ZDFの世論調査ポリートバロメーターが6月24日に発表されましたので、以下に結果を私見による解説を加えつつご紹介いたします。
まずはEU関連の質問から。
EU & Brexit
イギリスのEU離脱についてどう思いますか?:
いい 12% (+5%)
どちらでもいい 16%(-6)
悪い 70% (+1)
イギリスのEU離脱は70%のドイツ人は歓迎していませんが、イギリスが正式に離脱宣言をEUに出せば、いやおうなしに離脱交渉が始まります。その交渉においてEUはイギリスにあまりあるいは全く譲歩すべきではないと考える人が圧倒的多数です。
イギリスとの交渉ではEUはどの程度譲歩すべきですか?:
非常に大きな譲歩 1%
大きな譲歩 9%
それほど大きくない譲歩 49%
譲歩なし 37%
分からない 4%
イギリスの離脱後のEUの将来について意見は分かれています。
イギリスの離脱後、EUの団結は?:
強くなる 20%
大して変わらない 38%
弱くなる 36%
EUは今後加盟国の団結が強まればいいと半分近い49%が希望しています。37%は各国の独立性が強まればいいと思っており、12%は現状維持を希望しています。
EUの更なる団結をン望んでいるのは主に緑の党支持者(63%)とキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)支持者(55%)です。逆に各国の独立性を望んでいるのはドイツのための選択肢(AfD)支持者(77%)と自由民主党(FDP)支持者でした。
・・・グラフはなし・・・
EU加盟国であることはメリット・デメリット?:
メリット 51% (6月:45%)
メリットとデメリット 37%(38%)
デメリット 10% (14%)
いいえ 39%(前月比-4)
分からない 11% (前月比-1)
間違い 53% (-3)
社会民主党(SPD) 50%(-5)
左翼政党 77%(-3)
緑の党 60%(変化なし)
自由民主党(FDP) 58%(-5)
ドイツのための選択肢(AfD) 65% (-5)
いいえ 28%
いいえ 32%
分からない 11%
いいえ 61%
ヴァカンスなし 26%
政治家重要度ランキング(スケールは+5から-5まで)
- フランク・ヴァルター・シュタインマイアー(外相)、2.3(前回比+0.1)
- ヴィルフリート・クレッチュマン(バーデン・ヴュルッテンベルク州首相、緑の党)、2.2 (変化なし)
- ヴォルフガング・ショイブレ(内相)、1.9(変化なし)
- アンゲラ・メルケル(首相)、1.7(+0.4)
- ウルズラ・フォン・デア・ライエン(防衛相)、0.8(+0.2)
- ジーグマー・ガブリエル(経済・エネルギー相)、0.8(+0.1)
- グレゴル・ギジー(左翼政党)、0.8(-0.1)
- トーマス・ドメジエール(内相)、0.8(+0,1)
- ホルスト・ゼーホーファー(CSU党首・バイエルン州首相)、0.4(+0,1)
- アンドレア・ナーレス(労働相)、0.3(-0,1)
連邦議会選挙
もし次の日曜日が議会選挙ならどの政党を選びますか?:
CDU/CSU(キリスト教民主同盟・キリスト教社会主義同盟) 34%(変化なし)
SPD(ドイツ社会民主党) 23% (+1)
Linke(左翼政党) 9%(変化なし)
Grüne(緑の党) 13%(+1)
FDP (自由民主党) 6%(変化なし)
AfD(ドイツのための選択肢) 11%(-1)
その他 4% (-1)
1998年10月以降の連邦議会選挙での投票先推移:
政権に対する満足度(スケールは+5から-5まで): 0.8(変化なし)
この世論調査はマンハイム研究グループ「ヴァーレン(選挙)」によって行われました。インタヴューは偶然に選ばれた有権者1.320人に対して2016年7月4日から7月7日に電話で実施されました。
次の世論調査は2016年7月22日ZDFで発表されます。
参照記事:ZDFホイテ、2016.07.08、「ポリートバロメーター」