河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

練習メモ④-2・シューベルトファンタジー

2008-06-30 23:09:19 | シューベルト
以前の日記を転載しているのだけど、一個飛ばししてしまった。

これは、2006年04月12日00:57 の日記、すなわち練習メモ5番目のものです。

Shcubert 作曲 Fantasie(Vn.+Pf.)の第2部分 a-moll・Allegretto に関してもう少し。

Wnterreise「冬の旅」(原調)の楽譜を見ていたら、発見いっぱい。

・シューベルト には a-moll や A-dur が多い印象がある、とこの前書いたけど、このすごい24曲の歌曲集「冬の旅」のなかで、A-dur は、“絶望の中の幻覚的な夢見心地”(「春の夢」「幻覚」「幻の太陽」…24曲中3曲も)をあらわす!

a-moll は、なんといっても最後の曲「辻音楽師」。
この、絶望を超えた諦念、というより、なかばこの世から意識の離れた惚けた状態のこの曲、たしか、最初 h-moll だったのを移調した、と以前読んだ記憶があるけど。
左手の空虚5度は、やはり h-fis でなく、開放弦の a-e でしょう。

・このAllegretto の部分、けっこう左手の8分音符のブンチャ、ブンチャ が弾きにくいしミスしやすいのだけど、それで気づいた。
それぞれの和音のハーモニーの カラーの差というか、エネルギーの多少を良くわかってないと、決まってミスする。
音楽的でないって、教えてくれるンヤネ。
神様か シューベルトさんか知らんけど。

シューベルト関連の本、棚から出してきて拾い読み。
G.ムーア 「シューベルト三大歌曲集」、「シューベルトの手紙」、アンソロジー「シューベルト」青土社など。
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このところ京都は

2008-06-30 00:30:21 | 京都の暮らし
京都はこのところお巡りさんだらけ。
ワルイことしてないのに
車に乗ってると、なんでかびくびく(?)。

御所の迎賓館で開催された外相会議が終わったのだけど
その後もいろいろあるらしい。

土曜日は
うちの近くの美容院に行こうとしたところ
もんのすご~い数のお巡りさん。

北大路通りを交差する
どんな小さな道にも何人か立ったはる。

兵庫県警のバスやその他警察関係の車が何台も何台も止まっていて
土曜昼間の千本北大路あたりが渋滞するなんて。

でも西大路通りはそれどころじゃなかったらしく
うじゃうじゃとお巡りさんがいて
長崎県警(九州の西端じゃないですか!)のバスも。

なんでと思ったら
ライスさんが金閣寺に来やはるとか。

犬の散歩にも行けないような状態(美容院のお話)らしく
いつになったらこの騒ぎが終わって散歩いけるのか、と
そこに立ってるお巡りさんに聞いたところ
わからない、とのことだったとか。

秘密、なのでしょうね。

でも
ライスさんはその後、龍安寺にも行かはる、というのは
なんでか耳に入ってきたりして。

今日は今日で
国連総長・・・名前なんだったか、コリアンの方が広隆寺に
というニュースを見ました。

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練習メモ⑥シューベルトファンタジー・ヴァリエーション

2008-06-28 22:52:29 | シューベルト
2006年04月15日02:13 の日記。

今日は、佐々木氏との合わせ2時間半くらいも入れて、8時間近く練習した。

今になって、練習するところが次々出てくる。
いくらでも際限なく、よりきれいに弾ける。
いつものことやけど。
もっと早く練習しとけばよかった。
いつものことやけど。

明日も練習たいへんなので、簡単に。

③Andantino の ヴァリエーショn は、同じシューベルトの歌曲「Sei mir gegruisst」のメロディが元になってる。

原曲の、「Sei mir gegruisst、Sei mir gekuisst」(挨拶を私に、キスを私に、と恋人に呼びかける詩)と何度も繰り返す、このメロディがすばらしい。

ハ長調に移調して、そのメロディをドレミで書くと
ド-ミ---ラソ(#)-----、ソ(ナチュラル)-ファ--シド-----
となる。
これが、ものすごく良くできてる。

このメロディは、前半と後半に分かれるが、前半がイ短調、後半がハ長調。

・一番「歌う」音符は、「ミ」と「ファ」で、この二つを比べるとミ(前半)よりファ(後半)の方が高い。

・でも、そこのハーモニーでいうと、前半はドミラ、後半はシファソなので、前半より後半の方が低い。
(3声のポリフォニーで考えると、ソプラノとアルトが平行6度で下がる(ドラ→シソ)のに対し、メゾソプラノだけが半音上がる。ミ→ファ)

・でも、前半は短3和音(暗い)、後半は長3和音(明るい)。

この、明暗や高低が一筋縄ではいかない、複雑に絡まる味!

・しかも、前半から後半にかけての、ラ→ソ(#)→ソ(ナチュラル)が半音階というデリケートさ!!

う~ん、すばらしい、Schubertはやっぱり天才です。

このメロディ、明暗のたゆたうような、影と光が入れ替わるような。
本人もきっと気に入ってたのでしょう。
原曲では、何回も何回もこのメロディが出てくる。

ということで、今日はもうチカラ尽きました。
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練習メモ⑤・あせる・シューベルトファンタジー

2008-06-26 22:12:22 | シューベルト
2006年04月14日02:53 の日記

明日金曜は、午後佐々木氏と合わせ。

今頃になって、オークレールとジョワのCDを聞いてしまったのが×。
③のヴァリエーションについて書くこと一杯あったのに、この演奏を聞いてしまった以上、早く寝て明日午前中練習しなければ。

この演奏、シューベルトじゃない所もたくさんあるけど、もうそんなことを超えたテンペラメントというか、勢いというか、有無を言わさないチカラワザ。

テンポ速すぎる。
けど、こうすると、ハーモニーのカラーの推移がよくわかる。

ピアニストすばらしい。
あせる。

はよねよ。
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御所のあたり

2008-06-25 23:00:28 | 京都の暮らし
一昨日月曜日の朝
わが車VW(フォルクスワーゲン)ポロに乗って。

もう20年近く(?)私はVWゴルフ(グレー)に乗っていたのだが
この5月にその車と別れ、ポロに。

グレーのVWゴルフはいろいろと思い出もあるけど
それはまた明日にでも書きます。

ポロは両親宅のもの。
母が亡くなり父も高齢のため乗らなくなったポロを
私が譲り受けた。

で、
毎週月曜日はヨガの日。
鞍馬口通りから烏丸通りを南下、御所の横を通ったところ
お巡りさんの姿が。

やば。

・・・と言って
別にヤマシイことはしてないのだけど(・・・)。

御所の周り東西南北は
時々お巡りさんが隠れてて
ネズミ捕りやシートベルト、酒酔い運転のチェックをなさいます。

私の場合、やはりスピードが心配なのだけど
一昨日はどうも様子が違うと思ったら
交通取締りではなく
明日から京都で始まるサミット外相会議のための警備だった。
(御所の中の迎賓館で開催されるそう。)

中立売御門、蛤御門など各門にそれぞれ何人か。
帰りに丸太町通り側を通ったら
入り口ごとに身長に近い大きな盾を持った人が。

TVニュースによると
今日などは御所の周りを走る車をわざわざ止めて中をチェックしたり
交通規制もあるとか。
しばらく離れてた方がよさそう。

でも、けっこう私自身は実は
お巡りさんが時に潜んでるとはいえ
御所のまわりの通りをそれぞれ気に入ってる。

北の今出川通、西の烏丸通、南の丸太町通、東の寺町通。

それぞれ良いと思うのは
やっぱり御所の豊かな木々が長々と続くから?

以前、何の映画だったか
けっこう切ない邦画のなかで
道の両側に緑がず~っと続いている素敵な通りが出てきて
どこかと思ったら
今出川通り。

右(南)が御所、左(北)が同志社のあのあたり。

毎週のように通ってる道なのだけど
それまで全然その素敵さに気づかなかった。

映画のなかで
フレームに囲まれて
フィルムを通して見た今出川通りは
本当に魅力的でした。

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練習メモ④シューベルト・ファンタジー

2008-06-24 02:00:21 | シューベルト
2006年04月10日23:13 の日記。

アルフレート・アインシュタイン「シューベルト」
ぶあつい500ページの本を、今頃取り出してきて拾い読み中。

こういうの、ヒマな時は読む気がしなくて、練習が佳境に入るころ、ああ、時間があったらはじめから全部読むのにって思うのね、つねに。

・今日は、練習メモ③の、ヴァリエーションのこと書くつもりだったけど、ホットヨガで疲れました。
今日は1時間半ハードやったなー。

四条へのヨガの行き帰り、桜、桜、桜。
遠回りして、冷泉通り疎水沿い、御所のまわり、加茂街道などドライブ。
冷たい雨だったので、まだ散らないでしょう。

・今月から京都新聞にエッセイ連載。
音楽(演奏)の現場から、という位置で。
その題名、書く中身など考えてたら、練習時間が……。
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練習メモ③シューベルト・ファンタジー

2008-06-21 12:58:20 | シューベルト
2006年04月09日23:57 の日記。

冒頭部分はひとまずおいて、
②Allegretto a-moll の部分で気づいたこと。

左手が、Mozart の a-moll ピアノソナタ Allegro maestoso の冒頭とそっくり。
つまり左の8分音符は staccato ではなく tenuto で弾くべき!

今使ってる楽譜はベーレンライター原典版だけど、ほんと、ちゃんとそう書いてある。
右手の8分音符は staccato がはっきりと書き込んであるのに対し、左の8分音符は何も書いてない、ということは staccato ではないのだ。
見落としてた。

そのように弾くと、なるほどこの部分、軽く(軽薄に)ならなくて、さんざん悩まされた冒頭部分の深遠さとうまく釣り合う。

a-moll というのは決して軽くない。
Schubert はなぜか a-moll や A-dur が多い気がするが、Beethoven が意外なことに a-moll が極端に少ない。
といいながら、Beethoven のVn.ソナタ4番 a-moll の冒頭を思い出す。
あれ~、この左手、今やってる Allegretto にそっくり!(分散形ではあるが。)
おもしろいねー。

ところで、右手またはVn.のメロディの最初の3音は、そういえば同じ作曲者の「アルペジォーネソナタ」と瓜二つ(ラ~シド…)。
もちろん調もいっしょ。
移調すれば、「未完成」交響曲の冒頭ともいっしょ(ラ~シド…)。

この続きは明日。♪
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言葉のわかる犬

2008-06-20 21:44:56 | 
うちの黒犬ろくは
たぶん人間の言葉(私の言ってること)が全部わかってる。

私は、ろくをお座りさせて
いろいろと話しかけることが多い・・・
と言っても、たいていは説教なのだが。

ろくはけっこうワガママ犬で
いたずら(テーブルに置いてあるものを取って咬む)や
×なことをする(落ちているものを食べる、むやみに吠えるなど)ことがある。

そのたびに私は説教することになるのだが、
自分にとって都合のワルイこと言われると
ろくは立っている耳を後ろの方に向けて
目をそらしたりする、ということは前から気づいてた。

先日のこと。

その日私は夕方に出掛ける予定で
いつもの夕方の散歩は無理なので
午後の早い時間に散歩に連れていった。

その散歩の前に
ボール遊び(私が投げたボールを取って持ってくる)を家の横の私道でさんざんやって疲れてたせいか
あるいは、
いつもの散歩の時間と違うせいか

ろくは散歩に行くのに乗り気じゃない。
途中で座り込んで私の目を見つめ
行きたくない、と主張する。

たぶん、もう一度夕方に散歩に連れて行ってもらえると思ってるらしい。

そこで私は歩きながらろくに話しかけた。

ろく、
今日はわたし夕方出掛けるし
夕方の散歩は連れて行ったげられへんえ。

それに夜は雨が降るんやて。
ウンウン(ウンチのこと)
今のうちにしとかへんかったら後で困るえ・・・。

その言葉が終わったとたん
ろくは
今までの歩調を急に変えた。

とっとと舟岡山の方に私を引っぱって行き
自分のお気に入りの場所で
とっても立派な
湯気のあがってる出来立てのウンチを
どっさりしたのでした。
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シューベルト・ファンタジー練習メモ②・新発見

2008-06-17 21:08:13 | シューベルト
2006年04月08日23:12 の日記
シューベルト「ファンタジー」(Vn.+Pf.のための・・今回はVn.の代わりにFl.)の練習メモを昨日に引き続き。

・・・
昨日に続き、①について今日また新しく気づいたこと。

・あの64分音符(右手)は、キザミとはいえ、歌うこと!
ほんとに音楽的に長いフレーズで歌う(弦楽四重奏の上手な第2ヴァイオリンのように)ことによって、音楽が違う次元に入っていける可能性が。

・ポリフォニー。
要するに私の右手は、3声(ソプラノ・アルト・バス)のうちの内声。
ソプラノのVn.(今回はFl.)と、アルトの私の右手が、時々は上下が逆になったりしながら絡み合う。

その、中音域から中高音、高音の音域のカラー(色)が、虹のように変化する中で、バスがまたトリルをともなって、別に音楽やってる、っていうふうになったら最高やなー。

・音域のカラー、という点では、どの音域もムラなく立派な音のする現代のグランドピアノよりも、シューベルト時代の楽器、フォルテピアノの音色を想像した方が良いでしょう。

ほとんどピアノ(弱音)ばかりの連続で、その中での音色の変化というのは、指のコントロールたいへん。
よっぽど強い(訓練された)手と指、もっと言えば、鍛えられた足腰、丹田、腹筋など必要。

ということで、月曜日にヨガの予約しました。

練習メモ②については明日。
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シューベルトファンタジー・練習メモ①

2008-06-17 00:40:43 | シューベルト
このブログ「モーツァルト練習日記」を始める前に
別枠で、やっぱり練習日記みたいなのを書いていたことがある。

2006年4月のものを、以下に再録します。
シューベルトの「ファンタジー」(ヴァイオリンとピアノのための)について。
・・・

練習が佳境に入ると、次々と発見がある。

①冒頭、同じ作曲者のピアノソナタ「幻想」冒頭との内的類似に気づく。

このVn.のFantasie冒頭は、64分音符が延々と続く。
ここ、内的持続が思いのほかキツイ。
遅いテンポなので、キザミはゆっくり。
その休みない持続。
その遅さが、丹田力やら腹筋、あるいは肛門を締め続けることなどを要求する(ヨガやらんとあかん~)。

ピアノソナタ「幻想」冒頭は、ながーい音符(6拍近く)が延々と続くけど、この長い音符の中身は、Vn.のFantasieの64分音符のキザミとおんなじ内的持続。

そうやったんや~。
学生時代以降、あの「幻想」の出だしを、それこそ何千回何万回練習したのにホントの意味でうまくいかなかったのは、内的なチカラが全然不足してたから。
あの頃は若かったもんねー。
若いっていうのは、外向きの力はあるけど、内側のエネルギーや持続力がない。

年取った今の方が内的持続力はあるから、このFantasie冒頭、息長く大きなフレーズで弾けるはず。
がんばろ。

それにしても、Schubertさん、若死にしたとはいえ、さすが晩年の作品(両方とも)ですね。
内的エネルギーを強烈に要求する曲を書き残してる。
作品が要求するエネルギーに見合うだけのチカラが演奏者になかったら、その演奏は×でしょう。
その作品の全エネルギーを凌駕するチカラがあったら……!


②は、あしたにします。
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洗濯機を眺める

2008-06-14 15:45:45 | 京都の暮らし
この半年の疾風怒濤の日々を癒すべく
6月に入ってから
先月までとはまるで異なった毎日を送ってる。

雑用は溜まりに溜まってるのだけど。
(納骨、相続、返礼、その他の各種お礼の葉書メール等、掃除、衣類や本の整理...)

11月の「モーツァルトに会いたい4」と
来年3月の「モツ会い5・最終回」に向けての勉強も必要なのはわかってる。
でも、なかなかエンジンかからないのですねー。

ほっとくと何時まで経っても始めないので
いつもオケパート伴奏(第2ピアノで)を手伝ってもらってる
M村K嬢に電話。

今月6月は「c-moll月間」と名付けて
コンチェルト24番(モツ会い最終回に弾く)をやる、と宣言し
なんとしても月末に合わせてもらうことに。

ちなみに来月7月は「A-dur月間(コンチェルト23番)」。

それでも今日など
まだ日があるわ、と思ってて
全然ピアノ弾く気なし。

今日はお布団カバーなどを洗濯しようと
全自動洗濯機に洗濯物を入れたあと、
なんでかズ~っと
洗濯機が洗濯する様子を眺めてしまった。

うちの洗濯機は、ヨーロッパ等でよく見かけるドラム式。
水の使用量がとても少ない。

洗濯物の出し入れのフタは
洗濯機の上面ではなく縦の面。

その縦のフタが透明になっているので
洗濯の様子もそのフタ越しに見ることになる。

何の拍子か私は
その洗濯機の前にしゃがみこんで
なんとなく中の様子を見始めて
その後なんでかそこから離れられなくなってしまった。

洗濯機自身が
水を溜めたり、ドラムを揺すったり、排水脱水したり、時にちょっとためらったり....。

そのうち
フタなどその洗濯機自身が汚れているのが見えてきて
スポンジ(クレンザーなし水だけで驚くほどきれいになるスグレモノ)でこすりつつ...。

....
今日は6月なのに湿っぽくない一日。

その土曜日のまっぴるま
洗濯機の前に長い間しゃがんでると
時間が伸びていくのがわかりました。
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繊細犬ろく

2008-06-11 15:23:22 | 
うちの黒犬ろくは
たぶんコーギーと日本犬のミックス(?)の中型犬。

お腹や手足、それから尻尾の先っぽだけがちょっと白。
胴太、やや短足、耳が立ってて力強い。

私は、いろいろなブランド犬ではなく雑種が好きなので
手に入れるのにそれなりに苦労した。
何しろ雑種犬はペットショップには売ってませんので!

で、そのろく。

その姿からもわかるように、声もでっかく頑丈な犬。
足が短い分その力が強くって、特に前足の力は相当。
食欲も超旺盛。
底なしなのでは?と思うほど。

雑種犬は病気にも強いらしいけど
実際に今までほとんど何のトラブルもなし。

ろくは、一応正式名は「河野ろく」(表札にも書いてあります)。

が、うちは二世帯住宅(私の両親の家が隣)で、
濡れ縁を伝って行き来できるので
ろくは隣(武藤家)にもしょっちゅう出入りしてた、
というか
なかば「武藤ろく」みたいな生活を何年も送ってた。

餌ももらうし寝るのも武藤さんで。

ところが
4月に母の告別式を自宅(武藤家)で執り行い
それから2週間ほどして。

ろくは排便のたびに下痢便。

今までも、何か良くないものを食べてしまった時など
一時的に下痢便になることはあったけど
今回は、何日も何日も
一ヶ月以上は続いたと思う。

・・ろく、なんで?

・・・
そのきっかけになったと思われる瞬間を
私は見たことがある。

夜遅く
ろくはいつものハウス(家の中にある)で寝息をたてて寝ていた。

と、突然「キャイ~ン」という悲鳴をあげ
起き上がってきたろくは
尻尾を下げからだを丸め
本当に怖そうに行き場を失ってうろうろ。

きっと悪い夢見たんやわ・・・とその時は思ったのだが、
その翌朝から
ず~っと下痢便が続いた。

お医者さん行きも考えたが
たぶん検査してもどこも悪くない、と言われるのが
なぜだか確信を持ってわかった。

母が亡くなっても
ろくは理解できないのかな、と、その時までは思っていたが、
その夢の中でろくは母に会って
もう二度とこの世では会えない、ということを
理解したのだろうか?

知人で、やはり犬を長年家の中で飼っている人のお話を聞くと
家族の異動があると(そこの家の場合は娘さんのお嫁入り)
犬って精神的な理由で下痢便が続くとか。

・・
今は、ようやく下痢便もなくなり
相変わらず底なしの食欲で
ろくは元気です。
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エマールさんのフーガの技法

2008-06-09 20:33:40 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
6月7日土曜日の教育TVで
ロラン・エマールさんのピアノによるバッハの「フーガの技法」の
ロンドンでの演奏会を放映していた。

エマールさんといえば
ブーレーズのアンテルコンタンポランに始まり
20世紀後半のピアノ音楽の最高峰、
メシアンやリゲティの演奏では本当にため息が出るほど素晴らしく

CDでは、ポリリズムを扱った「アフリカンリズム」(だったと思う)など
わたし、大ファンです。

が、何年か前に出た
ベートーヴェンのピアノコンチェルト全5曲(アーノンクール指揮)は
少し聞いた時点で
え?・・という感じを受け、
でもそれを誰にも言わなかった。

それが
つい一ヶ月ほど前
バッハ以前から21世紀の最新作まで弾きまくる異色ピアニスト大井浩明君と飲んでて
「あれ(エマールさんのベートーヴェン)は良くない!」ということで
大いにもりあがり。

エマールさんごめんなさい。

でも、今回のフーガの技法も
その意欲と熱い気持ちはわかるけど
それが空回りっぽいというか・・・。

具体的に言えば、
裏拍(アフタービート)がほとんど全部 too early だったです。

天才でない私レヴェルのピアニストは
修行時代においては

ピアノで単旋律(一声)を片手で弾くと
弦楽器や管楽器、歌手に比べてとってもヘタにしか弾けないので
(ピアノという楽器はそれが不得意)

たとえばヴァイオリニストがその旋律を弾くのと遜色のないよう
「音楽的に」「歌って(cantabile)」弾けるように
すごく苦労して練習するのですが

エマールさんの場合
根が天才なので、そこの部分をすっ飛ばしたのかも。

20世紀以降の音楽をたくさんやって
さて次に何弾こう、というとき
バッハに行くのは
と~ってもよくわかる、のですが。

・・・
今、思い出したけど
つい何週間か前、同じ教育TVのN響アワーで
メシアンの「トゥーランガリラ」やってて
エマールさん暗譜!!

ほんとーにほんとーに素晴らしかった!!!




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スパゲティ茹でてる間に

2008-06-08 02:36:18 | その他・旅行、ものまね、プロレス、など
夜中に食べるのはぜったいに良くない
というのは百も承知で

でも食べてしまう、
ということを
この何ヶ月かやってて

それでも体重増えないのは
やっぱりそれなりのタイヘンさがあったのだと思うのだけど

ようやく本番と原稿が一段落したこの一週間
ちょっとヤバイかも。

と、言いながら
スパゲティが茹で上がるまでの数分間に
書いてます。

昨夜「繊細犬ろく」という題で書くつもりが
教育TVで
ロラン・エマールのバッハ・フーガの技法をやってて
・・・

おっと
スパゲティ茹で上がりました。

つづきはあした。
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この半年の仕事

2008-06-04 22:53:49 | 他のジャンルと音楽
・この半年、本番で弾いた曲を書いてみる。

バッハ     「主よ人の望みの喜びよ」 (+Vn.)
         「フランス組曲第4番変ホ長調」

ジェミニアーニ 「ヴァイオリンソナタ イ長調」(+Vn.)

モーツァルト 「前奏曲(カプリッチォ)K.284a ハ長調」
        「ロンド K.511 イ短調」
        「指の練習 K.626b/48ハ長調」
        「アレグロ(ソナタ楽章)K.312 ト短調」
        「ピアノソナタ K.279ハ長調」よりフィナーレ 
        「ピアノソナタ K.533+494ヘ長調」
        「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.301ト長調」(+Vn.)               
        「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K.454 変ロ長調」(+Vn.)
        「ピアノ協奏曲第22番K482変ホ長調」(+Orc.)
         オペラ「フィガロの結婚」より 第1幕(フィガロとスザンナの二重唱)
             「三尺四尺五尺 ~ 奥様がお呼びになる時は」(+Sop. Bar.)
         オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より
          (ジョヴァンニとツェルリーナの二重唱)「手をとりあって」(+Sop. Bar.)                                      
           同 「カタログの歌」(+Bar.)  
         オペラ「魔笛」より(パパゲーノとパパゲーナの二重唱)
             「パ・パ・パ」(+Sop. Bar.) 

ベートーヴェン 「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第10番Op.96」(+Vn.)

クーラウ  「三重奏曲 ト長調Op.119」(+Fl.Vc.)

ロッシーニ    オペラ「セミラーミデ」より 「麗しい光が」(+Sop.) 

シューベルト 「ソナタ・遺作 変ロ長調」より 第一楽章 
          「魔王」「菩提樹」(+Bar.)

トスティ    「アブルッツォのギターの調べ」(+Sop.)  

マスカーニ  「アヴェ・マリア」(+Sop.)

ドナウディ   「新鮮な土地、芳しい野よ」(+Sop.)

メンデルスゾーン 「ピアノ三重奏曲 ニ短調OP.49」(+Fl.Vc.)

パガニーニ   「カンタービレ」(+Vn.)

モンティ     「チャルダッシュ」(+Vn.) 

ショパン   「葬送ソナタ」より フィナーレ 
       「夜想曲嬰ハ短調・遺作」 

ブラームス  「間奏曲 Op.118-2」
         「間奏曲 Op.119-1」         

ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」

ドビュッシー 「前奏曲集Ⅰ」より「亜麻色の髪の乙女」
         「映像第1集」より「水の反映」

R. シュトラウス 「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ Op.18 変ホ長調」(+Vn.)

ファリャ(クライスラー編曲) 「スペイン舞曲」(+Vn.)

クライスラー   「ウィーン奇想曲」(+Vn.)
     「愛のかなしみ」(+Vn.)

シェーンベルク  「6つの小品Op.19」      
          「組曲 Op.25」より

ベルク       「ソナタ Op.1」

プロコフィエフ 「ヴァイオリンとピアノの為のソナタ 第1番op.80 ヘ短調」(+Vn.) 

ラフマニノフ   「ヴォカリーズ」(+Vn.)           

ピアソラ      「タンゴの歴史」より「ボルデル1900」(+Vn.) 

越谷達之助    「初恋」(+Fl.)

多 忠亮     「宵待草」(+Fl.) 

中田喜直      「夏の思い出」「木兎」「悲しくなったときは」「ゆく春」(+Sop. Bar.)

山田耕筰     「この道」「中国地方の子守唄」「からたちの花」「待ちぼうけ」(+Sop. Bar.)

高橋侑子編曲   「日本の四季の歌メドレー」(+Sop. Bar.) 

・・・・
・この半年の原稿も書いておこう。

「塔」の月集評(2880字)×6回
 同 短歌韻律論「はなればなれに」(6000字)

「歌壇」の12首「廃兵」

「モーツァルトに会いたい3・モーツァルトマニアック」の当日プログラムノート(3300字)

角川「短歌」の書評(2000字)
  同   短歌26首「こんなところに」

             以上・・・疲れました。
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