河野美砂子の「モーツァルト練習日記」+短歌+京都の日々の暮らし

7/27(土)13時30分 NHK文化センター京都 ショパン「マズルカ」Op.59全曲、「バラード第3番」等

シュタイアーって?

2015-12-13 00:48:19 | モーツァルト関連
アンドレアス・シュタイアーのフォルテピアノ演奏会に行ってきた。

演奏曲目
 ◆ガルッピ/チェンバロ・ソナタ 第4番 ニ長調 Op.1-4
 ◆C.P.E.バッハ/ロンド イ短調 Wq56-5、幻想曲 ハ長調 Wq61-6
 ◆ハイドン/ピアノ・ソナタ 第49番 変ホ長調 Hob.XVI:49 Op.66
 ◆J.S.バッハ/《音楽の捧げもの》BWV1079から「3声のリチェルカーレ」
        《平均律クラヴィーア曲集第2巻》から第12番 ヘ短調 BWV881
 ◆モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第15(18)番 ヘ長調 K.533/494

選曲と、その組み合わせ方はさすがです。

が、演奏は、私個人的にはツッコミたいところ満載でした。

・膝ペダルなので、ペダリングが難しいのは承知していますが
 それにしても、打鍵したあとの響きが美しくない。

・いわゆる古楽器を弾く人なのに、音楽を通奏低音的にとらえていないことに驚きました。
 つまり、バスが音楽の主役で、その上に他のパートが載る、という
 一番基本的なバロックや古典派の演奏ではなかった。
 だから、一定の鼓動のようなテンポ感が希薄。

・ハイドンの第一楽章は、アレグロではなく、アレグロ ノン トロッポですが、
 まるでアレグロ ヴィヴァーチェのようでした。
 この曲は変ホ長調で、しかもハイドン晩年の、言わば「おじいちゃん」の曲。
 音域も中低音から始まる、典型的な変ホ長調の立派な曲(エロイカ、皇帝など)ですが、
 シュタイアーさんは軽業のように弾かれました。理解不能。
 第二楽章はよかったです。

・バッハに至っては、練習不足としか思えない・・・特に平均律。

・モーツァルトも然り。ですが、これも第二楽章は良かったです。

・ふだん私はあまり気にしない方ですが、今日は全体にミスタッチがとても多くて
 完成度が低かった。

ずっとむかしは、古楽器系の人は、~イメージとしてですが~
モダンをちょっとあきらめた感じの人が行く場、みたいにも思えたのですが、
もう最近の、特に弦楽器系はレベルすごく高いと思います。

なのに、鍵盤楽器系は、この程度なのでしょうか。。。



コメント (3)
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