お灸!

お灸にはまっています。 お灸や漢方などの勉強をまとめてみたいと思いました。 「個人的感想」ですけど...

「熱中症」と肺経?

2007-08-13 10:27:56 | Weblog
熱中症に肺経へのお灸を併用することが有効、と書きました。 この理由づけ
を書いておきたかったのですが、夏休み前に八分灸をすえるところまで行こう、
としていましたので遅くなりました。

理由付けなしにただ肺経がいい、というのはそれこそ単なる対症療法です。
実証にもなりません。 このブログではできうる限り、実証と理由付けを大切に
したいと思います。 まだ勉強も始めたばかりで十分なものでないことは承知
の上で、私の現時点での理解に従い理由付けをします。

人間の身体は陰と陽のバランスで保たれています。 陰は陰気、陽は陽気と
簡単に考えて置いて下さい。 発熱などは陽が増し、陰が陽に圧迫されて弱
り、バランスを崩した状態です。 元に戻すには陰を増すことが必要です。
ここから陰経を補すことが思い浮かびます。 高熱であれば陽を減らすことも
必要ですが、熱がそれほど高くないので、陽を減らすことより陰を増すことに
重点を置きます。

陰経は何本もありますので、今度は陰経の特定です。 その日の夕方に熱が
出たので、あまり時間は経っていません。 こうした発熱の原因である外邪は
身体の表面、体表にとどまっていると考えられます。 ここから一番体表と
関係の強い太陰肺経が候補となり、ツボでもこの経絡の孔最・太淵に強い
圧痛があったので、この経絡が適応していることが分かりました。