大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

東京電力って・・・?

2012-06-30 06:08:45 | インポート

東京電力っていうのは、日本の「超一流」の「優良企業」だと言われていた企業ですが、その底の浅さ、でたらめさが露わになってしまっているように思えます。これは、ひとり東京電力の問題なのか、あるいは日本そのもののレベルの問題なのか、考えさせられてしまうところです。

福島原発事故をめぐる東電のテレビ会議システムの録画記録について、東電はあくまでもその公開を拒んでいます。その理由は、「プライバシー」と「社内資料」ということだそうです。

「プライバシー」については、一般的には保護されるべき人権、法益であることは言うまでもありませんが、原発事故という大規模な災害、人権侵犯事案に関する真相の解明という「公益」とはかりにかけて考えるべきことでしょう。いくら「公開したくない」のだとしても、もう少しまともな理由を考えつかないのかな?と思わずにいられません。

もう一つの「社内資料」というのも感心しません。「社内資料」というのは、「会社内で作成している文書そのものは、すべて社内資料」なのだそうで、だから公開する筋合いのものではない、ということみたいです。そんなことを言ったら、原発(事故)をめぐるすべてのことが「社内資料」になってしまうわけです。事故そのものも、すべて「社内」で収まっている、というのならともかく(それでもいけないと思いますが)、「社外」に甚大な被害をもたらしておいて、よくもそういう「理屈」が言えるものだな、と思います。

本来公開すべき情報についても、その情報を保有する側が「隠そう」とすると、どんなに低レベルの「理由」でも、少なくともしばらくの間は(場合によってはずーっと)隠せてしまう、ということのようです。情報の公開をめぐって「守秘義務」とかが問題になるようだと、気をつけなければならないな、とあらためて思わされます。