道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

04/08 「こだわり釜めし」と「地釜炊釜めし」

2013年04月08日 | インポート

【こだわり釜めし】

掛紙はオレンジ色の地に版画のようなデザインの「こだわり釜めし」は、山陰本線・和田山駅の駅弁。
掛紙の下には釜飯でお馴染みの焼き物の器。
中身は釜飯なのでご飯の上に具がたっぷりのっている。まず目を引くのは3枚並んだ松茸のスライス。噛み締めると松茸のあの香りが口の中に広がって美味い。真ん中の黒いものは黒豆。手前の肉は牛肉。
そのほかに栗、海老、キヌサヤ、錦糸玉子、生姜がのっている。このおかずのラインナップはちょっと変わっている。
松茸、黒豆、栗は丹波地方の、牛肉は但馬地方の名産品。和田山駅周辺の名産品を釜めしにのっけているという感じ。とはいえ、ここに使われているものはおそらく丹波の栗でも、丹波の松茸でも、但馬牛ではないと思う。
これらを全部使っていたらとても1000円のえきへ゛んにはならないはずだ。駅弁はあまり高くないないことも大事なポイントだ。
それでもこの駅弁は十分に美味しく雰囲気も伝わっている。

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【地釜炊き釜めし】

2003年1月の阪神百貨店駅弁大会でデビュ-した「地釜炊き釜めし」は、山陰本線・和田山駅の駅弁。
釜にご飯を詰めるのではなく釜でご飯を炊く駅弁。(信越本線・横川駅の峠の釜めしと同じ)。本体も蓋も陶製の釜飯容器を、掛紙代わりの厚手のボ-ル紙を巻いて留める。
中身は醤油味のご飯の上に牛肉や松茸や海老や栗や錦糸玉子を整然と詰め、中心に丹波野黒豆を添える。これは同じ駅の駅弁「こだわり駅弁」のコビ-なのではないか。
ご飯のおこげに牛肉や黒豆の風味は、出来たてはもちろん冷めてからもいける。評判もよく、毎年の阪神百貨店の駅弁大会では一番人気で大行列をつくっている。

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04/06 「とりの釜めし」と「秩父釜めし」

2013年04月06日 | インポート

【とりの釜めし】

フタも陶製の釜飯駅弁用陶器に茶色い掛紙をかけて、割り箸ごと赤い紐でしばる「とりの釜めし」は、中央本線・小淵沢駅の駅弁。
中身は茶飯の上に柔らかく鮮度の良い甲州味鳥(かいみどり)を使用したこだわりの鶏肉を使用し、牛蒡や白州の森で原木から採り出した椎茸や山菜や栗や舞茸、野沢菜などがところ狭しと敷き詰められている。
鶏は炭火で焼いて香ばしく美味い。椎茸、栗もほどよく甘味が付いており、冷めてから食べても大丈夫な味に仕立てている。

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【秩父釜めし】

埼玉県唯一の私鉄駅弁「秩父釜めし」は、西武鉄道・西武秩父駅の駅弁。
駅弁販売駅が少ない埼玉県を代表する私鉄駅弁は、昔ながらの釜めし。
赤と黒を基調にした掛紙を取りフタを開けると、醤油風味の懐かしい臭気が鼻腔をくすぐる。
内容は、ご飯の上に秩父産のコンニャク、ゴボウ、クリ、山菜、タケノコなどをのせたクラッシックスタイル。
ご飯にも素材にもダシ汁の味がよく染み込んでおり、素朴な味だがしっかりうまい。フタまで陶製の容器は再利用できる。

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04/06 北朝鮮

2013年04月06日 | 国際・政治

昨今、北朝鮮の言動が注目されている。
米国の本土への核攻撃、グアムや沖縄の基地、日本の三沢基地へのミサイル攻撃。そして、韓国の焼土化や開城工業団地の閉鎖など。
北朝鮮国内では戦時体制強化などを実施している。
ただ、米国への核攻撃や軍事基地への攻撃など威勢のいい事を言っているが、本音は、米国が北朝鮮を核保有国と認め、援助を引き出す事ではないのか。
米国、韓国と戦火を交えても北朝鮮自身が勝ち目がないことを悟っているはずである。
恐ろしいのは、軍部などの暴走による偶発的戦火である。
米韓はMDシステムで防衛体制を強化している。そして、北朝鮮への監視体制の強化である。
ミサイル発射の兆候を即座に感知できるXバンドレーダーを海上艦船と日本に配備してある。
そこで登場したのが「グローバルホ-ク無人偵察機」と「B2戦略爆撃機」である。
無人偵察機は2万メ-トル上空からゴルフボ-ルを鮮明に撮影出来るといい、爆撃機は、ステルス機能を持ち核装備が可能である。
この2機で監視と脅しを強化して北朝鮮の暴走を止める手段である。
『無人偵察機』

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『B2戦略爆撃機』

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04/05 「峠の釜めし」と「松茸の釜飯」

2013年04月05日 | インポート

【峠の釜めし】

駅弁ランキングで常に上位にある「峠の釜めし」は、信越本線・横川駅の駅弁。
安中市松井田町にある店が製造・販売している駅弁である。薄い醤油味の出汁で炊いた炊き込みご飯が、益子焼きの釜に入っている弁当。この釜めしは、よくある釜飯風の駅弁のように、釜型の容器にご飯や具を盛り付けただけの駅弁でなく、益子町の窯元「つかもと」で製造される、専用の容器に、生の米から炊きだすため、お米、出汁、具を盛り付け、実際にこの釜で炊飯したものを暖かいうちに提供する本物の釜飯である。
釜の上半分の上薬が塗ってある茶色の部分には「横川駅」と釜飯が売られる駅名が刻まれており、釜の上には厚さ5ミリほどの素焼きの蓋が付いており、さらにその上に包装紙が被せられ、紐で割り箸とともにくくりつけてある本格的な釜飯なのである。
そのため、この釜を持ち帰った後は、実際に家庭でも1合のご飯を炊くことができるので、旅のよい思い出にもなる。
この釜飯の具材は、鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍、ウズラの卵、グリ-ンピ-ス、紅生姜、栗、杏といった、素焼きの蓋を開けると、温かい湯気とともに、山の幸と里の幸の大ぶりな具材が香り立つ。これらの具材の下には、薄い醤油味の出汁で炊いた炊き込みご飯が隠れている。
また、別容器のプラスチック容器には、香の物としとキュウリ漬け、牛蒡漬け、小茄子漬け、小梅漬け。わさび漬けが付いているのも嬉しい配慮である。

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【松茸の釜飯】

中部エリアで最後の駅弁立売の「松茸の釜飯」は、高山本線・美濃太田駅の駅弁。
松茸の季節によらず、一年中販売されている。釜飯の駅弁でよく使われる、一人前サイズの陶製型容器に、茶飯を詰めて、おかずで覆い、やはり陶製のフタをして、漬物を別添し、掛紙をかけて、割り箸を置き、紐でしばる。
松茸は小振りのスライスであるが、飯の三分の一はこれで覆う。千円に達しない駅弁である割には、量が確保されている。
歯応えを感じるには厳しいかもしれないが、出汁をしっかり吸い、奥ゆかしい香りを感じられる。
煮物として添えられるタケノコとワラビとフキは薄味に仕立てられ、松茸の味にもマッチしている。少量の鶏肉も煮られて脂が抜け、とてもさっぱりしているから、やはり松茸を邪魔しない。
おかずの下にしっかり詰まる茶飯が、どの具に当てても引き立て役となる。これをグリ-ンピ-スとサクランボで彩る手法は、釜飯駅弁の定番である。

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04/04 「モー太郎弁当」と「竹取物語」

2013年04月04日 | インポート

●「駅弁」シリ-ズは今日で終了。明日からは「釜飯駅弁」シリ-ズです。
【モー太郎弁当】

松坂牛にも負けない演出も出色の「モー太郎弁当「は、紀勢本線・松坂駅の駅弁。
牛顔型の真っ黒なプラスティック製容器は、弁当箱として機能できる平面を確保できる範囲で、黒毛和牛の頭部を見事に再現している。
顔のフタを開けると、童謡「ふるさと」のメロディーが流れる。フタの裏に電子部品が貼り付けられており、これを暗がりに置くか子供が泣く疲れるまで、単音の電子音が響き続ける(最大60秒)。音が鳴る駅弁容器は20世紀にも存在したが、メロディー付き駅弁としては全国初。
ユニ-クな容器や電子音から一転して、弁当の中身はいたってシンプル。白ご飯の上に牛肉を敷き、紅生姜で色を取り、千切大根や柴漬けなどを添えるだけ。
一面の白ご飯を覆い尽くす牛すき焼き肉は、列車の車内照明の光を当てても輝いている。
霜降りとは言わないが、薄めで幅のある肉の赤身と脂身が混じり合う。赤身はとにかく柔らかく、この柔らかさは他の駅弁にはない。一方、脂身は香りも立ち、柔らかく、口の中で温まると溶けていく。常温の駅弁でこの視覚と味覚を味わえるのが松坂である。少々重たい脂身の豊かさは、白ご飯に合わせることで絶品の牛丼となる。
賑やかに感じた電子音、妙にリアルに感じた容器も、松坂らしい内容だとか、懐かしいメロディーだとか、ユニ-クで面白い容器だとか、非常に好印象な駅弁として旅の記憶に固定される。

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【竹取物語】

竹の中から美しい中身が顔を出す「竹取物語」は、東海道本線・新富士駅の駅弁。
1987年11月に誕生したかわいらしさでは今でも全国で屈指の駅弁。
不死の薬が入っているかもしれないような竹製の籠を、割竹の中でちょっと俯き加減な、小さくかわいらしい女の子を描いた掛紙で包む。
フタを取ればタケノコ、ホタテ、クリ、サクラエビ、キンメダイなどの、これまた小さくかわいらしいおかずが現れる。その下には、ゆで落花生が入ったおこわが敷き詰められている。
一言で表現すれば、釜飯風駅弁となる。多くの駅弁に入るタケノコ煮も、ここでは物語に欠かせないアイテムだと感じる。
サクラエビは基本的に駿河湾沿いの駅弁にしか見られない。食感と香りがたまらない小さな海の味。その横に添えられる黄色いクリは、釜飯風駅弁に欠かせない具材であり、ここでは駿河湾に浮かぶお月様にも見える。
富士市の名物であるゆで落花生を混ぜ込んだご飯の独特の風味がまた、おかずの味を引き立てる。

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04/03 「鮭の焼漬弁当」と「鰊みがき弁当」

2013年04月03日 | インポート

【 鮭の焼漬弁当】

鉄道の街で半世紀、非凡な「鮭の焼漬弁当」は、信越本線・新津駅の駅弁。
新津駅で1950年頃に登場し、半世紀以上の時を刻む名物駅弁。鮭をメインに据えた幕の内弁当「鮭の焼漬弁当」。
この駅弁、失礼ながら見栄えしない。肌色の包装紙を外してフタを開ければ、長方形の区画が整えられた白いプラ製トレーが目に付く。個々の区画には、ご飯やおかずや付け合わせが整然とため込まれている。
その中で長方形の区画にしっかり納まる焼き鮭が、駅弁の名前となるメインデイッシュ「鮭の焼漬」である。駅弁に焼鮭は珍しくないけれど、この焼鮭は尋常ではない。まず、でかい。塊と呼べる大きさで、区画に鎮座する。そして、食べると旨い。脂が乗っていて歯応えがある。それでいて柔らかい。塩辛さがむしろ心地良い。駅弁に入る鮭の最高峰がここにある。
これは鮭を焼いた後にタレに漬け込んだ、越後の国の郷土料理だそうだ。さらに、米どころである新潟県の駅弁であるから、ク-ルに香るコシヒカリの日の丸ご飯が素で旨い。鮭の焼漬に負けない大きさの玉子焼きとカニクリ-ムコロッケが、川の字を描いてトレーにぴったり納まる姿も、この駅弁の特徴であると感じる。

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【鰊みがき弁当】

見た目は地味だが実力派の「鰊みがき弁当」は、函館本線・函館駅の駅弁。
函館駅の名物駅弁「鰊みがき弁当」は、身欠き鰊の甘露煮とカズノコの味付けをご飯の上にたっぷり載せた、シンプルな内容の弁当である。
発売当初から製法が変わらないという甘辛な鰊は、口の中で身を崩しながら濃厚な旨味を広げる。
醤油風味のカズノコは、サクッとした歯応えを残してプチプチとはじける。これらが白ご飯の食を進めて、そしていて腹が満ちてくる。大根の味噌漬けと茎ワカメの箸休めもまた、中身を引き立てるいい役割を演じている。
面積が小さく底の深い木製の折箱に、漢字の「鰊」を大きく書いた包装紙を載せる。これが駅弁売店に置かれていなければ、何かが足りない気がするような存在感。見た目が地味であろうが、これが函館の駅に根付き、旅客に親しまれ続ける。半世紀の時を経た、名選手である。

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04/02 「湖北のおはなし」と「びっくりみそかつ」

2013年04月02日 | インポート

【湖北のおはなし】

おばあちゃんの味「湖北のおはなし」は、東海道新幹線・米原駅の駅弁。
竹すだれの容器が唐草模様の風呂敷に包まれ、見るからに雰囲気が良さそうな駅弁である。
中身は半分がおこわ、残る半分が滋賀県の湖北地方の名産物を詰め込んだおかずとなっている。
鴨ロ-ストには粒コショウが貼り付き、クセを消して香味を添える。玉子焼きは出汁がたっぷりで柔らかく、金色の色彩をおかずに与える。鶏肉のくわ焼きも小粒ながら味と香りと締まりがしっかりしている。小芋やコンニャクなどの煮物が心地良く、赤かぶやネギと唐揚げのぬたが田舎の味を出す。おかずの各種が仕切もなく折り重なる姿が賑やかな、滋賀県の湖北地方の名産物を詰め込んだ幕の内弁当だ。
普通のご飯のようにあっさりしたおこわは、夏の時期は枝豆、これが秋になると栗おこわ、冬には黒豆おこわ、春になれば山菜おこわに変わり、視覚と味覚で季節を演じる。
使い古されたフレ-ズであるが、湖北は琵琶湖の周りでは、日本の原風景がより多く残っている地域である。そんな琵琶湖北部の村に住むおばあちゃんが、囲炉裏で子供たちにお話を聞かせているようなほのぼのとした光景が、この駅弁のコンセプトだという。

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【びっくりみそかつ】

どえらい尾張の元気が詰まる「びっくりみそかつ」は、東海道新幹線・名古屋駅の駅弁。
1999年、新幹線700系のぞみ号の運行開始を記念して登場した駅弁である。
フタを開けると、ご飯とカツと付け合わせ。シンプルで分かりやすい駅弁もまた、人を集めやすい。
初めて食べる人はとにかく驚く。トンカツがびっくりするほど大きく、衣が完全にひたるほどタレにまみれて、その色がびっくりするほど黒い。
恐る恐る箸わ付けてみた。味噌カツには切れ目が入っておらず、プラスチック製のナイフとフォ-クが付属する。
一口サイズに切り分けて口に運ぶと、八丁味噌の濃厚な甘さと控え目な辛さが口元にまとわり付く。
ロ-スカツはそこそこ柔らかくも肉質が締まっており、これはタレにも白ご飯にも合う。見た目は怖いが味は旨い。そして分量以上の満足感が、味の重量感から生まれる。980円という価格も、満足を妨げない絶妙な設定だと感じる。
この駅弁が名古屋駅弁の味噌カツブ-ムの火付け役を果たしたという。

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04/01 「かつおたたき弁当」と「瀬戸の押寿司」

2013年04月01日 | インポート

【かつおたたき弁当】

駅弁には御法度とされる生ものを詰めている個性派の「かつおたたき弁当」は、土讃線・高知駅の駅弁。
ボ-ル紙のパッケ-ジには、中身にちなんで海やカツオなどのイラストが描かれている。中身は日の丸ご飯、カツオのたたき、その他おかずや付け合わせである。
メインディシュのカツオのたたきは、太めの冊が4切は入る。表面を炙られてスライスされたカツオは、刺身の味と皮の香りが口の中で混ざり消えていく。
ポン酢が2本と、ネギやニンニクやミョウガなどたっぷりの薬味も添えられるから、これで味に変化を付けてもよい。
白ご飯は分量があるので、組み合わせれば良いカツオ丼にもなる。煮物や漬物も添えられているから、弁当として申し分ない。
つまり、市中で食べられる土佐名物を、駅弁として列車の中で食べられるようにしたのである。
カツオのたたきは生ものである。駅弁は百数十年前から食品の安全に大変気を配っている。この駅弁は、売店でカツオのたたきを駅弁本体とは別に冷蔵してストックしておき、購入時に保冷剤と共に詰めることで、その販売が実現したのである。

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【瀬戸の押寿司】

見栄えの輝きに負けない味わいの「瀬戸の押寿司」は、予讃線・今治駅の駅弁。
今治駅の駅弁のうち、最も高価であり、全国駅弁十傑をランキングすればたいていランクインする駅弁が「瀬戸の押寿司」である。
方形の木箱のフタを上げると、一面、白いその真ん中に、大葉がただ一枚貼られる。葉の緑色が少々ぼやけている。容器に笹の葉を一枚敷き、白い酢飯を満杯に詰め、大葉を置いてから、鯛の身で一面を覆う。大葉は鯛の身を通して見えていたのである。それだけ鯛の身が透き通っている。各地にある押寿司の中で、見た目では今治駅のものが最も美しい。
押寿司であるから身もご飯も固く押されている中で、身はご飯より柔らかい。割り箸や添付のプラスチック製ナイフを当てても、抵抗は表面でなく内層で加わる。
それでいて、鯛の身は崩れない。来島海峡の鯛は潮の速さで身が締まるという。酢飯の合わせ酢は酸味というより甘味があり、鯛の塩気とほどよく調和する。
笹の葉の香りと大葉の味が、白身や酢飯の単調さに変化を付ける。味は見栄の輝きに負けてはいなかった。

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