goo blog サービス終了のお知らせ 

2アウト満塁!

Hi!yoccoで~す

ウィークエンドはパリで

2014-09-23 | たまには映画も観たいわね

ここのところ友人の篆刻展、知人の漆芸展、野球観戦に、お彼岸と外出が多く
写真の整理が足踏み状態です
おまけに、土曜日には映画も観に出かけちゃいました
バーミンガムで教師をしているイギリス人夫婦が新婚旅行で訪れたパリに、30年ぶりの記念旅行
しかし、新婚旅行で泊まったホテルは
エレベーターなし、狭くてチープな部屋
あまりにもショボ・・・かった

ホテルを飛び出した2人はタクシーに乗りこみ、車中から凱旋門やオペラ・ガルニエを見物し、行きついた先は最高級ホテル
週末は満室で、たまたま空いていたのは
ブレア首相が泊まった最上級スイート
旅は日頃の憂さから身も心も解き放ち・・
地道に連れ添っていた夫婦も考えられないような無謀な行動に出ます

映画館の観客はほとんどが熟年夫婦
そう、この夫婦のペーソスを何かしらで共有できるような年齢のカップルばかりです

人生は赤ワインのように、外の空気に触れた方が美味しい。
    と、映画評論家の細越麟太郎さん

   私の・・ この秋一押し映画です



映画『ウィークエンドはパリで』予告編


於・シネスイッチ銀座

ウィークエンドはパリで 公式サイト

・映画
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界の果ての通学路

2014-05-10 | たまには映画も観たいわね

昨日の外出は、またまた旅行!と思われた方もいらしたようですが・・
実は、久々に観たい映画があって、銀座に出かけました


ケニアのジャクソン君(11歳)は7歳の妹と、キリンやシマウマ、象も出没するサバンナを歩き
片道15㎞の道のりを2時間かけて通学し、両親は二人が無事に通学できるよう毎朝祈ります
サミュエル君の将来の夢は、パイロットになって世界を空から見ること

アルゼンチンのカルロス君(11歳)は、アンデス山脈の人里離れた羊飼いの息子
大人になっても、生まれ育った地を離れず、獣医になって貢献したいと
5歳下の妹と馬に乗って片道18㎞の道のりを1時間半かけ通学しています

モロッコのザビラちゃん(12歳)はアトラス山脈の辺境の村に生まれ育ったベルベル人
月曜の早朝、友達と3人で片道22㎞を4時間かけて全寮制の学校に行き金曜の夕方帰ります
字が読めない両親や祖母は、医者を目指す彼女を全力で応援しています

足に障害を持つインドのサミュエル君(13歳)は、二人の弟にボロボロの車いすを引いてもらい
将来は自分のように障害を持つ子を助けたいと、片道4㎞を1時間15分かけて通学しています

世界には、時には危険と背中合わせの遠い道のりも厭わず通学する子供がいる驚き
それは現代の子供ばかりか、もう何十年も前に子供だった私たちでさえ味わったことのない
学ぶことの「至上の喜び」なのでしょう
「バスで」とは言え、アトラス越えをしたばかりなので、そこを歩く過酷さは容易に想像できます
彼らが無事に学校に行きついたシーンでは、まるで彼らの親にでもなったように安堵しました





於・シネスイッチ銀座

世界の果ての通学路 公式サイト

・映画
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シネマアミーゴで情熱のピアニズム

2013-02-27 | たまには映画も観たいわね

前々から気になっていた シネマアミーゴ
先日、T夫さん・K子さん夫妻からお誘いのメールを頂いて逗子まで映画を観に行ってきました
※ シネマアミーゴについては分かり易く紹介している Asahi Shimbun Digital[and] <5>Asahi Shimbun Digital[and] <6> をご覧ください

映画館は、館長の曽祖父様が明治33年に建てられたという母屋に建築家のお父様が増築されたアトリエを改造した、湘南テイスト漂う洒落た佇まい

T夫さんが推測するに、石原裕次郎のデビュー作『太陽の季節』でちらっと映った石段がこのシネマアミーゴへのアプローチのそれではないかとのこと
100数年の間には、そんなことがあっても不思議ではないですよね

因みに関東大震災にも戦災にも屈せず、時代の変遷を見守ってきた母屋は文化庁指定登録有形文化財です

この日観た映画は、生まれつき骨がもろく、すぐに骨折する骨形成不全症の障害を持ち、成長期になっても身長は1メートルほどだった天才ジャズピアニスト、ミシェル・ペトルチアーニの、短くも濃密な36年の生涯を綴った 情熱のピアニズム というドキュメント ← 公式サイトで予告編をご覧いただけます
ジャズ好きでなくとも見ごたえある感動の映画ではないでしょうか
K子さん、またいい映画があったら声をかけてください


マウスオンで画像の説明が出ます

・Zushi・映画
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ライトニング・イン・ア・ボトル ~ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜~

2005-03-24 | たまには映画も観たいわね


 なんてスゴイ映画を観てしまったんだろう

 それは...

 マーティン・スコセッシ製作総指揮の
     「ライトニング・イン・ア・ボトル」


2003年2月7日夜、ブルース生誕100年を記念してニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された一夜限りのコンサート“サルート・トゥ・ザ・ブルース”総勢50名を超える豪華ミュージシャンたちが集結し、ブルースへの最大限のリスペクトを込めたこのコンサートでは、席を埋め尽くした6000人の観客の前で5時間にも渡る熱いステージが繰り広げられた。
本作品はこの奇蹟の一夜を、まさに一瞬の輝きをビンの中に永遠に閉じ込めるが如く鮮やかな映像と大胆なカメラワークを駆使し、ステージに立つミュージシャンたちの歌声はもちろんのこと、緊張した表情、ギターを弾く指先、潤んだ目、熱い汗までも些細に捉えている。さらにはステージ裏のインタビュー、今は亡き伝説的ミュージシャンの貴重なアーカイブ映像、歴史的挿話を盛り込むことにより、音楽のルーツを辿る興味を喚起しつつ、この歴史的ライブ・コンサートの熱狂と興奮を十二分にスクリーンに焼き付けた長篇音楽ドキュメンタリーである。


B.B.キングやソロモン・バーク、ルース・ブラウンの前では昨年めでたくおじいちゃんになったエアロ・スミスの
スティーヴン・タイラーだってまだまだヒヨッコにしか見えないからおかしい

そんな御大たちだからと言って決して若いものには負けてなどいない… 張りのある歌然り、ギター演奏然り

老いも若きも男も女も、みんなパワフルで... もうたじたじ
誰か一人名前を挙げて、良かったなんて言ってられない
なんだかんだと言うよりも...
とにかく、その目で観て、その耳で聴いて、そして感じて欲しい映画でした

ライトニング・イン・ア・ボトル公式サイト

於 渋谷・シネマライズ


追記:当時B.B.キングは77歳、デビッド・ハニーボーイ・エドワーズは89歳...
    出演者自らが「こんなメンバーが集まるのは葬式だけ」と言うだけのことあります
    私が生まれた頃には大活躍の人たちがまだ現役で舞台に立っているのだからスゴイでしょ

    決して「ブルース生誕100年の記念日」とお祭り騒ぎをして終わっている映画ではありません
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルリンフィルと子どもたち

2005-02-09 | たまには映画も観たいわね

2003年1月、真冬のベルリン・アリーナにひと晩限りの“春”が訪れた!
その舞台は世界最高のオーケストラと
子どもたちの熱いエネルギーがぶつかりあう、希望の“祭典”


04年2月、ベルリン国際映画祭で一本のドキュメンタリーが観客を熱狂と感動の渦に巻き込んだ
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン在住の250人の子供たちが挑んだ舞台の、リハーサルから公演までの
経過を記録した「ベルリン・フィルと子どもたち」である
同年9月に始まった一般公開で、ドイツ製ドキュメンタリー映画としては過去最高となる公開5週目で動員10万人突破
する異例の大ヒットとなり、今なお記録更新中だ

クラシックに興味の無い子供たちが、世界最高のオーケストラの演奏でダンスを
踊る。この一大プロジェクトの発起人は02年にベルリン・フィルの芸術監督兼常任主席指揮者に就任したサー・サイモン・ラトル。音楽を通して子供たちが持つ可能性を伸ばす手助けをしたい、と楽団の新たな活動として教育プログラムを発足し、
その一環で「ダンスプロジェクト」をスタートさせた。記念すべき第一回目のプロジェクト課題曲に選ばれたのはストラヴィンスキーのバレエ曲《春の祭典》 アブストラクトで幻惑的な旋律と強烈なリズムがほぼ全編にフィーチャーされ、映画を独特の色に染め上げる。 
一方、ほとんどがダンス未経験という子供たちを6週間指導したのはダンス・ユナイテッドの振付師ロイストン・マルドゥーム。25ヶ国からベルリンに集まった難民が中心で、様々な要因により自分に自信を持てずにいた本プロジェクトの参加者たちを厳しく、だが励ましながらダンスを教えた。
以上「ベルリンフィルと子どもたち」パンフレットより抜粋


いきなりバックに流れたのはヒップホップ...
子供たちがクラシックに無関心なのはベルリンフィルの本場、ドイツでも同じようだ

そんな子供たちは私語が多くダンスの練習にも身が入らず集中力に欠けている
しかし、振付師のロイストン・マルドゥームは子供たちの気持ちを無理にダンスに向けようとするのではなく
彼らにもダンスをする権利があると同時に、しない権利もある...と子供たちが「集中」することを学ぶのを待っている
たった、6週間でそれが可能かと心配になる
が、しかしサイモン・ラトルが指揮をするBPOの練習風景を見学する彼らのまなざしは衝撃を受けたかのように一変し
練習にも身が入り真剣になってくる

そして迎えた公演当日...
主役はBPOではなく舞台の上で全身で表現し熱く踊る子供たちだった 

サイモン・ラトル率いる新生BPOが観たくて行った映画のはずが
もう、そんなことはすっかりどうでもよくなり...
子供たちが立派に舞台を終えた時には


ブラボー! 席から立ち上がって拍手を送りたい衝動に駆られました

じわーっと感動の波が押し寄せてくる最高の映画でした


RHYTHM IS IT !

私はこの原題の方が好きだな

最終日の11日にもう一度、観に行きたい 今度は夫と..

ベルリンフィルと子どもたち 公式サイト

於 渋谷・ユーロスペース
コメント (14)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする