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YouTubeでの「ピアノの自主トレ」で感じること~動画はこちらに合わせてくれない

2021-05-22 01:01:21 | 音楽とピアノ
最近ピアノで練習している曲は少し難易度が上がって、1曲マスターするのに1ヵ月はかかるようになりました。
今、ピアノで練習している曲は、ケンタッキー・フライド・チキンのCMでお馴染みの「ケンタッキーの我が家」

こういう耳馴染みのある曲が実はとても古かったり、有名な曲だったり、そういう曲の背景を知ることが出来て、
ピアノで弾けるようになるだけではなく、奥深い音楽の世界を旅することが出来るのもモチベーションの一つ・・・

昔から耳にしていたこの曲はてっきりKFCのCMのために作られた曲だと思い込んでいたものの、
米国の有名な作曲家スティーブン・フォスターが1853年に発表し、ケンタッキー州歌にもなっている曲でした。

心が洗われるような心地よいメロディと、時々はずむようなワクワク感のあるリズムが融合した名曲ですが、
今の私のピアノ力ではそう簡単ではなく、レッスン日以外はYouTubeで動画を見ながら自主トレに励む日々。

動画を流しながら弾くと必ずテンポやリズムがずれてくるので、その度に動画を戻してまたずれての繰り返し・・・
何度か繰り返している内にすっかり疲れてしまい、もういいや・・・といつの間にか動画は静止画に・・・

今は、どんな曲でもYouTubeで曲のイメージを掴んでから弾くことが出来るので、便利な時代だなと思う反面、
しょせん動画は動画・・・こちらに合わせて臨機応変に対応してくれる融通さはありません。

その点、先生は細かいテンポやリズムのずれを指摘して、それを修正するための反復練習を指導してくれます。
それを何度も何度も繰り返し練習する内にだんだんテンポやリズムが合って、自分のものになってくる・・・

この感覚を掴めた時はもうアドレナリン出まくりで、いつも小さな達成感に浸れます。
この感覚があるからこそ「よっしゃ、また頑張ろう!」と思える訳で、こういう楽しみがないととても続かない。

動画って見ながらやればやるほどドッと疲れる。上手くいったかなと思ってもどうも実感も満足感もない・・・
反復練習しながら「今のテンポ良かったよ!」「かなり掴んだんじゃない!」と言ってくれる人の言葉の有難さ・・・

これは「ズーム疲れ」とも言われるリモート会議などの画像コミュニケーションの限界と似ているかも知れません。
画像では身振り手振りがなく細かいニュアンスも掴みにくいため、それを汲み取ろうとして頭が疲れる。

合いの手を入れるタイミングも話すタイミングも手探り状態で、どうもしっくりこないまま会議が終わる。
動画や画像はあくまでも補完的なもので、人が五感をフルに働かせて肌身で感じることにはとても及ばない・・・

なかなか人と相対することが難しい状態が続いているからこそ、ピアノレッスンがとても貴重な時間に感じられ、
この貴重な機会を大事にしながら、これからも終わりのない音楽の世界を旅し続けようと思っています。

「NO MUSIC, NO LIFE」・・・音楽は心のワクチンです。

2021年5月21日


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