宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

いちご育苗現地研修会を開催!

2013年05月02日 16時26分22秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

平成25年4月27日,亘理町,山元町のいちご団地参加予定者を対象としたいちご育苗現地研修会を,先端技術展開事業の実証ほである山元町の(株)GRAの施設内で開催しました。
 両町のいちご団地では,生産者151戸が施設面積44.2haで今年の秋以降に栽培を開始する予定となっています。このうち約9割の生産者が初めて高設栽培に取り組むことになるため,普及センターでは関係機関と連携し,生産者の技術習得を目的とした研修会を継続して開催しています。
 今回の研修会では,3月末にいちご親株の定植が行われたことを受け,育苗期の管理方法と病害虫の防除方法について講習を行いました。育苗期の管理については,野菜茶業研究所の岩崎主席研究員と宮城県農業・園芸研究所の高野上席主任研究員から,実際に定植された親株を前に,養液管理やかん水方法について説明を行いました。育苗期の病害虫防除については,普及センターから炭疽病を中心に,防除の要点について説明を行いました。
 また,これまで多くの生産者が取り組んでいた「パイプハウスでの土耕栽培」から,「鉄骨ハウスでの高設栽培」を行うに当たり,ハウス内の環境制御の必要性,気温・湿度・CO2濃度の管理方法についても講習を行いました。特に環境制御では,野菜茶業研究所の高市益行野菜生産技術研修領域長からパイプハウスと鉄骨ハウスの環境の違いや,循環扇,炭酸ガス施用器や自動カーテンを組み合わせた環境制御方法について説明を行いました。
 当日は104名の生産者が参加し,生産者からはかん水時の注意点や採苗方法について多くの質問が寄せられました。いよいよ26年産のいちご栽培が始まり,生産者の意気込みも高まっているようです。
 普及センターでは,いちご産地の復興に向け,引き続き支援を行っていきます。

連絡先

亘理農業改良普及センター TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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