■Danny Holien / Danny Holien■
異色の SSW 作品を多く生み出している Tumbleweed は、コロラド州デンバーを拠点とするレーベル。 おそらく品番は TWS-100 か 101 から始まっていると思われ、アルバムの総作品数は数十枚程度ではないかと推測しています。 Tumbleweed に関しては、Peter McCabe や Robb Kunkel といった異彩を放つ SSW を輩出したこともあり、以前から注目しており、自分にとって「レーベル買い」のできる数少ないレーベルです。
今日から Tumbleweed 特集をするかどうか(とはいえ、これを含めて3枚しか持っていませんが)は別として、今日は Tumbleweed の最初期にリリースされた Danny Holien のアルバムを取り上げてみました。 1971 年に発売されたこの作品は、Danny を含めて 4人で演奏されているものの、サウンドはいい意味でヴァラエティに富んだ内容になっています。
レーベルの拠点であるコロラドを連呼する「Colorado」からアルバムはスタート。 この曲だけでは何とも想像できないという始まりですが、すでにサウンド面での大きな特徴である Peter Jukoff のフルートは自由に舞い始めています。 続く、「Wella Wella Isabella」は、曲調やコーラスもほとんどビーチ・ボーイズという意外な展開に。 一転して、シンプルなギターとフルートが美しい「Red Wing」でようやく SSW 的には本領を発揮。 カントリーロックの「Hick」につづいて、Jimmie Haskell の荘厳なオーケストレーションが際立つ「The Strange One」です。 この曲は、特に中盤でのストリングスの展開が聴き所ですね。
B 面に入ると、何の意味か分からない祈りの言葉みたいな「Satsanga」で幕開け。 この曲もギターとフルートが素晴らしい素朴な名曲。 シンプルなロックンロール「Labor Man」につづいて、サンクスギビングを題材にしているだけに大げさなコーラスが聴ける「A Song of Thanksgiving」と続きます。 ここでもフルート・ソロが利いています。 かなり内省的なフォーク調の「Home」は、つぶやくようなボーカルにストリングスが入り、晩秋の別荘にいるかのような趣きです。 開放的なギターのカッティングで始まる「Lino The Wino」は、グランジ以降のコンテンポラリーなロックに近いテイスト。 ラストはライブ録音かと思うほどリラックスした「Joshua Brown」で幕を閉じます。
いや、閉じないのです。 というのも、「Joshua Brown」の後にまた「Lino The Wino」がフェードインしてリピート。 その後は、ギターやドラムスによるインプロヴィゼーションが繰り広げられて、かなりサイケデリックなエンディングを迎えるのです。 このあたりは、さすがは Tumbleweed という気がしますね。
ちなみに、このアルバムのジャケットには、Danny Holien の枠ところが窓のように切り取られている仕様のものと、通常のジャケットの二種類が存在しています。 ジャケットに写る Danny Holien はかなりのイケ面ですが、ネットで調べても、このアルバム以降の足取りをつかむことはできませんでした。
■Danny Holien / Danny Holien■
Side-1
Colorado
Wella Wella Isabella
Red Wing
Hick
The Strange One
Side-2
Satsanga
Labor Man
A Song of Thanksgiving
Home
Lino The Wino
Joshua Brown
Danny Holien : guitar and vocals
Gaga : drums , percussion , piano , backup vocals
Peter Jukoff : flute and sax
Stephen Swenson : bass and backup vocals
Produced and Engineered by Bill Szymczyk
All songs composed by Danny Holien
Strimgs arranged by Jimmie Haskell
Tumbleweed Records TWS 102
異色の SSW 作品を多く生み出している Tumbleweed は、コロラド州デンバーを拠点とするレーベル。 おそらく品番は TWS-100 か 101 から始まっていると思われ、アルバムの総作品数は数十枚程度ではないかと推測しています。 Tumbleweed に関しては、Peter McCabe や Robb Kunkel といった異彩を放つ SSW を輩出したこともあり、以前から注目しており、自分にとって「レーベル買い」のできる数少ないレーベルです。
今日から Tumbleweed 特集をするかどうか(とはいえ、これを含めて3枚しか持っていませんが)は別として、今日は Tumbleweed の最初期にリリースされた Danny Holien のアルバムを取り上げてみました。 1971 年に発売されたこの作品は、Danny を含めて 4人で演奏されているものの、サウンドはいい意味でヴァラエティに富んだ内容になっています。
レーベルの拠点であるコロラドを連呼する「Colorado」からアルバムはスタート。 この曲だけでは何とも想像できないという始まりですが、すでにサウンド面での大きな特徴である Peter Jukoff のフルートは自由に舞い始めています。 続く、「Wella Wella Isabella」は、曲調やコーラスもほとんどビーチ・ボーイズという意外な展開に。 一転して、シンプルなギターとフルートが美しい「Red Wing」でようやく SSW 的には本領を発揮。 カントリーロックの「Hick」につづいて、Jimmie Haskell の荘厳なオーケストレーションが際立つ「The Strange One」です。 この曲は、特に中盤でのストリングスの展開が聴き所ですね。
B 面に入ると、何の意味か分からない祈りの言葉みたいな「Satsanga」で幕開け。 この曲もギターとフルートが素晴らしい素朴な名曲。 シンプルなロックンロール「Labor Man」につづいて、サンクスギビングを題材にしているだけに大げさなコーラスが聴ける「A Song of Thanksgiving」と続きます。 ここでもフルート・ソロが利いています。 かなり内省的なフォーク調の「Home」は、つぶやくようなボーカルにストリングスが入り、晩秋の別荘にいるかのような趣きです。 開放的なギターのカッティングで始まる「Lino The Wino」は、グランジ以降のコンテンポラリーなロックに近いテイスト。 ラストはライブ録音かと思うほどリラックスした「Joshua Brown」で幕を閉じます。
いや、閉じないのです。 というのも、「Joshua Brown」の後にまた「Lino The Wino」がフェードインしてリピート。 その後は、ギターやドラムスによるインプロヴィゼーションが繰り広げられて、かなりサイケデリックなエンディングを迎えるのです。 このあたりは、さすがは Tumbleweed という気がしますね。
ちなみに、このアルバムのジャケットには、Danny Holien の枠ところが窓のように切り取られている仕様のものと、通常のジャケットの二種類が存在しています。 ジャケットに写る Danny Holien はかなりのイケ面ですが、ネットで調べても、このアルバム以降の足取りをつかむことはできませんでした。
■Danny Holien / Danny Holien■
Side-1
Colorado
Wella Wella Isabella
Red Wing
Hick
The Strange One
Side-2
Satsanga
Labor Man
A Song of Thanksgiving
Home
Lino The Wino
Joshua Brown
Danny Holien : guitar and vocals
Gaga : drums , percussion , piano , backup vocals
Peter Jukoff : flute and sax
Stephen Swenson : bass and backup vocals
Produced and Engineered by Bill Szymczyk
All songs composed by Danny Holien
Strimgs arranged by Jimmie Haskell
Tumbleweed Records TWS 102