波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

再発・転移治療の肝(キモ)

2011-02-28 23:25:57 | 治療について
昨日は、患者会あ○○○会の勉強会に行ってきました。(まじめじゃのう)
筑波大病院の坂東裕子先生の講演で、テーマはズバリ「再発・転移治療について」でした。
この女医先生、何でも昨年「患者が選ぶ2010 Doctor of the year」に選ばれたということで
(たぶん患者会の中の受賞)、有難いと拝みました。さすがに話がわかりやすく、歯切れもよく、
それでいて穏やかで癒し系の雰囲気もあり、こんな先生だったら、何でも話せるなあ、と感じました。

さて、内容のいくつかトピックスを。
 ●がん幹細胞の話
  
・がん細胞には、幹細胞があり、いろいろなタイプのがん細胞に化ける。
・がん幹細胞は、抗がん剤が効きにくい。
・抗がん剤を重ねるうちに、幹細胞が増えてくる。
  (薬の耐性ができるとはこのことか。)

 ●タイケルブという分子標的薬は、がん幹細胞に対する効果が期待できる。 

 がん幹細胞(がんの芽)をたたくことによって、将来の転移の芽を摘む
 ことにもなる、と考えられる。
   → タイケルブは、基本的にHer2強陽性が適用なので、7割以上の人は
     関係なくて、申し訳ないです、私は食い入るように聴きました。
    
     先日の主治医との会話で、
    「タイケルブは、耐性が出てきたハーセプチンを再び活性化させる」
     と関連があるのだろか。タイケルブは、幹細胞の芽摘みと、ハーセプ
     活性、ダブルの効果が期待できるなら、エース級ではないか。おまけに
     分子構造が小さいから、脳転移にも効果があるらしい。割と早く効かなく
     なるとか、良くない評価もあるが、ハーセプ併用でいい仕事してくれそう。
     問題は、顔や身体に出るひどい湿疹。顔だけはいただけない、引きこもり
     になっては、何のための治療か・・・。

 ●ハーセプチンは効かなくなっても続けるべき。
   併用する抗がん剤を変え、それが効かなくなっても、止めない方がよい。
   タイケルブを追加すると、再び効きだすことが期待できる。
   Her2強陽性向けの新分子標的薬も出てくる。

  ホント、Her2強陽性ひいきされてるみたいで、ありがたいことです。
  進行早いタイプだけど、まだまだ抗がん剤使えるように体力温存しておかないと。

 ●再発・転移巣は、初発のがん細胞と、病理学的に変化する場合が1割ぐらい(?)
  あるので、転移巣の病理検査ができることが望ましい。
  → 治療方針に大きく影響。

 ●再発・転移治療の肝(キモ)は、個別化治療。教科書的な治療はない。
 
  再発前は、インフォームドコンセント、つまり医師が説明→患者同意。
  再発後は、情報共有・共通の目標設定をした上で、治療を実施。
  そこでは、医師側は、効果・副作用などの十分な説明し、
  患者側は、人生の価値・嗜好・意向などを伝える。
  大切なのは、「あなたの人生」、なのだという。

 そういえば、がん認定看護師の助さんも、
 「アッピアさんの、治療する上での目標みたいなものを聞かせて。」
 と言われたわ。私、少し考えて、
 「普段どおりの、何も制限されない生活を続けられること。」と
 答えた。まさにそういうことなんですよね。
 痛みが増す最近は、特にそう思います。


最近の痛み・・・。ロキソニンを寝る前に飲むようになっても、
夜中に2、3度、痛みで目が覚める。憂鬱だなあ。オキシコンチン増量
しかないのかなあ・・・。


 

よろしければクリックお願いします。
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村








コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする