懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

言祝ぐ(ことほぐ)

2020年08月01日 | 日記
以前、新聞の読者、投稿欄に祝いの言葉を言祝ぐ(ことほぐ)という言葉が残っている地域がある。 寿ぐとも書くそうだ。
古代からの言葉だそうだ。何歳まで生きようと知らない事だらけ。
18歳で藤井棋聖が何倍も知識はあるので知っているかも。
哀しいかな凡人は知らない事はあれば調べることしかないか。
この言葉は天皇の即位の礼で安倍首相の天皇への挨拶に言祝ぐの言葉がでたそうだ。

余談だが岐阜県に坂祝町(さかほぎ)と言うのがある、愛知の犬山城かなら見ると木曽川を鋏み対岸だ。宮崎県に祝子川(ほうりがわ)という川がある。祝はほうとも読むのだ。何か関係あるのか?

地方に行くと昔の言葉が残っている。人と交流の少なかった僻地や離島には奈良時代や平安時代の言葉が残っている。
方言と思われた言葉の中には昔の言葉が残っている。地方の方言と小馬鹿にせず広辞苑で調べてみるのも必要。

大分や宮崎には「よだきい」とよくいう。疲れた,怠いの意味だ。
金田一先生がこれは奈良、平安に使われた言葉で「.「よだける」から来ていると書いてあった。
宮崎県に住んで中年の人の言葉に昔の言葉が残っているのに気付いた。
あまた(数多)たくさんやいぬる(帰る} 普請、祝言、悋気(嫉妬、やきもち焼き)

岡山に住み中国地方も昔の言葉が残る。牛の事をコットイという。特に役牛に使う雄牛をいう。コットイは特牛と書く。パソコンでこっといと入力すると特牛と変換される。山陰線の西端の角島近くに特牛駅がある。難読駅の一つである。
もみ殻を「すくも」という。方言と思っていたら広辞苑に載っていた。
大阪、和歌山でも使うそうだ。千葉県は和歌山から移住したので勝浦や白浜の地名が残る。千葉県でも、もみ殻は「すぐも」というそうだ。すぐもと濁音になるそうだ。

東北は古来は蝦夷の影響を受けて奈良、京都から遠く離れているので西日本とはことばが違うように思う。  

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