【とりの釜めし】
フタも陶製の釜飯駅弁用陶器に茶色い掛紙をかけて、割り箸ごと赤い紐でしばる「とりの釜めし」は、中央本線・小淵沢駅の駅弁。
中身は茶飯の上に柔らかく鮮度の良い甲州味鳥(かいみどり)を使用したこだわりの鶏肉を使用し、牛蒡や白州の森で原木から採り出した椎茸や山菜や栗や舞茸、野沢菜などがところ狭しと敷き詰められている。
鶏は炭火で焼いて香ばしく美味い。椎茸、栗もほどよく甘味が付いており、冷めてから食べても大丈夫な味に仕立てている。
【秩父釜めし】
埼玉県唯一の私鉄駅弁「秩父釜めし」は、西武鉄道・西武秩父駅の駅弁。
駅弁販売駅が少ない埼玉県を代表する私鉄駅弁は、昔ながらの釜めし。
赤と黒を基調にした掛紙を取りフタを開けると、醤油風味の懐かしい臭気が鼻腔をくすぐる。
内容は、ご飯の上に秩父産のコンニャク、ゴボウ、クリ、山菜、タケノコなどをのせたクラッシックスタイル。
ご飯にも素材にもダシ汁の味がよく染み込んでおり、素朴な味だがしっかりうまい。フタまで陶製の容器は再利用できる。