宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

家族揃ってハイ・チョーイン!

2012年01月14日 14時48分10秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 12月22日栗原市農業委員会にて,当普及センター管内で52組目,今年度6組目となる家族経営協定の調印式が行われ,栗原市若柳地区の2戸が締結をしました。いずれも後継者を入れた協定で,うち1戸は,普及指導員でもある後継者の妻を入れての4者協定となりました。
 調印式では,「就農,結婚して以来,なんとなく農業を続けてきたが,後継者を得て,本日こうして無事に家族経営協定を締結できた。さらに家族の絆を深め,これからも一緒にがんばって行きたい」と締結者の経営主より挨拶がありました。
  今回の協定では2戸ともに後継者があり,経営移譲の時期を明確にした内容となりました。後継者にとっては,より一層意欲を向上させる機会となったことと思われます。調印式の最後には,みんなにこやかに記念写真に納まりました。
  これからも,普及センターでは家族内の話し合いと絆を深め,家族一人ひとりが尊重される家族経営を支援していきます。

 

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
TEL:0228-22-9404   FAX:0228-22-5795・6144

 


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若手花き経営者育成セミナー開催

2012年01月13日 13時13分30秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成23年12月9日(金)に,大崎地域若手花き経営者育成セミナーを開催しました。このセミナーは,大崎地域の若手花き生産者を対象に,経営・技術の研鑽と生産者相互の交流を促進するために,昨年度から大崎農業改良普及センターと共同で開催しています。
  今回は,「土づくり・施肥管理」をテーマにほ場視察と講演を行い,主に30代の切り花及び苗物生産者13名が参加しました。
 ほ場見学では,輪ギク・スプレーギク・ストックを組合せ周年出荷を行っている涌谷町 佐藤俊夫氏のほ場で,施設切り花の施肥の考え方,塩類集積への対応,温度管理などの説明がありました。次に会場を美里農業改良普及センターに移して,県農業・園芸総合研究所の上山副主任研究員を講師に「土壌診断結果の読み方と活用方法」について,基礎的な診断値の読み方や塩類集積への対応方法などを学びました。
 参加者は,ほ場見学,講演ともに勉強になったとの評価で,特に,ほ場見学は,栽培品目が違っても施肥管理や経営の考え方が参考になり,今後も様々な農家を見学したいとの意見がありました。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター  先進技術班
    TEL 0229-32-3115    FAX 0229-32-2225


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栗原市内各地で稲作総合検討会が開催されました

2012年01月10日 10時33分28秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成23年12月に栗原市内各地区の稲作総合検討会が開催されました。
    12月14日(水) 平成23年度稲作総合検討会  (JA栗っこ若柳水稲部会主催)
  12月15日(木) 平成23年度稲作経営総合検討会(稲作実践盟友会主催)
  12月21日(水) 平成23年度稲作技術総合検討会(JA栗っこ志波姫稲作研究会主催)
  この稲作総合検討会は毎年開催されている恒例行事であり,本年度の水稲の生育経過を振り返りその特徴を検討する場となっています。
  普及センター担当者からは,気象経過や平年と比べた水稲生育の特徴,病害虫の発生状況等について解説しました。出席者からは「米の厚みが薄かった原因は何か」「イネアオムシはなぜ増えたのか」「一部で乳白粒が増えた原因は何か」「倒伏した原因は何か」など数多くの質問が寄せられ,活発な議論が交わされました。
  また一部では,疎植栽培や直播栽培実証ほの成績検討のほか,水稲収量や品質が優秀だった出席者への表彰なども行われました。
  普及センターは,高品質な宮城米生産に向けて,今後も技術支援を推進していきます。

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9437   FAX:0228-22-6144


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麹づくり研修会を開催。被災地支援,都市交流への足がかりに。

2012年01月06日 16時52分15秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

  12月14日,大崎市田尻地区の北小塩ネット農産加工施設を会場に,みやぎ食育コーディネーターの一條忠子氏を講師に迎え,味噌加工に向けた「麹づくり研修会」を開催しました。北小塩ネットは,北小塩地区の農業者を中心に住民約70名で構成する団体で,地域の農産物を活かし,都市交流を行うなど,集落全体の活性化を目的に活動しています。
 実習を通じて作業のポイントを学び,温度管理などの各工程における注意点,味噌加工までの一連の作業について説明を頂きました。
 参加者は北小塩ネットの会員6名で,麹づくりの経験はあるものの,厳寒期の麹づくりは初めてであったことや,自作の製麹機を使用することから,熱心に耳を傾けていました。また,一條氏から完成品の見本と麹を使用した調味料が紹介され,麹づくりへの意欲がより高まりました。
  普及センターでは,一條氏の協力のもと,研修会後も温度管理のフォローを行い,研修会の二日後に,無事,質の良い麹が完成しました。
 この研修会で製造した麹は,北小塩ネットの会員により,東日本大震災で被害を受けた塩釜市桂島の住民への支援として,12月18日の仕込み味噌製造体験,仕込み味噌配布に役立てられました。また,北小塩ネットでは,1~3月に都市住民との交流を目的とした味噌作りワークショップも計画しています。
 
       

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 先進技術班
                                   TEL 0229-32-3115         FAX 0229-32-2225


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今年もおいしい酒ができるよう」作柄検討会を開催

2012年01月05日 15時29分00秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 松山町酒米研究会は,平成7年に醸造の里づくりを推進するため,松山地区の生産者と酒造会社の(株)一ノ蔵が共同で設立した組織です。現在の会員は31名で,蔵の華やひとめぼれなどの品種を用い,低農薬・低タンパク質の醸造用米を約74ha契約栽培しています。
 去る12月9日,平成23年度の作柄検討会が開催され,小原会長は「東日本大震災で稲作のスタートが遅れ,作柄が心配されたが,天候に恵まれてよかった。」と挨拶されました。
 次に普及センターから,平成23年の稲作生育概況については,「管内では平年より胴割米や乳白米の発生が多い」との声があり,出穂前後の葉色の低下,出穂後の高温と少雨の影響が大きかったと考えられる,と説明しました。
  (株)一ノ蔵からは,醸造原料の玄米品質について,「前年より胴割米等の発生で整粒歩合が若干低下したが,千粒重は大きく,タンパク質は少なめで,原料の数量確保はできた。」との分析報告がありました。
 会員からは,「大半が2等以下の品種もあり,高温登熟の影響もあるのではないか。より品質が向上する栽培方法を試験したい。」,(株)一ノ蔵からは「生産者との契約栽培は会社としても安心きる。今後も環境への関心や危険分散を意識して取り組んでいく。」という意見が出されました。
  研究会では,次年度もほぼ同じ70ha強の契約栽培を予定しており,普及センターでは,栽培技術を中心に安定的な米生産を支援していきます。
 
<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 先進技術班
   TEL 0229-32-3115         FAX 0229-32-2225

 


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震災を乗り越えて,新たな地でいちごが栽培されています

2012年01月04日 11時57分24秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 山元町の岩佐隆彦さんは,東日本大震災時の津波の影響でいちごを栽培していたハウスが被災し,いちご生産が継続できなくなりました。しかし,何とか平成24年産いちごの生産を再開するために,空いているハウスを探し,大和町にあったハウス5棟(約8a)を借り受け,いちご栽培を開始しました。
 いちご栽培開始に当たっては,ハウスのビニールの張り替え,高設ベンチの設置,用水の確保,いちご定植苗の確保など,かなりの準備が必要でした。家族や地元の友人の協力を得て作業を行い,普及センターでは,培地の土壌分析,用水の水質改善対策,病害防除などの支援を行い,9月半ばには定植することができました。
 冬期間に入ると,天候が山元町とは異なり,気温は低く,冬型の気圧配置が強まると西から雪雲が流れてきて,日射量はなかなか確保できない状態です。しかし,12月半ばにはいちごが色づき始めました。1月からは本格的に収穫,出荷が始まる予定です。
  地元山元町での復興計画が進んでおり,いちご生産再開準備にも忙しい毎日ですが,大和町でのいちご生産は次年度も続ける意向です。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8410
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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