2アウト満塁!

Hi!yoccoで~す

続・札幌国際芸術祭は終わったけれど・・

2014-10-14 | 北海道

長崎から帰ってきたというのに、もう一回だけ札幌の話題です (≡人≡;)スィマセン…


北大キャンパス・中央ローン
北大には歴史的な建物やポプラ並木など有名な施設が沢山ある中で、この中央ローンが一番好きです
リンク先の説明にもあるように、札幌農学校時代この付近は「ぬかるんだ低湿地帯」だったようですが
今では北大生ならずとも、大人も子供もこの穏やかな風景に癒されているようです

北海道神宮
数ある六花亭の中で、六花亭神宮茶屋にしかない 判官さま という焼き餅を求めて
北海道神宮に参拝してきました(動機が不純で罰が当たりそうです・・ 汗)
注文を聞いてから鉄板で焼いてくれる、小さな焼き餅は後を引く美味しさですが
この近所で、美味しい手打ちそばを食べた直後でしたから一つでおしまい!


札幌国際芸術祭2014、最後に行ったのは・・

チ・カ・ホ
地下鉄南北線のさっぽろ駅~大通駅を結ぶ520mの地下歩行空間です

菅野創 / yang02 <セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ>2014
チ・カ・ホを行きかう人々の数を計測したデータに応じて上下左右に動く十数台のドローイング・モジュール
ドローイング・モジュールには、それぞれに赤・黄・青のボールペンが取り付けられており、開幕当初は何も
描かれていなかった壁も、2ヶ月近くの間に、ご覧のように彩色されました

露口 啓二
<Map of Water SAPPORO/FUKUSHIMA>2014

COMMUNE <BLIND BOOK MARKET>

藤木正則 <RED TAPE 1992-500m美術館バージョン->1992~2014

熱心に見入る人もいれば、全く無関心の人も  毎日同じ場所を歩く人には見飽きた景色とも言えますが・・

楢原武正 <大地/開墾2014-7>2014
画面の前に立つと姿が画面に反映される
手に何かを持っていたり、体の輪郭がはっきりしない服装の場合、うまく映らないこともあるが、それもまた面白い
使われる素材は自然物ではなく現代が生んだ人工の廃棄物よる集合体、日々廃材を集め叩き、潰し、釘を打つ行為の積み重ねは、新たな大地を開墾する祈りとも言える

谷口顕一郎 <札幌市中央区北12条西20丁目(中央卸売市場 青果棟前歩道)のための凹みスタディ#6>
道路などの破損した箇所「凹み」をモチーフに彫刻を制作
「凹み」の形を再現し、さらに折り畳んでいくことで層状のヴォリュームを持つ彫刻が生まれ
通常負のイメージを持つ「凹み」に新しい価値を与えている
都市の凹みや亀裂はその土地の時間軸、記憶を内包しており、それらを顕在化することで
その土地の再認識や新たな創造に繋がる

飛行機の搭乗時刻まで、まだ時間があったので
白い恋人パーク にも行きました
パーク限定のお菓子もあって、色々見ていたら時間が無くなって・・ 何も買わずに空港へ



'14.09北海道旅行・北海道大学・札幌国際芸術祭2014・白い恋人パーク

札幌国際芸術祭は終わったけれど・・

2014-10-03 | 北海道

2014年7月19日(土)から72日間に渡り開催された札幌国際芸術祭2014も
去る9月28日(日)に閉幕しましたが、ここでは もう少しお付き合いください


北海道立近代美術館
岡部昌生 YUBARI MATRIX 1992-2014
岡部は、都市に内在する不可視の記憶や歴史の痕跡を写し取るため
1977年よりフロッタージュ(擦り出し)という手法を用いて表現を始める

炭鉱の遺構を身体的に経験することで、私たちの現代の暮らしを支える近代以降の
エネルギーの変遷と都市化の歴史に思いを馳せることとなる

<雄別炭礦病院屋上遺構>2009

<YUBARI MATRIX> 1992-1995


スボード・グプタ <ライン・オブ・コントロール(1)>
インドの現代アート界を牽引するスボード・グプタが、インドで真鍮や銅などに代わって
用いられるようになった安価なステンレス製の食器を使って形作った巨大なきのこ雲

畠山直哉 <Zeche Westfahlen I/II Ahlen>2003 <Terrils>2009
かつて繁栄を極めた土地が社会経済の変遷によって衰退、または別の発展の道をたどり
長い時間を経て自然に還るかのようなその姿は、道内に点在する炭鉱跡地と重なりつつ
北海道ひいては日本近代化の歴史を思い起こさせる

中谷宇吉郎 <雪の結晶> カールステン・ニコライ <snow noise>
十勝岳の山小屋で天然雪の顕微鏡写真を約3,000枚撮影し、それを基に雪の結晶の分類を行った
中谷宇吉郎による雪の結晶の研究に感銘を受けた
カールステン・ニコライによって制作された人工雪
※ 中谷宇吉郎氏は FOGSCAPE #47412 の中谷芙二子さんのお父様です

アルテピアッツァ美唄 で見た「天秘」が美術館にもありました
でも、何故かここだと自由に触れることはためらわれます

毛利悠子 <サーカスの地中>2014
さまざまな都市で見つけた日用品やジャンクを別の回路で動くようにつくりかえ、配置したインスタレーション作品
円状に置かれた方位磁針が揺れることで、オブジェのスイッチがオン/オフされる構造

札幌市資料館とSIAFカフェ

北海道庁赤れんが道庁舎


札幌市時計台



'14.09北海道旅行・札幌国際芸術祭2014

アルテピアッツァ美唄

2014-09-30 | 北海道


「真無」 MAMU

アルテピアッツァ美唄 に関してはHPに明快な説明があるので、そちらを一部抜粋いたしました
美唄市は、かつて北海道有数の炭鉱都市として栄えた。
1973年に最後の炭鉱の灯が消え、炭鉱住宅はひっそりと静かになり、子どものいなくなった学校は閉校した。
それから時が過ぎ、イタリアで創作活動を続ける美唄出身の安田が、日本でアトリエを探していた際、
1981年に閉校した旧栄小学校に出合う。
その朽ちかけた木造校舎には、子どもたちの懐かしい記憶がそのままに残っていた。
そして、校舎の一部に併設されていた小さな幼稚園に通う子どもの姿が、彼の心をとらえた。
時代に翻弄された歴史を知らず、無邪気に遊ぶ園児たちを見て、彼は思う。

「この子どもたちが、心をひろげられる広場をつくろう」。

それがアルテピアッツァ美唄誕生のきっかけとなった。
安田 侃 プロフィール   カン       
一階は、その幼稚園です「地人」と旧栄小学校校舎

校舎の中から幼稚園の玄関を見ると・・

真ん中にどんと置かれているのは「天翔」という大理石の作品

子供たちが触ったり、上に乗ったり、自由に遊べるように置かれています

二階はギャラリーです
手前から「天秘」「妙夢」「相響」「風」めばえ

「天秘」

屋外はアートスペースと呼ばれています
「天沐」「相響」

手前から「天聖」「天沐」「水の広場」
「新生」「生誕」「真無」遠くに「帰門」「天聖」と奥に「天沐」


「天翔」


「妙無」
大きさの違い、或いは素材の違いなどで、同じ名の作品がいくつも登場します
白い作品は大理石、黒っぽい作品はブロンズです
これら全ての作品は触るれことによって、感じ取ってほしいとのことでした
周辺の景色をご覧になって分かるように新緑、紅葉、雪・・ 季節によって
その印象が大きく変わるので、出来ることなら何度も通ってみたい場所です


世界的な彫刻家でありながら、故郷を慈しむ安田氏の心意気に感動しました
ありがとう アルテピアッツァ美唄

'14.09北海道旅行・アルテピアッツァ美唄

モエレ沼公園と札幌国際芸術祭

2014-09-29 | 北海道

モエレ沼公園でも札幌芸術祭作品がありますが、先ずは公園の施設紹介から
それぞれの施設の詳細はリンク先のモエレ沼公園のHPでご確認ください

プレイマウンテン
緩やかな曲線を描く道を上り頂上から見下ろすと、先ほどとは全く違う景色が広がります

テトラマウンド


モエレビーチ モエレ山

カナールモエレ山

ミュージックシェル アクアプラザガラスのピラミッド

今回の旅の目的は「海の噴水」のパフォーマンスでしたが、モエレ沼公園には他にもまた訪れたくなる魅力が満載でした


               そして、ここからはガラスのピラミッド内の札幌国際芸術祭作品です               


坂本龍一+真鍋大度<センシング・ストリームズ ― 不可視、不可聴>2014
センシング・ストリームズ ― 不可視、不可聴 竹村真一 触れる地球

坂本 龍一 + YCAM InterLab<「フォレスト・シンフォニー in モエレ沼」 supported by LOUIS VUITTON>2014

■ センシング・ストリームズ ― 不可視、不可聴
人間がふだん知覚することのできない「電磁波」をセンシングし、可視・可聴化するものである。
多くの人がもはや手放すことのできなくなったモバイル機器に代表されるように、電磁波を利用するテクノロジーは人間の社会活動に深く関係しているが、この作品はその裏方ともいえる存在である電磁波に焦点を当てている。

■ 触れる地球
リアルタイムの気象情報や地震、津波、地球温暖化、大陸移動の歴史から、生物多様性、人口・都市問題まで、地球のさまざまな側面を可視化する世界初のデジタル地球儀。

■ 「フォレスト・シンフォニー in モエレ沼」 supported by LOUIS VUITTON
樹木の生体電位をデータとして取得・集積・解析し、音楽へと変換、空間全体でシンフォニーとして体験できるインスタレーション。

とりあえず、作品の説明は掲載しましたが・・
う~~ん、瀬戸芸の感覚で鑑賞しようとすると、どこか違う
言わんとすることは何となく分かる気もするけれど
理解しようとすると、「触れる地球」以外は疲れちゃいます

'14.09北海道旅行・札幌国際芸術祭2014・モエレ沼公園

海の噴水 @ モエレ沼公園

2014-09-28 | 北海道

約189ヘクタールという広大なモエレ沼公園の基本設計は、地球そのものを彫刻の題材にするという
大胆な発想で知られる彫刻家、イサム・ノグチ によるものです
モエレ沼公園もまた「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもとに造成が進められました
そして、その広い公園の中心に置かれているのが、池の直径が48メートルもある「海の噴水」です

「海の噴水」を囲むように植えられたカラマツの林と、その向こうに頭を覗かせていてるのはプレイマウンテン

海の噴水
宿泊していたメキシコのホテルの噴水が壊れ、水が躍るような動きをするのを見て
そのような面白い動きをする噴水を造りたいという想いがノグチにはあったようです

噴き上がった水はボウルの中に溜まって波打ち、やがて大きくうねり始め、池にあふれ出ます
BGMなどは無く、ひたすら水の動きを眺めているだけの40分ですが、うねりに合わせるように
脳裏にリムスキー・コルサコフのシェエラザードが鳴り響き、壮大なドラマを観ているようでした

※ マウスオンで説明が出ます


'14.09北海道旅行・モエレ沼公園・海の噴水

札幌国際芸術祭2014 @ 札幌芸術の森 

2014-09-16 | 北海道

前回は野外美術館の常設作品や Sprouting Garden-萌ゆる森- の出展作品をご紹介しましたが
肝心の札幌国際芸術祭の作品をいくつかアップしましょう

《FOGSCAPE #47412》

中谷芙二子ナカヤフジコ


上2点は、滝に見立てた人工霧  下は霧が晴れて何事もなかったかのように陽光に輝く池
雪の結晶の研究や人工雪の開発を手掛け、「雪は天から送られた手紙である」という言葉を残した
中谷宇吉郎を父に持つ中谷芙二子氏は、1970年の大阪万博でペプシ館のドーム全体を人口霧で覆う
世界初の「霧の彫刻」を発表して以来、世界各地の美術館、公園、劇場、都市空間などで霧を使い
環境と呼応するインスタレーションやパフォーマンスを手掛けています お父様のDNAなんでしょうね

そらみみそら
宮永愛子
いつ聞こえるともしれない微細な貫入の音に耳を澄ますことで、古くから札幌を潤してきた
水の由来と都市化の歴史、そして過去から現在への時間の流れが層を織り成す作品

ユニカラー
カールステン・ニコライ


鏡の効果によって無限に拡張する宇宙のような空間を創造



               ここからは札幌国際芸術祭ではありません               



石山緑地
かつて札幌軟石の採石場であった歴史的景観を背景に、道内の造形集団 CINQ による、石と緑の造形空間

ネガティブマウンド
ローマの古代遺跡? いいえ、これも CINQ が手掛けたアート
イベント時には舞台と客席にもなるそうです
薪能なんぞを鑑賞できたら・・ 想像するだけでワクワクします

スパイラルスプリング
巻貝を思わせる塔塔から流れ落ちた水が塔の下の池に溜まり、そしてここに流れこみます
写真を整理していて思うのは・・ 夕方のわずかな時間 駆け足で立ち寄ったのが悔やまれます


モエレ沼公園
海の噴水

この、海の噴水が旅の一番の目的です!
でも、このライトアップが見たかったわけではありません
それは・・ また改めて詳しくアップしますね

'14.09北海道旅行・札幌国際芸術祭2014・札幌芸術の森・石山緑地・モエレ沼公園・海の噴水・NIGHT BIRD

札幌芸術の森 野外美術館

2014-09-15 | 北海道

今回の旅行の第一の目的は、長年行ってみたいと思っていたモエレ沼公園
そのモエレ沼公園が 札幌国際芸術祭2014 の会場のひとつということもあり
札幌国際芸術祭2014 も、ひと通り追いかけてきました

まず最初は 札幌芸術の森 ですが・・
芸術祭参加作品以外にも、野外美術館 の常設展示や Sprouting Garden-萌ゆる森- 参加作品など気になる
作品が盛りだくさんなので、この頁では常設と Sprouting Garden-萌ゆる森- の作品をいくつかアップしましょう
「昇」ライモ・ウトゥリアン「ふたり」朝倉響子
「幼いキリン・堅い土」淀井敏夫「幼いキリン・堅い土」淀井敏夫

「隠された庭への道」ダニ・カラヴァン(七つの泉・円錐・水路)
水路を飛び越える子供と門-2「隠された庭への道」(水路)「隠された庭への道」(円錐・水路)
木々に囲まれた沢沿いに、門・半球状のドーム・日時計・噴水・円錐・蛇行する水路など真っ白なコンクリートに
よる7つの造形物が配置され、さらに森の茂みの中にある小さな庭へと続く全長300メートルにおよぶ作品です

「椅子になって休もう」福田繁雄「足なげる女」佐藤忠良

「母と子」グスタフ・ヴィーゲラン
グスタフ・ヴィーゲラン(1869-1943)は20世紀前半に活躍した、人間の誕生から死までの
人生におけるさまざまな場面を表現し続けたノルウェーの彫刻家です
生涯の大半をかけて制作した、オスロ市にある広大なヴィーゲラン公園は200点以上の
彫刻によって公園全体で壮大な人間の賛歌をうたいあげています
彼の作品は生前にオスロ市と交わした契約により持ち出しが厳しく制限されており
札幌芸術の森での展示はオスロ市の特別の厚意により実現したもので、北欧以外で
彼の作品をまとめて見ることができる唯一の場所でもあります
「母と子」の他には、「腰に手をあてて立つ男」、「男と女」、「木の枝をすべりぬける少女」
「トライアングル」が展示されています

Sprouting Garden-萌ゆる森-
「Trace」川上りえ
小高い丘の麓から頂上へと配置された犬の群れは、ここではない何処かへ居場所を求め、歩みを寄せる
耳をピンと立て周囲の様子に敏感な犬や、地を見つめ うなだれる犬など、それぞれの感情が動作に表れている

'14.09北海道旅行・札幌芸術の森・野外美術館

澄海岬→鉄府→高山植物園 / 礼文島

2014-09-01 | 北海道

いよいよ利尻・礼文の旅も最後の日となりました
朝食を済ませ、荷物を送り、勢いで来年の予約までして・・ (笑
稚内行のフェリー乗船まで、もうひと歩きしようと
ホテルの車で澄海岬スカイ   のある西上泊まで送ってもらいました

澄海岬入口にある西上泊港


澄海岬

晴天なら海の色がもっときれいだったことでしょう
よく見ると可愛い・・ オオハナウド(セリ科ハナウド属の多年草)
礼文には、たくさんの種類のセリ科の植物があり、見分けるのも一苦労です
オオハナウドの葉は手のひら状で大きく、1枚の葉が3つの小さな葉に分かれる
花序の外側の花は花弁の先が2つに裂け、5枚のうち2枚が大きい

澄海岬から 鉄府テップ へと、歩きます
エゾカンゾウの群落稲穂ノ崎鉄府が見えてきました

さて、鉄府ではちょっとした出会いがありましたが、それは次回のお楽しみ
今回は鉄府の次に行った 礼文町高山植物園 で見た花をアップします

群生地のレブンアツモリソウはもう終わりかけていましたが、ここではきれいな花を見られます
アツモリソウ (ラン科)レブンウスユキソウ (キク科 )
キクバクワガタ (ゴマノハグサ科)エゾスカシユリ (ユリ科)
エゾツツジ (ツツジ科)
高山の過酷な環境のため
高さ10~30cm程度にしか
ならないが、れっきとした樹木
レブンキンバイソウ
(キンポウゲ科)



ヒオウギアヤメ (アヤメ科)
一日花で、朝開き夕方にはしぼむ
内花被片はアヤメより短く、目立たない
マルバトウキ (セリ科)
これもセリ科ですが、このくらい違えば私でも見分けられます(笑


ハイキンポウゲ(這い金鳳花)
(キンポウゲ科)




チシママンテマ? (ナデシコ科)
「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。そうですが・・
チシママンテマに関しては、高山植物園ではなく、歩いている途中で見かけた花で
ネットで検索したチシママンテマの写真がどれも特定の決め手に欠けていたので、私の
希望的観測で載せたものです
先に掲載したヨーロッパ原産の「フクロナデシコ」の可能性も大いにあると思います
引き続き調べてみますが、正しい名称をご存知の方はご一報いただければ幸いです

雲の上


'14.06北海道旅行・礼文島

桃岩展望台 →桃台猫台→元地→地蔵岩 / 礼文島

2014-08-27 | 北海道

なぜ桃? なぜ猫? 山を下り、トンネルをくぐって
桃岩・猫岩の近くまで行ってみることに・・
くねくねと長い急坂を下ると桃岩らしき大きな岩が見えてきました

私の好きな(?)柱状節理とそれを取り囲むような幾重もの層からなる奇妙な岩が桃岩の正体のようです

更に先に進むと・・

まぎれもなく と呼べるような岩でした
桃岩は溶岩ドームですが、マグマが地表に顔を出してから成長する普通の溶岩ドームと違い
礼文島がまだ海の底だった1300万年前、マグマが地表まで到達せず海底で膨らんだドーム
桃岩の裏側は、浸食されて内部がむき出しになった、言わばドームを輪切 りにした断面です
「たまねぎの皮」のような部分はドーム内部のマグマの流れでできた縞模様です
このように内部構造がむき出しになったドー ムは世界的に珍しく、地質学的に貴重だそうです
赤い屋根の建物は、話のタネは尽きないという
噂の 桃岩荘ユースホステル です
あ、岬の突端の方に猫が見えます!
もっとよく分かるよう桃台猫台展望台に行きました
ほらッ、猫が座って海を眺めているでしょう

展望台から足元の海に目を移すと・・
『ノナ』漁の小船がいます 『ノナ』とはキタムラサキウニのことで
この辺りでウニと呼ぶのは『エゾバフンウニ』だけだそうです
右の崖にはハマナスの花が咲いています
利尻では至るところで見かけたハマナスですが、礼文ではここで見るのが初めてです
ノナ漁の船は、桃台猫台展望台から北にある元地漁港から来ています
時間はたっぷりあるので元地と、その先にある地蔵岩まで歩くことにしました
礼文ではずっと曇り空でしたが、この西側の海岸沿いは日差しも強くきれいな青空です
写真では分かりづらいですが、エゾカンゾウの群生も礼文島では初めて見ました
山の上の小さな神社(個人所有)の赤い屋根が青空に映え、ドラマのワンシーンのよう
右は、映画 北のカナリアたち のロケ地にもなった 地蔵岩 です

元地漁港まで行くと、ちょうど『ノナ』漁終了の時間で、沖に出ていた船が続々と戻って来て
船から降ろした『ノナ』の選別が始まっていました 夫がどのように選別するのかと覗いていると
「売り物には小さいけど海に戻すほどじゃないから」と、漁師の奥さんに6個もご馳走になりました
新鮮な『ノナ』はバフンウニをしのぐ美味さ!殻から出すのは女性の仕事です
さっぱりしていながらコクのあるキタムラサキウニのほうが好きだと言う私に
「ウニはバフンウニに限る!」と今までは言い返していた夫でしたが・・
獲れたて『ノナ』の味に、すっかり持論を覆されてしまったようです

のんびりしていたら香深に戻るバスが来るまで残りわずか、小走りで地蔵岩まで行って来ました


今月24日、50年に一度の豪雨に見舞われた礼文島・・
桃岩荘ユースホステルの宿泊客はヘリコプターで救出されたということですが
トンネルを土砂で塞がれ、元地地区では未だに46世帯88人が孤立状態だそうです
親切にしてくださった元地地区の皆さんの笑顔が脳裏に浮かび、とても気がかりです


広島をはじめ、被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます



'14.06北海道旅行・礼文島・うまいもん

知床→元地灯台→桃岩展望台 / 礼文島

2014-08-24 | 北海道

いきなり話題が「大磯市   イチ」に飛んでしまいましたが、軌道修正して再び礼文島に戻ります
礼文島2日目は香深からバスに乗って知床まで・・・・・・・・・・行き (礼文島にもあるんです「知床」が・・ )
桃岩歩道の知床口から元地灯台そして桃岩展望台へと歩いていきます
桃岩展望台コース
元地灯台へ向かう途中でオオタカネバラ(大高嶺薔薇 バラ科バラ属の落葉低木)が咲いていました
チシマフウロ、ミヤマキンポウゲとオオダイコンソウもいたるところに咲いています

元地灯台を過ぎて暫くすると、霧が立ち込めてきました

そろそろ花期も終わりに近いエゾノハクサンイチゲの白と、レブンキンバイソウの鮮やかな黄色が目立ちます
どうやらキンバイの谷にさしかかったようです

もう一週間先なら、谷はもっと黄色に染まっていたことでしょう
エゾイブキトラノオ(タデ科)スズラン(スズラン亜科)ヒオウギアヤメ(アヤメ科)
ミヤマオダマキ(キンポウゲ科)サクラソウモドキ(サクラソウ科)ネムロシオガマ(ゴマノハグサ科)
レブンキンバイソウと一緒に写したエゾノハクサンイチゲもそうですが
スズランやサクラソウモドキももう花の時期を過ぎていました
クロユリは、形はそれと分かっても、写真に残せる状態ではありませんでした
うまくいけば、まだレブンアツモリソウが見られるかもしれないと決めた日程は
花の時期が、まだ早いか、もう遅いかのどっちつかずだったように思います
※ 園芸種のスズランの多くはヨーロッパ原産のドイツスズランです
  日本種のスズランは葉より花が下につき、葯が黄色
  ヨーロッパ種は花と葉が同じ高さで葯は淡緑色で区別します
桃岩歩道からの利尻山を期待していたのですが、これで一番よく見えたくらいです
レブンアツモリソウは群生地の花より新鮮です でも見つけた場所は口外できません
レブンつながりで・・ 桃岩歩道で見た、名前に「レブン」とつく花を集めてみました
レブンキンバイソウ(礼文金杯草 キンポウゲ科)レブンハナシノブ(ハナシノブ科)
レブンソウ(マメ科)レブンウスユキソウ(キク科)

桃岩展望台まであと少し
左が猫岩、右が桃岩ですが、これが猫? そして、こちらは無理やり桃に見立てたのかしら・・
命名の謎を解明しようと下までおりてみることにしました
このつづきは次回にしましょう

'14.06北海道旅行・礼文島