クライミング日記

クライミング初体験3日前から今日までのごくごく私的なクライミング日記。と、番外編で山行日記。

小川山 2005/08/20 Sat

2005-08-20 23:59:59 | ChapⅢBigRock2005
今朝まで知らなかったのだが、本日の私達は、セレクション(6P)(5.8)を登るらしい。ワォ!2週連続のマルチだぁ(^◇^) パーティはママと講習生、きくといくの2パーティである。あれ?林ダ君は?大丈夫。純一さんがショートルートの講習で待ち構えている。しかも、ウッチーさんもいる。林ダ君、純一さん&ウッチーさん独り占めである。よっ!果報者!が、本人は、いったいどうなるんだと、ドキドキのようだ。

さて、セレクション(6P)(5.8)、ママにお勧めの登り順を確認した結果、きくが奇数ピッチ、いくが偶数ピッチを登る事になった。
1P目、4mあるのかなァ?ってクラックでスタート。左上していてちょっとイヤだけど、まぁ、何てことはないクラックである。
2P目、ロングなスラブ。朝一で、これをリードするのはちょっと。。。順番だしな。怖いよぉ。
3P目、きくのリード。チムニーじゃないなぁ、左右の岩の間をチムニー登りでウニウニっと。けど、距離は5m?後はテラスをチョロっと歩く。あれ?なんか、きくのリード箇所って、距離が短くない?
4P目、ん?私のリード。クラック・フェイス・クラック?・スラブ。長い!初見の、上の方が見えないルートのカムの使い方って難しい。ランナウトしちゃってるなって感覚はあるし、怖いなァとも思う。ついでに、カムが邪魔で登りづらいから、早く使っちゃいたい気もする。けど、上の方が厳しかったら、その時カムが残ってなかったらどうしよう?と、思うとランナウト野郎になっちゃうのだ。そして、結局、厳しい箇所なんか出てこなくて、いっぱいカムをぶら下げたまま終了点に到着する。もともと、自分達で何とかなりそうなルートを選んで登ってるから、当然と言えば当然なのだが。。。ん~、登る事より、作戦って言うか・・・、難しい。
5P目、きくリード、トラバース。高度感は抜群だし、初見だし、チキン野郎きく大丈夫なんだろうか?見てる方がドキドキである。が、彼は難無く私の視界から消えていった。きく、本当に変わったね。フォローで追いかけると、なるほど。足元は寝まくってるし、手はガバガバだし、これならまぁ怖くないか。イヤイヤ、高い所が大嫌いだったきくなんだから、やっぱり、変わった。
6P目、私のリード。ちょっと、クラックらしいクラック。チムニーだと言う話だったのだが(ママも初めて)、普通のクラックだ。でも、私にはちょっと広い。フィストでもスカスカで、アームバーのサイズである。しかも、肩まですっぽり。先週に引き続き肩に擦り傷。
きくが登ってお終い。2峰の頂上から3峰を眺め、「いく、先週のラインわかる?」と、ママ。じっと見る。わかった!初めてマルチを登った頃、写真にラインを引かれても、ふぅん、ここを登ったんだ、くらいにしか思えなかった。今、マルチを登る時、ロープがあそこに引っかかりそうだ!とか、あの木でプロテクションを取ろう!とか、色んなものを見ている。色んなことを覚えている。だから、後からだって、ラインがわかる。大人になったなァ。きくと話した。これって、何本目のマルチだろ?重複ありで2Pだけのルートも含めると、14本目?きくは5本目?「Astroman(11P)(5.11c)って、何本目くらいかなァ?」「「70本目!」と、答えてみた。根拠は無い。

下に降りて、昼食。今日は、蜘蛛の糸(5.11c)を登っているパーティがいる。誰かが登るのを見るのは初めてだ。昼食を取りながら見学。純一さんとママが「あそこがレストポイント。」「ここから核心!」と、教えてくれる。登っていたクライマーは綺麗に完登。カッコいいなァ。そのうち、必ず、私も登ろう!その為には、地道な修行だ。まずは、目前のコグレ大サーカス(5.10c)をやっつけて、ちゃわんむし(5.11a)に手をつけて・・・。

コグレ大サーカス(5.10c)。きく、OSトライ。核心部できくが、ん~とMOVEを確認していると、軟らかい物が硬い物にあたって潰れたような音と、人の声が聞こえた。「落ちた!」「大丈夫か?」「上にあがろうか?」等々。「俺、登ってていいの?」ときくが話しかける。向こうには、ガメラ氏がいた。純一さんやママもいる。落ちた人のパーティは私達よりも経験豊かな人達だ。人手が必要なら必ず声がかかるだろう。混ぜっ返しに行っても、邪魔なだけ?「大丈夫だよ。」、そう答えた。けど、これで冷静に自分のクライミングをしろ!って言われても、そりゃ、きくだって困るよね。
しばらくすると、雨が降ってきた。雷も鳴っている。こんな天気の日、多いなァ。雨粒が大きい。ママに、「荷物をパッキングして!いく、きくの荷物もパッキングして!」と、声が掛けられた。荷物に戻ると、丁度、怪我人が取り付きまでおろされた所だった。「下に何か敷く物を出して!」、慌てて周りを見回す。柔らかそうな下に敷ける?足拭きマットくらいしか思いつかない。ロープ?は、きくが使ってる。「ボルダーマット取って!」、ワラワラしている間に、彼はボルダーマットに横たわる。あちこち、血が出てるけど、しゃべれる、手足も動く。お水とポカリスエットを持って「いかがですか?」と声を掛けると、「ポカリスエットを。」と、受け取り飲んでくれた。よかった。この人は生きてる!
ガメラ氏がテキパキと怪我人を背負って下ろす準備をしながら、周りの人に指示を飛ばす。「四駆の車を探してあがれる所まであがって来て。」「山荘に行って、車を入れる許可を取って!」「テンション掛けながら降りるから、半マストでビレイして!」・・・。怪我人が下ろされていった後に残った私達は、怪我人と一緒に降りた人達の荷物を持って下山した。私は、ガメラ氏の子猫を抱いて下山した。非力だと、思った。
人が背負われて下山する場に居合わせるのは3度目だ。その内、1回は自分自身が背負われたのだが・・・。事故の現場に居合わせる。山に入ると雨が降る。それは、私がそれだけ多くの回数、外岩に出ていると言うことだと思っている。怪我をする人にはラッキー、アンラッキーがある。私が怪我をした時、ママがいて、ウッチーさんがいて、そして、同じエリアでたまたま南浦氏(その節には、お世話になりました。)がいらして、テキパキと適切な処置がとられた。今日だってそう。ガメラ氏がいらして、同じパーティの仲間がいて、そして純一さんやママがいた。もし、ガメラ氏と私たちしかいなければ、「半マストでビレイして!」と言われても、半マストでビレイなんてセットも出来ないし、「山荘に行って・・・」と、言われても、道を覚えているのは私だけ?(きくちゃんはわかるかなァ?)なんて事になる。きくと林ダさんと私だけだったら、???いったいどうなるんだ?まだまだ、覚えるべきことはたくさんある。

今日の林ダさん、ダーククリスタル(5.9)、TRの後、RP。ヒョェェェェ!私はまだ登れてないんだけどなぁ。コグレ大サーカス(5.10c)をTR。ちゃわんむし(5.11a)をTR、トップアウト出来なかったらしい。今日は、ずっと別行動だったので、詳細不明。申告するように。
今日のきくちゃん、セレクション(6P)(5.8)をいくと釣瓶で。1・3・5ピッチをリード。2・4・6ピッチをフォロー。コグレ大サーカス(5.10c)をOSトライでテンション、途中、雨天中止でトップアウト出来ず。
コメント
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