Reflections of Tomorrow

シンガーソングライターを中心に、知られざる未CD化レコードを紹介していくページです

Tedeschi Trucks Band

2012-02-10 | Live Report
■渋谷公会堂 / Tedeschi Trucks Band■

  素晴らしいライブでした。 音楽による至福のひととき。 天国にいるかのように満たされた 2 時間 20 分を堪能してきました。

  テデスキ・トラックス・バンドは、ギターの Derek Trucks とギター&ヴォーカルの Susan Tedeschiを中心に結成された11 人編成のバンド。 Derek は Derek Trucks Band として、Susan はソロ名義で活動してきたミュージシャンですが、それが合体し現代のアメリカンロックの至宝ともいえるサウンドを作りだしています。
  メインの 2人に加え、ホーンセクションが 3人、コーラス 2人、ドラムス 2人、キーボード 1人、ベース 1人という編成で渋谷公会堂のステージはほぼ一杯に。 19 時ちょうどに時間どおりにメンバーが登場。 フレッド・ニールの「噂の男」でコンサートはスタート。 ジャケットやポスターで見る Susan Tedeschi より、生のほうがずっと可愛らしいと思ったら、その声の迫力に圧倒されてしまいました。 アンプの調子が悪いのか、デレクの背後にあるアンプを調整するためにステージの袖からスタッフがなんどもやってきたりして、序盤は集中力をやや欠いたような気分になってしまいました。 でもそれは観客のほうであって、Derek Trucks のギタープレイや音色に影響が出たとまでは言えないような気がします。 コーラスやホーンのメンバーが陽気に踊ったり、キーボード奏者がフルートを演じたりと、個々のメンバーがしっかりとフューチャーされながらライブは進行。 どの曲か忘れてしまいましたが、トロンボーンが曲のなかで歌いながらメンバーを紹介するあたりは、余裕綽々という感じでした。 
  デレクはチェリーのギブソン SG を時々持ちかえながらも、神がかったソロを披露。 ピックはいっさい使用せず、爪でも引っかけない独特の奏法はまさにオリジナリティのかたまり。 おそらくは指のハラの部分でなでるように弾いているのだと思いますが、まさにミリ単位以下の精度があのうっとりするような音色を作り出しているのでしょう。 デレクの奥さんでもある Susan Tedeschi のほうも激しいギターソロを披露。 それを腕組みしながら眺めている Derek Trucks といった場面もあって、ライブっていいなあとしみじみ感じたりして。
  結局、昨年のアルバム「Revelator」からは「Learn How To Love」、「Bound For Glory」、「Midnight In Harlem」そして「Love Has Something Else To Say」の4曲のみでしたが、毎日セットリストが変わるという彼らですので、いつでもなんでもできてしまうのでしょう。

  ライブが終わってから友人と 3人で吉祥寺に移動して飲みに行き、盛り上がってしまって深夜 1時を過ぎてしまいましたが、この感動の余韻を消したくない気分です。次回、来日したら毎回行くぞと誓い合ったのでした。

■渋谷公会堂 / Tedeschi Trucks Band■

2012年2月9日
東京 渋谷公会堂

<Set List>

Everybody’s Talkin’
Comin’ Home
Days Is Almost Gone
Rollin’ And Tumblin’
Learn How To Love
Wade In The water
Stevie Groove
Darlin’ Be Home Soon
Nobody’s Free
That Did It
Uptight
Bound For Glory

Midnight In Harlem
Love Has Something Else To Say

19:00頃開演 21:20頃閉演



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