懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい物 木の半鐘 岡山県長船町

2013年03月29日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県長船町

公民館の前に立っていた木の半鐘
皆が集まる中心地に設置したのであろう。自分の子供のころにも木の半鐘は火災を知らせる重要な情報手段であった。学校でも教えられた。
火災の発生場所によっては鐘を速度が違う、距離が近いと早鐘になる。
わたしも火災の発生で鐘の鳴るのを聞いたのは一度か二度くらいであった。
これだけ携帯電話の普及した時代に木の半鐘が残っているだけで「ナニコレ珍百景」である。
「ナニコレ珍百景」を見ていたらある島で地域の広報誌を配る日に法螺貝を吹き住民を集めるところがあった。役員になった人は法螺貝を引き継ぐ、若い役員さんは法螺貝の吹き方から練習しないといけない。役員は女性が務める事が多く遠くに聞こえるような吹き方も習得する必要がある。現在もこんな習慣が残っているだけでもうれしい。
法螺貝が鳴り響くと地域の住民がぞろぞろと会報をもらいにくる。音で情報を伝えるのは騒音のない島での暮らしだからできるのであろう。島での人々の絆のためにも必要な事などであろう。

ここまで携帯電話などの通信手段が発達するとは思わなかった。
移動電話は大型のトランシーバーのような自動車電話だったと思う、それからすると隔世の感かある。
携帯電話で生活そのものや風景も変わった公衆電話ボックスも駅の伝言板もなくなった。