michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

詩集『くじけないで』――98歳とは☆   

2010-03-27 07:40:54 | Weblog
先日、母が小さな詩集を送ってくれました。

タイトルは
『くじけないで』という
柴田トヨさんの作品。
  去年の10月、産経新聞社の協力で、
  発行者は、息子さんの柴田健一さん。


トヨさんは明治44年生まれで、現在98歳。
ここ5年間の作品です。


        



    さびしくなったら


  さびしくなった時

  戸の隙間から

  入る陽射しを

  手にすくって

  何度も顔に

  あててみるの

  そのぬくもりは

  母のぬくもり


  おっかさん

  がんばるからね

  呟きながら

  私は立ちあがる


        


トヨさん、
90歳を過ぎたころ足腰弱くなり、
健一さんが心配して、詩を書くことを勧めてくれた。

産経新聞の“朝の詩”という投稿コーナー、
そこに次々に掲載されるようになり、
それは、
とびぬけて反響が大きく、
詩集という形になったということです。


現在、ヘルパーさんや訪問治療、
ときおり訪ねて来る健一さん夫婦に支えられて
‘一人でしっかり生きている’とか。
(そういう詩もあるんですよ。)


詩に、
感動したプロが曲をつけCDが発売されたり

ラジオで特集番組が組まれたりして、

反響はさらにひろがり、

拡充版の『くじけないで』も発売されるとか。



写真を拝見すると、
とってもチャーミングな おばあちゃまです。

作品は、
自然体で、若々しく みずみずしい感性。
平易な言葉で、ユーモラスなところもあったり。


10代でいろいろな所へ奉公に行ったり、
最初の結婚で失敗したり。(新聞記事より)

そういった、たいへんなご苦労を、
逆に、糧にして生きてこられたようです。


        


    貯金


  私ね 人から

  やさしさを貰ったら

  心に貯金をしておくの


  さびしくなった時は

  それを引き出して

  元気になる


  あなたも 今から

  積んでおきなさい

  年金より

  いいわよ



        




  わたしの目指す人が、
  一人増えました。
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