河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

11/23(土)13時30分 NHK文化センター京都「マズルカ⑫最終回」Op.67、Op.68全曲 

月に憑かれたピエロ

2009-12-30 21:38:27 | シェーンベルク
今年は、年末年始ほとんど関係なく勉強中。

来年2月6日の、アルティ合奏団第2回公演で演奏する
シェーンベルク「月に憑かれたピエロ」。
これが超タイヘンなので。

普通は指揮者を立てて演奏するのですが、今回は指揮者ナシ。

10年ほど前だったか、実は私は一度演奏したことあるのですが(その時は指揮者アリ)、
何しろ本当に演奏するのがタイヘンだった、というのみの記憶。

本番終わってから、これってひょっとしてとってもいい曲だったのね?!
と気づいたけど、もうおそい。

もう一度弾けることを、ずっとずっと願ってました。

だから、今回はとっても楽しみではあるのですが、
その前にヒジョーな苦しみが・・・。

つまり、譜読み。

要するに、いわゆる西洋音楽の機能和声を逸脱する音楽なので
ハーモニーや調性を頼るわけにいかない。

右手と左手それぞれが独立していて(ポリフォニーですね)、
それぞれが物凄い和音(臨時記号だらけデス)を弾いていて、
それが同時に鳴るわけだから、
わけわからん・・・。

わけわからないから、手が、その和音のところに行かない・・。

ふだん、いかにハーモニーに拠って弾いてるかがよくわかります。

本当は、他の楽器(ヴァイオリン持ち替えヴィオラ、クラリネット持ち替えバスクラリネット、フルート持ち替えピッコロ、チェロ)と歌(・・・正確には歌うのではなく、朗誦と歌の中間のようなもの。ドイツ語)とのアンサンブルも超タイヘンなのですが、まずその前に、自分のパートを弾くのにヒッシなんです・・・。

お正月早々には、シェーンベルクとは別に
いろいろなクラヴィコード弾かせてもらう「クラヴィコードツアー」も計画中で、
その準備も。

実は、
クラヴィコードの弾き方と、
この苦労の多いシェーンベルクの弾き方、
このふたつ、案外つながることを発見!!

また詳細は、別の機会に。





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