凡々たる、煩々たる・・・

タイトル、変えました。凡庸な人間の煩悩を綴っただけのブログだと、ふと気付いたので、、、。

御神酒徳利

2012-03-10 15:24:06 | 人間関係
 女子だけにある現象なのか、よく言われることがある。女子中学生とか女子高校生とかに見られる現象として、休み時間にトイレに行くのも一緒、という現象。とにかく、どこにも連れ立っていく現象がある、と言われる。
 確かに、そういう「現象」は見たことがあるような気がする。私はどちらかと言うと、あまりつるまないので、そこまでの関係には至らないが、女子学生の一種異様なつながりはなじみがあるような気がする。

 そして、大人になって、フェミの世界に入ってから見る現象に、それが重なることがある。女性二人のカップルに見られるのだが、どこに行くのもとにかく二人セット、という現象だ。バラバラで行動するのが不安なのか、とにもかくにも、一緒なのだ。

 ある日、カップルの人たちに愚痴を言われたことがある。ある団体の遠足で、ボランティアとして大型の車の運転を頼まれた。女性で大型を運転出来る人はあまりいないので頼まれたのだが、そこにパートナーの彼女もついて行くことになった。すると、パートナーの方には参加費の請求が来た、というのだ。パートナーはすごく怒っていて、「私が一緒にいたいから行きたがると思っているのよ。家族なのだから、仕事を共にするのに、、、」と息巻いているのだが、私にはその怒りの理由がさっぱりわからない。普通、家族は仕事について行かないだろう、と思うのだが、、、。どうも、ドライバーを頼まれた方が、「一緒に来て」と頼んだらしいのだが、それもなんだかなぁという感じ。
 ただ、完全に無償のボランティアというのを聞いて、それはあんまりだろうと思ったので、ドライバーについては世話役の人に連絡をして、謝礼を出して貰った。が、ついて行く彼女の方の理屈はさっぱりわからないので、放置した。

 単独で行動するのが不安なのか、フェミの世界は女性ばかりなので、要らぬ詮索をされてパートナーともめるのがいやで一緒に行こう、ということになったのか、よくわからないが、こういう人たちとは、だんだんつきあいが疎遠になる。一対一で向き合えない人と、まともな関係を築く気になれないのだ。

 人里離れて二人きりで暮らして来たカップルもいるが、どうも二人だけのローカルコードが出来上がっているようで、なかなかコミュニケーションが難しい。二人でいることのメリットとデメリットを考えると、私などは、閉塞したカップル関係はつくらない方がよい、という結論になってしまう。
 
 二人関係というのは、特にフェミを経由したカップルは、互いをエンパワーし合い、受容し合い、高め合う、というメリットがある。が、一方で、二人の間にある隙間を埋めたり二人きりの価値観を共有し合ったりしている間に、二人以外の人との関係がつくりにくくなる。二人で盛り上がって、外部の感覚とずれていくこともある。

 私はどこに行くにも一緒、というカップルを、御神酒徳利カップルとひそかに呼んでいるが、何か、子ども時代の、トイレに行くのも一緒、というあれを思い出して仕方がない。

 女子は、単独で行動するのが怖いのだろうか? 不安なのだろうか?

 確かにいろいろ仕事等で悩んでいるとき、一人きりで晩ご飯を食べていると、寂しくて辛くて、たまらない時がある。人はそういう寂しさを経験して、誰かと住みたくなったりするのかもしれない。
 この孤独の辛さはなんとかしたいが、しかし、SNSに来るようなおじさんは金輪際いやだし、御神酒徳利もいいとは思えず、解決策はない。

 そのうち、母のことを気にしないでよい時がきたら、まずは、孤独なシングルのためのネットワークづくりあたりをやりたいと、ずっと思っているが、、、、。
 
 


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