懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その61「操車場 その1 」英雄気取り

2014年02月14日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 福岡県田川市後藤寺構内

国鉄は貨物の仕分けや客車、貨物列車の置き場に広い操車場のヤードを持っていた。
特に都会の近郊では駅にも近く一等地として売り出された。
国鉄の負債の処理にこの遊休地の売却益があてられた。
国鉄の民営化にあたり貨物輸送はトラック輸送に敗れ大きく縮小された。

蒸気機関車の終焉の頃にはまだ貨物輸送は盛んであった。
しかし、こんな昔ながらの貨物列車や客車、機関車が無くなるとは想像もできなかった。
そんな先読みが出来ればいくらでもいた貨車や客車、機関車の写真を撮っていた。
周辺の建物も木造が多く昭和の風景である。

蒸気機関車の前面に何も持たず立っている人々、機関車を足代わりつかっている。
まるで英雄気取りだが就業規則違反である。
国鉄の労働意欲のたるみをあらわしている。
こんな写真をよく撮っていたものだ。この時は25歳くらいだったと思う。
10代の学生ではこんな光景にはシャッターを押さなかったであろう。
その当時の国鉄の労使紛争も頭に入れてシャッターを押していると思う。少しは大人になったであろうか。