河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

ピアノトリオホ長調-「アマデウスへの手紙」2-3

2007-05-28 23:37:24 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

ご自慢のホ長調トリオの楽譜、
冒頭をアップしました(新全集=原典版です)。

気づくのは、
f (フォルテ)と P (ピアノ)、
それからスラーの書き方について。

モーツァルトさんの場合、
ベートーヴェンさんほど f や p の書き方が
厳密でないイメージがありますが、
これを見ると、そんなことはないことよくわかります。

1小節目、右手、左手それぞれに f が別に書かれてる。
つまり、とてもポリフォニックだということですね。

右手はソプラノとアルト、両方とも1拍目から始まり、
左手のバスは、1拍目お休みで、2拍目から始まる。
それがちゃんと意識して f が二つ別々に書いてあるのですね。

で、第2小節目は p。
これは、第1小節目第1拍から、ややディミヌエンドがかかる感じ。
つまり、冒頭の1拍目が重くて、2小節目に向かって軽くなる。

この第1、第2小節目に対応するのが、第5、第6小節目の f と p。

でもここでは、
f と p の位置は、先ほどの第1、第2小節目とは
ずれていますね。

第6小節目の1拍目は、まだ f (第2小節目は p でした)!で、
2拍目で p になります。
左手のスラーの掛け方も、こちらの方が長い=重い。

このことから言えることは以下のようのことでしょうか?

第1小節目は、トニカ(Ⅰの和音)。
第5小節目は、ドミナント(Ⅴの和音)。

つまり、機能が異なる。
ドミナントの方が、ずっと重い。

これは自明のことではあるんですけど。

でも私が面白いと思うのは、それから先のことです。

右手のアーティキュレーションです。
第1、第2小節目がスラーがつながってるのに対し、
第5、第6小節目は、切れてる。

この感じ、なるほどなぁって思いますねー。
5小節目のⅤの和音(H、♯D、♯F、A)は量的に「多い」ので
3拍+1拍伸ばしたあと、まだ余韻が残るから、
一度、手を上げたいのですね。

……続きはまた明日。♪

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2年前との違い

2007-05-26 23:36:34 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
25日金曜日は、敦賀で
チェロとピアノによる小演奏会本番がありました。

白鳥(サン・サーンス)、黒鳥(ヴィラ・ロボス)
モーツァルト「ソナタK.358」より
同「ソナタK.330ハ長調」より(ピアノソロ)
ヤナーチェク「御伽噺」
ショスタコヴィッチ「チェロとピアノのためのソナタ」
というプログラム。
(アンコール「からたちの花」、ダヴィドフ「泉のほとり」)

「ギャラリー喜多村」の空間での演奏会で、
私がここで演奏するのは、たしか4回目か5回目。

最初に弾いたのは、
なんと20年前らしいのですが(!)、
年月というものを
あらためて感じ入った本番となりました。

というのも、
今回、オーナーの奥様がおっしゃるには、
「このピアノ(ヤマハ)で
こんなにきれいでいろんな音色が聞けたのは
約20年45回の中で、2回目!」とのこと。
(あとの1回は、別の東京のピアニストです。)

前回私が弾いたのは2年前なのですが、
その時はそう思わなかった、
とおっしゃったことに、
信頼のおけるお言葉と受け取りました。

あと、譜めくりをして下さったピアニストも
「いろんな音色」等、
似たことを言って頂きました。

なるほど言われれば、
私自身としては、「いろんな音色」について
はっきりした音色のイメージが
以前より徐々に明確になりつつある、
ということは言えそうです。

嬉しかったのは、
それを的確に聞き取って下さる方が
複数いらっしゃったということ。

楽器は、特別なものではなかったのですが、
音色のイメージがはっきり自分の中にあると
「指」がなんとかしてくれる、
ということですね。

上記のこと、
焼き物をなさるオーナーのご主人が
たいへん良く理解して下さったことも
嬉しかったです。

今回の収穫のもう一つは、
ヤナーチェク。
この「御伽噺」、
ほんとに惚れました。

絶対に、インタナショナルにならない音楽。
ものすごくプライヴェートで、
とてもセンシティヴで、
どこかちょっと変で過剰で、
私が今まで出会ったことのない
不思議な音楽。
  
ぜひまたどこかで弾きたいと思います。

オーナー奥様の手料理の、
地味だけど味わい深い数々と
お二人のお人柄に
たいへん気持ちよく京都に帰ってきました。

お宅の外にある木々のなかで
柚子の花の白色が、
初夏のまぶしい光のもとに
たいへん印象的でした。


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曲順について・アマデウスへの手紙2-2

2007-05-24 00:43:26 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

今日は相談があります。
6月10日「ピアノトリオ」本番の演奏順についてです。

①ハ長調K.548 
②ホ長調K.542 
  休憩
③(断章)ニ短調K.442 
④変ロ長調K.502

という順をもともと考えていて、
一応そのようにアナウンスしていますが、
①と④を入れ替えた方がいいかな?と
最近思うようになりました。

ベートーヴェンさんの曲なら
やはり作曲年代順に演奏するのが一番面白いでしょうけど、
モーツァルトさんの場合は
必ずしもそうじゃないのですね。

断章を除いた3曲は、
みんな晩年(1786年~1788年)の作品です。

それぞれがホントにいい曲で、
私としては、

①それぞれの特徴が際立つこと
②演奏会の始まりから終わりまでの流れ(お客様の立場)

を考えた上で決めたいのです。

最初に書いた案を決めた理由はいろいろあります。

つまり、
ホ長調の、あの優雅で柔らかい3拍子のダンスは
どうしても休憩の前に弾きたかった。

いきなりだと、
あのデリケートさにお客様がついていけないし、
かといって、
最後に弾くには、やっぱりデリケートすぎる。

ホ長調が2番目だとすると、
その前に変ロ長調を弾くのはいやだ。
変ロ長調とホ長調って
増4度という、気持ち悪い離れ方しているので。

ハ長調を冒頭に弾けば、
ハ長調の、わりと太い平明な調性に対して
2番目のホ長調の
潤いのある調性が際立つのではないかしら、
と思ったわけです。

でも逆に、最近感じるようになったのは、

変ロ長調を最後に弾くとすると、
フィナーレが Allegretto なので
聞いて下さるお客様の感じとして
もう一つ高揚しないのではないか、ということ。

もしハ長調を最後に弾けば、
8分の6拍子 Allegro のフィナーレで
ずいぶん気持ちがハイになります。

前半の、変ロ長調とホ短調の増4度関係の問題も、
1曲目が終わった時点でお話が入るので、
あんまり気にならないかな、
と思うようになりました。

変ロ長調を最初に弾くとすると
あの冒頭の生き生きとした感じも
演奏会の始まりとして
なかなかいいんじゃないでしょうか?

どうでしょう?
モーツァルトさんなら、どうします?
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プレヴィンのピアノ

2007-05-22 00:29:32 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
DVD「Mozart piano trios―Muttter」(実況録音)を見ました。

偶然だと思いますが、
6月10日の私の本番とまったく同じプログラム。

K.502 ハ長調、K.542 ホ長調、K.548 変ロ長調の3曲で、
順番までいっしょ!

指揮者としても著名なアンドレ・プレヴィンのピアノ、
アンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリン、
ダニエル・ミュラー=ショットのチェロ。

もう圧倒的にプレヴィンのピアノが素晴らしい。
良い意味での「指揮者の音楽(ピアノ)」なのです。

多くの音楽を知り尽くしている人だからこそ
大づかみな音楽ができる。

ピアノだけをセコセコ弾いている人には
絶対にできない音楽。

巨視的な視点やテンポ感があって
その上で自由に弾いている、といったらよいのでしょうか。

商業的にはムターが前面に出ていますが、
彼女のヴァイオリンは、
ひとことでいうと、エ・グ・イ……。
(私が知ってる限り、こんなにエグイ
ヴァイオリニストも珍しいです……。)

でも、それを支えるプレヴィンのピアノが堅牢なので
ヴァイオリンのエグさも
少しは気にならなく……はならないけど…。

それはともかく、
私は世間のことに疎いので
たった今まで知らなかったのですが、
プレヴィンとムターは結婚していたのですね!!

このDVDには、
3曲のあと、オマケで
「Making of“The Mozart Project-Piano Trios”」が
入っているのですが、
そこで二人が話しているのを聞いて
やっとわかったのです。

たぶん年齢的には祖父と孫くらい離れてると思うのですが?

プレヴィンさん、
見た目はずいぶんお年を取られましが、
モーツァルトのピアノトリオを
今まで弾いたことがなかった、とのこと。
めっちゃ難しいともおっしゃっていました。

2006年4月の録画ですが、
貴重なものだと思います。


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再現部の味―アマデウスへの手紙2-1

2007-05-20 00:47:48 | アマデウスへの手紙
モーツァルトさん、こんにちは。

昨年11月のソロ演奏会「モーツァルトに会いたい」の練習過程で書いた
20通あまりの手紙。
今、思い出してみても、
書いていてなかなか楽しかったです。

しばらくご無沙汰していましたが、
また書き始めることにしました。

07年、今回の「モーツァルトに会いたい・2」は、
室内楽を特集します。

まず6月10日は「ピアノトリオ」。

モーツァルトさんが書いたピアノトリオは
現在7曲残されています。

1776年作曲の、「K.254 変ロ長調」以外、
残りの曲はすべて晩年の作品なのですね。

3曲は、1786年、あとの3曲は、1788年。 
さすが、味わい深いです。

その中で、今日は「K.542ホ長調」について。

この曲、
私は前世紀(20世紀のことです)に本番で弾いたことがあります。

あまりの上等さに、当時、本当に驚き感激しましたが、
21世紀に入って久しぶりに弾いてみて、
以前には意識されなかった、玄妙な味に気がつき始めています。

特に、再現部にヤラレてます。

再現部というのは、
つまり 「A」「B」「A'」の、「A'」 です。

すなわち、冒頭の「提示部A」のテーマが
「展開部B」を経て「再現A'」される。

でも、「A」 と 「A'」 は、
そっくりではないの(あたりまえ)。

この曲では、
冒頭から、ホ長調という♯4つのやや特殊な調性。
その潤いを帯びた調性の中で、
優雅なダンスの3拍子のテーマ。

それが「再現部」に戻ってきて
第2テーマに入るまでの
約34小節間の、
なんというデリケートな移ろい方!

光と影が入れ替わって
水の反射が葉に揺れているような、
日の光の虹色がときおり見えるような。

ホ長調→ホ短調→ハ長調(一瞬)→ホ短調(一瞬)→ト長調→ホ短調→ニ短調(一瞬)→ハ長調(一瞬)→イ短調(一瞬)→ホ短調→ホ長調

(「一瞬」と書いたのは、約1小節間=3拍=1秒あまり)

たった34小節(1分足らず)の間に、
これだけの調にわたってひらひらと移ろうのです。

あれよあれよと弾いているうちに
色のグラデーションの中をあちらこちらに旅するみたい。

それを、誰も気づかないような自然さで
モーツァルトさんはそっと差し出す。

さりげなく運ばれる音たち。

モーツァルトさんは、
書き終えたこの曲を、
お姉さんのナンネルさんに送ったとき、
「ミヒャエル・ハイドンに聞かせてください。」と
手紙をわざわざ書いたそうですが、
相当の「自負」があったのですよね。

その、モーツァルトさんの密かな自信、
ものすごくものすごくよくわかります。

ほんとにこの曲を弾くのって「喜び」です。
指と、脳と、それから魂がきれいに上等になります。

近いうちにご自慢の楽譜をアップするつもりですので
待っててくださいね。♪


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古典調律

2007-05-17 23:52:00 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
今日は調律のS神さんに来てもらいました。

平均律ではない「古典調律」にはさまざまな種類があるのですが、
うちではヴェルクマイスター法でお願いしています。

いろんな作曲家の作品を数多く弾いていると
明らかに「その調性の持つ性質・特徴」といったものを感じます。

たとえば、ニ長調は「黄金の調」。
ニ短調は「ドラマティック・悲劇的」などなど。

昔は、私もそのことについて
なぜだか解らなかったのですが、
結局わかったのは、
楽器の「響き」のモンダイなのですね。

つまり大雑把にいうと、
「平均律」ではない調律法
(バッハやモーツァルトの生きていた時代の調律法)では、
調によって響き方がそれぞれ異なるのです。

和音がよく響く調。
メロディラインが際立つ調etc.

うちのピアノでは、
ニ長調主和音はたいへん立派に響きます。

ロ短調主和音は、歪む。

平均律に慣れた耳では、
この調律法で調律されたピアノは
一瞬狂ってるように聞こえるかもしれません。

でも、
今、私が関心あるのは
「調のカラー(色彩)」ということ。

モーツァルトの晩年の作品というのは
ある意味、調性の色彩の「うつろひ」(←ここだけ旧仮名遣い)が
イノチですから、
この、それぞれの調が個性的な(「平均」的ではない)調律法が
たいへん刺激的なのです。
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「アマデウスへの手紙」再開

2007-05-17 00:30:03 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
昨年秋にこのブログで書いていた、モーツァルトさんへの手紙、
「アマデウスへの手紙」。

これは、本番(演奏会「モーツァルトに会いたい」
―ソロピアノ曲でたどるモーツァルトの生涯―)が終わった時点で
一応ピリオド打ちました。

が、今回「モツ会い・2」開催に際し
「手紙」を再び書きたくなりました。

練習して、
つまり音を実際に出してみて
初めて気づくことがやっぱり一杯あるのですね。

この何日か「ピアノトリオ」をさらってみて
書くことたくさん出てきました。
(今までさらってなかった…

明日あたりから再開します。
モーツァルトさん、待っててね。
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不思議なヤナーチェク

2007-05-14 23:59:25 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
今月末に、ヤナーチェクの「おとぎ話」(チェロとピアノ)を弾きます。
他に、ショスタコヴィッチの「チェロソナタ」など。

ヤナーチェクはモラヴィアの作曲家で1854年生まれ。

以前から気になっていた作曲家ですが、
実際に演奏会で弾くのは初めてです。

弦楽四重奏曲を何回かナマで聞いたり、
ピアノ曲をCDで聴いたことありますが。

吉田秀和さんが、ずいぶん前に書かれた文章も
印象的でした。

なんというか、
いわゆる「西洋音楽」のイディオムからはすこし離れた、
なんとも不思議な音世界です。

匂いというのでもない、
独特の雰囲気。

なんか詩的。

それでいて時に噴出するのものがあるのです。

大向こうをうならせる、ということが決してなく、
とてもプライヴェート。
マニアックな映画を思い出すような。

だから、ある意味インタナショナルではないのですが、
「内省的」ともいわれるその妙味に
惹かれる人もけっこう多いみたい。

調べてみて知ったのですが、
ヤナーチェクは、母国語であるチェコ語にたいへん愛着を抱き
ドイツ語を拒否。

モラヴィアの民族音楽採集に没頭し、
その旋律が、言葉のイントネーションから来ている、
ということを確信したそうです。
(どの音楽も「言葉がモト」というのは、私の想像するところですが。)

ヤナーチェクを主人公にした
映画「白いたてがみのライオン」のビデオが
うちの本棚にあったのでした。
なんで今まで見いひんかったん?!

今、私が聞いているCDは、
ロストロポーヴィチとブリテンの実況録音。

ブリテンはもちろん作曲家として有名ですが、
ピアノ演奏抜群!

ピアニストとしてのショスタコヴィッチにも舌を巻きましたが、
優劣つけがたい。

ブリテン、ショスタコヴィッチに、バルトークを付け加えて、
「大作曲家=大ピアニスト=大音楽家」
ということ、言えそうですね。

ヤナーチェクにはピアノ曲もいくつかあります。
ヤナーチェクはどんなピアノを弾いたのでしょう?
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神楽岡歌会

2007-05-12 23:18:06 | 短歌
昨日金曜日、1ヶ月ぶりの歌会。

16首出詠。
N津さんは、アメリカから。
出席者は10人。

この中から5首選歌するのに、
なんだかみんな良い歌に見えてちょっと困るくらい。
これっていいことなのかそうでないのか……。

何年か前の歌会(左岸の会など)では、
出されているほとんどの歌の良さがわからず、
5首選ぶのが苦痛だった記憶があるけれど。

でもその時の歌会では、
他の方の話を聞いているうちに
少し理解できたり、
あるいは、私とは違う価値観や歌の読みを知ったりしました。

今、私が危惧するのは、
神楽岡歌会のメンバーの中でのみ流通する「価値観」が
知らず知らずのうちにできつつあるのではないか、
ということ。

このことは、昨日の歌会後の飲み会で
以下の話を聞いたのが発端。

先日、東京で行われた
T木さんの新歌集の批評会で
東京の参加者の「読み」や「価値観」が
いわゆる神楽岡歌会流とは違う、という話。

批評会には、
神楽岡歌会メンバーも何人か参加していて
皆がけっこうそう感じたらしいです。

私はその批評会には出席していないのですが、
それは大いにあり得ることと思いました。

神楽岡歌会は、今、
別な価値観を持つ人にも参加してもらうべき、
と私は考えますが???


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フリーズしまくり

2007-05-11 02:48:46 | Weblog
一昨日から昨日にかけて
わがPC、Vaio ちゃんのご機嫌が超わるく、
メールも送れないような状態でした(泣)。

サポートセンターに電話する面倒を考えると
元気なくなるのですが、
そういうとき頼りになるのが、
S生さんという、わがPCの先生。

Windowsのアップデートか何かで
特定の機種のPCがフリーズしまくり状態になってるらしい
とのこと。

電話で的確に指示してもらって
その通りやってみたところ、
みごと復帰しました。

さすが先生~。

明日の歌会のための一首も
さきほど送信できました。

PCって、
的確にキビキビ動いてくれると
ホントそれだけで気持ちいいのです。

今日はヨガにも行ったし
気持ちよくねむれます。

それにしても雨風の強い一日でした。
庭に、葉っぱが散乱しています。
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ピアノトリオCD・モーツァルト

2007-05-09 23:59:30 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
今日は、たくさんのCDを買い、注文してきました。

リリークラウス、ピレシュ(ピリス)、場恋慕医務、
もといバレンボイム、ベートーヴェントリオ、ズスケ等。

あと、ピリオド楽器系がふたつ。
ザ・モーツァルティアンプレーヤーズと、ザルツブルクモーツァルトトリオ。
このごろは、ピリオド系が増えましたねー。

昔のものは、廃盤になったのもたくさんあるようです。

ところで、今日の目玉。

それは、トリオではなかった!

7月6日に小林道夫氏と一緒に弾く、K.608の「自動オルガンのための幻想曲」。
これをはじめ、自動オルガンもの(K.594、K.616←これは昨年11月に弾きました)が、
なんと、木管五重奏に編曲されているもの。

「モーツァルト&シェーンベルク/アンサンブル・ウィーン=ベルリン」
という長いタイトルのCD。
他に、シェーンベルクの木管五重奏曲Op.26が入ってます。

おっ、フルートはシュルツさん。
ウィーンに居たとき、レッスンして頂いた方。
ウィーンフィルに長くいらっしゃいます(今でも?)。

このアンサンブル、
ウィーンフィルとベルリンフィルメンバーが
一緒になってるのですね。

まだ聞いてませんが、
こういうの見つけると、ちょっと得した気分になるんですー。
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【モーツァルトに会いたい・3?4?】

2007-05-07 22:47:37 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
演奏会【モーツァルトに会いたい・2】がまだ終わってないというのに
次の構想が次々と。

【モツ会い・3】は、たぶん来年春あたり。
やはり2回公演で別プログラム。

①「ピアノで弾くオーケストラ作品(連弾)」と
②「マニアック・モーツァルト」と題した、
ちょっとマニアックなピアノソロ作品演奏+谷川俊太郎氏の朗読。
京都芸術センターの雰囲気が、朗読に良く合うはず。

【モツ会い・4】は、
ここまで来たら、もう「ピアノコンチェルト」しかない。
会場は、芸術センターではムリっぽいのがとても残念ですが。

曲は今のろころ
23番イ長調、24番ハ短調、25番ハ長調
が最有力。

指揮なしで、なるべく小さい編成、
室内楽のように。

……ここでようやく
「モツ愛」
いや、「モツ会い」シリーズも
一応完結するのではないでしょうか?

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現代のモーツァルト?

2007-05-05 22:50:51 | 演奏会「モーツァルトに会いたい・2」
ロバート・レヴィン氏。

鬼才といわれる鍵盤楽器奏者で、
今はたぶんハーバード大学に所属。

私は去年、たまたま東京文化会館で
全曲モーツァルトプログラムのフォルテピアノ演奏会を聞き
その鬼才ぶりにホント興奮しました。
(12月1日日記)

今回の演奏会【モーツァルトに会いたい・2】の「4手のピアノ曲」7/6 で弾く
「アレグロ K.357」は未完の曲で
そのレヴィン氏が補作し完成された楽譜が2005年に出版されました。

このアレグロ、
展開部に入ってすぐの所からオリジナルの楽譜がないためか
マイナーな曲で
私も実は今回初めて知った曲なのですが、
提示部だけでも本当に驚くほど魅力的な曲で、
なんで今まで知らなかったんだろう、と本気で思いました。

レヴィン氏補作の部分、一昨日M村さんと初めて音を出してみたのですが
よくできているのに、ちょっとびっくりしました。

こういう補作やカデンツァの作曲の場合、たいていは、
「悪くない」とか、「無難」とかになりがちです。

私達演奏者は、そういうのを聞いたり弾いたりしながら
「モーツァルトはこうじゃないのよね。」
とは言うわけです。

正解はわからないけど、
こうじゃない、ということはけっこう断言できるのですね。

でも、今回のレヴィン氏の補作はそうじゃない。

モーツァルトの音楽を
彼は知り尽くしているからこそ
冒険ができるし、また
そのひらめきが的を射ている。

モーツァルトの他の曲の再現部って
提示部のただの繰り返しではなく、
必ずちょっとした飛躍があるのですが、
レヴィン氏の補作もまさに。

このアレグロ、弾けるのがうれしいです。
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ロストロさんとお鮨を食べた

2007-05-03 23:21:48 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
亡くなったロストロポーヴィチさんと、大阪でお鮨をご一緒したことがあります。
もう15年くらい前でしょうか。

彼は20世紀後半を代表するチェリストの一人ですが
人物としても大物で冗談好き。

ご一緒した事情というのは、
たまたま同日同時間、同じ大阪で演奏会が重なったことが発端。

ロストロポーヴィチさんはシンフォニーホール。
日本を代表するチェリスト堤剛(つつみつよし)氏と、河野文昭のチェロデュオ演奏会(ピアノは私)はいずみホールで行われました。

当時サントリーの社長だった、故・佐治敬三さんは堤さんの義父でもあるのですが
長年親交のあるロストロさんと堤さんが同じ大阪にいるのだから、ぜひ、
ということで、ご一緒にお鮨と相成ったわけです。

冗談連発でご機嫌のロストロ氏。

お鮨をオーダーするのも慣れたもんで
日本語で次々注文します。

いくつかのオーダーのあと、ロ氏、やおら大声で一言。

「Onago(オナゴ)!」

(……オナゴ……?……オナゴ……!女子?!!)


もちろん、「アナゴ(穴子)」なのですが、
私達の反応を見て、ロ氏うれしそう。

たぶん、ワルイ日本人が「穴子」と似た発音の「オナゴ」をロ氏に教えて
ついでにその意味まで教えたんでしょうねぇ。

ちょっと受け口だったスラヴァさん、ホントに楽しかったです。

むかし
チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」の録音で
冒頭テーマの、ばかでかいフレーズの捕らえ方を聞いて心底驚いた記憶がありますが、
いろんな意味でロシアの大地の人だったのですね。


さようなら。




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