「キューバに行ったら、ぜひサンテリアを体験するといいですよ。」
大儀見元perちゃんがヤハギジャズに参加してくれたときに、アドバイスをくれた。元ちゃんもサンテリアのバタドラムを勉強するために1週間滞在して戻ったばかりだったのだ。
ブラジルではカンドンブレ、キューバではサンテリアという、神様に捧げる儀式のようなもの。冠婚葬祭などで個人の家でパーカッショニストたちが集まり朝から夜までずっと演奏をする。これはもともとアフリカから来たもの。ただ、コンサートではないのでいつやるかは全く情報がない。どうやったらサンテリアを見学できるのだろう・・・・・。
そんな中で、河野さんから「友人の家でサンテリアをやるらしい」と聞いたのでタクシーでかなりDeepな住宅街まで行ってみたが、結局どこでもやっておらず、仕方なく戻ってきた。連れて行ってくれたタクシーのお兄ちゃん(マイケル)はとても面倒見がよくて、最後までその家を探そうと一緒に手伝ってくれたのだったが。丁寧にお礼をして家に戻ることにした。
がっくりしながらも、ハバナビアヘ(旧市街)に再びでかけると、セビージャホテルから素敵な音楽が聴こえてきた。中庭のようなところに入っていくとカフェの隅で4人組のソングループが演奏している。「ソン」というのはサンティアゴ・デ・クーバが発祥の音楽。トレスという3本(複弦)弦のギター、ボンゴ、ウッドベース、ボーカルという編成。ベースはなぜ隅っこで反対向いて弾くんだろう?と思ったら生音なので、壁に向けて弾いたほうが音がよく響くのだった。それにしてもメインボーカルも生声でよく通る声だ。
ソンのバンドの動画@Sevilla Hotel
全員がコーラスをするのだが、そのハーモニーが美しい。そしてびっくりするくらいトレスの青年がうまいのだ(あとで本場のサンティアゴに行ってたくさんソンのバンドを聞いたが、このトレスの青年がダントツに上手かった)。思わずノリノリで聴いていたら、さっそくボーカルのおじさんが話しかけてきた。彼らのCDを10セウセで購入してあげると大喜び。さらに音楽家だと告げると、ぜひ土曜に楽器を持って遊びにおいで、と誘ってくれた。こちらに来てソンが大好きになった私としてはまたとないチャンスなので、金曜の3時に来るね、と約束して別れた。
夜は河野さんperの率いるグループを聴きに「コイーバホテル」に向かった。彼の他にも黒人のパーカッション(特にバタドラム)、サックス(フルートも吹くマルチプレーヤー)、エレクトリックベース、キーボードの5人編成。日本の民謡をアレンジしたものやジャズの曲などをラテンにしたものなどを演奏していた。特にバタドラムの黒人パーカッショニストが素晴らしかった。
この何日かあとで、夕方、家の近くを歩いていると民家からバタドラムの音が聴こえてきた。あ、サンテリアだ!!偶然にもサンテリアに出会えるなんて。音に引き寄せられるように歩いていくと、若い女の子たちが私たちに「おいで、おいで。」と誘ってくれる。入り口の部屋で黒人の青年3人がバタドラムを叩いている。「こっちにおいで。」と連れられた細い廊下にいろいろな飾り物とお供え物のようなお菓子がたくさん置いてある。その中からケーキのようなものを一つづつもらい、お供え物の前にある皿にお金を入れるように指示される。いくらでも良いので1人づつ1セウセを払う。するとさらに奥の部屋に連れて行かれ、「今日はこの子の5歳の誕生日なのよ。」と真っ白い上下のおしゃれをした可愛い男の子とお父さんが部屋にいてご挨拶をする。お誕生日にもサンテリアをやるんだな。
バタドラムのリズムは複雑で面白かった。その中でみんな狂ったように踊ったり飲んだり食べたり。疲れると、次のパーカッショニストたちと交代し延々と演奏が続いている。この儀式は映像などはだめだよ、とみんなから聞かされていたので外からこっそり撮ったものをここにアップしておきます。興味あればどうぞ。
サンテリアの映像(外から)
そして、突然セサル・ロペスから「金曜日、Jazz Cafeに来るのなら、ぜひ楽器を持っておいで。」というメッセージが届いていた・・・・(つづく)。
大儀見元perちゃんがヤハギジャズに参加してくれたときに、アドバイスをくれた。元ちゃんもサンテリアのバタドラムを勉強するために1週間滞在して戻ったばかりだったのだ。
ブラジルではカンドンブレ、キューバではサンテリアという、神様に捧げる儀式のようなもの。冠婚葬祭などで個人の家でパーカッショニストたちが集まり朝から夜までずっと演奏をする。これはもともとアフリカから来たもの。ただ、コンサートではないのでいつやるかは全く情報がない。どうやったらサンテリアを見学できるのだろう・・・・・。
そんな中で、河野さんから「友人の家でサンテリアをやるらしい」と聞いたのでタクシーでかなりDeepな住宅街まで行ってみたが、結局どこでもやっておらず、仕方なく戻ってきた。連れて行ってくれたタクシーのお兄ちゃん(マイケル)はとても面倒見がよくて、最後までその家を探そうと一緒に手伝ってくれたのだったが。丁寧にお礼をして家に戻ることにした。
がっくりしながらも、ハバナビアヘ(旧市街)に再びでかけると、セビージャホテルから素敵な音楽が聴こえてきた。中庭のようなところに入っていくとカフェの隅で4人組のソングループが演奏している。「ソン」というのはサンティアゴ・デ・クーバが発祥の音楽。トレスという3本(複弦)弦のギター、ボンゴ、ウッドベース、ボーカルという編成。ベースはなぜ隅っこで反対向いて弾くんだろう?と思ったら生音なので、壁に向けて弾いたほうが音がよく響くのだった。それにしてもメインボーカルも生声でよく通る声だ。
ソンのバンドの動画@Sevilla Hotel
全員がコーラスをするのだが、そのハーモニーが美しい。そしてびっくりするくらいトレスの青年がうまいのだ(あとで本場のサンティアゴに行ってたくさんソンのバンドを聞いたが、このトレスの青年がダントツに上手かった)。思わずノリノリで聴いていたら、さっそくボーカルのおじさんが話しかけてきた。彼らのCDを10セウセで購入してあげると大喜び。さらに音楽家だと告げると、ぜひ土曜に楽器を持って遊びにおいで、と誘ってくれた。こちらに来てソンが大好きになった私としてはまたとないチャンスなので、金曜の3時に来るね、と約束して別れた。
夜は河野さんperの率いるグループを聴きに「コイーバホテル」に向かった。彼の他にも黒人のパーカッション(特にバタドラム)、サックス(フルートも吹くマルチプレーヤー)、エレクトリックベース、キーボードの5人編成。日本の民謡をアレンジしたものやジャズの曲などをラテンにしたものなどを演奏していた。特にバタドラムの黒人パーカッショニストが素晴らしかった。
この何日かあとで、夕方、家の近くを歩いていると民家からバタドラムの音が聴こえてきた。あ、サンテリアだ!!偶然にもサンテリアに出会えるなんて。音に引き寄せられるように歩いていくと、若い女の子たちが私たちに「おいで、おいで。」と誘ってくれる。入り口の部屋で黒人の青年3人がバタドラムを叩いている。「こっちにおいで。」と連れられた細い廊下にいろいろな飾り物とお供え物のようなお菓子がたくさん置いてある。その中からケーキのようなものを一つづつもらい、お供え物の前にある皿にお金を入れるように指示される。いくらでも良いので1人づつ1セウセを払う。するとさらに奥の部屋に連れて行かれ、「今日はこの子の5歳の誕生日なのよ。」と真っ白い上下のおしゃれをした可愛い男の子とお父さんが部屋にいてご挨拶をする。お誕生日にもサンテリアをやるんだな。
バタドラムのリズムは複雑で面白かった。その中でみんな狂ったように踊ったり飲んだり食べたり。疲れると、次のパーカッショニストたちと交代し延々と演奏が続いている。この儀式は映像などはだめだよ、とみんなから聞かされていたので外からこっそり撮ったものをここにアップしておきます。興味あればどうぞ。
サンテリアの映像(外から)
そして、突然セサル・ロペスから「金曜日、Jazz Cafeに来るのなら、ぜひ楽器を持っておいで。」というメッセージが届いていた・・・・(つづく)。