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日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 結婚記念日 *

2006年10月10日 | 雑感

「おめでとう!家の金木犀が匂っているよ。 この匂いがしてくるとあんたの結婚式を思い出すよ」
朝一番電話がなった。 母だと分っている。実家の母のもうこの祝いの言葉は何年も続いている。 
兄が滞在したお礼やら、曾孫はどうしょうるんとか話はつきない。
結婚記念日や夫や私の誕生日は必ずかけてくる。 有難い、忘れずにいつも。 
私もこのように、いつまでも子供たちに心を繋がねば・・繋いでいかねば。

電話を切るなり宅配、娘たちから可愛いミニバラの花籠が届く。 
千葉の妹夫婦からも、先だっての見舞いのお礼に市川名産の「新高」と言う立派な大きな梨が送られた。
電話しようとしたら妹からおめでとうのメイル、即効電話で(そっちもおめでとう)とまた長電話。



前日にもらった息子夫婦からのガーベラの花籠とで、いっぺんに部屋が華やかになった、ほんと華やか。
祝ってくれる気持ちに感謝して、健康でがんばらないと。 子供や孫もぐんぐん成長しているんだもの。

兄が来た時も結婚式の日のことを懐かしく話してくれた。 町は秋祭りだった。
田舎の公民館での式の途中来たお神輿に、父がお祝儀を渡しお神輿で舞ってくれた友人達。
お神輿が祝ってくれているときに父が祝い節を歌ったこと。 父はもういないけれど。
三人の子育ては大変ではあったが、それなりに育ってくれた。 
母が良く言う、親が頼りないと子がしっかりするわと。 言えてる本当に。
まだまだ母のいいところを、もっと吸収していかないといけない。


夕刊を取りに玄関へ出たら、ポストの上で匂う金木犀の枝・・
毎年欠かさず黙って届けて下さる、お隣の奥さまから。
「粋なはからいやなぁ」と次女もその厚意に笑顔。 こんなさりげない思いやりが嬉しい。
先日「今年はあかんわ、ほらこんなに蕾も小さい」なんておっしゃっていたのに。

私たち夫婦も次女がまだ小さい頃一度だけ、別居しようかと言うことがあった。 
繋いでくれたのはその話をしていた夜の、三人の子供たちの寝顔であった。
子はかすがい、まさに子供たちによって救われた私たち夫婦ではなかろうか。
最初から出来上がった夫婦などいない。 年月を積み重ねて積み重ねて夫婦になっていくのである。
私たちもまだまだ努力の部分がある、がんばって一生を添い遂げないと。
多くの人たちが私たちを見守り育てても下さった、そんな事への感謝の意味でも。

「おめでとう」まだ母の声が耳に残っている。 もう33回かな。