シアトルジャズフェスから戻って、矢作のコンサートを終え、11/14(月)さあ憧れのキューバだ!
キューバの音楽をもっと知りたい。社会主義国ってどんな感じなんだろう?「キューバフェリス」「ブエナビスタ」「Cubap」という3本の映画に魅了されていた私は、アメリカとの国交が回復し、どんどんアメリカナイズされてしまう前のキューバを一目みたいと思っていた。キューバ音楽の魅力はなんなのか、知りたかった。そしてカストロもまだ生きているうちに。なんとしても行かねば。
そんな思いから今回の音楽旅が始まった。知り合いがいるわけでもない。ただ楽器を持参していけば、なんとかなるさ、音楽の国だもの。と無謀にも。
メキシコシティ経由でハバナの空港に到着したのは夜の9時過ぎ。そこから荷物検査が始まってしまい(梱包していたバリトンもベースも全て開けさせられた)・・・飛行場の外に出られた時は夜中の11時すぎだった。宿の人に頼んでおいた車が2台、迎えにきてくれていたので一安心。そして元ちゃんに紹介していただいた河野さんというパーカッショニストも出迎えてくれた。河野さんは30年もキューバに魅了され住んでいるのだが、物資の少ないキューバではPA機材が必要、ということで彼に渡すために日本から持ってきたのだった。
唯一の日本人ということで私たちは河野さんに質問攻め。彼は嫌な顔ひとつせずにニコニコと答えてくださった。このあともいろいろと役に立つ情報などをいただいたり、「困ったときの河野さん」が合言葉のように(苦笑)とてもお世話になる大事な人物となったのだ。
お迎えはお世辞にも綺麗とは言えない、例のクラシックカー(アメ車)だ。大荷物なので2台に分乗して乗り込む。ガタピシ走り抜けるキューバの街はガソリンと排気ガスの匂いが充満していて、それでもなんだか感動的な夜の風景を眺めながら市内を走り抜ける。まるで映画のシーンのよう。ああ、憧れのキューバにやっと来れたんだな、と一人でノスタルジーに耽る。もっと暑いのかと覚悟していたのに、顔に当たるそよ風が気持ちよい。これで臭くなければ最高なのに...。ハバナ大学のすぐそばの宿に到着して、クタクタだったので空腹を忘れすぐに眠りについた。
翌朝、朝食を頼んでいたので9時くらいに起きる。入り口の大きな居間、バルコニーが素敵で天井がやたらに高い。綺麗に掃除されてあり、クーラーと扇風機もついている宿だった。猫が3匹。1泊が25セウセ(2つのベッド)と20セウセ(一人用)。こういう民家を宿で貸すのがキューバではほとんどなのだ。この宿も行く前に、キューバに精通しているBさん(名古屋のベーシスト)に紹介していただいた。
朝食はカットフルーツ(マンゴ、パパイア、パイナップルだったがブラジルほど美味しくはない)にパン、バター、目玉焼き、ハム&チーズにコーヒー。これで4セウセ。
1セウセが120円くらい。しかもややこしいことに、キューバ人たちが普段使用するお金はキューバペソ(モネダ)といって1CPが4円くらい。この2種類のお金があって慣れるまでは大変。要するに観光客は全てセウセを使用しろ、ということなのだ。
タクシーもいろいろなものがある。黄色に黒い線の入ったタクシーがいわゆる普通の観光客などを乗せるもの。よく映画などで見かけるクラシックなアメリカ車にも2種類あって、おんぼろでたくさん人を載せているものが「乗り合いタクシー(マキナと呼ばれる)」。ピカピカで美しいアメ車で観光客を乗せるものは結局一度も乗らなかったが、結構高い値段で観光案内するためのもの。普通のタクシーでも日本人を見ればだいたい「10セウセ!」と最初に言われる。乗る前に値段の交渉が大事になってくる。これをまともに使っていたら毎回1000円以上払うことになるので交通費だけでもバカにならない。
値切って8セウセで何度か利用していくうちに、乗り合いタクシー(マキナ)が一人20~30ペソ(80~120円)、ということがわかり唖然。なんだなんだ、この金額の違いは。ただし、マキナは走るルートが決められているので、その区間だけしか乗れないので道をよく知らないとやはり利用するのは難しい。
高いタクシーをやめ、宿から旧市街(ハバナビエハ)へ散歩がてらてくてくと歩いていくことにする。こうしてハバナでは(1万〜1万五千歩くらい)よく歩いた。
夜はJazz Cafeというライブハウスに行く。アレハンドロ・ファルコンというピアニストのトリオ。ピアノはこの店にはなく、ローランドのエレピを弾いていたが、エレクトリックベースとドラムの息のあった演奏。素晴らしいテクニックとテンションでキューバ初日のライブですごいものを聞いてしまった、とただただ感動。素晴らしいピアニストだった。キューバのピアノといえばチューチョ・バルデスかロランド・ルナしか知らなかったがこんなレベルのミュージシャンがゴロゴロしているのだろうか。
Jazz Cafeの入り口
Jazz Cafeは入場料10セウセを払えば、あとはその分何を食べても飲んでもよいというシステム。ハンバーガーやビール、コーヒーなど頼んでもおつりがくる。これは安い!と喜んだが、それでもここには観光客しかこない。キューバの人にとっては10セウセは大金なのだ。(つづく)
キューバの音楽をもっと知りたい。社会主義国ってどんな感じなんだろう?「キューバフェリス」「ブエナビスタ」「Cubap」という3本の映画に魅了されていた私は、アメリカとの国交が回復し、どんどんアメリカナイズされてしまう前のキューバを一目みたいと思っていた。キューバ音楽の魅力はなんなのか、知りたかった。そしてカストロもまだ生きているうちに。なんとしても行かねば。
そんな思いから今回の音楽旅が始まった。知り合いがいるわけでもない。ただ楽器を持参していけば、なんとかなるさ、音楽の国だもの。と無謀にも。
メキシコシティ経由でハバナの空港に到着したのは夜の9時過ぎ。そこから荷物検査が始まってしまい(梱包していたバリトンもベースも全て開けさせられた)・・・飛行場の外に出られた時は夜中の11時すぎだった。宿の人に頼んでおいた車が2台、迎えにきてくれていたので一安心。そして元ちゃんに紹介していただいた河野さんというパーカッショニストも出迎えてくれた。河野さんは30年もキューバに魅了され住んでいるのだが、物資の少ないキューバではPA機材が必要、ということで彼に渡すために日本から持ってきたのだった。
唯一の日本人ということで私たちは河野さんに質問攻め。彼は嫌な顔ひとつせずにニコニコと答えてくださった。このあともいろいろと役に立つ情報などをいただいたり、「困ったときの河野さん」が合言葉のように(苦笑)とてもお世話になる大事な人物となったのだ。
お迎えはお世辞にも綺麗とは言えない、例のクラシックカー(アメ車)だ。大荷物なので2台に分乗して乗り込む。ガタピシ走り抜けるキューバの街はガソリンと排気ガスの匂いが充満していて、それでもなんだか感動的な夜の風景を眺めながら市内を走り抜ける。まるで映画のシーンのよう。ああ、憧れのキューバにやっと来れたんだな、と一人でノスタルジーに耽る。もっと暑いのかと覚悟していたのに、顔に当たるそよ風が気持ちよい。これで臭くなければ最高なのに...。ハバナ大学のすぐそばの宿に到着して、クタクタだったので空腹を忘れすぐに眠りについた。
翌朝、朝食を頼んでいたので9時くらいに起きる。入り口の大きな居間、バルコニーが素敵で天井がやたらに高い。綺麗に掃除されてあり、クーラーと扇風機もついている宿だった。猫が3匹。1泊が25セウセ(2つのベッド)と20セウセ(一人用)。こういう民家を宿で貸すのがキューバではほとんどなのだ。この宿も行く前に、キューバに精通しているBさん(名古屋のベーシスト)に紹介していただいた。
朝食はカットフルーツ(マンゴ、パパイア、パイナップルだったがブラジルほど美味しくはない)にパン、バター、目玉焼き、ハム&チーズにコーヒー。これで4セウセ。
1セウセが120円くらい。しかもややこしいことに、キューバ人たちが普段使用するお金はキューバペソ(モネダ)といって1CPが4円くらい。この2種類のお金があって慣れるまでは大変。要するに観光客は全てセウセを使用しろ、ということなのだ。
タクシーもいろいろなものがある。黄色に黒い線の入ったタクシーがいわゆる普通の観光客などを乗せるもの。よく映画などで見かけるクラシックなアメリカ車にも2種類あって、おんぼろでたくさん人を載せているものが「乗り合いタクシー(マキナと呼ばれる)」。ピカピカで美しいアメ車で観光客を乗せるものは結局一度も乗らなかったが、結構高い値段で観光案内するためのもの。普通のタクシーでも日本人を見ればだいたい「10セウセ!」と最初に言われる。乗る前に値段の交渉が大事になってくる。これをまともに使っていたら毎回1000円以上払うことになるので交通費だけでもバカにならない。
値切って8セウセで何度か利用していくうちに、乗り合いタクシー(マキナ)が一人20~30ペソ(80~120円)、ということがわかり唖然。なんだなんだ、この金額の違いは。ただし、マキナは走るルートが決められているので、その区間だけしか乗れないので道をよく知らないとやはり利用するのは難しい。
高いタクシーをやめ、宿から旧市街(ハバナビエハ)へ散歩がてらてくてくと歩いていくことにする。こうしてハバナでは(1万〜1万五千歩くらい)よく歩いた。
夜はJazz Cafeというライブハウスに行く。アレハンドロ・ファルコンというピアニストのトリオ。ピアノはこの店にはなく、ローランドのエレピを弾いていたが、エレクトリックベースとドラムの息のあった演奏。素晴らしいテクニックとテンションでキューバ初日のライブですごいものを聞いてしまった、とただただ感動。素晴らしいピアニストだった。キューバのピアノといえばチューチョ・バルデスかロランド・ルナしか知らなかったがこんなレベルのミュージシャンがゴロゴロしているのだろうか。
Jazz Cafeの入り口
Jazz Cafeは入場料10セウセを払えば、あとはその分何を食べても飲んでもよいというシステム。ハンバーガーやビール、コーヒーなど頼んでもおつりがくる。これは安い!と喜んだが、それでもここには観光客しかこない。キューバの人にとっては10セウセは大金なのだ。(つづく)
苫小牧ライブは、インテルサットでのライブとは、少し違っていましたが、素晴らしいサウンドは同じで、しっかり楽しむ事ができました。
そして、待望のキューバ・レポートが始まり、これからも、楽しみにしています。
また来年もお会いできるのを楽しみにしております。