宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

皆で考える「くりでんをどんな店にしたいか」

2012年02月23日 11時21分28秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 

 平成23年7月に念願の農産物直売所を開店した「くりでん出荷組合」を対象に,普及センターでは経営の安定化,組織体制の整備などについて活動を行っています。
 オープンから半年を迎えたこの冬期間は,出荷物も少なく販売額が低調なため,意欲が低下する時期です。しかし同時に春からの活動に向けた目標設定・準備をするための良い時期とも捉えられ,役員を中心に農産物直売所をよく見直し,改善を図ることとしました。
 方法としては,(1)自分たちの直売所の課題を整理する,(2)整理した課題を踏まえ外部専門家による指導を受ける,の順序で実施しました。
 第1段階として,2月8日に役員13人でアイデアの抽出を行いました。KJ法を使って,「くりでんをどんな店にしたいか」について,アイデアや意見をカードに1人3枚以上書いてもらい,読み上げながらカードをグルーピングし,それぞれの意見を役員で共有しました。
 第2段階として2月10日には,(財)みやぎ産業振興機構のステージアップ支援を活用し,経営コンサルティング波多野事務所の波多野卓司先生と波多野ゆか先生より御指導をいただきました。認知度を上げるための具体的な方法や,イベントや企画に各組合員が参加しやすくする方法等とても興味深いお話のほかに,「みんなで出し合ったアイデアをすべて実行できたら,間違いなく売上も伸びるし良い直売所になる」との言葉をいただき,役員の力となったようです。また,「たいていは開店後3年目で販売額が落ち着く。3年目までにどれだけ販売額を伸ばせるかがカギ」とのお話に俄然やる気が増した様子でした。
  普及センターでは,今後も組合員一人一人が能力を発揮できるような直売所運営を支援していきます。

  たくさん出されたアイデア波多野先生の指導

波多野先生の指導

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター    
TEL:0228-22-9404       FAX:0228-22-5795


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亘理地域における塩害技術対策研修会を開催しました!

2012年02月23日 10時55分09秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 1 月2 6 日に, 県亘理農業改良普及センター管内の農業者を対象に, 「亘理地域における塩害技術対策研修会」が開催されました。
亘理管内では津波により約7 , 0 0 0 ha の農地が海水流入による塩害の被害を受けました。昨年中に除塩作業を実施し, 営農再開した農地もありますが, 多くの農業者が平成2 4 年に営農再開することを目指して, 除塩作業に取組んでいます。
農業者にとって, 除塩後, 最初の作付けは大変重要です。土壌条件に合った施肥や作物の生育状況のチェックにこれまで以上に注意を払う必要があります。研修会では, 除塩方法だけでなく, その後の営農対策をテーマに研修を行いました。
 第一部では, 東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育センターの伊藤豊彰准教授が津波被害の影響と対策について講演を行い, 約5 0 名の農業者が熱心に受講しました。
 第二部の分科会では, 県関係機関の担当者から「継続土壌調査結果の報告」や「施肥管理のための留意点」, 「作物ごとの耐塩性」などの情報提供がありました。
参加者からは「堆積物に含まれる硫化鉄の話や, カルシウム資材の話がとてもわかりやすく, 興味深かった」「除塩工事が終われば除塩完了と思っていたが, 自らが行うべき営農対策がわかった」「農業者同士がもっと情報交換できるような研修会を今後も開催して欲しい」などの感想が聞かれました。

連絡先:亘理農業改良普及センター 0223-34-1141


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平成2 4 年産水稲作付に向け除塩作業各地区で開始

2012年02月23日 10時13分59秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

地震に伴う津波により, 仙台管内では約9,000ha の農地が浸水し,塩害や土砂堆積,浸
食など,甚大な被害を受けました。
土壌中に塩分が過剰に存在すると,土壌溶液の浸透圧が増加して,植物の根の吸水機能の低下や体外への水分流出が起こり,水分不足(生育障害)となって,植物は枯れてしまいます。
また,海水は土壌の固結化を引き起こし,排水不良となるため,作物の根腐れが発生するのです。
このようなことを防ぐため除塩対策は必要であり, 平成2 3 年産水稲作付に向け, 春に約
150ha の農地の除塩作業が実施されました。
一般的な除塩の工事は,数段階の手順を踏むことになります。初めに,農地の水はけを良くするための排水溝などを設置し,農地を耕起します。次に農地に水を溜めた後,水を抜く作業を,所定の塩分濃度をクリアするまで繰り返し実施します。
現在は,平成24年産水稲作付に向けて,約2,000ha の農地で除塩作業が進められています。当事務所管内では,11月上旬から名取市を皮切りに除塩作業を実施しており,今後も,各市町において,地元関係者や被災した農家で構成されている復興組合の協力を得ながら作業を進めていきます。

亘理農業改良普及センター 0223-34-1141


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柴田町上川名地区に農村レストラン「縄文の幸」オープン!

2012年02月23日 09時49分54秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援

  平成24年2月3日,農村レストラン「縄文の幸(さち)」のオープン式が開催され,柴田町内有志,環境エコ事業のスポンサーであるアサヒビール社員等,総勢約80名が参加しました。
 農村レストラン「縄文の幸」は柴田町上川名構造改善センター内に設けられ,地域住民でつくる「上川名地区活性化推進組合」(平間栄雄組合長)の女性メンバー5人が中心となり運営しています。
 平間組合長はあいさつの中で「郷土料理を食べてもらい,食事した人も地元の人も幸せになるようにしたい」と述べていました。来賓の民俗研究家である結城登美雄氏からは「懐かしい料理が食べられるレストランがもっと多くの農村にできるといい。上川名地区は女性の活動を男性がよくサポートしている。今後ともいい活動ができるよう(仙南のモデルとなるよう)支援したい」と祝辞がありました。
 また,このオープン式と併せて,地域活性化の牽引役として上川名地区を指導してきた結城氏の第61回河北文化賞受賞を祝い,その上で,上川名地区から「第1回上川名文化賞」が授与されました。結城氏は『「第1回」の栄えある受賞ありがたい。次年度はアサヒビールが受賞できるよう継続して欲しい。』と会場を沸かせていました。
 さらに,結城氏がご祝儀代わりに持参した縄製の器に話題が集まったほか,今後縄文土器になぞらえた食器類製作にまで話が及び,また新たな目標が生まれました。
 上川名地区では毎年6月ごろに蛍が見られ,近くには県指定史跡「富沢磨崖仏群」,上川名貝塚を訪れるハイキングコースもあります。こうした自然や史跡を訪れる人たちが立ち寄り,食事をする観光拠点となることも目指しています。
 農村レストラン「縄文の幸」では,つきたてのずんだ餅や納豆餅をメインとしたランチ(1,000円)のほか,宴会や弁当の予約販売,餅つきの出前も行います。予約に応じて営業する形態で,ランチは午前11時~午後2時,宴会は午前11時~午後9時の時間帯で応じています。いずれも10人以上の予約が必要(弁当は20個以上の注文)です。皆様も一度お越しください。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班 
        TEL:0224-53-3516    FAX:0224-53-3138


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