河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

9/7(土)15時 京都府民ホール・アルティ シューマン「ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調」Op.80 

シューベルトファンタジー・練習メモ①

2008-06-17 00:40:43 | シューベルト
このブログ「モーツァルト練習日記」を始める前に
別枠で、やっぱり練習日記みたいなのを書いていたことがある。

2006年4月のものを、以下に再録します。
シューベルトの「ファンタジー」(ヴァイオリンとピアノのための)について。
・・・

練習が佳境に入ると、次々と発見がある。

①冒頭、同じ作曲者のピアノソナタ「幻想」冒頭との内的類似に気づく。

このVn.のFantasie冒頭は、64分音符が延々と続く。
ここ、内的持続が思いのほかキツイ。
遅いテンポなので、キザミはゆっくり。
その休みない持続。
その遅さが、丹田力やら腹筋、あるいは肛門を締め続けることなどを要求する(ヨガやらんとあかん~)。

ピアノソナタ「幻想」冒頭は、ながーい音符(6拍近く)が延々と続くけど、この長い音符の中身は、Vn.のFantasieの64分音符のキザミとおんなじ内的持続。

そうやったんや~。
学生時代以降、あの「幻想」の出だしを、それこそ何千回何万回練習したのにホントの意味でうまくいかなかったのは、内的なチカラが全然不足してたから。
あの頃は若かったもんねー。
若いっていうのは、外向きの力はあるけど、内側のエネルギーや持続力がない。

年取った今の方が内的持続力はあるから、このFantasie冒頭、息長く大きなフレーズで弾けるはず。
がんばろ。

それにしても、Schubertさん、若死にしたとはいえ、さすが晩年の作品(両方とも)ですね。
内的エネルギーを強烈に要求する曲を書き残してる。
作品が要求するエネルギーに見合うだけのチカラが演奏者になかったら、その演奏は×でしょう。
その作品の全エネルギーを凌駕するチカラがあったら……!


②は、あしたにします。
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