友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

男と女、そんなものか‥

2018年05月26日 18時59分54秒 | Weblog

  絶好の作業日和だった。朝から腰を屈めて黙々と、目を凝らし、手を動かして作業する。残りは後、16鉢となった。やはり思い切って鉢数を減らさないと、身体が追い付かない。マンションには土の捨て場があるので、使わなくなった土はそこに捨て、不要になった鉢はその前に並べて置いている。鉢はまた必要な人が持って行くので、リサイクルになっていいと私は思っている。

 先日、マンションで花の世話をしている友だちに、「土が必要なら差し上げますよ」と話したところ、「ぜひ、お願いしたい」と言うので、台車に載せて届けた。彼女が思っていた以上に良い土だったようで、「きれいな土ね」と褒めてもらった。鉢の土を入れ替える時、そんなに神経を使わなくてもいいのにと思うくらい、残った根を取り除き、カビなどに目を光らせてきれいにしている。

 ひとりで黙々と作業をしていると、昔のことを思い出すことがある。今日は何故だか分からないが、「男と女の間には 深くて暗い川がある 誰も渡れぬ川なれど エンヤコラ 今夜も舟を出す」と口ずさんでいた。記憶が定かではないが、私が聴いたのは作家の野坂昭如氏だった。その後、盲目の歌手・長谷川きよしさんが歌ってヒットした。歌手の加藤登紀子さんも歌っていたようだが聴いた記憶はない。

 私が地域新聞を発行するようになって、町長に呼ばれてスナックに行った時、「君も何か歌えよ」と言われて、この『黒の舟唄』を歌った。「なかなかいい歌だが暗いな。酒の席ではあまり真面目な歌でない方がいいぞ」と言われた。そこで町長から教えてもらったのが『くちなしの花』だった。確かに歌詞がこちらはよく分かる。『黒の舟唄』はどういうイメージなのか、なかなかつかめない。

 5番に「お前とオレとの間には 深くて暗い川がある それでもやっぱり逢いたくて エンヤコラ 今夜も舟を出す」とある。「やっぱり逢いたくて」というところはよく分かる。「男と女の間には、深くて暗い川がある」というのも、なんとなく分かる。哀愁の籠った歌だけれど、「ああ。悲しいねえ」という気持ちしかよく分からない。男と女、そんなものか‥。


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