波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

8年前乳がん発覚時のこと【3】・・・大学病院受診と検査

2011-12-28 15:20:19 | 8年前乳がん発覚時のこと
8年前シリーズ3回目。衝撃のがん告知の翌日、大学病院へ初通院の日。
2003年12月19日金曜日、近所のママ友さんとミニコンサートに行く予定をドタキャン。
朝から緊張モードで、弟と叔母に抱えられるように電車で移動。通勤タイムなので混んでいる。
病院の外来センターに着く。昨年建てられ替えられただけあって、やたらと広くて明るくて開放感一杯。
こんな理由の来院でなければワクワクしそう。

受付で紹介状を渡し初診手続きを行う。1階の外科のブロック受付を済ませ、待合いスペースの椅子で待つ。
今日はどういうスケジュールになるか全く読めない。1日がかりを覚悟。
しばらくして予診に呼ばれ、若い医師にいろいろ聞かれ答える。医師は勢いよくPCに内容を打ち込む。
採血とマンモとエコーを受けるように言われ、再度検査を受ける。結果クロを確認するようなものだが、
進行具合がどれほどかが気になるし恐怖。エコーの技師の顔を横眼で擬視するも、顔色からは何もわからない。
結果がわかり、診察に呼ばれるまで昼食をとることにする。
(昼食の事は覚えていません。どこかで3人でとったのでしょう。)

ベテラン女医先生の診察に呼ばれるのをひたすら待つ。ここまで来るともう、まな板の鯉状態なので、
弟や叔母と雑談をして気を紛らわせる。
授乳中なので、数時間おきにトイレで搾乳もする。パンパンに張ったおっぱいを必死に絞り出しながら、
なんか最悪な気分。こんなところでなんで搾乳なんだ、しかも死刑判決待ちかもしれないなんて、
最悪、最悪、最悪。

何時間待っただろうか、掲示板に私の番号が表示され、一瞬ドキっとして中待合室に移動する。
いよいよだ、急にドキドキしてきた。もう結果が出ているのだ。
私の前の人が診察室から出てきた。心の準備・・・できん。
なかなか呼ばれない。やっぱりややこしい結果がでたからだろうか。いちいち不安になる。

私の番号が光る。ドキン、緊張しながら診察室へ。ベテラン女医と初対面。
(このベテラン女医先生は私の執刀医、今は昇進して教授です。私の今の主治医ではありません。)

ベテラン女医「・・・・・検査お疲れさまでした。しこりが悪い物であるかどうかは、最終的には
       組織検査をしないと確定できません。細胞診はクラス4でまだ確定していないので、入院して
       検査結果がでた上で、必要なら手術ということになります。
       紹介状には、炎症性乳がんの疑い、とも書いてありますが、そうでもなさそうだし。
       ともかく組織検査の結果で決めて行きましょう。・・・・・脇のしこりも、お乳のしこりが
       悪い物でなければ心配ないものです。・・・・・」

え・・・、そうなんだ。死刑宣告じゃなかなかった。もしかして、がんじゃないかもしれない?
まだがんて決まったわけじゃなかったんだ。なんか首の皮一枚でつながっている感はあるけど、
とにかく人心地ついた。それに、この女医さん、説明も丁寧で信頼できそう。
弟も「先生の話聞いて、少し安心したよ。」との感想。

(2003年当時は、術前化学療法は行っている病院もあったが、まだ一般的ではなかったし、
 私も術前療法の選択支は示されなかった。)

診察室を出てからもまだ帰れない。入院の手続きやら、産科で断乳の説明など聞く。
そうです、入院の前に断乳しなければいけない。これはつらい。まだまだ出る気満々の
おっぱいを強制終了するのだ。おっぱい張りまくって痛いだろうなあ。

すでに夕方で外は真っ暗。3人でタクシーで帰ることに。安堵感一杯の私は、急に甘い物が欲しくなり、
売店でお菓子を買ってタクシーの中で食べた。街はクリスマスのイルミネーションで華やか。
きれいだなあ、と感じる余裕も出てきた。「せっかくだから入院前にクリスマス外出しちゃおうかな。」
あ、いけないいけない、断乳という大仕事があるし、入院前に風邪など引いたらたいへん。

そんなことを思いながら家路に着いた。とにかく昨日の奈落の底気分よりははるかにましな心地。
家に帰り、すぐに子供に授乳。あと何回授乳できるのだろうか。
乳腺炎であんなに辛かった授乳。何度ミルクの人をうらやましいと思ったか。
でも、突然終了しなければいけないと思うと、とても寂しいし、心の整理もつかない・・・。

ともかく長い一日は終わった。

つづく・・・。

    


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コメント (2)
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