道彦の散歩道

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毎日の事件事故の記録

04/02 「湖北のおはなし」と「びっくりみそかつ」

2013年04月02日 | インポート

【湖北のおはなし】

おばあちゃんの味「湖北のおはなし」は、東海道新幹線・米原駅の駅弁。
竹すだれの容器が唐草模様の風呂敷に包まれ、見るからに雰囲気が良さそうな駅弁である。
中身は半分がおこわ、残る半分が滋賀県の湖北地方の名産物を詰め込んだおかずとなっている。
鴨ロ-ストには粒コショウが貼り付き、クセを消して香味を添える。玉子焼きは出汁がたっぷりで柔らかく、金色の色彩をおかずに与える。鶏肉のくわ焼きも小粒ながら味と香りと締まりがしっかりしている。小芋やコンニャクなどの煮物が心地良く、赤かぶやネギと唐揚げのぬたが田舎の味を出す。おかずの各種が仕切もなく折り重なる姿が賑やかな、滋賀県の湖北地方の名産物を詰め込んだ幕の内弁当だ。
普通のご飯のようにあっさりしたおこわは、夏の時期は枝豆、これが秋になると栗おこわ、冬には黒豆おこわ、春になれば山菜おこわに変わり、視覚と味覚で季節を演じる。
使い古されたフレ-ズであるが、湖北は琵琶湖の周りでは、日本の原風景がより多く残っている地域である。そんな琵琶湖北部の村に住むおばあちゃんが、囲炉裏で子供たちにお話を聞かせているようなほのぼのとした光景が、この駅弁のコンセプトだという。

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【びっくりみそかつ】

どえらい尾張の元気が詰まる「びっくりみそかつ」は、東海道新幹線・名古屋駅の駅弁。
1999年、新幹線700系のぞみ号の運行開始を記念して登場した駅弁である。
フタを開けると、ご飯とカツと付け合わせ。シンプルで分かりやすい駅弁もまた、人を集めやすい。
初めて食べる人はとにかく驚く。トンカツがびっくりするほど大きく、衣が完全にひたるほどタレにまみれて、その色がびっくりするほど黒い。
恐る恐る箸わ付けてみた。味噌カツには切れ目が入っておらず、プラスチック製のナイフとフォ-クが付属する。
一口サイズに切り分けて口に運ぶと、八丁味噌の濃厚な甘さと控え目な辛さが口元にまとわり付く。
ロ-スカツはそこそこ柔らかくも肉質が締まっており、これはタレにも白ご飯にも合う。見た目は怖いが味は旨い。そして分量以上の満足感が、味の重量感から生まれる。980円という価格も、満足を妨げない絶妙な設定だと感じる。
この駅弁が名古屋駅弁の味噌カツブ-ムの火付け役を果たしたという。

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