懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

勿体ない

2017年12月15日 | 日記
通っている介護施設で商品宣伝にPR物品をもって説明会があった。
ヤクルトなどもサンプル商品をもってやってきたことがある。今日は老人にはタンパク質の摂取が必要との事で試食があった。
プラスチックのコップとスプーンが各人に配布された。
私の前の91歳の女性は食べたあとそのコップとスプーンをテッシュで拭いてテッシュに包んでいた。
持ち帰るのだろうと思ったが聞いてみた。

勿体ないので捨てられないという。
戦中戦後のモノ不足を体験した者のには捨てるのは悪の精神が定着していて捨てられない。
その女性も持ち帰っても嫁に見つかったら知らぬ間に処分されているそうだ。

私の母も家内の母も紐や包装紙、袋の類を沢山保管していた。
母の大事に保管してた物の9割はいらない物だろう。
新聞の広告の裏が印刷されていない白い紙も保管していた。
その広告の裏で封筒を作り広告の裏に書いた手紙を送ってきた事がある。
親子と言え広告の裏の手紙はないだろうと家内に話した事がある。
子供の頃の紙は粗悪であった。白い紙は高く馬糞紙と言われた紙もあった。チリ紙も今のトイレットペーパーのように白くなかった。
プリンターの用紙など500枚で280円位で売られている。電子通信機器が発達しているのにこんなに大量の紙を使っていいのだろうか思う。

家内の父親は戦後に戦地から帰還する時にアルミの鍋を持ち帰った。
煮炊きするのに鍋で困っているのではないかと思ったのであろう。
その粗悪なアルミ鍋は義父が亡くなるまで捨てずに残っていた。

会社勤めをしている時の上司は「整理とは捨てる事なり」という人であった。
帰る時に机の上に書類を残すな山積みにしているやつは仕事が出来ない者とよく言っていた。
会議の議事録も会議中に書き終える人であった。文章は簡潔にA4一枚にまとめる事と言っていた。自分はその教訓も実践できず言葉だけが記憶に残る。

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