minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

ジェリコと北大生たちの素敵な関係

2014年09月16日 | ライブとミュージシャンたち
札幌ジェリコで2daysをやらせてもらうようになって、3年目。店主、渋谷さんは北大ジャズ研の若手ミュージシャンのタマゴたちをとても大切に可愛がっている。ここから一流のプロミュージシャンで活躍している人達が多いのだ。北大ジャズ研の若者たちが沢山来てくれて会場が満員御礼。本当にありがとうございました~。

「2daysにして、1日は札幌のミュージシャンたちと何かやってください。」

渋谷さんはこうやって、東京からのミュージシャンたちと北海道の若手たちを交流させ、どんどん「場」を提供し続けて来たのだ。さらに、終ってからは美味しいご馳走を沢山作って、飲め~~~、食べろ~~~と・・・・。なんて有り難い場所だろう。私たちが池袋ぺーぱーむーんや新宿ピットインで受けて来た恩恵ととても近いものを感じる。やはり、「交流の場」が音楽家にとって一番大切。そして、同世代とジャズの話で盛り上がれるのでリオもここは特別に楽しそう。



そして、3年目ともなるとメンバーの個性もだんだんわかってくるので、アレンジなどもし易い。メンバーからも一曲づつ何か持って来て、とお願いしてあったのでそれぞれの個性溢れる選曲が楽しいのだ。

テナーの菅原実さんは東京で私と同期、土岐英史のサックス教室で一緒だった。いつのまにか札幌に移住して、こちらでサックスを教えたりしている。味のある、モーダルなテナー奏者。彼とは「Footprints」を演奏。

島谷かよちゃんはアルト奏者。林栄一さんが大好きで、昨年は林さんの曲をアレンジして持って来た。今年はなんだろ~?と楽しみにしていたら、池田芳夫bass氏の美しいバラッド。音色も艶やかで時折魅せる林さん節が絶品だ。

太田このみちゃんもアルト奏者。キャンディ・ダルファーばりのキラキラとしたブルージーなフレーズが炸裂。ファンクバージョンの「Watermelon man」を演奏。体調を逆に心配するくらい、細身の身体でバリバリと吹いていて感動でしたw。

山田丈造君。札幌だけでなく、最近は東京でも時々活動している、超有望株のトランぺッター。RIOとは2歳違いだが、板橋文夫さんや東京の大御所ジャズメンも札幌にいるときは大抵丈造君を喚んで一緒に演奏している。リーモーガンが大好きという、実力も音も本当に素晴らしいトランぺッターだ。彼の持って来た曲はオーネットの「Blues Connotation」だったので、ついつい、昔のようなアヴァンギャルドな演奏になってしまった・・・汗。

本山ともあき君も北大の大学院まで行って、ピアニストに転向したばかりのプロのたまご。3年前は学生だったけれど、キラっと光るものを持っていたから楽しみだな~と思っていたら、やはりプロに・・・w。最近は彰太さんとカニさんとのトリオでライブを行ったりと勢力的に活動を開始している。また来年が楽しみです。


今回のメインはチャーリー・ヘイデンの「La Pasionaria」。リベレーションオーケストラの「The Ballad of the fallen」から、以前よく演奏していたのだが、いつかオーケストラのようにやりたかったのだった。7月に逝去したヘイデンに捧げるつもりで、この曲と「不屈の民」を入れて・・・・。みんなのソロもそれぞれの個性がでて、本当に素晴らしいPasionariaになったな~、と自画自賛w。

ドラムの館山健二さんはこの中では一番のべテラン。打ち上げでわかったのだけれど、ジョイバロンが大好き(というか、超マニア)で彼の事ならなんでも知っているw。だから、ああいう繊細な音のアプローチが上手いんだな~、と納得。「リベレーションオーケストラのあのアルバムは昔から何十回も聴きました。」私たちの世代はこの曲に強い思いを抱いている人が多いのであります。

次回は館山さんにもみんなで演奏したい曲があるそうなので、ぜひお願いします!!




恒例の打ち上げは朝3時半まで続き・・・いやはや、若者のエネルギーを沢山頂いた至福の時間でした。ありがと~~~。






そして、本日はジェリコ2日目、小山彰太drさんと共演させていただきます!!