つくば植物園の林の中で見かけました。枝先に艶のある独特の葉がついています。晩秋になると一部の葉が黄葉して、落ちるようで樹の下から空を見上げるととても幻想的です。説明板によれば、東北南部地域から沖縄までの広い地域に分布し、「Dendropanax tritidus」、ウコギ科、カクレミノ属の常緑高木です。葉の先が3裂した形がおとぎ話の「かくれみの」に似ていることから名づけられたようです。図鑑によれば、枝が成長すると徐々に葉が3裂しなくなり、楕円形の葉に変わるそうです。わが国では、古来この木は神聖な樹の一つとして大切に扱われたようで、神社などで植栽されているそうです。写真は11月23日に撮影しました。
パプアニューギニア原産で、花茎や花弁に緑色の繊毛があり、紫色の斑点のある花は、何となく毒々しい感じがします。このような花を好む虫に精いっぱい美しさを見せていることでしょう。銘板によれば、デンドロビウムの原種、「Den.polysema」で、花の命は短く一ヶ月程度と記されていました。つくば洋蘭会会員の方の出展です。