河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

モーツァルトに会いたい3本番 アマデウスへの手紙3-6

2008-03-12 00:50:54 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

昨日は、「モーツァルトに会いたい③ モーツァルト・マニアック」の本番でした。

谷川俊太郎さん人気で、超満員。
会場に出ると熱気がすごかったです。

アンケートや頂いたメールなどによると
皆さんたいへん喜んでくださったようです。

約100歳のピアノ・ペトロフは
その時によってずいぶんご機嫌が違うのですが
昨日は
修理直前の、ちょっと危うい感じではありましたが
楽器の良し悪しを越えたあの場の空気感があり
それはそれで「味」になっていたと思っています。

冒頭に弾いた「前奏曲(カプリチォ)K.284a」は
これがモーツァルトさんの曲か、と驚かれた方も。

ロンドイ短調も、やはり印象深かったという方が何人もいらっしゃいました。

私としては、一時は開催も危ぶまれる感じだったので
(母が病気+父が要介護……チケットだけが飛ぶように売れて)、
準備不足のままの演奏会をたいへん心苦しく思っていたのですが、
谷川さんのおかげで
皆さんが喜んで下さったようなので、本当にラッキーでした。

谷川さんとのこの8年のご縁を
今さらながら貴重に思いました。

谷川さんと私との掛け合い漫才を喜ばれた方も多かったみたい。

私が書いたプログラムノートを
またアップしたいと思います。
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明日、たのしみです アマデウスへの手紙 3-5

2008-03-10 00:11:22 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

いよいよ明日本番です!

谷川さんとご一緒に
モーツァルトさんの音楽を
存分に楽しみたいと思います。

お客さまもとっても多いみたい。

モーツァルトさんも
ぜひごいっしょに!!


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緊急!-アマデウスへの手紙 3-4

2008-03-07 23:52:57 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

今日はヘ長調ソナタについて、
面白い発見(後にベートーヴェンさんがパクった?!)をしたので
楽譜もアップして書くつもりだったのですが、
実は今日、隣りに住む母が体調悪く入院、
とっても書く時間がありません。

また明日にでも。

こういう、どっちかというとヒサンなときには
イ短調ロンドが、とても沁みます。

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ポリフォニックなK.533 アマデウスへの手紙3-3a

2008-03-05 00:11:44 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

昨日の続きです。

私がK.533のヘ長調ソナタ第1楽章を弾きながら思い出す曲は…
というお話。

アップした楽譜、
おわかりですよね。

バッハのフランス組曲第4番変ホ長調のサラバンド。

実はわたし
ついこのあいだ2月21日に
大阪での小リサイタル「シェーンベルクを中心に」で弾いたばっかり。

アップした楽譜は
サラバンドの後半、17小節目からですが、

この17小節目は
主役(メロディ)は、3声のうちのテノール。
次の18小節目は主役交代して、ソプラノが。
19小節目はまたテノール……と
次々とメロディ(主役)を奏するパートが交代します。

……一つの日記に複数の画像をアップできないみたいなので、
この日記はここでおわり、
続きはこの下(アマデウスへの手紙3-3b)をお読みください。

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ポリフォニックなK.533 アマデウスへの手紙3-3b

2008-03-05 00:05:04 | アマデウスへの手紙
上の日記(アマデウスへの手紙3-3a)の続きです。

ここにアップしたモーツァルトさんのソナタも
その、主役のパートが次々交代する、という点
同じですね。

この楽譜は
第1楽章再現部153小節目からですが、
153小節目と155小節目の前半まではバスが主役(メロディ)、
155小節目の後半から157小節目の前半まではソプラノが主役、
157小節目の後半からはまたバスが主役……と
これもまた次々に主役が交代します。

アップした楽譜の箇所だけでなく
この第1楽章は
ほとんど全体がこのような作りになっています。

それが、とってもたのしい。

バッハ(バロック音楽)とは異なった音楽で
ポリフォニーがこんなに自然に
しかもすごく高度(上等という意味)に使われているからこそ
この曲の、なんというか
「魅力」の影に
かくれた「作品の力」があるんでしょうね。
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ひらく和音・K.533 アマデウスへの手紙3-2

2008-03-03 01:36:51 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

昨日書いた
K.533ヘ長調ソナタ第1楽章の和音について
もうちょっと書きます。

この #ファラドミ は、ハ長調の5度上のⅤ(ドッペルドミナント)だと
昨日は書いたけど、
実はそういう、突然の和音の発見ではなく、
モーツァルトさんはこの和音を
横の線の流れ(ポリフォニー)で
生み出したのですよね。

この #ファラドミ の一つ前の和音は ソドミ ですから

ミ → ミ
ド → ド
ソ → ラ
ソ → #ファ

というわけですね。

テノールの「ミ」はそのままキープ。
バリトンの「ド」も同じく。
バスの「ソ」は、二手に分かれた。
ソ→ラ という、長2度上昇と
ソ→#ファ という、短2度下降に。

特に、バスの「ソ→#ファ」という半音階が眼目ですね。

今日またこの部分を弾いていて
#ファラドミ を弾いたとき

なんとなく花びらを柔らかくほぐす感じ、
「啓(ひら)く」、あるいは「剖(ひら)く」
というような
ややエロティックな感覚を持ちました。

一つの「ソ」が
「ラ」と「#ファ」の二つに開くんですね。

モーツァルトさんは晩年
大バッハの作品を数多く知ったこともあり
ポリフォニック(対位法的)な作品をたくさん書かれました。

このヘ長調ソナタは特にそれが目立つみたいですね。

この第1楽章を練習しながら
私がしきりに思い出すのは
どんな曲だと思います?

つづきは、明日のお楽しみ。♪


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アマデウスへの手紙 3-1

2008-03-02 02:24:42 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。
ほぼ8ヶ月ぶりにお手紙書きます。

去年6月と7月の「モーツァルトに会いたい②」で
ピアノトリオ3曲と4手のためのピアノ曲について
いろいろと書きましたが、
今回は「モーツァルトマニアック」と題して
ちょっとモーツァルトさんのマイナーな作品を弾きます。

その中で一番の大曲は
最後に弾く「ソナタ K.533+K.494 へ長調」ですが、
実はわたし
この曲を弾くのは今回が初めてなのです。

ウィーン時代のソナタの中で
なぜかこのヘ長調ソナタは
耳にする機会がとても少ないと思うのですが
なぜでしょうね?

私も、以前から何度か譜読みをしかけては
なんとなく弾かなかったのですが、
今回ちゃんと弾いてみて
ほんとーにびっくりしました。

なんでこんないい曲なの?!

現時点で、私は他のどのソナタより
このヘ長調ソナタを一番愛します!!

有名な、最後のニ長調ソナタよりも
あるいは、
私の愛奏していたK.333 変ロ長調ソナタよりも!

こないだから譜読みしつつ弾いていて
思わずトリハダ立つこと何回も。

ずっとむかし
モーツァルトさんのイ長調コンチェルトK.488をやっぱり譜読みしていて
ほんとの涙が出たことあったけど(譜読みして落涙した唯一の経験デス)、
その意味はたぶん
「…なんでこんないい曲なの?」という一種の感動だったのに対して

今回のトリハダは
もっと体感的なもの…かな?

具体例を挙げます。

第1楽章83小節目から84小節目にかけて。

この、ハ長調Ⅰの四六の和音の次に来る
#ファラドミ の和音!

これはドッペルドミナントの9の和音の根音(D)抜き?

理屈はともかく
もうこの和音を弾くたんびに
私は
ぞぞぞっっっっ……
ってします。

すっごく新鮮!

モーツァルトさん、
ここ、ご自慢だったでしょう?

モーツァルトさんが自分でこの曲弾きながら
ここの箇所に来て
この和音を弾くとき、
にっこりするの
よ~く見えます。

私自身のことで言えば
むずかしいのは
練習時間の加減。

もちろん練習しないとコワイのですが
あんまり練習しすぎて
慣れすぎないように。

この和音を
そのとき初めて弾くみたいに
弾きたいですね。♪
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4手のピアノ曲・本番報告「アマデウスへの手紙」2-14

2007-07-07 17:17:40 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

昨日の演奏会、無事終了しました。

ペトロフのピアノが
前回の時よりもずっと状態が良くなって、
弾いていて
その音色に誘われてタッチが変わる、という
最高の感じでした。

演奏曲目は多彩だったので
アンケートではいろいろな感想がありましたが、
やはり
最後のヘ長調ソナタが
規模、質ともに存在感あるものだったようです。

小林氏は、
最初のニ長調ソナタが一番良かった、と
おっしゃってましたが。

実は今回、
お客様の入りがすごく心配でした。

というのも
同日同時間に
他のすごい音楽会が、京都、大阪で見事に重なったこと
(天才少年ヴァイオリニストデビューリサイタル
大フィル下野竜也
鈴木秀美リベラクラシカ
ファゴットジャンクション
ニューヨークフィルブラスアンサンブルなど)

プラス
芸大が定期演奏会直前の練習が入っていて学生さん全滅

プラス
一ヶ月前の「ピアノトリオ」の時に
今回の演奏会予告も一緒に新聞に載ってしまったため
2度は載せてもらえず、
お客様には直前の広報ができなかったこと
など。

それにしては多くの方に聞いていただいて、
それよりも何よりも、
アンケートの回収率が高く、
いろいろ暖かい言葉を頂いたことが
本当にありがたいことでした。

モーツァルトさんも
ウィーンで予約演奏会をするのに、
ある年は、予約が一人、ということも
あったのですね。

演奏会の企画って、
ただ内容が良ければ成功するわけではなく
さまざまな要素がからんでくるから
難しいのですね。

それにしても
多くの方に助けて頂いて
「モーツァルトに会いたい・2」の
二つの演奏会が無事終わったこと
あらためて感謝したいと思いました。

モーツァルトさん、
個々の曲の詳しいお話は、
また明日以降に書きます。

お話することいっぱいありますので。
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練習報告「アマデウスへの手紙」2-13

2007-07-05 01:36:08 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

今日は、うれしくって練習報告します。

6日本番の楽器、100年前のペトロフを使わせてもらって
小林氏と練習しました。
夜、2時間たらずですが。

昨日と今日の昼間は
スタインウェイを使っての練習だったのですが、
二人のバランス取るの、とっても難しいと思ってました。

それが、ペトロフを使って弾いたとたん、
小林氏も私も
その音色やタッチに魅惑されて
ずいぶんといい感じになりました。

小林氏がこの楽器を弾かれるの初めてなのですが、
そのタッチが、スタインウェイの時とは変わるのは
さすが。

K.357のアレグロ(レヴィンさん補作)を弾いてる時なんか、
弾きながら、途中で思わず
「ここ大好き。」と小林氏に言ってしまいました。

また小林氏が、
あるフレーズを、
素晴らしく小さな音で始められたときも
私は弾きながら
「すごいよかった!」とか
叫んでました。

こういうことって
ホントに幸せなんでしょうね。

つまり、
味のある楽器と、
ホントに良くできた曲と、
それを一緒に分かち合える人がいる、
ということ。

モーツァルトさん、ありがとう。
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1786年「アマデウスへの手紙」2-12

2007-07-01 18:19:38 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

7月6日本番の連弾曲について
今日は少しばかり。

1786年というのは、ひょっとして
モーツァルトさんにとって
凄い年だったのですね。

そして、私にもすごくご縁がありそうな年です。

というのも、
先日の本番「ピアノトリオ」の時に弾いた
K.502 変ロ長調や、
アンコールのK.456 ト長調
(感激の第2楽章を弾きました。6月24日の日記参照)は
みんな1786年作。

そればかりではありません。
今回の2番目に弾く「(連弾)変奏曲K.501 ト長調」や
3番目の「(連弾)ソナタ(断章)K.357(497a)」、
さらに、最後に弾く大作
「(連弾)ソナタK.497 ヘ長調」も。

別に、その時期のものを集めて弾くつもりは
なかったのですが、
結果的にこうなってしまいました。

もっと言えば、
第1回「モーツァルトに会いたい」(昨年11月)で
最初に弾いた「ロンド ニ長調」もそうですし、

10年以上前になりますが、
私のソロリサイタルシリーズで弾いた
「変奏曲K.500 変ロ長調」も。

それから、
これは将来の夢ですが、

ピアノコンチェルトの中から
一晩で弾くとしたら
「K.488 イ長調」と
「K.491 ハ短調」の2曲かな?
と思ってたのですが、

この2曲も1786年作曲なのですね?!

そう気づいて
いろいろと見えてくるものがあります。

この続きは、また明日。
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本番報告④「アマデウスへの手紙」2-11

2007-06-24 22:09:30 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

ピアノトリオ本番のアンコールで弾いた
「K.496ト長調トリオ」の第2楽章ハ長調について
今日は書きます。

実は、この第2楽章Andante 8分の6拍子、
アンコールで弾くには、時間的に長すぎるのですね。

でも、練習のときに音を出してみて
あまりに素晴らしい曲なので、
迷わずこれを選びました。

この曲、案外本番で演奏されることが少ないかも。

というのも、ト長調トリオ全体が
時間的にちょっとバランスが良くなくて
長いのですね。

第1楽章は、まあ一般的な長さですが、
さきほどいったように第2楽章が長い。

フィナーレも変奏曲になっていて
繰り返しを全部やるのでたいへん長い。

だから、演奏会の2時間弱のプログラムに入れるのが
けっこう難しい。

でも、やっぱりこの第2楽章、
特に上に楽譜をアップした部分(82小節~)、
本当に白眉、とでもいうんでしょうね。

30小節目も、同じ場面があります(調は異なる)が、
モーツァルトさん、ここは
「音楽を知っている人達」に
自慢したいところだったでしょうね。

直前の81小節目は、ハ長調の属七和音。

82小節目に入ったとたん
バスが半音上って、
減七和音になったかと思うと、
そのまま今度は
変ニ長調(♭5つ!)の属七が3小節間も。

そして86小節目でやっと
ハ長調の和音にもどり
はらはらとメロディラインが舞い降りてくる。

今、楽譜をもう一度調べて気づいたのですが、
この第2楽章全体(ちょうど100小節間)で、
なんと15の調に転調してるのですね?!
(24調のうちの半分以上です!)

す、すご~~い!!

モーツァルトさんは
晩年と呼ばれる時期、
さまざまな調に移行すること(転調)に興味を持っていた、
ということは、
去年11月の私の演奏会「モーツァルトに会いたい」の時に
うすうす気づき始めたのですが、
その後、何度か同じことに気づき
今日、また。

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」で
誰か学者さんが
「12音技法の先取りだ!」と書いていたのを
見たことありますが、
やっぱり?

モーツァルトさん、
「やっと気づいたの?」
って、今、言いました?



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本番報告③「アマデウスへの手紙」2-10

2007-06-21 23:24:46 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

先日の続きです。

「私(ピアノ)が細かい音符をいっぱい弾いている時、
弦楽器がなが~い音を伸ばしているのが聞こえてくる、
その快感!」について。

18日の日記に書いたのは
K.548 ハ長調トリオ第3楽章の47小節目の
ト長調になった部分でした。

ロンド形式、ABACABAで言えば、
最初のBの部分。
(このK.548は、2番目のAの部分がありませんが。)

今日、上にアップした楽譜114小節目は、
2番目のBの部分で、ハ長調。

つまり、(調はちがうけど)Bの同じメロディのところです。

ここ、二人の弦のユニゾンがまた聞こえてくるんだけど、
1回目と違って今回は、
チェロとヴァイオリンが
なんと、4オクターヴも離れてる!
(1回目は1オクターヴ)

ヴァイオリンは1回目よりさらに高い音域のドになり
チェロは1回目よりずっとずっと低くなって、
とうとう楽器の最低音(ド)!

その2小節前、弦はお休みで私がソロを弾いていて
114小節目になって
4オクターヴ離れたドのユニゾンの
なが~い音が聞こえてくる面白さといったら!!

(特にチェロの最低音……これ、低い音なので最初から聞こえない。
しばらくすると聞こえてくる、というのがまたいい。)

でも、これがたった2小節。

モーツァルトさん、
この、2小節しかない、
この短さがいいんですよね?

思わず惹きつけられるフレーズが
あっ、て思ってる間にもうどこかへ行ってしまって
気がつくと別の風景になってる。

ほんの短い時間だから
ハッとする。

素敵だからといって
長い時間かけるのは、ヤボなのですよ、ね。

こういう部分、
他の曲、変ロ長調トリオなどにもありました。

これって、やっぱり
ピアノトリオだからこそできる面白さなのでしょうね。

ヴァイオリンだけが相手じゃ(ヴァイオリンソナタの場合)
低音の長い持続は不可能だし、
クヮルテットの場合は事情が違うだろうし。

モーツァルトさん、ここ、
きっとご自分で気に入ってたでしょう?

よ~っっくわかります。♪



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本番報告②「アマデウスへの手紙」2-9

2007-06-18 00:01:07 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

10日のトリオ本番の報告、つづきです。

この3曲、
私は以前に本番で弾いたことがあるのですが、
今回、初めて気づいたことがいくつかあります。

先日書いた
「重い音符」「軽い音符」。

それから、もうひとつ
他のことを今日は書きます。

「私(ピアノ)が細かい音符をいっぱい弾いている時、
弦楽器がなが~い音を伸ばしているのが聞こえてくる、
その快感!」。

たとえば、ここにアップしたハ長調トリオの第3楽章。

このフィナーレ、ほんとチャーミングで
もう出だしから弾くのが嬉しくてしょうがない。

で、この部分、第47小節目ですが
このメロディを
私が腰をふりふり弾いている(踊りだしたくなる)と、
弦の二人のユニゾン
(「ソ」・チェロはヴァイオリンより1オクターヴ低い)
が、遠くから聞こえてくる!

う~ん、たのしー。

で、もっと楽しいのは、
第114小節。

この114節目の楽譜は明日アップします。

ので、つづきはまたあした。♪


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本番ご報告「アマデウスへの手紙」2-8

2007-06-13 23:59:27 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

日曜日の本番、無事終わりました。
モーツァルトさんの曲、
3曲のピアノトリオと断章ひとつ、
弾いていてとってもシアワセでした。

ほんとに楽しくって
弾くのがうれしかったです。

チャーミングで
しかも「音楽」でしか表せない喜び、
いろんなニュアンスが次々に聞こえてくる驚きなど
モーツァルトさんが
このような音楽を残してくれたことに
ありがとうって言いたいです。

楽譜をアップしましたので、以下に少しだけ。

この変ロ長調K.502 から始まった演奏会、
ウキウキワクワク気分が
冒頭のテーマから聞こえてきます。

1小節目から4小節目までの
比較的長い音符(=重い音符)のフレーズと、
5小節目から8小節目までの
細かい音符(=軽い音符)のフレーズが、
全編にちりばめられています。

この「重い音符」と「軽い音符」が、
実際に「重く」あるいは「軽く」、
つまり立体的に聞こえたら
とてもステキなんじゃないか、と
練習しながら思ってました。

これは、
たとえば第3楽章フィナーレでも言えることで、
フィナーレの冒頭、
アウフタクト+最初の2小節と、
それに続くあとの3小節目4小節目は
やはり「重い音符」と「軽い音符」。

ここでは実際に音が出せないので、
これ以上書くことは
できないのですが、
フィナーレの充実感のせいか、
計4曲弾いた今回の演奏会の中で、
この変ロ長調が一番好き、
とおっしゃる方もいらっしゃいました。

私は、どの曲も好きなところが一杯あり
どれか一つ、というわけにはいかない感じ。

そうそう、
アンコールに弾いた
K.496 のピアノトリオ第2楽章が
また素晴らしい。

アンコールにしてはちょっと長いのですが、
この曲を弾かずに
モーツァルトさんのピアノトリオ演奏会を
終わるわけにはいかない、と
お客様に説明して弾きました。

この続きは、またあした。♪

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ペトロフのピアノ-「アマデウスへの手紙」2-7

2007-06-09 23:56:56 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

明日はいよいよ本番。
とても楽しみです。

昨日、会場である京都芸術センターで練習したのですが、
約100年前のピアノ、ペトロフの響きが
たいへん新鮮でした。

いわゆるフルコンサートグランドピアノとは全く違う、
「味」のある音、というのでしょうか。

ただ、鍵盤の押し具合(タッチ)がとても軽くて浅いので
指のコントロールがものすご~くビミョウ。

たぶん、こんなデリケートなタッチで弾けるピアニストって
そんなに多くは存在しないんじゃないかしら
なんて思いながら。

プラス、その場所(講堂)の響きに
耳が慣れることも重要。

タッチと、響き、
それから今回は共演者がお二人なので、
そのバランスも大切。

ペトロフのピアノは、
弱音をきれいに使うと
とても美しい響きになること、
昨年の「モツ会い」で気づきはじめました。

指の重さだけのタッチで、
(普通のグランドピアノだと腕の重さもかけます)
どれだけニュアンス豊かな音色が出るか。

そして、その音が、
モーツァルトさんの音楽に
本当にぴったりなのです。

あの場所、あの楽器で
「モツ会い」をやると決めた
私の直感、
けっこう当たってるみたいですね。

昨日の練習、
聞いてくださった方が、
弦とピアノの音色の違いや混ざり具合が
とても面白い、
とおっしゃてました。

明日のピアノトリオの演奏会、
ぜひモーツァルトさんも
聞きにきてくださいね。♪
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