河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

6/22(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.56全曲、「即興曲 第2番」他

ハーモ二ウム

2010-01-31 17:29:02 | シェーンベルク
2月6日アルティで本番のシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」。

合わせはもちろんのこと、個人練習がまずたいへんで
ここ何日かそれにかかりっきりですが
その合間をぬって
先日「ハーモニウム」という楽器を見に宇治まで行ってきました。

今回の演奏会のメインは「ピエロ」ですが
前半は、その同じシェーンベルクやその仲間だったベルク、ウェーベルンなどが編曲した
ウィンナワルツを演奏します(聞いている分には、いわゆる現代音楽的な編曲ではなく、ごく一般的なウィンナワルツ)。

シェーンベルクたちは、それまでの音楽を越えた新しい音楽を模索していて
その初期には超ロマンティックな曲を書いていたのですが

結局、ロマン派音楽の行き着く先として調性が崩れて機能和声がなくなるほかなく
しだいに無調や、12音技法で作曲することが必然となりました。

ただ一般的な聴衆にはなかなか受け入れてもらえず
経済的な事情から、ウィンナワルツを小編成で演奏できるように編曲する仕事などもやっていたようです。

あるいはシェーンベルクが「ピエロ」をロシアだったかで公演するためのプログラムとして
やはり自身が編曲したウィンナワルツを組み合わせた、とか。

で、今回の編曲ですが、
弦楽四重奏+ピアノ+ハーモニウムという編成(ウィンナワルツでは、ピアノは河内君が弾きます)。
ハーモニウムを私が担当します。

ハーモニウムは、わかりやすくいえば、足踏みオルガン。
今回お借りするものには、4つのストップが付いています(音色や音量が可変)。
この音色が入ることによって、いわゆるウィーンみたいな雰囲気が出るのですね・・・。

実際に楽器を触ってみてはじめて気づいたのですが
一番たいへんなのは、手ではなく、足!

要するに両足でかわりばんこに足踏みペダルを踏み続けなければ
音が出ないのですから・・・!
慣れないと、やっぱり足が痛くなったりするとか。

先日は、そのハーモニウムを貸してくださるMさんから
靴(ヒール)は履かない方がラク、とか
座る椅子の角度(ちょっとお尻の方を高くする方がラク)のことを教えていただきました。

ワルツの練習は2日から始まりますが、足、大丈夫かな・・・?

ちなみに、
シェーンベルクの家には、ピアノとハーモニウムが1台づつあったらしいです。
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角川「短歌」に載りました

2010-01-30 00:57:57 | 短歌
角川書店「短歌」2月号に
新作10首「クラヴィコード」が載りました。

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ピエロ

2010-01-27 22:49:42 | シェーンベルク
2月6日土曜日7時、アルティでの「月に憑かれたピエロ」その他の公演。

個人練習の合間をぬって、先日から新聞社まわり
(合わせの練習は来週から始まります)。

京都新聞、朝日新聞・・・
今日は毎日新聞で、
クラリネットの上田希さんとともに写真も撮っていただきました。

たぶん明日の朝日夕刊に載るのをはじめ
今週から来週にかけて
ピエロのことが載ります。

ここだけの話ですが、
ウェブサイト「紫野通信」よりチケットお申し込みいただくと
ちょっとお得になりますョ・・。

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20世紀音楽の古典

2010-01-23 14:46:36 | シェーンベルク
20世紀音楽の古典、と聞いて何を思い浮かべる?

いろいろな意見があるだろうけれど
シェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」は、
間違いなくその一つに入るでしょう。

1912年作曲なので、ほぼ100年前の作品です。

今回、2月6日にアルティでの本番を控えて
ただいま個人練習佳境ですが、
練習中に鳥肌たつこともあるほど魅惑的。

シェーンベルクは1874年ウィーン生まれ、1951年没。

これは
近代短歌の巨人、斎藤茂吉が1882年生まれ、1953年没
というのとほとんど重なりますね。
しかも茂吉は1921年から4年ほどウィーン等に滞在。
シェーンベルクと茂吉って
時間も場所も重なるのです・・・。

以下、インフォメーションです。
・・・・・・・・

          アルティ合奏団 第2回公演
  
   ●アルティ主催の、新しい「創造発信」です。
   新ウィーン楽派、シェーンベルクのの名曲「月に憑かれたピエロ」をメインに、
   ベルク、ウェーベルン編曲のウィンナワルツが、舞踏とともに演奏されます。

       ■2010年2月6日(土)午後7時
       ■京都府立府民ホール・アルティ 
             (地下鉄「今出川」駅6番出口より、南へ徒歩5分)
       ■プログラム
         Ⅰ ヨハン・シュトラウス
       ・ウェーベルン編曲 「宝のワルツ」
       ・ベルク編曲 「酒、女、歌」
       ・シェーンベルク編曲 「南国のバラ」

            ヴァイオリン  四方恭子 山本裕樹
            チェロ      林 裕
            ヴィオラ     高村明代
            ハーモ二ウム 河野美砂子
            ピアノ      河内仁志

          Ⅱ シェーンベルク
        ・「月に憑かれたピエロ」 Op.21
             ソプラノ                坂本知亜紀
             フルート+ピッコロ          長山慶子
             クラリネット+バスクラリネット   上田 希
             ヴァイオリン+ヴィオラ       玉井菜採
             チェロ                 河野文昭
             ピアノ                 河野美砂子

          ■入場料  一般・前売 4000円  一般・当日 4500円
                  学生+シルバー・前売 3000円 当日 3500円
          ■主催 問合せ  アルティ 電話 075-441-1414
                 チケットぴあ(Pコード 344-279)
                 ローソンチケット(Lコード 53563)
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寒菊

2010-01-20 22:44:34 | 京都の暮らし
今日は大寒。

花の少ないこの時期に
うちの狭庭では
小さな黄菊がけっこう長く咲いてくれています。

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講演会「ショパン」

2010-01-14 22:20:31 | ショパン
今日は、ミニ演奏付き講演会「ショパン」本番でした。

ウィークデーの昼間にもかかわらず
熱心な方々が大勢参加してくださいました。

最近は、ほぼ二ヶ月に一度開催していますが
おなじみなった方がいらっしゃる一方
毎回、初参加の方がけっこうたくさん。

今日のお話は、
一応リクエストで「ショパンの情熱」についてでした。

ショパンの情熱とは
ポーランドや、女性に対するものももちろんあるのですが
やはり
音楽、ピアノ、あるいは自分の作品に対するこだわり、というか
良い意味での執着心について
具体的に
自筆譜のコピーや、原典版楽譜をレジュメにして
それを弾き比べてみたりしました。

あるいは、同じ曲の
昔の演奏と
現代の演奏の聞き比べとか。

ブロンズ(+石膏)で残っている、ショパンの左手。

その写真もレジュメにコピーしたのですが
そのショパンの手が
私自身の手に似てる、と言って皆さんに手を見せたら
けっこう受けました(?!)

むかし、井上直幸先生が
私の手を見てそうおっしゃったのですよ!!

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「ショパン」ミニ演奏付き講演会

2010-01-07 23:07:19 | ショパン
来週の木曜日、午後のお知らせです。
       
   ミニ演奏付き講演会 「ショパンの情熱」  

― お話と電子ピアノによるミニ生演奏で楽しむ新しいスタイルのクラシック音楽セミナー―

おなじみになりました、ミニ演奏付き講演会です。

今回は、
ショパンのイメージとは必ずしも重ならない「情熱」についてお話することになりました(リクエストです)。

作品として、その激しさを支えているものは、たとえばポリフォニー(多声音楽)ですが、
実際に弾いてみるとそのことがよくわかります。
今回も、その場で音を出しながら、その面白さをお話します。

2007年に開催した講演会「ショパン」では
申し込み定員オーバーで聞いて頂けない方がいらっしゃいました(お話の内容は、その時のものとは異なります)。
お早めにお申し込みください。


      ■2010年1月14日(木)午後2時~4時
      ■受講料 2200円(資料代含む) 
      ■京都リビング新聞社内(京都大丸南向かい))
      ■主催(問い合わせ・申し込み) 京都リビング新聞社
          電話075-256-8418 (月~金曜・10時~5時、祝日休み)

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クラヴィコードツァー

2010-01-05 22:07:50 | モーツァルトに関係ないですが。音楽関連♪
今年は、ほとんどお正月返上で
元旦から「月に憑かれたピエロ」練習しました。

それと並んで
京都の某氏ルス宅で、クラヴィコードを弾かせてもらうことも・・・。

このところクラヴィコードにご縁があって
とうとう明日は、東京方面へクラヴィコードツァー(?)。

いろんな作者の楽器を弾かせてもらって(一口に「クラヴィコード」と言っても、現代ピアノのように大量生産されるものではなく一台一台手作りなので)
クラヴィコードという楽器のタッチを
ただいま勉強中。

クラヴィコードは
多くの鍵盤楽器(オルガン、チェンバロ、フォルテピアノ、現代ピアノなど)の中でも、一番タッチの敏感な楽器。

少しでもワルいタッチだと
ぷしゅ・・・というような不機嫌な音になります。

うまくいくと
とても生き生きとしていて、しかも綺麗な音が・・・。

・・・これってハマりそう。


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