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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,168   山口県旭村、南天のある民家

2014年10月21日 | 日本茅葺紀行
山口県旭村は現在、萩市に編入された。
しかし、旭村は山間地である。そんな山間地の細い道をただひたすら走り茅葺き民家わ探す。
家の周りに南天で生垣にしている家があった。しかし、一角だけ南天が切り取られていた。
ここの奥さんと話をしていたら北九州や博多から華の材料を毎年田舎に買いに来る。
自分が入院している間にその連中が刈り盗って帰ったのであろう。

南天盗るなと立て札を立ててあった。
正月も近かったので南天は需要が多い。山間部の南天はコケが生えて時代が付いてお華の材料には重宝される。
梅の木によく着くウメノキゴケの付いているものは高く買い取ってくれる。
岡山の田舎にも大阪から華の材料を買いにくる。ホロをつけた車や大きなワンボックスの車に水の入った大きなバケツを積んでやってくる。訪れた茅葺き民家の家の人が教えてくれた。
表の顔は華の材料買いだが住人がいないと盗人もする。家に侵入して金品を盗む者もいるといっていた。老婆の一人暮らしでは怖い。

我が家の南天は植えて30年以上経つが山間地の南天のようにコケが付かない。朝夕の湿気が違うのであろうか、南天は切られてもすぐに根元から勢いのよい芽が出るので2年から3年で生垣も元通りになる。



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