ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

今年100年を迎えた老舗バー「サンボア」。4代目の若きマスターが担う「祇園サンボア」

2018-05-18 | グルメ

「八坂神社」から、南へ進んだ祇園町。情緒ある町家が連なる一角に「祇園サンボア」というバーがあります。

さりげない暖簾、間口は木の扉ほどの広さで、知らないと通り過ぎてしまうかも。
「久し振りにお邪魔しよう~」とある日、ミモロは、お買い物の帰りに、ちょっと立ち寄ることに。
ミモロは、ネコなので、アルコールを飲むのに年齢制限はありません、あしからず・・・

木のドアを開けると、そこには、奥行きの深い店が広がります。大きな木のカウンター、壁にはウイスキーのボトルなどが一面に・・・一番奥に数人が座れる大きなテーブルのコーナーがあります。
 

「祇園サンボア」は、「京都サンボア」「先斗町サンボア」と、京都に3軒ある「サンボア」のバーのひとつです。
日本のバーテンダーさんなら誰でも知ってるバー「サンボア」は、大正7年(1918)に神戸で創業。その時代、ハイカラな紳士が集うミルクホールがその前身といわれます。


今年100年を迎えた「サンボア」。まさに日本のバーの歴史がそこに刻まれています。

のれん分けにより、お茶屋さんの一部を改装して、1972年にオープンした「祇園サンボア」。開業以来、京都の老舗の店主や伝統文化に関わる方々をはじめ、京都を訪れる国内外の文化人などに贔屓にされ、今も多くの常連客が毎日のように通うバーです。

現在、4代目となるマスターの中川瑞貴さん。東京などの有名バーで修業し、昨年から店を担っています。
「こんにちは~お久しぶりで~す」とミモロ。「いらっしゃいませ~ミモロちゃん」と笑顔で迎えられ、カウンターに。


実は、「祇園サンボア」は、最近、営業時間が17時からになりました。だからお買い物帰りのミモロでも、ちょこっと立ち寄れるようになりました。「今日は暑いから、ちょっとひと休みしてゆこう~」というミモロ。「あの~カンパリオレンジお願いします」とフレッシュなオレンジを絞ったジュースで作ったカンパリオレンジをいただきます。

「はい、どうぞ~」
まだほかにお客様のいない店内。マスターとおしゃべりしながら過ごします。
 
「もう葵祭も終わっちゃったし、すぐに祇園祭になるね~」とミモロ。「そうですね~。今年はまた囃子方でご奉仕させていただく予定なんですよ~」と中川さん。子供のころから、長刀鉾の囃子方で参加しているのだそう。東京での修業などもあり、しばらく参加できなかったのだとか。「わ~そうなんだ~。じゃ、今年の長刀鉾、注目してるね~」とミモロ。
それからもいろいろおしゃべりするミモロ。
バーでマスターとおしゃべりするのが大好きなミモロなのです。

ずらりの並ぶボトル。お客様のお好みの幅の広さが伺えます。

店の奥には、昔からこの店を贔屓にしていた、山口瞳さんが描いた暖簾が大切に飾られています。

初代のおじいさまの時代から通うご贔屓もいるバー。中川さんが生まれる前からのお客様も…。
「お客様に育てていただいています」という若きマスターの中川さん。孫や息子を見守るように、多くの人たちがこのバーを愛しているのです。

京都のバー、特に祇園にあるバーは、なかなか一般の観光客などには敷居が高く、入りにくいと思われがち。もちろん一見さんでは行けないバーもありますが、でもここは、だれでも入れるバーです。

しかも17時からオープンしているので、食事前にちょこっと寄るのもおすすめ。

「祇園にこういうバー知ってると、京都に来たお友達案内するのにいいよね~」とミモロ。

1時間ほど過ごしたミモロは、夕暮れ迫る中を、家路へと向かいます。
「また、いらしてくださいね~」「はい、また寄せてもらいます~」とミモロ。

ミモロの姿が見えなくなるまで、戸口で見送るマスターに、手を振って角を曲がったミモロです。


*「祇園サンボア」京都市東山区祇園町南側。075‐541‐7509 17:00~23:00LO 月曜休み 「漢字ミュージアム」の南側のあたりにあります。

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