中にぶら下げる、コレは中南米の植物です例えばメキシコだったら電線にぶら下がってる、地面では絶対に育たない、小さな花を咲かせます、そういう乾燥地の植物です、コレを部屋で作ろうと思ったらそんだけ湿度が無いとアカンわけですから部屋の中カビってしまいますね、人間と一緒にはなかなか住みにくい植物です(園長さん談)

温室を出ると







【お知らせ】
うさこさんから「奈良市虚空蔵町弘仁寺の紫苑」の花だよりが届きました

高山植物室(京都府立植物園観覧温室)~園長の園内ガイド~

2013-10-06 | 折々の花~植物園~
「園長の園内ガイド」の日、昼夜逆転室で日頃見れない夜に咲く花たちを観察しました ⇒こちら
続いて「高山植物室」に・・・
ここは京都に居ながらにして世界中の高山植物が観察できる・・・っと。
山ってずっと晴れてないですよね、すぐに霧がでたり雲がでたり・・・つまり高山植物は温度が低くって湿度が高いところが好きなんです、京都の夏ってどこよりも暑いです
そんな京都のこの場所で高山植物を、っとクーラーで温度を下げて涼しい部屋を作り同時に湿度をあげようと頭上では霧(ドライミスト)が出ています、
「そんな難しいことをせんでもええやんか」っという人もいると思います、けど、自分の足で山の上まで歩けない人もおられる、世界中の現場に行こうと思ったらもの凄いお金がかかる、ソレが200円で観れるっと、ここ(高山植物室)はそういうところです。っと、園長さん談

イズノシマウメバチソウ  ユキノシタ科

別名:コウズシマウメバチソウ
ウメバチソウの仲間でイズノシマウメバチソウという日本固有種。

イワシャジン(岩沙参)キキョウ科

山地の湿った岩場に生える、岩場に生える釣鐘人参の仲間という意味。

ツクシイワシャジン (筑紫岩沙参)キキョウ科
 

コケモモ(苔桃)ツツジ科


ゴゼンタチバナ(御前橘)ミズキ科

ハナミズキの仲間
フツーこの仲間は木になるんですが草になるのはこのゴゼンタチバナだけです。

シラタマノキ(白玉の木 )ツツジ科

ツツジの仲間、ブルーベリーのようなモノ。食べられると思います

シロバナトリカブト(白花鳥兜)キンポウゲ科

トリカブトの仲間は毒草として知られており、全草に毒が含まれるが、根が最も毒の含有率が高いといわれる。
「鳥兜」の名前は、上にかぶさるガク片が烏帽子に似ることから

タイカカラマツ(大花唐松)キンポウゲ科

中国(甘粛省、四川省)原産の多年草

ソナレノギク(磯馴野菊)キク科


ポリゴナツム・アクイネ


トロファギア・サキシフラガ・アルバ
 


高山植物室は「日本の高山植物」と「海外の高山植物」っと分かれてましたが写真を撮ってるうちに、ごっちゃになってしまってます。

次回は、もう少し温室をぶらりっとしてから北山門出口に向かいました・・・

【お知らせ】
うさこさんからひがんばなの里~穴太寺界隈~ぶらり散策のお便りが届きました

昼夜逆転室(京都府立植物園観覧温室)~園長の園内ガイド~

2013-09-29 | 折々の花~植物園~

9月22日(日)の京都府立植物園
1時から長澤園長さんが園内をガイドされます。

参加してまいりました。

京都府立植物園内観覧温室の昼夜逆転室は2013年8月3日にオープンしました。
昼夜逆転室の入口にはイエライシャンが・・・
イエライシャン(夜来香)ガガイモ科




イエライシャンっと言えば?
昔、李香蘭という人が♪夜来香♪という歌を歌って有名になりました、けど、本物のイエライシャンという植物はその当時日本には無かったんです。違う植物をイエライシャンだと、みんな思ってました、コレが本物のイエライシャンだと1980年代にやっと日本に入ってきました。
それなりに良い匂いがします、コレも夜に咲きだして夜だけじゃなくって昼も咲いて、夜に香りが強くなります。
植物はみ~んな昼にだけ咲いてるわけじゃ無いンです、夜に咲いてる植物もあります。ソレは植物が花粉を媒介してもらうパートナーを何にするか?っと。フツーの昼間に動いている昆虫に花粉を媒介してもらおうと思ったら昼咲かないとアカンのですが、夜に飛ぶ昆虫に花粉を媒介してもらおうと思ったら、花は夜に咲かないとアキマセン、つまり蛾ですね、蛾なんかに花粉を媒介してもらおうと思ったら夜に咲かないとアカンのです、夜咲きの特徴は花が白いということ、ちょっとでも白い方が目立つでしょ、赤かったら目立たない、白やったら目立つし、しかも一個一個の花が大きい、大きい方が目立ちやすい、ゲッカビジンやヨルガオですね。
もう一つは匂い、匂いを出して昆虫を集める、目立つように黄色くはないし大きくはないけど、匂いで昆虫を集めてるっというのもありますっと、長澤園長さん談

そういう予備知識を持って、暗~い部屋に入っていきました
虫の声やフクロウが遠くの方で鳴いてるようなのが聞えてました

ゲッカビジン(月下美人)サボテン科




ヨルガオ(夜顔)ヒルガオ科


ヘビウリ(蛇瓜)ウリ科


ツキミソウ(月見草)アカバナ科


サガリバナ(下がり花)サガリバナ科


ケチョウセンアサガオ ナス科 
別名:アメリカチョウセンアサガオ



オシロイバナ(白粉花)オシロイバナ科

昼夜逆転室での写真撮影はフラッシュ使用禁止です


夜の間は、ずっと電気をつけてます、温室がオープンする10時ごろには電気を消します、つまり朝の10時ごろにこの部屋を夜にします、温室が閉まる夕方には電気をつけて昼にします、つまり昼と夜を逆さまにします。
ずっと電気はつけてなアカンし今の時季、冷房も入れなアカンし、ちょっとコストが高くつく、しかし普段見れない珍しい花が見てもらえる・・・っと、園長さん談

植物の体内時計
植物の体内時計の存在は、古くから知られていました。
アサガオが朝に、ヒルガオが昼に、そしてヨルガオが夜に咲くのはこのためです。
開花だけでなく、気孔の開閉や茎葉の伸張、光合成の活性といった現象も体内時計の制御を受けているといわれています。
牧野富太郎博士は、著書「続・植物記」で植物に体内時計があることを、このように紹介されています。
『アサガオ、ハスなどは夜明け方に花を開きオオマツヨイグサ、マツヨイグサ、ツキミソウ、ヨルガオなどは夕暮れに花を開く~中略~また外囲の状況によって開花時刻は大略一定しているので、それを一昼夜の時に当てはめて楽しむのも興味のあることである』
近年、植物の体内時計のしくみについて、関与する遺伝子やタンパク質などについて解明されつつあり、今後の研究が期待されます。
↑ 昼夜逆転室の入り口近くでの説明板

レンゲショウマ~京都府立植物園:植物生態園~

2013-08-11 | 折々の花~植物園~
京都府立植物園に行ったなら植物生態園は素通りできないです・・・

レンゲショウマ(蓮華升麻)キンポウゲ科

日本特産の1属1種の花。
初めてレンゲショウマに会ったのは2008年の夏のこと六甲高山植物園ででした ⇒こちら



ウバユリ(姥百合)ユリ科
花はユリに似てるけど、緑白色で細長いですね。
花が満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられた。
カノコユリ(鹿の子百合)ユリ科
別名:ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)。

ヒオウギ(檜扇)アヤメ科


日本、台湾、中国、インド北部など、東アジアの広い範囲に分布する植物です。主に山野の湿り気のある木陰に好んで自生します。日本では古くから親しまれており、生花材料として栽培されてきました。京都では祇園祭には欠かせない花で、時期が来ると軒先などにヒオウギが飾られます。



エゾミソハギ(蝦夷禊萩) ミソハギ科
ミソハギ(禊萩)に似ていますが,茎や葉などに毛が生えているところや,葉が茎を抱くところが違います。和名に蝦夷とついていますが、日本では北海道から九州までに分布します。水辺の湿地に生えます。
オトギリソウ(弟切草)オトギリソウ科
オトギリソウにはタンニンが多く含まれており、全草を乾燥させたものを小連翹(しょうれんぎょう)と称して生薬として用いる。
和名のゆかり:この草を原料にした秘薬の秘密を漏らした弟を兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものである。
この不吉な伝説のため、付けられた花言葉も「怨み」「秘密」

キキョウ(桔梗)キキョウ科

「娘よ」   山本太郎

娘よ
ちいさな庭の片隅に
桔梗が咲いた
ストロベリーの銀紙を
無心にひき裂く娘よ
父のそばにきて
よくみよや
あれが花 とばない蝶々
こんなにてばなしのもろいいのちが
地上にあるということの
大きな救いを
お前もいつの日知るだろう
ほら風に
りんりんと鳴る桔梗ひとむら
父の膝の上で
ちりちりと銀紙を裂く娘よ

道草さんより

萩の花 尾花葛花(をばなくずはな) なでしこが花 をみなへし 
また藤袴(ふぢはかま) 朝顔(あさがほ)が花

(山上憶良 万葉集 巻八 一五三八)
万葉集のなかで秋の七草と歌われている「朝顔が花」はキキョウであると言われている。
絶滅危惧種



キンミズヒキ(金水引)バラ科
詳しくは➱こちら
トウテイラン (洞庭藍) オオバコ科
トウテイランの名前の由来は、中国湖南省にある洞庭湖(ドウテイコ)の美しい水の色にちなんで呼ばれている名称。
ランとつくが蘭の仲間ではなく藍(青い)からきているようです。日本固有の植物で、絶滅危惧種にもなっているようです

フシグロセンノウ(節黒仙翁).ナデシコ科

茎の節が名前のとおり赤黒っぽい、ナルホド!

マツムシソウ(松虫草)マツムシソウ科


日本のスカビオサ(Scabiosa)は、 ラテン語の 「scabiea (疥癬(かいせん):かゆみの病気)」が 語源。
松虫草が、 皮膚病に効く薬草として 使われていたことから



ハマユウ(浜木綿)ヒガンバナ科
別名:ハマオモト、肉厚で長い葉がオモト(万年青)に似ることから
ミツバハマゴウ(三つ葉浜栲)クマツヅラ科
青紫色をした唇形の花をたくさんつけていましたが、一日花と教えていただきました。
実を乾燥させたものを生薬で蔓荊子(まんけいし)といい、滋養強壮、解熱、消炎などの薬効がある。

ヤマユリ(山百合)ユリ科

別名:「鳳来寺百合(ほうらいじゆり)」
愛知県の鳳来寺山に自生するところから。

ナツズイセン(夏水仙)ヒガンバナ科

中国原産
葉は早春に出て、長さ20~30㎝、幅18~25mm、
白みをおびた緑色で夏に枯れ、その後まもなく花茎をのばす。
ヒガンバナの仲間、ナルホドです。

カリガネソウ(雁草属)クマツヅラ科

この花の匂いについて
①良い匂い
②まぁまぁ許せる匂い
③匂いたくない匂い
匂いには個人差がありますので・・・

可愛いレンゲショウマ引き返して、もう一度撮りに行きました


猛暑日をさらりと受けて夏の花。(道草さんより)



園長・副園長の園内ガイド~京都府立植物園~

2013-08-07 | 折々の花~植物園~
京都府立植物園では奇数月には『園長・副園長の園内ガイド』
偶数月には『松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩』があります、7月28日にですね、
『園長・副園長の園内ガイド』に参加してまいりました。
その日は副園長さんでした。

ウバメガシ(姥目樫)ブナ科


御所の生垣にありますが植物園の周辺では自生はしてないそうです
太平洋側和歌山では直径1mにもなるようなのがあるとか・・・
「この木は日本で一番重たい木です、生木だったら水に沈んでしまいます、土佐備長炭、紀州備長炭などは必ずウバメガシで炭を焼くんですよ」
副園長さんは趣味で炭焼き体験をされたことがあったということで、白炭、黒炭の製造工程などのお話をされました。
ご自宅の冷蔵庫の中とか、ご飯を炊くときは炭を入れて、床下には500㌔の炭を置いてはるそうです。
いろんな効果を期待して・・・っとおっしゃってました。
ついでのことに
日本で一番重たい木がウバメガシ
日本で一番軽い木は?「キリ」
世界で一番軽い木は?「バルサ」⇒模型飛行機の材料など。

ニンジンボク(人参木)クマツヅラ科

中国原産。

果実は球形で黒く熟しますが、これを漢方では牡荊子(ぼけいし)と呼んで風邪薬に用いられます。
名前は、葉のかたちが「チョウセンニンジン」に似ていることから。

クスノキ(樟、楠)クスノキ科


三行脈(さんこうみゃく)の基部の所に虫えい(虫こぶ)、フシダニがここに住んでいる、フシダニを住まわすことによって他の悪いダニを来ないようにしている、クスノキの生き抜くための戦略➱【おまけ①欄へ】

もう一つクスノキは枯れ枝だけじゃなくって生枝も落とします、台風などが来ると無駄な抵抗をしない!自ら抵抗になる枝を全部落としていく?そうです。自分が倒れないために枝を落としていく・・・なんと。

クスノキにまつわるスサノオノミコトについて、お話しされました。
日本書紀の頃、スサノオノミコトが樹木の荒れ果てた大地を見て、ひげを抜いて放つと杉の木に、胸毛を抜いて放つとヒノキ(檜)に、尻毛はマキ(槙)に、眉毛はクスノキ(樟)になった・・・と。

ウチに帰ってネット検索してみました。
「檜は宮殿を造るのに、槙は現世の国民の棺を造るのによい、杉と樟は、船を造るのによい。たくさんの木の種を播こう」素戔男(スサノオ)尊は木の神・・・遺跡ではクスノキの丸木舟など出土するそうです、ナルホドです。
またクスノキは樟脳の原材料です、枯れた落葉を匂ってみました、良い匂いがします、枯れてもなおです。

クスノキにフウラン

クスノキに着生、花が咲いてました
(ちなみにこのフウランは職員さんの手で着生されたモノやそうです)

トチュウ(杜仲)トチュウ科

中国原産の落葉高木。
あの杜仲茶のトチュウです。

副園長さんが葉っぱをちぎってひっぱられて何か?されてました。
グッタペルカって説明されました
グッタペルカって何?
生の葉をちぎると白い糸を引きます。


写真はクリックすると拡大します
これは、グッタペルカというトチュウ独自の繊維です。
虫の口にからまるため、これを嫌って寄り付かないといいます。
これにより無農薬の有機栽培が可能なんです。

シダレエンジュ(枝垂れ槐)マメ科


樹の中に入って観察、外芽は伸びていって内芽は剪定してるとか、中国の方ではこの姿、龍が天に昇る枝振りが幸運開運の木ということで庭木としてよく植えられいるそうです。
京都府立植物園第二代目園長さんが昭和9年に中国から持ち帰り日本のエンジュの木に接ぎ木して生まれたのがこの樹です、もう少しすれば咲いた花が見れるそうです。花は毎年咲くのではなく1年おきか2~3年おきのように咲くそうです
ところで、実が実る木々は毎年実りませんね理由があるんですよ、山のクリやドングリでも毎年豊作ではありません、実っというのは動物の餌になります、だから、ある時は食べきれないほど実が生り余ったのが発芽する、そしてある時は不作にする、そしたら動物が増えない・・・と、いうワケがあるっと。

半木(なからぎ)神社

上賀茂神社の末社

織物の神様と言われています。
ご利益は?今では試験の合格とか、縁結びとか何でもきいてもらえるそうです。
西賀茂の森から洪水で流されてきたから「流木(ながれぎ)神社」と称したが、上賀茂と下鴨の間に位置することから「半木(なからぎ)神社」となった。

ここ半木の森は植栽されたものではなく自然林です。ここに在る古木は200年とか250年とかの古いもの、ここは手を入れずに自然に任せてあります。
つまりここは大温帯林なんで、一般的には苔から始まり草になり、茨が生えて明るいとこにはアカマツまた明るいところが好きな落葉広葉樹が生えてだんだんと椎とか樫が育って、最終的にはシイ、カシ、タブノキっと極相林(【おまけ②】欄へ)というんですけど、東山とか嵐山とかは今、椎の木が生い茂っています、コレは自然の流れ。と・・・
昔、松の木が生い茂ってたのが不自然なんですよ、明治~昭和の初期は非常に貧しく山にあるモノはほとんど搾取されました、それで最初に生えるのが松の木、だからその頃はマッタケも大発生してました、昭和の30数年頃に京都府内でのマッタケの生産量は140トン~150トンありました、今、0.6トン多い時で1トンと、お話しされて
「私が独身の頃、知人からリュックサックにいっぱいのマッタケをいただいて晩御飯が焼きマッタケだけということが一回だけあった」っと。

ここでいきなりクイズが出題されました(答え言っちゃいます)
樹木の高さ比べ
京都府立植物園で一番は?:センベルセコイア37m
京都府立植物園で二番目は?:カツラ33.55m
京都府立植物園で三番目は?:ヒマラヤシーダ33m
世界で一番は?:センベルセコイア115m
日本で一番は?:杉58m(秋田県)
樹高成長は土地の肥沃度に影響されます、土地が肥沃でしたら上に伸びますし、お日さんが当たって光合成する養分は横に肥大成長するのに使われます。同じ樹種で立地条件が同じ場所ならだいたい同じ木の高さになりますね(個体差はありますが)

ケヤキ(欅)ニレ科

名前の由来は「けやけし尊ぶ木」

この木の特徴は植物園ではこの木は元気良く育たないですね、スギよりももっと肥沃に富んだところにシッカリと育っていく樹木です。材木としても非常に高値で取引されています、赤ケヤキ、青ケヤキとか言う言い方なんですけど、切ってみなければわからないですが、材の色が赤っぽいのが赤ケヤキでそれが高価に取引されてます、高値の時は木材市場で1㎥ン十万とか100万とかで取引されます、今、スギなんかは1㎥1万円いくかいかないかです、1本だと2000円とか、そういう面でもケヤキは貴重な木です。
ここでケヤキは環孔材 (かんこうざい)であってスギ、ヒノキなどとの違いを説明されましたがわんちゃんにはちょっと難しかったです。
「植物園の正門までのアプローチロードのケヤキ並木も非常に美しいです。そういう木、私の大好きな木なんです・・・」と言われてました。
ここで副園長さんとの観察会は終了。

この日の観察会は樹木、樹木、樹木・・・他にも
レバノンシーダ(祖国レバノンでは絶滅の危機。ノアの方舟はこの木で作ったとか・・・)
タイサンボク、ヒマラヤスギ、イロハモミジ、ヤツデ、ホルトノキ、エノキ、ハリギリ、シリブカガシ、ハリモミ等々。

「ほろびないもの」   坂村真民

わたしのなかに
生き続けている
一本の木

わたしのなかに
咲き続けている
一輪の花

わたしのなかに
燃え続けている
一筋の火

↑道草さんからいただきました


【おまけ①】
クスノキの葉は、葉の中央を通る主脈の根本近くから左右に太い側脈が出ていますが、通常フシダニによるダニ室は、その側脈の分岐点にできます。

ダニ室の写真2枚(葉の表からと裏から)を添付しておきます。



裏から見ると、出入り口に敵の侵入を防ぐ毛が生えています。
解説・写真提供:そよかぜさん
クスノキの葉のダニ、もっと詳しく ⇒こちら

【おまけ②】
極相林とは?
コケ→一年生の草→多年生の草→低木(アオキ等)→高木(タブノキ等)というように,植生は自然のまま放置しておくと,群落として生活のパターンをつぎつぎに発達させます。そして最後は,適度の湿り気をもった豊かな土壌の上の木の群落(森林)に落ち着きます。このように生活パターンを変えていく,いわゆる「遷移」(サクセッション)の最終段階のことを,極相(クライマックス)といい,この段階に到達した森林は一応自然の完成した姿といえ,極相林と呼ばれます。➱weblio参照

【トピックス】京都府立植物園HPより

観覧温室について

★高山植物室では、世界や日本の高山植物や京都の希少植物を展示しています。
★昼夜逆転室(ナイトフラワーガーデン)では、昼に夜の空間を創り出し、夜に咲く花を展示しています。

年間パスポート発売
★平成25年4月1日(月曜)より、年間パスポートの発売を開始します。
1年間、何度でもご利用いただけるお得なチケットです!
お友達へのプレゼント用にもしていただけます。
★大人 1,000円  高校生 750円
※入園門でご購入いただけます。
※温室観覧料は別途必要となります。

入園料等を改訂します
★平成25年4月1日(月曜)より、小・中学生は、入園料・温室観覧料が無料です。
★平成25年7月1日(月曜)より、70歳以上の方は、入園料・温室観覧料が無料です。



花の回廊「早春の草花展」:京都府立植物園

2013-03-15 | 折々の花~植物園~
花の回廊「早春の草花展」が京都府立植物園で開催されています
会期は2013年2月15日(金)~3月20日(火)
大芝生地特設会場にて(特設会場の 入室は午前10時から午後4時まで)
延べ約100種200品種10,000株を展示・・・と聞きました。

寒い寒い日でしたけど、中は春真っ盛り・・・(2月25日)


ムラサキハナナ アブラナ科

別名:オオアラセイトウ(大紫羅欄花)、ハナダイコン(花大根)
ショカッサイ(諸葛菜)➱三国志の諸葛孔明(しょかつこうめい)が出陣のさきざきでこの種子をまき、兵士の食糧となるよう栽培したことから。

アスペルラ アカネ科
 

別名:タマクルマバソウ(茎を中心として細長い葉が放射状に広がる姿からクルマバソウ)
原産地:小アジア(トルコ共和国) コーカサス地方
秋にタネをまいて翌年の初夏に花を楽しみ、夏頃に枯れます(耐寒性一年草)

エリカ ファイヤーヒース ピンク ツツジ科

原産国:南アフリカ
チクチクとした棒状の葉の先端にタコ足のような鮮やかな花をつける奇妙な・・・
エリカと同じ科で見た目よく似ている近縁種【カルーナ】も仲間です。
ちなみにファイヤーヒースの名前は山火事の後によく生えるからだとか?

カナリナ カナリエンシス キキョウ科
 

冬~春に開花、そのまま夏まで生育期。夏から秋にかけて(25℃以上になると)休眠し、水遣りは休眠期だけは控えめにして、あとは多めです。秋が深くなると復活してきて、冬~春に開花。

クリスマスローズ キンポウゲ科


セイヨウオダマキ(西洋苧環)キンポウゲ科



原産地:北アメリカ、ヨーロッパ。
耐寒性多年草、
咲き始めは俯き加減に、次第に横向き,最後に上を向き種を付けます。交配しやすく種も良くつきこぼれ種で増えますっと、教えていただきました。

チューリップ ユリ科


 

和名は鬱金香(うこんこう、うっこんこう)
中近東ではラーレと呼ばれる。
アナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産。

ナスタチューム・ホワリーバード ノウゼンハレン科
キンレンカ(金蓮花)

花言葉: 愛国心・困難に打ち勝つ

ネメシア・シューティングスター ゴマノハグサ科

別名:ネメシアマスカレード
シューティングスターは流れ星、マスカレードは仮面舞踏会
ナルホド、尾を引いた流星にも?ちょっとコミカルな仮面にも?

 
↑左:ヒメキンギョソウ・イエローグッピー ゴマノハグサ科
右:ヒメキンギョソウ・パープルヘロン ゴマノハグサ科


ヒメサボンソウ ナデシコ科
 

耐寒性強。ほとんど病虫害なし。
生育旺盛で横に広がる。地植え向きで鉢植えには向かないと思う・・・っと。
こんな可愛いお花が地面いっぱいに咲いたら・・・

ヘリオフィラ アブラナ科
 


原産地:南アフリカ西部
秋にタネをまいて、春に花を楽しみその後枯れる秋まき一年草
なんと言っても目の覚めるような美しいブルーの花・・・

ラッセルルピナス マメ科
 

原産地:南ヨーロッパ・アメリカ
別名:ノボリフジ(昇り藤)ハウチワマメ(羽団扇豆)タチフジ(立ち藤)

アイスランドポピー ケシ科

和名:シベリアヒナゲシ(西比利亜雛罌粟)
シベリアや中国北部に自生、ケシ科ケシ属ですよ、有毒?

左:ローダンセ(ヒロハノハナカンザシ)・ドワーフローズ キク科
右:ローダンセ(ヒロハノハナカンザシ)・マクラタロゼア 
 

ドライフラワーにもなる花です。花弁のように見えるのは総苞片でかさかさしています。そして、キク科の花では普通に見られる舌状花がなく、管状花だけがあります、っと教えていただきました。

マーガレット・マギーパステルイエロー キク科

原産地:西アフリカのカナリア諸島およびマデイラ諸島
マーガレットは、ギリシャ語で「真珠」を意味する「マルガリーテス」に由来します。
マーガレットの歴史は古く、17世紀に欧州に渡り、おもにフランスで品種改良されました。日本には明治末期頃に導入され、フランス菊、木春菊(モクシュンギク)などの名前で親しまれてきました。

ミスミソウ(ユキワリソウ) キンポウゲ科


 

 
花言葉:自信、内緒
花弁のように見えるのは萼片
清楚なミスミソウ何枚も何枚も撮ってました



「やよひのうた」 中島広足
あはれいかに、かくおもしろき
あはれいかに、かくおもしろき
名にしおふ、春のやよひは
いろいろの、小草もえ出で
さまざまの、花も咲きそひ
木々は皆、若葉さしつつ
のどかなる、風吹きわたり
あげまきの、うたふ末野の
ひつじさへ、たかくなくなり
あはれいかに、かくおもしろき
あはれいかに、かくおもしろき
花のやよひは

道草さんからいただきました。

いっぱいのお花の写真をご覧いただきアリガトウございました。

外から見ると・・・


松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩(京都府立植物園):2013.2.24(日)

2013-03-06 | 折々の花~植物園~
 植物の生き抜く戦略 

ジュラシック・ツリー ナンヨウスギ科
世界共通名: Wollemi Pine(ウォレマイ ・パイン) 

この枝振りと葉っぱは?
上の方の枝は上に向いてるし、下の方の枝は完全に下を向いてる、

恐竜と同じ時代に生きていた木、1994年にオーストラリアのシドニーから西方に200km離れたウォレマイ国立公園内の渓谷で発見されました。
アメリカで挿し木苗が養成されました。
京都府立植物園に植栽の個体は日本植物園教会を通じてオーストラリア・クイーンズ州政府森林局から送られたものです



上から見ると360°枝が重ならないようになっている・・・重なってるとしても下の方の極々小さい枝、

枝を横から見ると葉っぱが枝に対してこんな具合、



太陽の光をもらおうと工夫してますねぇ、重なってません

この株は日本では物凄く珍しいモンです、世界でも20年前にやっと見つかったんですから・・・
オーストラリアのシドニーのウォレマイ国立公園のどっかにあるんです、見つかった場所はもの凄い渓谷のホントの谷底のところで、地元の保護官が研究散策していた時に見つけたそうです。今ではそこの現場に行くには研究者といえども目隠しをしないとアカンそうです。
恐竜と同じ時代に生きていたモノ、現地では個体が100本ほどという貴重なモノです、シドニーの植物園では植木鉢でこの木の挿し木をS,M,Lと売ってるんですよ、こんな貴重なモンを何で売ってるの?ソレは売った会社が利益を追求するんじゃなくってこの樹木を保護するための基金になるように売っている、んだそうです。現場の個体を守っていくように世界中の人に関心をもってもらうようにと言う意図もアリです。これからグングン大きくなっていきます、ちょこっと珍しい木なんで皆さんに関心を持ってもらいたいですねぇ。
ちなみにこれまで最古とされてきた第三紀(約6000万年前~)のメタセコイアより、更に古く現存する最古の種子植物(1億5千万年前~)で、希少種であるとされます。

ジュラ紀にも銀杏の黄葉輝けリ恐龍たちの街路樹として―安部尚子
↑ 道草さんよりいただきました。

ハリモミ(針樅)マツ科別名:バラモミ


葉っぱが針のようになってるんで針モミ、触って薔薇のように痛いンで薔薇モミとも・・・
日本固有種(日本だけにしかありません)
富士山には樹林があって天然記念物に指定されてます
近畿では大台ケ原。
京都府立植物園でのハリモミは世界一というお墨付きをもらっている、そうです。
山に行くといっぱいあって、隣同士キュウキュウになってて下の方の枝なんかには太陽が当たらないんで枝が落ちてしまってる、このハリモミは回りにさえぎるモンが無いので十分に太陽の光を受けてて下の方の枝はグ~ンと垂れ下がってまた上の方へ伸びている、コレがこの木本来の姿です
木も草も太陽の光が一番生きる源、太陽の光をもらうために物凄い戦略を持っています、ちなみにこのハリモミの葉っぱを見てください。葉っぱ(針葉樹)の付き方は枝という枝に付いている、葉っぱの付き方がどんな角度かと言うと、いろんなところから出てる、まんべんなく太陽の光が当たるようにね。

マツボックリ


この木は枝の先に松ぼっくりが付いてて下向いてます。
アカマツ、クロマツはどんなところに付いててどっち向いてるのかな?ソレは宿題に・・・

モリンダトウヒ(モリンダ唐檜) マツ科

別名:ヒマラヤ唐檜

葉っぱの付き方は長い枝があってそれにカーテンみたいに下向けに細い枝があります細い枝に葉っぱがいっぱいついてます、そういう付き方をして太陽の光をいっぱいもらおうという戦略ですね。

コウヨウザン スギ科
中国南部、台湾原産の常緑高木

葉っぱの先にスギボックリが付いている


3年ぐらいの枝から細い葉っぱが付いている、ず~っと元の方へ辿っていくと、古い枝になって太くなります、その辺りには太陽の光は当たらないので葉っぱを出す必要が無い、出しても光合成しません、外に向かって伸びる枝には全部葉っぱを付けてちょっとでも光をもらおうと・・・
枝の先の葉っぱをジックリと見ましょう、ナルホドな葉っぱの付き方。

それぞれの落葉樹たち、今は葉っぱは無いけれど、無ければ無いなりに枝の姿が美しい、木々の種類によって太陽の光を取ろうとする戦略が違ってくるのですが、基本的には太陽の光を十分にもらって光合成をして大きくなってゆく、ソレが戦略です。
夏には葉が茂ってて枝振りの観察は難しい、落葉してる今の時季が枝振りの観察にはもってこい、と言いながらエノキの下で。

エノキ(榎)ニレ科
 
エノキの枝ぶりどうですか?キレイでしょ?

いっぱいいっぱい他の木と重なってない独立木なんで、十分に枝ぶりを伸ばすことができる、そうすることによって太陽の光をもらうという枝の出し方をしてますねぇ
木の種類によって枝の出し方が違うんですが、針葉樹なんかはゴッツイ枝で細い枝はあんまりありません、このエノキ(落葉樹)は枝の先まで細い枝がいっぱい、細い枝ということはその先につく葉っぱは小さい

【おまけ】
松谷名誉園長さんの言葉


無茶苦茶寒い日も無茶苦茶暑い日もものすごく楽しい!!
何でかと言うと、お客さんが少ない、こんな広くって静かな空気のいいところを独り占めできるから・・・
寒い寒い日も暑い暑い日も植物は動いている、場所を移動すると言うのではなく、動いているのが確実に解る、例えばチューリップの芽が出かかってる
1週間後に来て下さいチューリップは確実に動いてます、植物園はちょっと間隔をあけて来ていただくと確実に動いてるなっていう感覚がすごく解りますよ。

植物園の基本は植物なんで植物を見にきて欲しいなと思います。
園長(金子)も私も1ヶ月交替で、また職員は毎週土曜日にミニミニガイドやってます、植物園の関係者が植物の持ってるメッセージを伝えるということをやってるんだなということです、それって、教科書や図鑑に載ってないこともたくさんいろいろと話をすることと思います、それがおもろいなぁとか楽しいなぁとか不思議やなぁとかいっぱいありますしぜひ植物園に足を運んで下さい。