2アウト満塁!

Hi!yoccoで~す

また3年後!

2014-03-28 | 瀬戸内国際芸術祭


午前6時20分 そろそろ日の出
この一年に4回、20日間滞在した瀬戸内の島々&高松市ともこれで暫くお別れです
この日は、行ったことが無いという夫の希望で栗林公園と金比羅さんを訪れました

● 栗林公園 ●
江戸時代、讃岐高松藩の歴代藩主により百年余の歳月をかけて完成、下屋敷として利用されていました
現在は、国の特別名勝に指定され、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では三つ星をもらっています

迎春橋

飛来峰から望む偃月橋エンゲツキョウ
富士山に似せて造った築山 飛来峰、絵葉書やパンフレットには、この頂上からの写真が多く載っています
ここから南湖方向を見ると紫雲山を背景に、掬月亭、手前には偃月橋と、まさに圧巻の景色が広がります

掬月亭キクゲツテイ
歴代の藩主が使用した茶室で、玄関を持たずにどこからでも出入りできるよう
色々なところに沓脱石が置かれた、数奇屋づくりの建物

根上り五葉松
徳川11代将軍家斉公から松平家9代藩主頼恕ヨリヒロ公に賜った盆栽をこの地に植えたものが大きく成長した五葉松


小普陀ショウフダ
この石組みは室町時代の手法であると言われており、栗林公園発祥の地と言われています
生駒家が南湖一帯を造営する前から、この場所はこの地の豪族・佐藤家の別邸のあった場所と言われています

● 琴平 ●
琴平町は金刀比羅宮の門前町として有名ですが、もうひとつ江戸時代には江戸や大坂などの千両役者が舞台を
踏み、全国にも知られた芝居小屋がありました
その芝居小屋が江戸末期の劇場建築を考える上で重要な建築物として再評価され、1970年に重要文化財として
国の指定を受け、修復の必要性や火災などの恐れもあり、文化財として保存を図るため移築復元されました
復元後、二代目中村吉衛門や五代目中村勘九郎らが上演を熱望し、1985年「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を公演
これを機に全国から芝居見物の客が集まるようになりました



御本宮
海抜285メートル、石段785段、御祭神は大物主神と崇徳天皇
農業・殖産・医薬・海上守護の神として古来より信仰されています

本宮前の展望台
丸亀やさぬき富士も見え、さぬき平野を一望です

旧金毘羅大芝居(金丸座)
現存する中では日本最古の芝居小屋  金丸座とも呼ばれ、国の重要文化財の指定を受けています


鞘橋
琴平町を流れる金倉川に架かる銅葺で唐破風造の屋根を持つ橋で「日本の橋100選」に選ばれています
橋全体の形が刀の鞘に似ているところから「鞘橋」といわれ、橋桁のないことから「浮橋」とも称されます
十返舎一九の「金毘羅道中膝栗毛」の中にも登場し、当時から珍しい形状の橋であったと考えられます
現在では神事のときにのみ用いられ通常は渡ることができません(夕方で色がきれいに出ていません)

本場さぬきうどんも暫く食べられないので、この日は昼も夜もう・ど・ん
クロワッサンが美味しいと評判の
ホテルの朝食バイキング
「うどんと合う」と書いてあった
あつあつ竹輪磯部揚と一緒に
高松空港で、さつま揚と一緒に
羽田空港で、栄養補充(笑


・高松・琴平・こんぴらさん・うまいもん・香川の橋・MAGIC HOUR

さよなら小豆島・・ 高松へ

2014-03-26 | 瀬戸内国際芸術祭


国民宿舎から望む飯神山に昇る朝日と室生の集落
春・夏・秋の3会期 108日間に渡って繰り広げられた瀬戸内国際芸術祭も無事に閉幕しましたが
この後は、高松に戻って周辺を見物してからの帰京です、もう暫く瀬戸内にお付き合いください

● 香川県庁舎 ●

本館(左)と旧本館の東館(右)


旧本館
後世に残したい近代建築の記録と保存を目的とする国際組織、DOCOMOMO 20選に選ばれた丹下健三初期の傑作
垂木のような小梁が突き出たベランダ、木造建築で一般に使用する角柱など、日本の伝統的な建築の様式を取入れ
1階ロビーには、猪熊弦一郎画伯の太陽と月を題材とした壁画「和敬清寂」があり、芸術性豊かな空間となっています
また、第1回BCS賞(建築業協会賞)を受賞、公共建築百選(建設省50周年を記念して選定)にも選ばれています


本館21階展望室からの眺望
旧本館と同じ丹下健三が最晩年に設計した建物で2000年竣工 地上22階、地下2階、最高部113メートルの鉄骨造
県内では数少ない超高層ビルのひとつで、21階の展望室からは全方向の眺望が楽しめます

● 手打ちうどん さかえだ
県庁舎見学を終えて、そろそろお昼・・ お店が混む前に近くのうどん屋さんへと急ぎました
慣れない注文方法に戸惑いながら、かけうどん(小 \160・中 \190・大 \220)の小と、天ぷら(各種 \80)を3つ、の食券を買って行列に並んで、先ず丼にゆでたうどんを入れてもらい、次に好きな天ぷらを自分でとるのですが・・
\80というのにものすご~く大きな天ぷらに仰天
そう言えば他の人はみんな1個でした
そして最後は麺つゆのタンクの蛇口をひねって丼に注ぎ、薬味のトッピングをして、いただきま~す
うどん玉は小で丁度いい量でしたが、天ぷらは1個で十分で だいぶ残してしまいました

イサム・ノグチ庭園美術館
イサム・ノグチ庭園美術館の開館は火・木・土曜日の午前10時 ・ 午後1時 ・ 午後3時のみ
しかも定員制なので事前に往復葉書で日時指定をして申し込まなければなりませんが
そんな面倒な手続きも払拭してくれる、また行ってみたい不思議な空間です
庭園内の撮影は禁止のため、美術館で購入した絵はがきを撮影しました
左から 横浜美術館にも常設されている「真夜中の太陽」赤色/黒色花崗岩
「エナジー・ヴォイド」黒色花崗岩、「無題」玄武岩

最後の回の見学だったので、ゆっくりでき、ホテルに戻った頃には夕食の予約時刻が迫っていました

寿し割烹 とき
10月に感じのよさそうなお店を見つけたので、2週間後の予約を入れておいたお店ですが
さて、その期待は的中したでしょうか・・ 皆さまのご想像にお任せします

● ホテルからの夜景 ●
遠くに島影の様に見えるのは、今はもう埋め立てられて島ではない 屋島
手前は水城通りと、幾度となくお世話になっている高松港です


・瀬戸内・高松・美術館めぐり・うまいもん・MAGIC HOUR・NIGHT BIRD

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 小豆島編 3

2014-03-22 | 瀬戸内国際芸術祭

いくらなんでも、とっくに終わっていなければならない筈の瀬戸芸シリーズですが・・
先週初めから10日間ほど旅に出て、ますます大幅に遅れ、未だに引きずっております
自身の備忘録も兼ねておりますので 瀬戸芸、もう少しの間 ご辛抱ください

● 土庄地区 ●
 【迷路のまち~変幻自在の路地空間~】
土庄本町は細い路地が入り組む、いわば迷路のまち
この独特なエリアに新たな「路地」を仕掛けるプロジェクトを実施する
今回はそのプレ段階として展開し、今後も継続を予定
その昔、戦乱から逃れるために迷路のように作られたという土庄本町の「迷路のまち」
この元タバコ屋さんの建物にたどり着くのも、この道でいいのだろうかと不安になるような迷路
撮影OKは外観のみですが、それでも普通のタバコ屋さんではないことだけはお分かりでしょう
建物の入り口は、昔のタバコ屋さんによくあった(今もある?)タバコの売り買いをする、その窓
どのようにして中に入るかを写すと言ったら、居合わせた方がモデルになって下さいました
屋内にはいろんな仕掛けがあり、からくりを撮影できないのが残念ですが、例えば別の部屋への
移動は洋服箪笥の扉を開けて入って行くなど、「くるみ割り人形」のクララになった気分です

ここで、ちょっと雑学です
小豆島の西部に位置する前島(土庄地区)と小豆島本島(渕崎地区)に挟まれた土渕海峡どぶち    
全長約2.5キロメートル、最大幅約400メートル、最小幅9.93メートルで、1996年 ギネスブックに
認定された世界一幅の狭い海峡です

そして、ここは・・ エンジェルロード

小豆島の前島から沖に浮かぶ中余島を経て大余島(総称・余島)へと続く約500メートルの砂州の道
1日2回の干潮時に、海中から現れる砂の道を大切な人と手をつないで渡ると、天使が舞い降りてきて
願いを叶えてくれると言われている『恋人たちの聖地』です

お昼は、3年前 小豆島を訪れた時から気になっていた、CAFE & DINING OASIS
生ハムのサラダとトーキチ(小豆島産醤油に漬けたモッツァレラチーズ・白ネギ・エビ・唐辛子のピザ)
モッツァレラチーズにお醤油がよくマッチして美味しかった~

肥土山ひとやま・中山集落 ●

武蔵野美術大学わらアートチーム 【わらアート】
収穫の終わった稲わらを素材に、地元の人たちと協働して巨大オブジェを制作し、刈り入れ後の田んぼに展示

齋藤 正人 【猪鹿垣しし  
小豆島には、約200年前に築かれたとされる猪鹿垣が残る
その復興をねらい、修復をしつつ、道祖神や魔よけを組み入れたり、陶の作品を展示したりする

ワン・ウェンチー(王文志 / 台湾) 【小豆島の光】
3年前は「小豆島の家」というタイトルでしたが「小豆島の光」に変わり
建物自体も屋根のてっぺんのオバQの3本の毛みたいなのが無くなってちょっと違うみたいです
上の写真は3年前の「小豆島の家」にリンクしています よろしかったらクリックしてみてください

【 狂言・農村歌舞伎公演 in 棚田の里 】
   ↑
「仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の場」
秋の会期に2度も訪れた一番の理由は、瀬戸芸最終日に行われる農村歌舞伎観賞のためでした
今回は中山農村歌舞伎保存会による奉納歌舞伎に加え野村太一郎をはじめ野村万蔵家一門による狂言の2部構成となっているため前評判も上々で、すぐに定員の500名に達してしまう恐れがあるとのこと
ところが、間の悪いことにチケット申し込みの受付開始日時が長崎に向かう空の上で、携帯を使うことも出来ず。。
無い知恵を絞って考えた末、当日は娘に小豆島町役場に電話をしてもらう手筈にするなど周囲を巻き込んで、やっと手に入れたチケットです
その甲斐あって、農村歌舞伎も狂言も充分に満足しました
肥土山農村歌舞伎の舞台は 重要有形民俗文化財 です(リンクあり)
※ 狂言は「狂言についてのワークショップ」のみ 撮影可

全ての演目が終わって、余韻に浸りながら棚田の方に目をやると、先ほどの「小豆島の光」が・・

ワン・ウェンチー(王文志 / 台湾) 【小豆島の光】

これは紛れもなく「小豆島の光」ですね~


・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・小豆島・うまいもん・NIGHT BIRD

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 小豆島編 2

2014-03-10 | 瀬戸内国際芸術祭

● 東京藝術大学プロジェクト 小豆島 Story of the Island ●
東京藝術大学の学生や卒業生6人が三都半島で滞在制作
半島の各地で作品を展示する

ジ・ミン・ソブ 【Bandagehouse】
タイトル通り、家屋も室内も包帯でぐるぐる巻きの家です 家の入口に作者の言葉が書かれていました
ここには、もう誰も住んでいない。それは孤独で人間の存在の欠如を感じさせる。
人が家を必要とするように、この家は人間を必要としている。巻きつけられた包帯は、まるで病人であるかのように、この家の孤独を癒す。真っ白な室内は、ここにかつて住んでいた人々を思い起こさせる

大橋 文男 【しろいいえ】



二面ふたおもて・旧二生じぶ小学校 ●

越後 正志 【火のないところに煙は立たず】 
たばこ葉の乾燥小屋を解体し、ビニールハウスの骨組みと組み合わせたインスタレーションを廃校の講堂で発表
かつて島で盛んだった農作物から、土地の記憶を思い起こさせる試み

三都半島みと   

吉田 夏奈 【花寿波島はなすわじまの秘密】

春にもアップしましたが、もう一度 観たくて行きました

● 池田 ●

小山 真      まさよし 【讃州土産巡礼】 
香川県内を風景を求めて歩き、その場でみつけた素材などで「土産」を制作
そんな活動を続けてきた小山による巡礼の旅の記録映像と「土産」のインスタレーションを見せる

近くには国指定の重要有形民俗文化財の池田桟敷がありました
亀山八幡宮の秋の例祭に神輿の渡御や太鼓台の大練りを見物するために設けられたもので
江戸時代後期には構築されていたものと思われる。
石垣づくりの桟敷は、自然の地形を巧みに利用したものである。
今も亀山八幡宮の秋の例祭で、 神輿や太鼓台の練りを観覧するために使われているそうです


しばらく 開店休業いたします


・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・小豆島

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 小豆島編 1

2014-03-09 | 瀬戸内国際芸術祭

他の島より大きい小豆島は作品展示も広範囲に散らばっているので
滞在中は国民宿舎のレンタカーで行動します
宿泊先でレンタカーを借りられるなんて、とっても便利ですね

● 福田地区 ●

西沢 立衛   りゅうえ 【葺田ふきたパビリオン】
葺田八幡神社境内にある、鉄板を上下に2枚重ね合わせたパビリオン
以前にご紹介した 豊島美術館 を設計した西沢 立衛 氏の作品です
神聖な神社の境内にあっても、その空気にしっくり溶け込んでいます
中に入って腰を下ろすことも忘れ、撮影に夢中になってしまいました
車もあることだし、折角だから日本三大渓谷の一つに数えられる寒霞渓かんかけいに行って、紅葉が見頃だったら
ロープウェイに乗って、紅葉と共に200万年の歳月が創りだした渓谷美を堪能しようと思ったのですが・・
そんな目論見も山頂に着く前にすっかり諦めモード、展望台で聞いたら紅葉は例年より遅れているとか




● 醤の郷 ●
醤油蔵の見学ができるとのことで行ってみました
味見をさせてもらったひしおは市販品のような余計な甘みは無く、とても美味しく
皆さん口々に「買って帰りたい」と言ったのですが・・売り物ではありませんでした

ドットアーキテクツ 【Umaki camp】
春会期の4月に馬木に来た時、たまたま Umaki camp の上棟式が終わるところでした
管理人という大役を仰せつかったヤギさんも上棟式に立ち合いました
そんなご縁もあって、Umaki camp とヤギさんの、その後が気になって行ってみました

いました! いました! ヤギの管理人さん、「庄平」という名札を付けて黙々とお仕事中(笑
Umaki camp 内のキッチンで地元の食材を調理してのおもてなし
肌寒い時に気遣いがとてもうれしい特産品 素麺のにゅうめんに
柿やカボチャ、お豆、温かいお茶もあり・・ ごちそうさまでした

三都半島みと   
臼井 英之 【神様のおなら】
ふたつの山を借景に、海に9つの巨大な泡ぶくを出現させることを試みた記録映像と
← その装置を展示する
9つの泡ぶくは波紋へと姿を変えて、幾重にもなりながら再び海の姿へ戻っていく
※ 当初の予定では9基の装置を海底に設置してあぶくを発生するところを見せる作品でしたが、設置作業中に問題が起きたために常時展示は中止になり、1基だけ設置してあぶくが発生した動画を、近くのコミュニティセンターの接待所で展示することになったそうです
これが → 神様のおなら です


佐藤 隼 【空間収集 -小豆島の自然と生きていたもの-】
約3万匹もの昆虫の死骸を小豆島で採集 (右側は主にスズメバチなどの蜂の巣)
また、枯れ落ちた植物や拾った貝殻などを集めて、個別に樹脂封入して展示する
身近で小さな死を見せることで、生の実感を思い起こさせる

柚木 恵介 【瀬戸ノ島景】

旧瓦工場に、百以上もの木彫の島を設置し、照明によって瀬戸内の光の景色を演出する
建物内を歩くと、瀬戸内海を航海する気分が味わえる

● 東京藝術大学プロジェクト 小豆島 Story of the Island ●
東京藝術大学の学生や卒業生6人が三都半島で滞在制作
半島の各地で作品を展示する

高原 悠子 【事物】


寺木 南 【Full tide ⇄ Ebb tide】


国民宿舎の食事
朝食


サザエと中エビの前菜、瀬戸内旬魚のお造り
野菜と豆腐のサラダ、小豆島オリーブ素麺
飯蛸と旬の野菜の焚き合せ
野菜とハマチ、豚肉のオリーブ鍋旬魚と旬野菜の天ぷら
お吸物季節のフルーツ


・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・小豆島

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 続・犬島

2014-03-08 | 瀬戸内国際芸術祭

犬島は岡山市の宝伝港から10分という距離にあるので、宝伝・犬島間の船は8便もありますが
土庄(小豆島)・犬島間はたったの3便、犬島12:35着で来て16:30発の船に乗るのですから
のんびり島めぐりをする余裕などありません
今回は3年前とは逆に回って、前回 急ぎ足で観た精錬所美術館に時間を割くことにしました
ところが、前回からそれほど変わっていないと思っていた 家プロジェクト の展示物がすっかり
イメージチェンジしていたので、またまた時間に余裕が無くなってしまいました

淺井 裕介 【太古の声を聴くように、昨日の声を聴く】
石職人の家の跡に作品を展開 太古の記憶に反応するように、島内で探し集めた石や民家の梁、
それらを配置した地面に、植物や小さな生き物などが描かれ、島民が描いたパーツも織り込まれる

● 犬島「家プロジェクト」 ●
アートと建築が島の風景や生活、人々と一体となるよう、
「桃源郷(アルカディア的な理想をこめた)」をテーマに展開される
設計:妹島和世 アートディレクター:長谷川祐子

荒神 明香こうじん   【犬島「家プロジェクト」S邸/コンタクトレンズ】

透明アクリルの壁が連なる「S邸」は、大きさや焦点が異なる円形レンズを設置
周りの景色の形や大きさが歪んで映し出される

荒神明香 【犬島「家プロジェクト」A邸/リフレクトゥ】

円形で透明アクリルの「A邸」は、中に入ると作品と外の風景が眺められる
このギャラリーに、華やかな色の造花の花びらを貼り合わせた作品を展示

前田 征紀 【犬島「家プロジェクト」I邸/Universal Reception/*Universal Wavelength/Prayer】
木造平屋を改修した建物で、光をキーワードに水、音、植物などの要素を用いたインスタレーション
サウンドアートユニット、Jue and Anoaによるサウンドインスタレーションにも注目

瀬戸芸とは関係ないですが、途中 こんな巨大ワンちゃんと遭遇しました
題して個人企画 「犬島ハウスプロジェクト」の「犬島の島犬」
詳しくは下の写真をクリックしてリンク先をご覧ください

最後は駆け足で港に向かい、なんとか土庄港行の最終便に間に合いました

● 再び小豆島 ・土庄港●
崔正化(チェ・ジョンファ/韓国) 【太陽の贈り物】

高松のお店の女将さん推薦の、眺望抜群の国民宿舎「小豆島」に、これから3泊です
蛸の酢のもの、瀬戸内海旬のお造り
季節の炊合わせ、季節の天ぷら
御飯、お吸物、果物
地魚と旬野菜のオリーブ鍋
~自家製タレ~




・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・犬島・小豆島・MAGIC HOUR

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 犬島

2014-03-07 | 瀬戸内国際芸術祭

往きも帰りも交通機関にヒヤヒヤドキドキさせられた前回の瀬戸芸から10日後・・
再び、戻ってきました 先ずはエアポートリムジンで高松築港まで行き、小豆島へ
小豆島土庄港とのしょう  から犬島に渡ります 今回は順調な滑り出しです

● 小豆島 ・土庄港●

崔正化(チェ・ジョンファ/韓国) 【太陽の贈り物】
「オリーブの島」として親しまれている この島の玄関口である港に、オリーブの葉を組んで王冠の形にした立体作品
金色に輝く葉による円環からは海が眺められ、葉には島の子供たちのメッセージが刻まれ、未来への夢を託します

● 犬島 ●
【犬島精錬所美術館】
犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。
「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと作られた「精錬所」は既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一 博志さんぶいちひろしの建築と、日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典の作品、また植物の力を利用した高度な水質浄化システムを導入しています。
「遺産、建築、アート、環境」による新たな地域創造のモデルとして、循環型社会を意識したプロジェクトといえます。
(運営=公益財団法人 福武財団)

1909年、銅の精錬所として誕生した犬島製錬所ですが、銅の需要が減り10年余で閉鎖に追い込まれ
その後、福武財団が2008年に精錬所の古い煙突や煉瓦を機能として積極的に活用した美術施設の
運営を開始するまでの90年近くの間 放置され、廃墟と化していました
通路も壁も黒っぽいカラミ煉瓦・・ この黒っぽい煉瓦が廃墟としての重厚感を増しているようにも見えます
カラミ煉瓦は、銅の精錬過程で発生する鉱滓から作られ、組成の50%は酸化鉄で100年前も100年後も
変わらない夢のような素材なのだそうです
三分一博志氏は海に沈んだ、そのカラミ煉瓦を拾い集めて現在の精錬所に使用しているのです




そろそろ1時・・ お腹もだいぶ空いて来たので、精錬所カフェで昼食です
精錬所カフェ内、ガラスで隔たれた向こうは美術館犬島キッシュセット、生姜のきいた犬島ジンジャー



・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・小豆島・犬島・美術館めぐり

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 直島・豊島・高松

2014-03-04 | 瀬戸内国際芸術祭

本島から多度津経由で高松に移動して一泊
瀬戸内国際芸術祭・秋会期、今回はこれでおしまい
一旦、東京に戻って、10日後に再訪です

● 直島 ●
李 禹煥リ ウファン美術館】
李禹煥にとって初となる個人美術館。
谷あいから海へとつながる地形を活かした安藤忠雄の設計による建物は、外部空間と地下に造られた内部空間とをゆるやかにつなぎ、「つくる」ことをぎりぎりまで抑え、最小限の要素で構成された李の作品と深く結びついた空間となっている。訪れてまず、18.5mのコンクリート柱のそびえる「柱の広場」に迎えられる。コンクリート壁のアプローチを通り、自然石と鉄板からなる彫刻を配した「照応の広場」を経て、1970年代から今日までの絵画、彫刻を収めた「出会いの間」へ至る。さらに「沈黙の間」、「影の間」、「瞑想の間」を巡ることで、鑑賞者は、作品と共にある「空間」そのものを感じ、深い思索の世界へと誘われる。
(運営=公益財団法人 福武財団)



美術館内部は撮影禁止なので屋外のみになります
平らな面に指をスッと滑り込ませたような窪みがある
端のめくれたテラコッタ  な~んか・・ 好きだなぁ


直島・宮浦港で 豊島てしま・家浦港行きの高速船を待つ間に・・
美味しそうな看板を見つけて、お昼前の小腹を満たしました
あっという間に融けはじめ、看板のような華麗なフォルムには程遠い姿です
コーンはあまり自己主張しない普通のコーンの方が良いと思うのですが・・

● 豊島 ●
【豊島横尾館】
「豊島横尾館」は、豊島の玄関口となる港に面した家浦地区の、集落にある古い民家を改修してつくられました。
展示空間は、既存の建物の配置を生かして「母屋」「倉」「納屋」で構成され、平面作品11点を展示しています。
また、石庭と池、円筒状の塔にはインスタレーションが展開され、作品空間は敷地全域にシンボリックな拡がりをみせます。 その空間は、生と死を同時に想起させる哲学的な場となり、さらに、建物には光や色をコントロールする色ガラスを用い、豊島の光や風や色、作品の見え方をさまざまに変容させて、空間体験をコラージュのようにつなげます。
 ↓の写真をクリックすると作品の一部が見られます


豊島横尾館では、積極的にスタッフに話しかけ、教そわることをお勧め その素晴らしさがよく分かります

豊島では、朝からずっと降る雨に 島内散策を楽しみながら見学をする人は少なく
家浦港の待合所は目的の場所に行ったら、早々に帰ろうという人で溢れかえり・・
予定していた15:10発の直島経由 高松行きの高速船は積み残しにあうこと必至
これに乗船できないと、東京に帰る飛行機に間に合いません
幸いなことに、早めに気づいたので14:55発の宇野港行きのフェリーに乗りこみ
宇野から、10分後に出る高松行きのフェリーに慌ただしく 乗り換えて
なんとか高松駅待合所の作品を観る余裕も生まれました
事なきを得たので言えることですが・・ 瀬戸芸ってこんなスリルもあるから楽しい~


● 高松駅南交通広場待合所 ●
本間 純 【待つ人 / 内海さん】

風景にまぎれ、溶け込む彫刻を設置 様々なスタイルで何かを待つ人たち
(この手法は ぐるっと本島4 の【耳鳴り】と一緒です)
また、本島沖で撮影したパフォーマンス映像も上映する ↓




・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・直島・豊島・高松・美術館めぐり

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 続・高見島

2014-03-03 | 瀬戸内国際芸術祭

● 浦集落 ●
前出の豚さんにヾ(*'-'*)ヾ(*'-'*)ヾ(*'-'*)バイバイ!! して、どんどん先に進むと・・
青木 亜樹 【刻】
住居跡に残された古材や生活用品などでモニュメントを制作
屋根瓦や漁網・蛸壷の他、食器、冷蔵庫、箪笥など、まだ使えそうな物も埋め込まれています

内田 晴之+小川 文子+田辺 桂 【除虫菊の家】
急な階段を上へ上へと上って着いた先は・・
除虫菊の家の中に入ると土間には、大きな甕にドライフラワーになった除虫菊が飾られていました
昭和35年頃までは除虫菊の栽培が盛んで、5月になると島が除虫菊の真っ白な花に覆われたそうです
このプロジェクトでは、除虫菊のある風景を島に蘇らせるべく、畑を作り、種を蒔き、花を咲かせて収穫、
乾燥させた除虫菊を素材として、古民家でのインスタレーション作品「除虫菊の家」を展示しています
手前から、がく・種子・雄しべ に分けて絨毯の様に広げたインスタレーション
除虫菊の花びらによるインスタレーション
建物の2階に上がると、プロジェクトが栽培した除虫菊から作った蚊取り線香を渦状に並べ
秋の芸術祭のスタート時に点けた火を、会期中 絶えることなく燃やし続けていました
この一連のインスタレーションは感動ものでした

吉野 央子    おうじ 【蛸の家】
瀬戸内の暮らしの基盤であった漁業や蛸壺漁などに敬意を表し、空家に妖艶な蛸が浮かび上がる

中島 伽耶子 【うつりかわりの家】
空家の壁や天井に小さな穴をあけ、太陽の光で室内を照らす
目が慣れるにつれ真っ暗な空間に浮かび上がってくる無数の小さなドットは、壁や屋根に等間隔の穴を開け
透明のアクリル棒を埋め込んで、外の光を屋内に取り込んでいたのです もっと明るいうちに行くべきでした
このような雛壇に建っている家なので、屋根瓦にアクリル棒が挿してあるのがよく分かります 

若林 亮 【望郷の火】
海岸線に設置された炉によって、主を失ったモノたちを「かがり火」にする
島で使われなくなった瓦を人の背丈を超える程の高さに積み上げて炉にしています
最終の船が高見島を発つ時刻に合わせて点火をしますが、炎が高くなった頃には、
船が陸からだいぶ離れ、角度的に船上からは燃え盛る炎を上手く撮れませんでした

西山 美なコ 【新なぎさ号・キュート・アップ作戦】
定期船フェリーの船体をピンクのキュートな花模様で覆う
女の子には「カワイイ~ 」と人気の花模様のフェリー
芸術祭が終わったら、どうするのかな? 残しておいてほしい・・

予讃線 アンパンマン列車が来たッ  (多度津駅にて)
フェリーが多度津港に着いたら、瀬戸芸専用の送迎バスがJR多度津駅まで無料で送ってくれます
瀬戸芸の観光客以外、人通りなどほとんど無い港ですから、タクシーなんていません
大きなスーツケースを持っての移動も、これなら安心です
駅では帰宅途中の地元高校生2人が階段の上り下りにスーツケースを持ってくれました
申し訳ないくらい重たいスーツケースを運んでくれ とっても助かりました、ありがとうございました



・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・高見島

瀬戸内国際芸術祭2013 秋 高見島

2014-03-02 | 瀬戸内国際芸術祭

本島港から、秋会期開催中のみ運航される高速船に乗って25分、高見港に着きました
高見島は、塩飽諸島の最高峰でもある龍王山を中心に南北に細長い円錐型の島で
港のある浜集落、斜面に路地の張り巡らされた浦集落と、現在は人の住んでいない
板持集落の3ヶ所に分かれていますが・・ 
最盛期には1000人以上だった人口も今はわずか40人足らず、平均年齢は80歳近いと
あっては この島のそう遠くない将来はどうなっているのでしょう
そして、もう少し長いスパンで捉えれば・・ まさに日本の縮図(・・とは言いたくない!)

* 高見島は、高見島プロジェクトとして京都精華大学の関係者が作品を展開しています *

● 浜集落 ●
小松 敏弘 【Sea Room】
海水入りのガラス瓶を積み上げ、サンプリングされた海水の変化を追う
私としては、ガラス瓶を通して見える景色や黄色い旗、瓶の中の貝に興味が・・

● 浦集落 ●
市村冨美夫+中川裕孝+テキスタイル研究室 【畏敬・よみがえる失われたかたち】
多度津町のすべての園児、小中学生たちがつくった3000枚もの旗と大漁旗を展示
たくさんの黄色い旗が海を背景にして風にたなびく様がとても爽やかで好きです
(多度津町は香川県の中部に位置し、瀬戸内海の行政区部内に高見島があります)

板持いたもち集落 ●
【板持廃村再生プロジェクト実行部隊】
数年前に人口ゼロとなった板持集落跡を覆う雑草や竹林を除去し、廃村の姿を提示する
人が入らないと、わずか数年で家も道もこんなにも荒れるものかと驚きました

● 再び浦集落 ●
2時を回ってしまったので、お腹もだいぶ空いてきました
野村正人 【海のテラス】
高台にある民家の庭を海と一体となるようなテラスにし、目の前に広がる瀬戸内海を見ながら
イタリア料理が味わえる空間をつくる 運営協力=イタリアン・レストランDEAR
昼食は、塩飽家別館に泊まったU.Kさんお薦めの「瀬戸の小エビのペペロンチーノ」にしました

小西通博+楠本衣里佳+河野有希+藤野裕美子 【高見島へのオマージュ】
瀬戸内の伝統的な風物や暮らしへの畏怖をテーマにしたインスタレーションを発表
立派な造作の屋敷は、屋内・屋外 随所に手の込んだ細工が施されていました
同じ敷地内に海のテラスがあり、食事を待つ時間も有効に観賞することができました




自主参加の作品 いろんな動物がいましたが、かわいい豚さんをアップ
まだまだ続きますが、長くなるので今日はここまでにします

・瀬戸内国際芸術祭2013 秋・高見島・うまいもん