土屋美恵子の子育て応援活動日記

武蔵野市議会議員として子育て支援など生活密着型の地域福祉を中心に4世代が安心して暮らせる武蔵野にと奔走しています

岩美町(会派視察その3)

2009-07-24 17:31:08 | Weblog
7月17日

*視察目的*
武蔵野市との交流事業 
・家族ふれあい自然体験 
・桜祭り出店 
・アンテナショップ販売 の現状と今後について

鳥取県の最東北端に位置し、東は兵庫県に接し、北は日本海に面している風光明媚な町です。
又、海岸沿いに風力発電の風車が見られました。
今後、国内最大規模の風力発電所建設を2009年12月より着工の予定です。

岩美中学校は2学期から新校舎。
冷房完備、地デジ対応等、教育環境を整えています。


海水浴場の賑わいを取り戻し、町の活性に向けているとの事。
国内850箇所ある海水浴場中ベスト5に岩美町の浦富、牧谷、が入っているとの事です。

現在、山陰海岸ジオパーク構想(環境保全、教育的活動、ジオツーリズム、産業)をもとに、世界ジオパーク認定にむけているところでした。
詳しく説明を受け、実際に切り立った絶壁、海食崖、洞窟、節理などを眼前にすることにより、日本海形成と日本列島弧誕生のドラマ、壮大な記録が残る地質遺産の重要さを感じます。
是非、申請が通ることを祈念します。

あらためて岩美の海と棚田体験等を親子で五感を通して触れ合いながら絆が育まれる良さを感じます。
平成15年度から始まりました家族ふれあい自然事業ですが、個人でも、その後再度訪問したり、そのときお世話になった町の人との交流が続いている現状は、まさに都市と農山漁村の相互交流の目的に大変効果があったと思えるものでしょう。
今年はお盆行事をずらして、武蔵野の家族に味合わせてあげたいと計画してくださる気持ちは、本当に感謝につきます。
第1回目のときに家族が体験し ている現場に参加させていただいた状況が今でも浮かびます。
20年度までで828人253家族の参加です。
今後も多くの家族に体験していただきたいと痛感いたします。


(親子ふれあい体験の海水浴場、磯遊びの場所)


中高年者の、若者のなどのツアーもあってもいいなぁ~
岩美温泉はほっこりするし、尾崎翠を訪ねて、龍神洞探検もあるし、岩がき、カニ、新鮮な魚、コメも美味しいし、提案いたします!!


(棚田にて)


桜祭り、青空市出店は、武蔵野市民にとって美味しいカニ汁のふるまいや魚産物は好評です。
無くてはならない第一店舗になっています。

アンテナショップへは、月1回岩美町フェアーとして開催しています。
家族ふれあい体験の人からも、楽しみにしているとのコメントもあるようです。
冷蔵ケースがショップにあれば鮮魚も出せるのにとのことです。
とにかく美味しいものがいっぱい!!
武蔵野でもっと食べられると良いです。
担当者の努力もあり、店自体の売り上げも伸びている現状ですので、更なる発展につながるよう期待いたします。

今回の視察を通して、都市と農山漁村との相互交流は日々の生活をより豊かにしていく上で、かなり位置付けが高いと認識いたしました。
又、それぞれの自治体がいかに組長の意識の高さにより、職員町民が一丸となれ発展もし、輝く市民町民の生活につながるものだと痛感しました。

我が武蔵野も遅れをとらないように!!


(岩見町長と議長と庁舎の前にて)

西ノ島(会派視察その2)

2009-07-24 17:19:49 | Weblog
7月16日

*目的*
「にほんの里100選」のひとつとしての現状把握。

蝶が羽を広げたような形の美しい島です。
牛800頭・馬1000頭が、風光明媚な山を中心として放牧し、畜産業を営んでいます。
子牛を出荷する(神戸、飛騨など)ことなので、牝牛のみと子牛が放牧されています。
島中が馬、牛の居場所なので、道路にももちろん出てきているし、馬達が並んで歩いていく姿は圧巻でした。


(馬の親子)

目の前で、子馬が母親の乳を探っている様子に出会うなんて感激です。

山の野芝が緑の濃淡なのは、馬、牛のうんちが肥料となっているからとか。
自然の再生の一場面です。


(隠岐牛の親子)

それを利用した畑の方法として、4つに分け回ぎ畑方法、つまり放牧地を回すことにより畑の肥料代わりになるということです。
年間6万人もの観光客が訪れているそうです。


又、まき網漁業で年間30億円の出荷。
日本の里100選に選ばれることにより、島の収入につながる現状が理解で きます。



*シルバーアルカディアプランの現状*
平成6年より、島の暮らしに生きがいを持ち、豊かで潤いと活力の町づくりを行うために、都市経験を持つシルバーエイジの誘致を進めています。
その陰には、島には働く場所が無いので若者では難しいという作戦であったとのこと。

海が見渡せる一地域を18区画に分けて分譲しています。
100坪100万円の1区画です。
建物は自前なので、それぞれログ調あり今風ありで、別荘地?ホームタウン?という感じ。
私的には、隣家が近すぎで島に住むイメージとはギャップを感じた次第です。


この他に、空き民家を借りる方法もあり、補修費150万円が限度で、町が補助して家賃3万円という形もあります。
今までに46組がこられたそうですが、定住は30組です。

物価は高いので、自給自足が出来る人が定住化につながるようです。

島の人たちとのコミュニティはどうか伺うと、地域のリーダーやボランティア活動に熱心に積極的に参加して、活力を与えている現状が見えてきているとのことでした。

総人口3000名。
役所が目を配れるので、誰がどんなことで困っているかも把握できるので早期に対処できるとか。
流人の島であった昔から、「他所(よそ)もん」を受け入れやすい風土があると聞きました。


現在、漁業従事者の高齢化に伴い、若者の漁業就業者を求めています。
家族連れの就業者が増え始め、小学校の児童数50名中半分は、転入者の児童になってきている現状になったとのことです。
町営の住宅の整備が追いつかないようという言葉が聴かれました。
医療面の心配はなさそうです。
8科目診療と常勤医師常駐。
ヘリで本土へのシステム完備。
晴耕雨読を求めるには、良い島住んでみたい島になるでしょう。

海士町(会派視察報告その1)

2009-07-24 16:19:36 | Weblog
7月15日

前夜。
羽田を発ち、米子空港へ。 
境港町にて宿泊。

この町は、ゲゲゲの鬼太郎で有名な みずきしげる氏 の故郷なので、町おこしのひとつ「鬼太郎ロード」がありました。
たくさんの妖怪の像があります。

そこに、なんと!個人が寄付したネームプレートが付いていました。
行政の財源だけでなく、町民や心ある人たちのバックアップの上に、町おこしが成り立っていることを感じさせられました。

漁港の倉庫には、妖怪やらゲゲゲの鬼太郎の一コマなどが描かれていました。
海士町へ向かうフェリー待ちの早朝の時間しかなかったのでゆっくり見られず残念!!
食堂の女将に聞くところ土曜、日曜はかなりの混雑とか。
町おこしになっているとのコメントでした。



【海士町視察目的】
*自立に向けた産業振興に関する取り組み
*海士町自立促進プラン  
についてです。

小さな島の挑戦~最後尾から最先端へ~
町政の経営方針「自立・挑戦・交流」そして確かな明日へ
島根半島沖合い60キロにある島で、稲作を中心とした農業と、豊かな海産物に恵まれた自給自足のできる半農半漁の島です。
平成14年に、現町長が就任した当時の財政は年間予算(一般会計)約40億円に対し、地方債残高101億5千万円で、平成18年度には基金が枯渇し赤字団体となり、平成20年度には財政再建団体へ転落する危機に瀕していました。
そのような状況下、町長の強いリーダーシップのもとに、住民代表、町議会が一緒になり、島の生き残りをかけた自立促進プランへの策定になったのです。

守りの戦略
→行財政改革として、町長はじめ三役30~20%自ら申し出た管理職20%給与カットを実施。
ひきつづき職員20~10%カット。
さらにとカット率は高まり、ラスパレス指数は72.4と、全国最低値となりました。
議員、教育委員も40%カット。
給与カットは未来への投資と逆に、職員のモチベーションの上昇にもつながったようです。
現在は、少しずつカット率の低下へと進み、財政回復につながっているのがすごい。

攻めの戦略
→島まるごとブランド化を目標に、商品開発、販売、ふるさと海士を設立。
サザエカレー、いわがき春香、隠岐牛、海士の塩、梅干、福来茶干しなまこなど。
どれも美味しい、まさに商品化の成功と感じます。
売り上げも着実に伸ばしているようです。
宮崎の東国知事以前に、海士の町長は東京始め売り出しに奔走していたようです。
マスコミにもっと載せてあげたい!!


産業創出には、人づくりにより持続可能になると考え、人間力推進プロジェクトを平成17年に立ち上げ、交流を通した人づくりを開始しています。
中学校の修学旅行では、一橋大学、東京大学を訪問し、中学生が大学生に島のまちづくりや産業について講義を行いました。
このことにより、島を愛し誇りを持つことに繋がって来ているそうです。
社会企業家や、都会の学生を呼び交流する出前授業も開催しています。

前記の商品開発は、IターンUターンの若者達との間で出来たものもあるのに感動します。
島おこしのために、プランナーを入れがちの自治体が多い中、この海士町は職員のモチベーションの高さで進んできていることが伺えて素晴らしい!!と感じました。
我が武蔵野市でも、職員力を大いに発揮してもらいたいと痛感します。
子育て施策や高校が魅力かなど、課題はまだまだ多いようですが、輝いて見える町がありました。