2アウト満塁!

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瀬戸内国際芸術祭2013 夏 伊吹島 2

2013-08-30 | 瀬戸内国際芸術祭

関口 恒男 【伊吹島レインボーハット】
島の頂上付近に、土や木の枝などでつくった原始的なシェルターが出現
水と鏡のプリズムによって出来た虹をシェルターを覆う布に投影
よく晴れていたので、きれいな虹がいくつもできていました
ヒマワリ畑の先に、ハートのベンチがありました ここから見る夕景は絶景だそうです

みかんぐみ+岡 昇平+神奈川大学曽我研究室 【伊吹しまづくりラボ】
島の未来を考える研究機関
長い漁業の歴史とイリコ漁、急傾斜の路地、たくさんの祭事など、この島ならではの特色はとても豊富
そういった背景が引き寄せるのか、工夫のある軒瓦や四方に伸びる雨樋など、興味深いものが少なくない
現在やこれまでの島のことに目を向け、この先のあり方を考える
今夏は元網元の加工場を活用し、残置物でラボや集う場を設け、島の人たちと進め始めた研究成果を報告
いりこの加工場だった建物は台風で大打撃を受けて廃屋になっていたそうです

壁板には金刀比羅宮の海上安全守護札、天井には断熱効果を狙って?不用になった布団
力作揃いの小中学生の絵
巨大な椅子・・ まるで巨人の国に紛れ込んだガリバーの気分です


港にある いりこの加工場 夏はいりこの収穫がピークになる時です

※ コメントは 伊吹島 の方へお願いいたします


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・伊吹島

瀬戸内国際芸術祭2013 夏 伊吹島

2013-08-30 | 瀬戸内国際芸術祭

日本一のいりこ生産地として知られる伊吹島ですが
島の周囲は険しい断崖が多く、港から続くのは急峻な坂道です
「小学生もバイクに乗っている」なんて眉唾物の噂も聞きました
また、唯一 平安時代の言葉や言い回しが遺っている島でもあります

豊福 亮+Chiba Art School 【沈まぬ船】

漁具や生活用品を素材に、魚の群れや海の中をイメージした立体作品を制作
島民や観音寺市内の小中学生、市民らとともにワークショップでつくった約5万個もの浮きは圧巻

大岩 オスカール 【大岩島2】
廃校になった小学校の体育館に出現したドーム型の島の中は・・
マーカーだけで瀬戸内の風景を丹念に描いた360度パノラマの世界です
係員に扉を開けてもらって、入ってきた人々は一瞬にして笑顔に変わります

金 泰範キム・テボン 【小さな島のささやき】
伊吹島に古来より伝わる漁法も近代化よって途絶え、使われなくなった漁具を組み合わせて遊具を制作
家族の乗った船型の遊具が進むように、お父さんたちは滑車を回そうと一生懸命ぐるぐる走ってます

向井山 朋子 【夜想曲】
東北を襲った津波により、石巻の小学校にあったグランドピアノが楽器としての生命を奪われた
泥が堆積したその2台のピアノを用いたインスタレーション

おまけ
細い路地を歩いていると、どこからか痩せた子猫が出てきて、何か頂戴とねだるのでいりこを数本あげました


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・伊吹島・瀬戸内の猫

伊吹島の島スープ (副産物スープ)

2013-08-27 | 瀬戸内国際芸術祭

マウスオンでも簡単な説明があります

春会期は、沙弥島 の「千年スープ」だった島スープが
夏会期は場所も名前も変えて伊吹島の「副産物スープ」として登場
10時半の開店とはいうものの、今回も100食限定なので後れを取るわけには行きません
高松駅 6:01発の特急列車とバス、そして観音寺港から一番の船へと乗り継いで
港に着いたら『心臓破り』と呼ばれている坂を駆け上り・・ 早朝から体力勝負でした
直島で、沙弥島の千年スープを食べた時に隣り合わせたベネッセのスタッフの女性にばったり会って
伊吹島の心臓破りの坂がどれだけ大変か聞かされていたので、覚悟はしていたのですが
朝のうちで涼しかったことも手伝って、想像していたよりもかなり楽に一番をget! と思いきや・・
お店の前には、既に女性がひとり   聞けば、島に泊まっていたとのこと その手があったのか
その彼女、偶然にも沙弥島でも前にいた人でした  同じ日に行き合わせるなんてことあるンですね
副産物スープとは伊吹島ブランドのいりこを使わずに、いりこ漁の網にかかるエソ、メブトなど小魚
素麺を干す際に出来るふし麺、ゼラチンのような動物の皮膚や骨、腱などいろいろな副産物と旬の野菜で作ったスープのことで、TAROさんによるといりこがいかに優れた食材か実感してほしいとのことでした
ふし麺とつみれ風のエソとふんだんの夏野菜がゼラチンのとろみでひんやりとしたのど越し・・ いりこは無くとも並んだ甲斐のあったスープです
炒めた高菜が入った、これまた限定100食の伊吹島婦人部の美味しい菜めし(なぁめし)も買って
開店までの2時間近くで、すっかり打ち解けた一番さんを含む周辺の人たちと楽しい朝食でした


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・伊吹島・島スープ

あたまを雲の上に出し ♪

2013-08-21 | 富士山

羽田は曇っていましたが、上空は青空でした

しばらくお休みしましたが、旅行に行っておりました
自己流の七面倒くさい写真の整理と並行しながら
瀬戸内国際芸術祭を再開いたしますので
また、よろしくお願いいたします
今夜は雷鳴轟く中、外出の予定がありますので
明日の更新は・・???

・富士山

瀬戸内国際芸術祭2013 夏 宇野港

2013-08-12 | 瀬戸内国際芸術祭

高校の修学旅行は京都・奈良・岡山、そして高松・琴平と回る、割と長めの旅でした
まだ瀬戸大橋などは無く、宇野から高松まで宇高連絡船に乗って渡りましたが
以来、宇野港を再訪するまで、ずぅ~~っと宇野は宇野市だと思っていました
宇野港に着いて、向こうの山に目をやると中腹に『玉野競輪』と書かれた大きな看板
そればかりか街を歩くと、やたらと目につく「玉野」の文字、決定打は『玉野市文化会館』
やっと気付きました・・ 宇野港もJR宇野駅もぜ~んぶ玉野市なんだと ヾ (;´▽`A汗汗

荒木 経惟ノブヨシ 【PARADISE】
写真に生と死(エロスとタナトス)を共存させてきた写真家、荒木経惟
港の海岸線の建物壁面に、ビルボードを設置し新作写真を発表する

【JR宇野駅】
岡山-宇野間を走るJR宇野線の車内をアラーキーの写真で埋め尽くすアート列車を撮影しに宇野駅へ
じぇ じぇ じぇ
アート列車と言うから、こんな感じの列車かと思ったら    
ポスターがずらりとぶら下がっているだけでした
ラッピングのアラーキー列車はJR予讃線と土讃線の列車だけです

小沢敦志 【舟底の記憶】
旧大日本帝国海軍の船で使われていたいかりや、ノルウェーの船のスクリュー
それに玉野市内で不用になった各種の鉄製品を組み合わせて、ダイナミックで巨大な立体作品を制作。
海の記憶と世界の記憶、人の記憶と町の記憶を融合させる試み。

淀川テクニック 【宇野のチヌ】
宇野港に設置された巨大なチヌ(クロダイ)。
ゴミや漂流物を素材として立体作品を制作してきたアートユニットが
海や島を背景にカラフルな作品を作り上げた。

デイヴィッド・シルヴィアン 【abandon / hope】
荒木 経惟による写真に包まれた車両からハデガーやバタイユ、ラッセルらの詩が港に流れ出す。
≪Kiosk≫と名付けられた この車両は、まちを歩きながら聞くためのサウンドを収録したピンバッチ
≪プレイボタン≫の貸し出し拠点ともなっている。

商店街の空き家やガレージなど随所に第一線で活躍するフォトグラファーやアーティストと共に
一般公募の写真も展示される「宇野港街中写真プロジェクト」が印象に残りました
中でも、アラーキーに師事する野村佐紀子さんの、玉野の老人ホーム等の入居者にヘアメイクや
スタイリングを施してポートレートを撮影した『プラチナポートレート』は被写体の華やいだ気持ち、
とまどい、緊張などが歴史を刻んだその顔や手元から窺い知れ、とても興味深い作品でした

※ 地元の人が行く美味しいお店と聞いて入った大坂屋さんで中継されていた高校野球・岡山大会の決勝戦は
  なんと、先行する関西を地元 玉野光南が5回に一挙に逆転し、そのまま甲子園の切符をつかんだのですから
  盛り上がらないわけがありません  お店での約束通り、昨日は玉野光南を応援していたのですが・・
  残念ながら、初出場の青森・弘前学院聖愛に完封負けで1回戦敗退でした


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・宇野

瀬戸内国際芸術祭2013 夏 直島

2013-08-11 | 瀬戸内国際芸術祭

【宮浦ギャラリー六区 緑川 洋一 展】
建築家・西沢 大良氏により この夏、写真や映像の展示を目的としたギャラリーに生まれ変わった
宮浦ギャラリー六区は、かつては直島の娯楽の場だった「パチンコ999」の建物です
小さな島にありながら、半世紀前に建てられたとは思えぬモダンなデザインと思いませんか?
夏会期は、1940~50年代にかけて瀬戸内各地を訪れ、その地域特有の風土や文化、
そこに暮らす人々の姿をカメラに収めた緑川 洋一 展ですが、室内の撮影は不可なので外観だけ
弓削島の石灰石鉱山や直島の銅製錬所で働く人々が、観る者に訴えかけてくる写真は必見です

大竹 伸朗 【はいしゃ】舌上夢 ボッコン覗
かつて歯科医院兼住居だった建物を大竹伸朗がまるごと作品化
屋内外に多様なオブジェや廃材、看板、ネオン管などがコラージュされ、混沌とした空間をつくり出す

直島は福武財団やベネッセホールディングスが運営する作品が多く撮影にも制限があります
「はいしゃ」も内部は写せませんが、今回は開いた窓から『自由の女神』がチラリと覗いています

ベネッセハウス
ジョージ・リッキー 【三枚の正方形】

G.リッキー 【フォー・ラインズ】片瀬和夫 【茶のめ】
ウォルター・デ・マリア
【見えて/見えず 知って/知れず】

大竹伸朗 【シップヤード・ワークス 船底と穴】

大竹伸朗 【シップヤード・ワークス 切断された船首】

大竹伸朗 【シップヤード・ワークス 船尾と穴】

いつも午前中に行っていた地中美術館、今回4時を過ぎた頃に入ると・・
日中の混雑ぶりが嘘みたいに、ひとつひとつの作品を心行くまで堪能できました


東京の最高気温が37.4℃の昨夜は 東京湾大華火祭 に行ってきました
暑いし、疲れるし・・ と、なんとか回避したくていろいろ言うのですが、夫はせっかく
打ち上げ場所正面の晴海会場の入場整理券か当たったのだからと譲りません
案の定、地下鉄も会場近くになるにつれ混雑が激しくなり、降車駅のホームが見物客で
溢れかえっているということで、私たちの乗った電車は一つ手前の駅でしばらく停車
あぁ、先が思いやられる
やっと勝どき駅に着いたと、ホッとしたのもつかの間、車道にはみ出すほどの人人人・・
普通なら15分で行ける会場に30分近くかかって、ようやく到着
さてさて、こんなに苦労して観た花火は・・
数を打ち上げればいいという感じで主催者、花火師の意図するものが全然伝わってこない
逗子海岸のような楽しいMCも無ければ、江戸川を挟んで同時開催する流山と三郷のような
迫力もなく、もう懲り懲りです  『百聞は一見に如かず』 夫も納得したようです


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・直島・美術館めぐり

瀬戸内国際芸術祭2013 夏 女木島

2013-08-06 | 瀬戸内国際芸術祭

高松港の沖あい約4Kmにある女木島メギジマは、桃太郎が鬼征伐に来たと伝えられ、通称「鬼ケ島」と呼ばれています
島内には、桃太郎伝説を裏付けるかのような人工と思われる大きな洞窟もあります
3年前の瀬戸内国際芸術祭で 女木島 をご覧いただいている方には重複する作品もありますが、新しい作品、夏会期のみの作品もアップしておりますので、ご覧いただければ幸いです

木村 崇人 【カモメの駐車場】

女木港に着くと、先ずこのズラリと並んだカモメの群れが目に入ります
港にずらりと並んだ約300羽のカモメは、風が吹くといっせいに方向を変える
風の流れとカモメの群れの習性を視覚化した作品です
そして、次に目に留まるのは・・

禿鷹 墳上ハゲタカ フンジョウ 【20世紀の回想】
グランドピアノとその上に立つ4本の帆で構成されたインスタレーション
ピアノから音楽が流れ、すぐそばに広がる海の波の音と呼応して旋律を奏でる

穏やかな波と白砂、長閑で風光明媚な女木島海水浴場はこじんまりとしていますが
環境省の 快水浴場百選 に選定されています

海水浴場を横目に先に進むと・・ 愛知県立芸術大学国際交流展 の作品があります
チェンマイ大学 【Stupa of Megi 女木の仏塔】
タイの仏塔を真似たもの 一説によれば、仏塔は合掌の形から来ているとのこと
制作者らは女木島の人々、世界中の人々への幸福、健康、平和の祈りを作品に託しています
タッチャイ・ホンペーン チェンマイ大学
【Crossing 交差】

G.ゴンペット チェンマイ大学
【Shallot the pom-pom is waiting to be used】
私の心の中で引き起こされる心の絡みを表現
我々の自由は決して限りないものではないということを示したい
伝統文化の産物が再び日の目を浴びることを待っている


3年前にもアップした作品ですが、台風で屋根と壁が壊れて光量が増し、イメージがちょっと変わった作品です
行武ユクタケ 治美 【均衡】 
改修した納屋を活用したインスタレーション
1万個以上の手作業で削り出したミラーガラスがはりめぐらされた空間は
外から差し込む光を透過、反射させ、風で揺れると幻想的な光に包まれる

かつて段々畑だった丘の上に登って・・
杉浦 康益 【段々の風】
約400個もの陶のブロックを曲線を描くように設置し
女木島の集落と海が見渡せる光景と作品の一体化を図り、大パノラマを見せる

さて、最後は鬼が住んでいたという鬼の洞窟へ・・
オニノコプロダクション 【オニノコ 瓦プロジェクト】
香川県の伝統工芸品のひとつ、鬼瓦(讃岐装飾瓦)
この鬼瓦の制作に県内の中学生約3000人が挑み、鬼の洞窟のなかとその周辺に展示する

フィリップ・アルタス 【カタツムリの軌跡】
鬼の洞窟のなかで3つの映像作品を発表
いずれもカタツムリが題材で、円筒型のスクリーンにカタツムリの軌跡が回転するアニメーションなどが上映される


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・女木島

瀬戸内国際芸術祭2013 夏 バングラデシュ・ファクトリー

2013-08-04 | 瀬戸内国際芸術祭

紀元前1500年の青銅器・石器時代に始まり、銅細工がベンガル地域の伝統的な細工となったメタルクラフト。
短いノミと槌を使ってヤシの葉の絵柄や仏像の姿が繊細に彫られていく。
家の装飾具や日用品、ヒンズー教や仏教の仏像など多くのメタルクラフトが製造されている。
メタルクラフト


リキシャ・ペインティング
車体はくまなく装飾され、移動式アートとして人々の目を楽しませてくれる
ショケール・ハリ(装飾土器)
祝い事やヒンズー教の祭事に使用される装飾土器で、絵柄は象徴的な願望や思慕を表現している

木人形
人や象、牛、馬などのモチーフをかたどった人形
軽くて柔らかい木材を使って人形を彫り、色鮮やかな赤、青、緑、黄色、白で彩色される
テラコッタの人形粘土人形 ネコもいます
サロッド奏者
ウスタッド・シャハダット・ホセイン・カーン氏
バングラデシュ伝統舞踊


バングラデシュを代表するフォークシンガー
チャンドナ・ロイさん


・・と、まぁ ここまではいかにもバングラデシュを旅したような流れでしたが
これは 瀬戸内国際芸術祭2013夏会期の一環
高松港にバングラデシュのもの作りの職人、パフォーマーらが100人以上集合し
まるでダッカの市場のような活気にあふれるアート工房が生まれています

【Liminal Air -core-】 大巻伸嗣
高松港に、高さ約8メートルもの2本のカラフルな柱が立っている
その一部は鏡になっており、周囲の光景を映し、見る位置や時間帯、
状況に応じてさまざまな表情を見せる


※ 予約投稿にたくさんのコメントをありがとうございます o(*^▽^*)o~♪


・瀬戸内国際芸術祭2013 夏・高松