前回に引き続き、「大分県土地家屋調査士会の総会」の「感想」・・・前回「予告」したように「政治連盟」について書こうと思ったのですが、以下の事情によりやめました。別のことについて。
日調連の役員改選がある、ということで、「選挙公報」が日調連雄ホームページ(会員専用)に載っています。正直言って面白いものではありませんが、その面白くなさを含めて「これが調査士界の現状だ」ということですのでみておくべきものだと思います。是非御一見ください。
載っているのは、「会長」「副会長」に立候補した人の「所信」です。
「会長」には3人の人が立候補しています。これは、かつてない「乱立」で、それ自身としてはとてもよろしいことだと思います。
これに対して「副会長」については、「定数4」のところ「4人」の立候補しかない、ということです。もっとも、「会長指名副会長」という制度が前回からでき、今回も3人の立候補者のうち2人は「副会長指名」をしている、ということですので、この2人が当選した場合には1人が落選する、ということになるので、完全な「無投票当選」ということではないようです。
このような選挙状況であり、それはそれで興味深いと言えば言えなくもないのですが、正直言って「胸躍る感」のない、内容的にはきわめてつまらないものだと言わなければなりません。
何故つまらないか?・・・それは、「選挙公報」を見ていただければ、よくわかるのではないか、と思います。
まず「副会長候補」の「所信」について言うと、量的にも少ないですし、内容的にはさらに見るべきものがありません。・・・ということで、これについては、まぁいいや。
「会長候補」についてこそ、その内容が問われると思うのですが、積極的に「進むべき方向性」や具体的に「やるべきこと」が打ち出されているものはなく、きわめて物足りないものになっています。特徴的なところを挙げると以下のとおりです。
まずは、現職の岡田さん。当然のことではあるのですが、「現職」としての「実績」を並べて総花的になってしまっています。これははたして会長候補の所信表明なのか?日調連の事業報告なのか?・・・と思うようなものです。その「実績」について、様々な点で「物足りなかった」という意見のある中、「そんなことはなく、よくやったんだ」ということを強調しています。これはまぁ、そんなものでしょうね。
それに対して、菅原さんは、現職の副会長でありながら会長に立候補したことについて、「情報系統の曖昧さ」「会長、副会長、理事との連携を悪くしていた」ことを改善することが必要だと考え、敢えて立候補した、ということを言われています。岡田さんが強調される“赫々たる成果”があるわけではなく、むしろ危機的な状況のあることが示されてしまっているわけです。
こうしていると、もう一人の候補者である國吉さんに期待が高まります。前回、前々回と苦杯をなめた國吉さんですが、異例ともいえる3回目の挑戦をするのは、このような現執行部における「混乱」がある、ということにもよるのでしょう。しかし、少なくとも「選挙公報」に見る限りにおいては、これもまたあまり期待できるものではありません。“地積測量図の作成者を土地家屋調査士と不登法に明記するように”といった「素人」が思いついて言うような主張を前面に立てていて、一体前2回の敗戦の教訓をどうとらえているのか?そもそも、今後もしも会長になったときにどのようなことを行っていくつもりなのか?ということの見えないことしか言っていません。
土地家屋調査士法の改正がなされて「使命」規定が新設された直後の会長選挙だというのに、土地家屋調査士という業務独占資格者の「公的使命」を担っていこうという積極性はどの候補にも見受けられず、唯一現職の岡田さんが「法務省に付き随ってきたこれまでと同様に行きます」ということを示しているだけで、いかにも淋しい状況だと言わなければなりません。もっとも、「調査士法改正」自体が、司法書士による「我利」追求にくっついて行ったに過ぎないと言えるようなものですので、必然的な成り行きと言うべきものなのかもしれません。
このような3人の立候補者による選挙、という事態は「枯れ木も山の賑わい」と言え、それはそれで全面的に悲しむべきことでもないのですが、より直接的な淋しさは、「副会長候補」により如実に表れてます。今期の常任理事には優秀な人が多くいるので、それらの人々が「副会長」とかになって今後の組織運営を担っていくようになっていけばいいと思っていたのですが、ほとんどの人が今期で「卒業」ということになってしまい「定数と同じ立候補者」になってしまっていて、淋しく感じるところです。
・・・ということで、「前置き」を終わって本題に入ろうと思ったのですが、このような日調連の現状を前にして「政治連盟」について語るというのも間の抜けた話のように思えてきてしまったので、これはまたいつか、ということにします。
日調連の役員改選がある、ということで、「選挙公報」が日調連雄ホームページ(会員専用)に載っています。正直言って面白いものではありませんが、その面白くなさを含めて「これが調査士界の現状だ」ということですのでみておくべきものだと思います。是非御一見ください。
載っているのは、「会長」「副会長」に立候補した人の「所信」です。
「会長」には3人の人が立候補しています。これは、かつてない「乱立」で、それ自身としてはとてもよろしいことだと思います。
これに対して「副会長」については、「定数4」のところ「4人」の立候補しかない、ということです。もっとも、「会長指名副会長」という制度が前回からでき、今回も3人の立候補者のうち2人は「副会長指名」をしている、ということですので、この2人が当選した場合には1人が落選する、ということになるので、完全な「無投票当選」ということではないようです。
このような選挙状況であり、それはそれで興味深いと言えば言えなくもないのですが、正直言って「胸躍る感」のない、内容的にはきわめてつまらないものだと言わなければなりません。
何故つまらないか?・・・それは、「選挙公報」を見ていただければ、よくわかるのではないか、と思います。
まず「副会長候補」の「所信」について言うと、量的にも少ないですし、内容的にはさらに見るべきものがありません。・・・ということで、これについては、まぁいいや。
「会長候補」についてこそ、その内容が問われると思うのですが、積極的に「進むべき方向性」や具体的に「やるべきこと」が打ち出されているものはなく、きわめて物足りないものになっています。特徴的なところを挙げると以下のとおりです。
まずは、現職の岡田さん。当然のことではあるのですが、「現職」としての「実績」を並べて総花的になってしまっています。これははたして会長候補の所信表明なのか?日調連の事業報告なのか?・・・と思うようなものです。その「実績」について、様々な点で「物足りなかった」という意見のある中、「そんなことはなく、よくやったんだ」ということを強調しています。これはまぁ、そんなものでしょうね。
それに対して、菅原さんは、現職の副会長でありながら会長に立候補したことについて、「情報系統の曖昧さ」「会長、副会長、理事との連携を悪くしていた」ことを改善することが必要だと考え、敢えて立候補した、ということを言われています。岡田さんが強調される“赫々たる成果”があるわけではなく、むしろ危機的な状況のあることが示されてしまっているわけです。
こうしていると、もう一人の候補者である國吉さんに期待が高まります。前回、前々回と苦杯をなめた國吉さんですが、異例ともいえる3回目の挑戦をするのは、このような現執行部における「混乱」がある、ということにもよるのでしょう。しかし、少なくとも「選挙公報」に見る限りにおいては、これもまたあまり期待できるものではありません。“地積測量図の作成者を土地家屋調査士と不登法に明記するように”といった「素人」が思いついて言うような主張を前面に立てていて、一体前2回の敗戦の教訓をどうとらえているのか?そもそも、今後もしも会長になったときにどのようなことを行っていくつもりなのか?ということの見えないことしか言っていません。
土地家屋調査士法の改正がなされて「使命」規定が新設された直後の会長選挙だというのに、土地家屋調査士という業務独占資格者の「公的使命」を担っていこうという積極性はどの候補にも見受けられず、唯一現職の岡田さんが「法務省に付き随ってきたこれまでと同様に行きます」ということを示しているだけで、いかにも淋しい状況だと言わなければなりません。もっとも、「調査士法改正」自体が、司法書士による「我利」追求にくっついて行ったに過ぎないと言えるようなものですので、必然的な成り行きと言うべきものなのかもしれません。
このような3人の立候補者による選挙、という事態は「枯れ木も山の賑わい」と言え、それはそれで全面的に悲しむべきことでもないのですが、より直接的な淋しさは、「副会長候補」により如実に表れてます。今期の常任理事には優秀な人が多くいるので、それらの人々が「副会長」とかになって今後の組織運営を担っていくようになっていけばいいと思っていたのですが、ほとんどの人が今期で「卒業」ということになってしまい「定数と同じ立候補者」になってしまっていて、淋しく感じるところです。
・・・ということで、「前置き」を終わって本題に入ろうと思ったのですが、このような日調連の現状を前にして「政治連盟」について語るというのも間の抜けた話のように思えてきてしまったので、これはまたいつか、ということにします。
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