道彦の散歩道

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
毎日の事件事故の記録

04/05 「峠の釜めし」と「松茸の釜飯」

2013年04月05日 | インポート

【峠の釜めし】

駅弁ランキングで常に上位にある「峠の釜めし」は、信越本線・横川駅の駅弁。
安中市松井田町にある店が製造・販売している駅弁である。薄い醤油味の出汁で炊いた炊き込みご飯が、益子焼きの釜に入っている弁当。この釜めしは、よくある釜飯風の駅弁のように、釜型の容器にご飯や具を盛り付けただけの駅弁でなく、益子町の窯元「つかもと」で製造される、専用の容器に、生の米から炊きだすため、お米、出汁、具を盛り付け、実際にこの釜で炊飯したものを暖かいうちに提供する本物の釜飯である。
釜の上半分の上薬が塗ってある茶色の部分には「横川駅」と釜飯が売られる駅名が刻まれており、釜の上には厚さ5ミリほどの素焼きの蓋が付いており、さらにその上に包装紙が被せられ、紐で割り箸とともにくくりつけてある本格的な釜飯なのである。
そのため、この釜を持ち帰った後は、実際に家庭でも1合のご飯を炊くことができるので、旅のよい思い出にもなる。
この釜飯の具材は、鶏肉、ささがき牛蒡、椎茸、筍、ウズラの卵、グリ-ンピ-ス、紅生姜、栗、杏といった、素焼きの蓋を開けると、温かい湯気とともに、山の幸と里の幸の大ぶりな具材が香り立つ。これらの具材の下には、薄い醤油味の出汁で炊いた炊き込みご飯が隠れている。
また、別容器のプラスチック容器には、香の物としとキュウリ漬け、牛蒡漬け、小茄子漬け、小梅漬け。わさび漬けが付いているのも嬉しい配慮である。

Img_2987

Img_2988

【松茸の釜飯】

中部エリアで最後の駅弁立売の「松茸の釜飯」は、高山本線・美濃太田駅の駅弁。
松茸の季節によらず、一年中販売されている。釜飯の駅弁でよく使われる、一人前サイズの陶製型容器に、茶飯を詰めて、おかずで覆い、やはり陶製のフタをして、漬物を別添し、掛紙をかけて、割り箸を置き、紐でしばる。
松茸は小振りのスライスであるが、飯の三分の一はこれで覆う。千円に達しない駅弁である割には、量が確保されている。
歯応えを感じるには厳しいかもしれないが、出汁をしっかり吸い、奥ゆかしい香りを感じられる。
煮物として添えられるタケノコとワラビとフキは薄味に仕立てられ、松茸の味にもマッチしている。少量の鶏肉も煮られて脂が抜け、とてもさっぱりしているから、やはり松茸を邪魔しない。
おかずの下にしっかり詰まる茶飯が、どの具に当てても引き立て役となる。これをグリ-ンピ-スとサクランボで彩る手法は、釜飯駅弁の定番である。

Img_3265

Img_3267